近強いと言われているデッキについて考えてみたいと思います。

大きな大会では、必ずと言っていい程結果を残しているデッキがあります。
それが《リアンブレイバー》ですね。

一口に《リアンブレイバー》と言っても、中身に結構違いがあるみたいですので、その派生についても考えていきたいと思います。


B05-054



☆リアンブレイバーって?☆

ブレイバーとエンジェルの混合デッキで、展開力・パワー・アドバンテージと全てにおいてバランスのよいデッキです。
元々、赤白ブレイバーと呼ばれたデッキも存在していて、そこそこ勝率も高いデッキでした。
そこに
魂を結ぶ天使リアンを投入し、若干白を増やした形のデッキをおおよそリアンブレイバーと呼んでいます。


《リアンブレイバー》と言っても、中身によって動きが全然違うみたいです。
三国志キャラである劉備・張飛・関羽の3枚を主体にしているデッキ。
プレイヤーが飛鳥になる点に注目して、各種フィエリテを投入したデッキ。
新赤白リソースリンクを採用し、火力と手札の安定を追加したデッキ。

その他にもプレイヤーを世羅にして、破壊の権化オリハルコンティラノでトドメをさすデッキなんかも見かけました。
いろいろな派生があるものの、そのどれにも共通している点がリアンの存在ですね。


リアンを活かすために、コスト5はエンジェルでまとめてあります。
基本はバニラの
意志のヴォロンテ波のヴァーグの2種類。
次点で
風のヴァンが投入されやすいです。
それに加えてリアン自身が4枚投入され、大体8枚~9枚程度コスト5以上のエンジェルが投入されている形ですね。


この影響もあってか、最近では5コストバニラの存在が大きく、下手に効果持ちの5コストを入れていると倒せない状況が起こりやすくなっています。
イグニッションに頼るしかなくなってしまう事も多いですね。
ヴォイドブリンガーを採用していれば3コストバニラと共闘して倒す事もできるのですが、都合よく手札に残っている事は少なく、また2枚消費してしまうのでなんとも厳しいです。
最近のヴォイドブリンガーは、効果が優秀な代わりにパワーが1500しかなかったりするので、戦闘の役には立ちそうにないですし。

リアンのパワー8500と言う数値も絶妙で、リアンと共に卑弥呼を出せれば効果で2000バーンを与える事ができるので、合計で10500まで倒す事ができる計算になります。
これらをイグニッションによるコスト踏み倒しで、どんどん展開しつつ制圧していく形になります。

リアンブレイバーの特徴として、イグニッションでの巻き返しが得意なのにも関わらず、普通に手札から展開してもパワー不足になりにくく打ち負けないデッキ構成と言えます。
苦労して倒した高パワーゼクスを種に、イグニッションからリアンや卑弥呼が登場して状況が悪化するのは最早お約束です。
よく見かける3つのタイプについて細かく見ていきましょう。


桃園の誓い軸》
メインとなるのは
三国の英傑 劉備玄徳八百八屍将軍 張飛益徳関聖帝君 関羽雲長の3枚です。
これらは強烈なシナジーを持っており、劉備さえ維持できれば破格のコストパフォーマンスとパワーを得られます。
苦労して倒しても
第一次乙女大戦で劉備とセットで回収され、次のターンに再び出てくるのが大道パターン。
劉備は補助的ポジションですが、劉備さえ居れば他の2枚が3コストにして10000を超えるパワーを発揮するので脅威の塊になります。

第一次乙女大戦があるときは、回収から登場させる。
ないときは素直にイグニッションでリアンを狙う、とプレイングも簡単です。

この軸では、いかにして劉備を守るかが重要になってきます。
パワーが5000しかないので、相手のイグニッションで簡単に潰されてしまいます。
かと言って、位置の関係で
パニッシュメントクロスは役に立ちにくいので、防御にイベントを採用するかもよく検討したいですね。

《フィエリテ軸》
主に投入されるのは
極光の冠フィエリテ誇りのフィエリテの2枚。
清廉な想いフィエリテはあまり投入されませんが、制圧力は高いので投入を検討しても良いです。
リアンを含め、5コスト以上のエンジェルは10枚程度投入されているみたいですね。

