

シカの死体を片付けてから7日が経ちました。
様子を見に行こうと峠を歩いていたのですが、私の目の前でタヌキが車に轢かれてしまいました。
昼間の15:30でしたが、疥癬に罹ってしまったタヌキは痒さのせいなのか日中でも出歩いてしまいます。画像上は綺麗な背中面ですが、尻尾は先程まで齧っていたのでしょう、血がにじんでいました。
10分ほどは息をしていましたがやがて痙攣し、大きく息をすって動かなくなりました。
そこへ映像担当の池田さんが通りかかったので、奥の草地に移し合掌。
シカ現場へ向かい……びっくり!
頭を残してすっかり骨と皮…。周りは動物たちに踏み均され踊り場のよう、左奥へつづくケモノ道も出来上がっていました(画像下)
これには2人で大笑いでした、自然の力強さを現場で見れた!まるで宴会!この爽快な気分!!
山を1つの「個」と考えたとき、そこに暮らす虫、植物、鳥、動物たちもみんな山の「細胞」です。
タヌキたちの間に疥癬が流行ることもあれば、シカがやたらと増えるときもある、植物がたくさん実を付ける年もあるだろうし、鳥が少ないときもある。
これは私たち人間が風邪をひいたり、切り傷をつくったりするのと一緒で「想定内」なのではないだろうかと思うのです。
以前カラスの死体で観察してみたのですが、草地に死体を置き、それが土に還るころ、そこから一斉に元気な草が我先にと生えてきたのです。
土が元気になれば植物も元気になり、草を食べる生き物たちはどんどん働き、肉を食べる生き物もせっせと繁栄しないと草食組に負けていられません。
そして、死んだ時はまた土を元気にするのですね。
ちょっとしたいたずらを思いついた!
タヌキが土に還るころ、そこにタヌキのためフンから拾った実の種を・・・・ (笑)
こんな現在進行形のかれらの暮らしに興味のあるかたは、「シシ森」観察会へおいでませ!