自然観察会はso-moネット

飯能、奥多摩、青梅、主催者の関係動物園などを中心に自然観察会を運営するso-mo ネットのバックヤードです。

2013年06月

「シカ観察ツアー 〜Enjoy! ナイトサファリ〜」のお知らせ

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こちらのツアーは締め切りとさせていただきました。ありがとうございました。

7月27日(土)17:30〜21:15

集合場所:飯能市市民会館

大人:¥1,500 小学生以下:¥500

持ち物:飲み物、雨具、筆記用具、など








飯能では数多くのシカの痕跡を見つけることができます、これだけ見つかるということは当然私たちの暮らしにも接点が生じます。
農業、林業に携わるかたの声も聞こえてきます、ハンターが少なくなったとも言います。ロードキルも増えています。
ハンターがいないから、オオカミがいないからシカがこんなにも人里に現れるようになったのでしょうか?
それを知るには、まずフィールドワークをしてみませんか?

これはシカと車の事故の話し。
車にぶつかると、まずシカの細い足が折れます。シカは道路脇で立ち上がれないまま朝まで苦しんで死んでいきます。スピードを出した事故では、シカは体高があるため、ボンネットに乗ってきます。そのシカがオスジカだった場合、角がフロントを突き破ります。
夜だけではありません、猟期になると犬に追われたシカが突然道路に飛び出して来ることもしばし……。

私がフィールドワークができるようになって「よかった!」と思うのはここです。動物たちが道路を横断するポイントがはっきり見えてくるようになったので、写真も狙って撮れるようになりました(笑)
画像は運転席から撮ったもので、助手席の窓枠が映り込んでいます。

ケヤキのコムサ

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今夜は出巣時間を過ぎて20:30からの観察です。
まずは耳と目をフルに使って捜索開始!
と、ケヤキの向こうのカシで頼りないまだまだ下手っぴなムササビの歌が聞こえてきます。
「ジュ……ジュルル……」

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そのまま待っていると、ケヤキに「…べちゃっっ」と着地、下手だな〜〜!!
まだ手足を上手く使えてないのか、お腹ごと全身で木に衝突している感じです。
この時間にここにいるということは、そんなに遠くへはまだ行けないのかもしれません。
今は色々なものを見て、たくさん遊んで、時には怖い思いもして、N寺の強い血を繋いでいってください。 近所にはアオバズクも引っ越してきたので、きっと良い先生になってくれることでしょう。

ただいまso-moでは、津久井で戴いたムササビの巣箱を元にオリジナルの巣箱作りを始めています、このコムサも使ってくれるかな〜、と思うと気合いが入ります!! 

6月のムササビ繁殖期

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N寺では12月と6月の2回にムササビの繁殖期があります。
とは言っても、私自身はまだ6月は未体験だったので、この時期を楽しみにしていました。

5月半ばには駐車場付近でメスムサを見かけるようになっていたので、無事に2頭の子供を育てているケヤキはスルーして、スギ巣と駐車場を見張ってみました。

繁殖期によく見られるムササビ同士の追いかけっこを目撃したのは6月10日(7本スギ)、スギ巣の脇でムササビが1頭スタンバイしていたのが13日、そして14日は駐車場の端と端に1頭づついたのですが、なにも起こらず終いでした(画像はそのときのオス)。
もしかすると……雨の11日か12日に交尾したのでしょうか…。

6月の繁殖期は12月ほど賑やかではないらしく、おそらく数頭で行われているようです。
12月に見かけるオスのムササビたちはみんなフグリがパンパンなのに対して、画像を見ても分かるようにこのオスはいつものフグリです。

熊谷さんの話しでは、12月の交尾に失敗した個体、子供を育てきれなかったメス個体などの保険として、6月の繁殖期があるのではないか。けれども、子育てをしているのにもかかわらず交尾をしたメス個体も過去にいたとのこと。

んん〜……、これで強いオスと交尾できるのかしら…。
ムササビ界もいろいろフクザツです。




 
次回の観察会は
「冬の星座とカノープスを観察しよう!」     2月22日(土) 美杉台公民館       大人 ¥1,500 小学生 ¥1,000          ゲスト講師 雙木 潤(アマチュア天文写真家)                         「天覧山で学ぼう〜冬を越した生きものたちの暮らしと知恵〜」                 3月8日(土) 飯能市立図書館        大人 ¥ 1,500  小学生 ¥1,000
so-moネットの理念
so-moネットの主催する観察会は、まず室内で、これから見る動物について勉強をする「ガイダンス」があります。 「え〜っ? 動物を見に来ただけなのに!? 勉強かぁ」と思うかもしれませんが、これは、実際にフィールドで動物を観察することは、あくまでも教材という考えからで、観察している動物が、ただ 「かわいい」とか「すごい」というだけではなく、何をたべているのか?どうやってみつければいいのかを事前に知ることになり、その動物がもっと身近に感じられるはずです。 人間だって、初めて会う人が、自分のことを知ろうとしてくれている方が心を開きたくなるでしょう? 多分、動物もそうだと思うのです。 so-moネットの考える観察会の最大の目的は、参加者が現地に来て環境を見たときに、「なるほど、野生動物がいそう」と感じてもらうことなのです。 そのため、もし観察会で野生動物に会えなかったとしても、「また参加しよう」という気持ちになってもらえるように、教材や資料を準備して「ガイダンス」を行っているのです。