序盤は火力のあるブレイバー。
終盤はパワーのあるエンジェル。
役割がハッキリしているのが特徴でしょうか。
特にブレイバーにこだわる必要は無いので、終盤用に
混沌の大蛇ヤマタノオロチを複数枚採用していますね。

極光の冠フィエリテのおかげで第一次乙女大戦を再利用できるのが最大の特徴で、1回の攻撃を通せば、戦闘と合わせて一気に3枚のアドバンテージを稼ぐことができます。
さらに、1コストの白
イベントを全て採用圏内とできるので、リアンブレイバーの中では防御力もあります。
役割が近いので、
シークタイムの採用も検討できるデッキです。

反面他のブレイバーと比べ白が多めなので、第一次乙女大戦を最大限利用するにはチャージを管理しなければならなく、プレイングが少し難しいかもしれません。
また、回収したい赤のゼクスも限られているので、本来ならば3枚から4枚採用したい乙女対戦ですが、2枚程度でよいかもしれませんね。

《リソースリンク軸》
6弾の赤白リソースリンクを採用し、安定性を増したデッキです。
赤の
凶猛な紅瑪瑙サードニクスコブラは、2コストにして10000ダメージと破格のバーン効果を持っており、大半のゼクスを倒す事ができます。
白の
探検家バーマンは、手札を増やすだけでなく、デッキの一番下にイグニッションを送り込む事もできる優秀なカードです。
この2枚のリソースリンクを使用し、ボード・ハンド両方のアドバンテージを獲得しながら、ブレイバーの効果で制圧していきます。

これ以外には決まっているカードが少ないので、ある程度自由な中身になる特徴があります。
特に回収して使いまわす必要があるカードも無く、赤白両方をバランスよく投入するデッキになるかな。
上のフィエリテ軸に近く、5コスト以上はほとんどエンジェルで固めるとよいですね。



☆リアンブレイバー対策☆


特に対策しようもないデッキではありますが、相手のチャージにコスト5以上のエンジェルを置かせない事が一番です。
デッキの性質上、イグニッションはコスト5以上のエンジェルをチャージに置いてから行いたいデッキですので、チャージにコスト5以上のエンジェルを置かせない様にすれば、間接的にイグニッションの妨害ができます。
そうすることで試合のペースを握りやすくなり、相手に満足に攻めさせない流れになっていきます。

具体的には、おやすみなさいやククリムゾンインベイジョンなどでチャージ以外の場所へ飛ばしてしまう事が一番です。
ヴォイドブリンガーにてトラッシュに送ってしまうのも良いですね。
ヴォイドブリンガーでは、基本プレイヤースクエアのゼクスを選択したいところですが、相手がリアンブレイバーならばコスト5以上のエンジェルを飛ばすのも全然アリです。

正直これだけではリアンを封じただけですので、各種ブレイバーへの対策が必要ですね。
ブレイバーは小粒が多いので、
滅獄竜デスティニーベインイヴィルベイン ケィツゥーで封殺できる可能性が高いです。
パワーの高い上級ゼクスに対してバウンスや除去を当てるようにすれば、自然と試合のペースを握れるので有効です。
こう言ったコントロール色の強いゼクスが有効なカードになってきます。

とまぁ、いろいろ書いてきましたが、結局のところイグニッションさえ成功すれば全然挽回できてしまうゲームですので、大した対策していなくとも勝てる事もありますね。



☆最後に☆


ゼクスでは、デッキのバランスが取れていて安定しているデッキが強いと思います。
大会で数々の結果を残しているこのデッキは、間違いなく強いデッキと呼べそうです。
しかしながら、結果を残していなくとも、回れば強いデッキは数多くありますので、一強とは言えないですね。

ペースを握れると大抵のデッキで勝利できるので、デッキ云々よりもプレイングで差がでそうです。
全く同じデッキを作って対戦してみるのも面白いかもしれませんね。