父は言いました。






離婚して一人で生きていく道。
乗り越えて二人で生きていく道。




どちらを選んだとしても。










いずれにせよいつかどこかで後悔するものなのだ、と。




大きな後悔。

小さな後悔。






重さは人ぞれぞれだけど。





どちらにせよ後悔するのならば、その後悔の数の少ない方を選んでみればいい、と。


私は毎晩、夫との今後の事を考えました。











後半一週間は、
一人家に残り身の回りのことすべてをしなければならない夫は、
いちいちメールを送ってきました。







「ゴミ捨て・分別は意外と簡単だった。
 なぜこんなに簡単の事を今まで自分でしなかったのだろう」とか、


「食事の用意は大変だ。自分が甘えていたことを反省している」とか、

「今から仕事です。忙しいからコンビニでお弁当を買って食べた。バランスが悪いといけないので栄養補給で野菜ジュースを飲んだ」とか・・・。









私は、夫がいったい何を考えて
そんな些細な事でメールをよこしてくるのか甚だ疑問でした。









その場しのぎの反省?


なんて。

信じることがヘタな私はすぐに疑ってしまう。











そして、そうして私が懊悩していると

あれだけ私を叱り飛ばした父の口から、
たった一言ではありましたが、夫への矛盾点・指摘点も言い始めたのです。

私は便乗する気はありませんでした。

それに乗っかって、父に甘えたら、私は情けのないおろかな人間になってしまう。
夫との未来を選ぼうが、一人の未来を選ぼうが、
私はきちんとした真っ直ぐな人間になりたかったので。
ズルい人間にはなりたくないのだと思いました。









悩みに悩んだ日々はあっという間に過ぎ去り。










父の再婚相手は、
もしも雪ちゃんが離婚するのならば、大検を受けて大学に行くとか、
専門学校に行き、専門職を目指すとか、
そのための協力は惜しまないとまで言ってくれて、他にも色々な提案をしてくれました。






同じことを考え、悩み、答えを出すのでも、
そこまでして協力してくれるという家族(父・再婚相手)が
自分にいてくれるのがわかっただけでも、
私にはこの別居は今後の人生を揺るがすような、
大きな大きな意味があったのだと理解しました。




新たな人生を選ぶことももちろん出来る。

でも。








夫だけではなく、
私だけでもなく。



二人で改めて。
余計なプライドはこそぎ落として。
人を思いやる心。
お互いにとって相手が家族であるのなら。



なくした大切なものを二人で見つけようと伝えました。













今となっては
夫とはいまだにギクシャクしてしまっていて、
時折「判断間違ったかな」と思うこともあります。(笑)








離婚するのはいつでも出来る・・・と言うと、
何かやけくそのような風に捕らえられかねませんが、
本音を言うといまの私はそれくらいのいいかげんさでやっています。

そしてやはり常に自立した自分のビジョンを持つようにしています。
いろいろな職業の人とお会いするたびに、立場を自分に置き換えて頭の中で挑戦してみたり。

もしも私に夫以上の経済力があり、
社会的な立場としても夫同様自立していたなら、
それでも私は彼と結婚生活を維持しようと思っただろうか。

答えはわからないのです。










別居する前の私は自分のために離婚するかどうかを悩みましたが、
今の私は夫と自分の両親の気持ちを考えて踏みとどまっているような。







親の存在。

今回の件で本当にありがたみが骨身にしみました。






もちろん、自分の親だけではなく。






あれだけ忌み嫌っていた夫の両親。





こんな私を、一応は嫁として迎え入れてくれた恩。







父の言うとおり、これまでの私は周囲の恩を忘れていた気がします。








実は別居中、
自分は父に愛されていないのではないかと思い込んでいた私に、
父があの時怒鳴り散らした乱暴な言葉は、
心を鬼にして出たものだったと再婚相手が二人きりのときに話してくれました。








父は日ごろ、女性に私の事を自慢していたそうです。

「雪は俺に似て、我慢強いんだ」


「だけどその反面、自分の気持ちを殺しすぎる部分がある」

そう言って、心配していたそうです。







ああ。

私は。












誰の隣にいても。








たとえ一人で歩いていくことになっても。













私には父がいる。









私の見えないところで、私を想って胸を痛めてくれている人がいる。










そのことに気づいたとき、
私は涙が止まりませんでした。












お父さんは冷酷だなんて一瞬でも想ったこと。
私はお父さんに愛されていないんだなんて、勝手に決め付けて泣いていたこと。











それらすべてを心の中で詫びました。












お父さん、私、もう少しがんばってみる。









真っ直ぐな瞳でそう言えたのは、父の真意を知った翌日でした。








父は目を細めて、「そうか」と一言。













再婚相手の女性は、そんな私達親子を温かく見守ってくれていました。












<つづく>



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