2005年08月28日

故意のハナシ

渋谷の宮益坂を上りきったところにビルがある。一階がホビーショップになっていたり、イタリアンのチェーン店のテナントがあるビルといえばわかる人もいるかもしれない。

そこの十階に割と優良店が存在した。ぼくはバイトが終わった後や、大学の講義前などに四回ほど足を運んだことがある。あまり同じ店には通わない主義だが、そこには自分としてはよく通ったほうだと思う。なぜなら目当てがあったからだ。

会話の拍子でわかったことだったが、そこで働いていた子の一人が自分の専攻する学問分野と近い話のできる学生(?)だった。なぜかどしょっぱつのコトに及んでいる時にもそういう話をしていたのには苦笑する。その子とはビジネスライクな要素が過分にあるとしても、連絡先を交換し、店の外でも会うようなこともあった。

その子のことが好きだったからだ。
なんだかんだで短い間だったけれどよくつきあってくれた。

短い間、と書いた。終わりは突然にやってきた。

その店が警察の介入にあった。それは去年のことだった。それ以来その子とは連絡が取れない。介入のさなかに居合わせなかった幸運にほっと胸をなでおろすとともに、そのことはうたかたの夢心地にあったぼくそのものの哀れな姿を思い知らせる出来事だった。

snb1919 at 00:24│Comments(0)TrackBack(0) 思い出 | 思い出

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