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ジェシー・ジェームズの暗殺 特別版
ジェシー・ジェームズの暗殺 特別版

ジェシー・ジェームズの暗殺」を観ました。ブラッド・ピット、ブラピですね〜!というミーハー映画ではなく、シリアスです!アメリカでは英雄?の伝説の銀行強盗、列車強盗の男をブラピが、そしてそのジェシーを殺してその後の人生という暗殺者を描いている作品です。
うーん・・・この映画は好き好きがでると思うなー。映像は綺麗、雲の動き、空、自然の色が綺麗で人の心理描写と重なっていく気がするけれど、テーマは暗殺だし、それも殺すまで、その後を描いているから結構重いかなと思います。

青字は私の感想です。

DVDはココです、ノベライズはココです。

yahoo映画さんによると「解説: 19世紀のアメリカに名をとどろかせた犯罪者ジェシー・ジェームズと、彼を暗殺した手下、ロバート・フォードの人物像に迫るサスペンス・ドラマ。プロデュースも務めるブラッド・ピットが伝説の無法者ジェシーを怪演し、ヴェネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞。監督は『チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼』のアンドリュー・ドミニク。伝説的人物の知られざる一面に迫る人間ドラマとしてだけでなく、登場人物のさまざまな思惑が交錯する心理サスペンスとしても楽しめる。(シネマトゥデイ)

あらすじ: 悪名高きアウトローとして数々の犯罪に手を染め、法をあざけり、自分自身のルールで生きてきたジェシー・ジェームズ(ブラッド・ピット)。理想に燃える野心家の若者ロバート・フォード(ケイシー・アフレック)は、そんなジェシーの仲間になれたことを心から喜んでいたが、思わぬ事態が彼らを待ち受ける。(シネマトゥデイ)
ウォルター・ヒル監督の「ロング・ライダーズ」(80)の最後は、ロバート・フォードがジェシー・ジェームズを撃つ場面だった。フォード弟に扮したニコラス・ゲスト(兄のクリストファーがチャーリー・フォードを演じた)が「アイ・ショット・ジェシー・ジェームズ」と叫びながら引金を絞る場面は、妙な強引さが記憶に残る。  「ジェシー・ジェームズの暗殺」も、この場面を物語のクライマックスに用意している。ただ、ケイシー・アフレックの演じるロバート・フォードは叫ばない。映画全体も、「ロング・ライダーズ」が省略した「ジェシー・ジェームズの翳りを帯びた晩年」を丹念に描き出す。  ロバートはジェシー(ブラッド・ピット)の崇拝者だった。「おまえは俺のようになりたいのか。それとも“俺”になりたいのか」と問われてうつむき、憧憬と執着を抱えたまま、失望と憎悪をつのらせていく。1880年代初め。エジソンが蓄音機を発明し、ビリー・ザ・キッドが殺され、ドストエフスキーが「カラマーゾフの兄弟」を発表した時代だ。  監督のアンドリュー・ドミニクは、広大で寂寞とした大平原を背景に、両者の心理ドラマを煮詰めていく。急所はここだ。彼は、英雄と凡人、崇拝と憎悪という概念を対立させず、ジェシーの迷いとロバートの狂いを重層的に描き出す。「天国の日々」を思わせる映像だが、奥には「許されざる者」の灰色が潜む。灰色の大平原で、灰色の登場人物が不思議なパントマイムを演じている。(芝山幹郎)(eiga.com)」

となっています。

伝説の英雄を崇拝する若き青年、憧れて犯罪者集団にも入った、銀行強盗、列車泥棒をする男ジェシージェームズをあこがれていた。子供のころから彼の英雄記を読んでは想像を巡らせていた少年だった、けど実際に会ってみるとすぐに憧れていた自分を受け入れてくれるような人間ではない。そばにおいてもらえるけれど、その目は疑っている。人間というものは憧れ、特に崇拝までいってしまうとその失望感というものは大きいというのがこの映画によく描かれています。若きこの暗殺者は若さが故に態度にあらわしていきます。そしてその犯罪者集団の解散、ジェーシージェームズはかつての部下をそっと訪ねまわります。ここが正直ちょっとわかりずらい。おそらく彼は病から心を閉ざしぎみで疑り深くなっていた、それに彼の首には懸賞金がかかっていた。だから彼を仲間が裏切るというのが怖かったのかもしれない。そして殺すという悪循環。そんな中暗殺者に結果なっていくロバート一家を訪ねます。頭は弱いが人がいい兄のチャーリー、ロバートの目はもう憎悪に満ちています。けどその前に彼らがかくまった男がジェシーのいとこを殺していました。ロバートにとっては初めての殺人。それがばれるのも怖かった。憎悪を恐怖が倍増させていく。そしてジェシーにいわれ新たに銀行を襲撃すると3人で出かけます。そして行ったんはジェシーの家。会話の中でもジェシーはロバートの真意を汲み取ろうとしています。けど最初からわかっていたんだとは思うな。それでも信じたかたのかもしれない。生きたいというのと死にたいというのが半々だったような気がする。最後は子供を見てジェシーを撃てといわんばかりに銃をおき、絵をなおすようにして背中を向けます、そして暗殺。最後の言葉もなかった。静かな最後でした。一瞬にしてロバートは有名人、けれどジェシーの英雄化は進みます。彼の死んだ写真は売られ、最初こそ有名人だったロバートはこの事件を演劇でNYに演じもてはやされるけれど、英雄を殺した男への視線は冷たい。卑怯者、殺人者と言われ、兄は自殺、殺したロバートはバーを持っているけれど、客はバーにきてもロバートには冷たい。完全な孤独になった。もてはやされたかっただけだったのかもしれない、ジェシーにもただ可愛がられたかっただけなのかもしれないロバート。そして殺されます、けど彼の死を誰かが悼むこともなく孤独だった・・・

という話です。160分というかなり長いけれど、途中ジェシーがかつての仲間を訪ねるあたりや、従兄弟たちの話などはちょっとだれ気味になってしまったけれど、その後の暗殺何日前からはかなり釘づけになります。ブラピがいい!渋いし、派手ではないけれど存在感たっぷりでした。ただ全編重い雰囲気が流れる映画なので、この映画は好き好きが色濃く現れる映画だと思います。