東京・ワイン会(ワインの会) 飲んだワインの感想

どなたでも参加自由のワイン会を東京で開催しています。ご関心がありましたら是非ご一緒いたしませんか。知識は問いません。 このページではワイン会と日々飲んだワインの感想を書き込んでいます(*は一般的な国内相場で750ml換算で一つ2500円(必ずしも購入価格ではありません)A(90点台):素晴らしいワイン。コストパフォーマンスが高いワイン。B(80点台):美味しいワイン。再購入の検討充分価値あり。C(70点台):平均的なワイン。

** B+
2010年らしい瑞々しさとバランスの良さ。スケールは程々ながらこの価格なら充分満足。
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*** B
ピュアな果実味は先日の2008のジュヴレ・シャンベルタンと同様。2009年のヴィンテージの良さは濃さではなく、バランスと甘みで出ています。自然派のワインとしては高くないかもしれませんが、村名ながらこの価格ならもっと期待してしまいます。ドミニク・ローランのワインは長熟ではないといわれながら意外に面白く熟成しましたが、このドメーヌ物は未知数です。ネゴシアン物は必ずしも正しいとはいえない情報で新樽率200%とも揶揄されていましたが、ドメーヌ物を飲む限り「自分のワイン」を作るのが目的であり、ネゴシアン物は葡萄を自分で栽培していないので樽でコントロールしようと、ドメーヌ物は葡萄をコントロールできているため樽の過度な使いには拘っていないように感じます。
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** B
ジョルジュ・リニエの印象は、薄いとかエレガントではなく、むしろ力強い。ただ、果実味の凝縮度の完成度がもう一歩と感じることがあります。スタイルも野暮ったくはなく、現代風ながら洗練されているまでなかなか言い切れません。熟成能力もありますが、とびきり長熟でもない(現在においてこれが必要かは別議論ですが)。いいものを持っていながら、詰めがあまく、もったいない。結果的に、評価は凡庸な作り手に甘んじてしまっているように思います。ただ、コストパフォーマンスは高い。なお、特級畑はなかなか良く、その凡庸さは村名格により感じます。このワインは綿菓子のよう。甘みをふわっと感じ、続く果実味は短時間で消えてしまいます。厳密には、キャンディーのような甘酸っぱさが舌の上に残るものの、立体感がなく、存在感も希薄。2003年がどのように熟成しているかと興味本位で購入しましたが、品質の水準は推測どおりながら、特徴は半分当たりというところでした。
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( )内はeRP(パーカー)ポイント


1)N.V. Suenen Champagne Brut Blanc de Blancs Grand Cru ** B+

2008年2/3、2007年1/3。ドサージュ6.4g/lのブラン・ド・ブランとしては少し甘め、際立った特徴も感じませんが、適度なボディを持ちバランスのよいシャンパンです。



2)2009 Calera Chardonnay, Mt. Harlan (96) ** B+

2本ともかすかに微発泡しています。2年半ほど前に飲んだときの2本はそのようなことはなく、また以前ジャンセン氏と話をした時には微発泡については否定的でしたので意図的ではないと思います。酸味は以前よりしっかり感じ、熟成能力は当初推測していたよりありそうです。



3)2009 Morlet Family Vineyards Pinot Noir Coteaux Nobles, Sonoma Coast (95) *** A--

ラック・モレ氏は、元ピーター・マイケルのワインメーカーと紹介されることも多いですが、元々シャンパンの作り手ピエール・モレ出身で、カリフォルニアのみならずフランスの多くのワイナリーで経験を積んでいます。ピーター・マイケルやその前の勤めていたニュートンほどのパワフルさを前面に出すスタイルではないものの、ブルゴーニュと比べると果実味は凝縮しており、ベリーの色も濃いめです。高品質で美味しいピノ・ノワールです。ただ、作り手間のスタイルが共通してきており、再度飲んでも「モレらしい」と言えるかどうか。これはカリフォルニアに限らずブルゴーニュにおいても同様ですが。


