皆さんご機嫌よ~。DRM Repfarmです。

今回より兼ねてから要望がありましたので
ボールパイソンの繁殖方法について
2020年CBの進捗にあわせてご紹介させて頂きたいと思います。

1.健康なCB個体をお迎えし、2~3年健康なまま育てて十分に太らせる。
私が推奨するのはクーリング前の段階で2歳以上クーリング前の体重がオス800g以上、メス1400g以上
繁殖行為前の体重がオス800g以上、メス1500g以上です。
よくオス1歳、メス1200gでもなんとかなるという方もいますが
若すぎるオスに2000gほどあるメスを当てても身ごもることはありませんでした。
1200gのメスを使用したら産むには産んだけど5個産んで3個無精卵
ということを経験しました。
オス800gはともかく、メス1500gというのは2年では無理ではないにしても
かなり厳しいラインかと思います。
なのでここでは2~3年とさせていただきました。
また、クーリング時は生体が低気温、低湿度に晒されるため
免疫力の低下が考えられます。
病歴のある生体をクーリングしたら再発したというお話も多々耳にします。
繁殖に使用する生体は病歴がないということが求められます。
また、WCやFHは特性上、癖がありますのでまずはCB同士の繁殖に挑戦されることを
お勧めします。
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2.15日以上エサを断ち、クーリング開始
理想的な流れとしてはクーリング予定1ヶ月ほど前から
高温多湿環境でエサの間隔を狭めるなどして
食い溜めを行わせます。そして絶食予定日に脱皮をし、
そのまま、クーリング開始予定日を迎えるのが理想的です。
しかし、実際はそのような流れになることは稀かと思います。
実際、当farmの2020CB計画では、絶食開始予定日15日前から
続々と脱皮をしてしまう始末です。
しかし、絶食期間15日というのはあくまで目安なので
丸々30日絶食させ、クーリングを開始するという流れでも問題はありません。
また、「1.」の項でも述べたようにクーリング中は
低気温、低湿度によって生体の免疫力が落ちますので
ケージ、水入れの消毒、床材の交換を行ない
可能な限りケージ内を清潔にしておくことをお忘れなく。
実際にこれを怠り、クーリング中に肺炎で命を落とす生体はあとを絶ちません。

3.クーリング開始~終了
我が家では10月第2週末からエサを切り、11月頭からクーリングを行いますが、
目標体重に乗らず、本来クーリングを終了する1月頭に目標体重に届いたため、
クーリングを行わずに繁殖を試みたペアが3つあります。
が、結果交尾は行いますが、どのメスも卵を産むことはありませんでした。
クーリング温度について
あえて細かい数値は控えさせていただきます。
確実に良質の卵を得るために2ヶ月ほどクーリングを行いますが
ボールパイソンは2~3℃の温度低下を1ヶ月も経験すると発情します。
クーリング中の詳しい温度管理を知りたい方は、こちらの記事にて
ボールパイソンの生息するアフリカ中央国の周辺諸国の年間気温を
眺めてみると
「野生のボールパイソンがいつ休眠しているのか」「いつ、繁殖を開始するのか」
見えてくるかと思います。
よく聞く、「恐いから○○℃までしか落とさないよ」「うちはがっつり○○℃まで落とすよ」
という言葉と一致するかと思います。
クーリングさせない生体との温度分けについては各々の飼育設備、お住まいの地域によって
異なると思うので割愛させていただきますが、
皆さん、温室を作成したり、スポットクーラーを使用したり、電気代垂れ流し覚悟で別室に
クーリングルームを設けたりと工夫されているようです。
でもやはり繁殖予定の前年から温度計を設置して観察することが大切だと思います。
その上で、悩まれましたら生体を買われたショップにご相談することをお勧めします。
当ファームでは空調で30度前後に管理した飼育室の押し入れを締め切ることで
22~25℃ほどになることを発見し、活用しています。
これには発情のトリガーが日照時間にある生き物についても一役買っております。


クーリングについてのうんちく
クーリングの方法や考え方についてはブリーダーごとにまちまちです。
大きく分けて3つの派閥について解説させていただきます。

1.オスもメスもしっかり冷やす派
当ファームはこちらを採用しております。
というのも、私自身、クーリングはオスの発情だけではなく
メスの発情や排卵のタイミングを決めるために必要なことだと考えております。
そして、哺乳類の多くの繁殖行動の決定権はオスが所有していますが、
ヘビの場合はメスのほうにあると思います。
デメリットとしては産卵したメスの体重が次のクーリングシーズンまでに
戻らないことが大半で1年あけての繁殖になることです。

2.オスのみクーリングをしてメスをクーリングするメリットはないと考える派
私の友人はこちら派です。
産卵したメスの体重を戻すためにクーリングをせず、エサを与え続けて
オスのみをクーリングするやり方です。
この場合、真偽は不明ですがメスの排卵のタイミングは繁殖行動そのものにあると
いう考えのようです。実際に彼は毎年多くのハッチを獲得しております。

3.ボールパイソンなんて別に冷やさなくても増える派
中央アフリカ周辺に生息するボールパイソンですが、南部になると
年間通して高気温を記録する場所もあります。もちろん、そこでも
ボールパイソンの繁殖は自然界で行われております。
恐らく、ボールパイソンには気温以外にも繁殖のきっかけがあり、
クーリングをせずとも繁殖に成功している人は知らぬ間にその条件を
クリアしているのではないかと思います。ただ、多くの場合は年中一定の気温のようで
実は冬場に数度の室温低下が起きておりそれが要因になっているのではないでしょうか。
その他ボールパイソンの繁殖のきっかけになるのは湿度、日照時間、エサの量などが
考えられます。



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