4)2009 Forman Cabernet Sauvignon, Napa Valley (95) *** A--

75% Cabernet Sauvignon, 12% Cabernet Franc, 8% Petit Verdot and 5% Merlot。フォアマンにしては果実味が前面にでておりしなやかさがあり、若くして美味しく飲めます。95点は96+点よえい下方修正ですが、相変わらずコストパフォーマンスが高いワイン。$150クラスには及ばないものの、$80-100クラスには充分対抗できます。また、日本での流通価格が現地と大差ないことも嬉しいです。


5)1992 Beringer Merlot Bancroft Ranch, Napa Valley (94) **** A--

20年熟成しつつ、しっかりとした果実味が残っています。カリフォルニアのメルローの中には熟成能力がもう一つなのが少なくありませんが、さすがトップクラスのバンクロフト。それでも1990年代のものにはボトル差を遭遇することは経験しておりますが、今回は2本とも健全な状態。これなら後20年ぐらい熟成させて枯れさせても面白そうです。


甘口
6)1996 Beringer Port of Cabernet Franc, Napa Valley ** B

ポート・タイプのワインとしては可もなく不可もなくといったところですが、日本だと少し割高かもしれません。競争力考えると4,000円以内が妥当に思います。




きのこの季節ということもあり、今回は数多くを堪能することができました。

とくに当日夕方にマタギから届いた(あえて注文いただいた)天然舞茸は絶品。
シェフ曰く、旨みが普通の舞茸の5倍。確かに別物です。イベリコ豚との良質でコクがある脂ともよく合いました。
大好きなタマゴ茸のリゾットはいつ食べても美味しく。
久しぶりのマスタケもいつものささみのような食感を楽しみました。

全体的にボリュームもたっぷり。
ブリック包みは個人的には少しスパイシー過ぎましたが、サーモンとシャラン鴨のコンフィは好みで美味でした。


マスタケのフリチュールとクロカワのグリエ キノコのマリネ

ブリリガーサーモンとインカのヒトミのオリーブコンフィ オレンジ風味 ハナビラ茸添え

牛挽肉とキノコ モッツレラチーズのブリック包み

イベリコ豚ベーコンと天然舞茸のロースト

タマゴ茸のリゾット

シャラン鴨モモ肉のコンフィ キノコのフリカッセ

白キクラゲのオレンジ煮ちフルーツのカクテル

洋梨とピスタチオアイスのショーフロワ

ハーブティー

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** B
抜栓直後は、ドライプルーンのようなニュアンスでアマローネを連想しましたが、空気に触れるとともに持ち直してきました。ただ、マセラシオンあるいは(および)樽熟が長いためか、パワフルさは伝わってきません。また、カベルネ・ソービニョン100%ということもあってかややシンプル。ビオ香はないながら、(ちょっと異色な)自然派らしさは感じさせます。
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*** B
無難にバランスがとれてエレガントさもあるものの、5000円格のシャンパンとしては無難すぎ、またブランドブランの酸のキレも控えめで物足りなさが残ります。2011年9月デコルジュ。2010年10月デコルジュがeRP91点(アントニオ・ガローニ氏、2011年)
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**** B+
ビオ作り手の代表にもいわれるパカレですが、記憶を遡ってもあまりビオ香を感じたことはありません。フルーツの酸味を持ち、クリーン、ピュアさが印象的。透明感から、薄いとはまた別の意味で「水のよう」、熟成能力に不安を感じさせます。ただ、このワインは以前ほど水っぽくはなく、パカレの作りに変化があるかもしれません。また、当たり前になったリュット・レゾネを含め、ピュアな果実味で熟成能力を感じさせないワインが増えてきたので、(諦めを含めて)自分がこのスタイルに慣れてきたのもあると思います。また、冷静に考えると、昔のワインに本当に熟成能力があったのかも疑問が残ります。2000・01年はバランス的に微妙、1995・96年は良い年とされつつ現在ばらつきがみられる、1989・90年は多収穫による影響が噂され、1980年代前半はリスキーなワインが多く、不況で化学肥料や農薬の全盛期の1970年代は薄いワインばかり。(シラーの助けもあってか?)1960年代以前の長熟なワインを多数経験していますが、これも残ったワインは長熟で、そうではない早熟なワインが何倍もあったのかもしれません。ビオの本当の熟成能力もこれから検証されていくでしょう。しかし、1万円近い価格は、少なくとも現時点では割高に感じます。
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