2022年08月10日

CPI 金融市場の自己都合による狂喜乱舞

米国CPIの指標が、発表され、7月は、6月よりもインフレ率が多少下落したが、それでも、依然、8.5%の高水準。

しかし、トレーダーたちは、待ち構えていたように、狂喜乱舞。株価は急騰、ドルは急落。米国債利回りも急落だ。

まあ、一時のぬか喜びに過ぎない。

原油価格が落ち着いてきたし、小麦も一服したから、インフレ率の上昇は止まることは、誰もがわかっていた。

より肝心なことは、それを織り込んで、すでに株価も上がり、ドルも下がり、米国債も利回りがすでに低下していた。

それと同じ情報、ナッシングニューの情報で、もう一度、狂喜乱舞する。

確信犯なら、金曜日には反転するだろうし、本気でやっているなら、ジャクソンホールまたは9月のFOMCで大きなショックとなり、金融市場へは、倍返しとなるだろう。

NY連銀の消費者期待インフレ率が下落していることも、プラス材料と受け止めているようだが、彼らは、ガソリンが上がれば、不安で上がり、ガソリンが下がれば、インフレは収まると回答するに過ぎない。今のインフレは、資源価格ではなく、内需、サービスセクター要因なのだ。

しかし、雇用統計は先週の金曜日、WSJやブルームバーグによれば、火傷するほど過熱しており、火は本丸に移っていることを示した。それにも関わらず、こちらのデータには無反応。

解釈としては、雇用統計はバックミラー、過去のことを見て騒ぐのは馬鹿馬鹿しい、と来た。

ま、彼らが吠えているのもいまのうちだ。

FEDの利上げ打ち止め、来年早々の利下げに淡い期待を寄せて、それを無理に信じ込もうと自己暗示をかけているだけなのは、彼ら自身もうすうす気づいているはずで、まあ、蜃気楼が長く続けば続くほど、ダメージは大きくなるだけのことだ。

我々は、その時が来るのを静かに見守っているだけだ。  
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2022年08月08日

株式市場の見通し(8月4日時点)

この話を原稿として書いていましたが、賃上げの話に変えたので、日の目を見なかった原稿です。

***

株式市場の雰囲気は、7月27日のFOMC後、一変した。それは、FRB議長のパウエル氏が、タカ派でなくなり、利上げはこれで実質打ち止め、9月以降の会合での利上げは限定的で、来年早々には早くも利下げにFEDが転じるという株式市場に都合のよい見方が広まったからだ。いつもは、理知的な債券市場も、株式市場と同様に、今回は、投資家自身の願望を陣減させ、米国国債利回りは大幅に低下した。

しかし、これはまったくの間違いだ。
パウエル議長は、利上げは打ち止めとまったく言っていない。次回以降の利上げはデータ次第と言っただけだ。だから、0.5%ではないかもしれないし、0.25%の可能性もゼロではないが、0.75%の可能性も十分にあるし、0.1%すらある、ということだ。

そして、何があっても、まずインフレを止める、と再び言った。景気よりも、まずインフレだ、と再度明言したのである。その上で、景気後退にならない可能性も十分ある。しかし、それはチャレンジであり、以前よりも環境変化により、よりチャレンジングになった、と言ったのだ。つまり、より困難になったが、でもあきらめずがんばる、と言ったのだ。
そして、パウエル氏が、それにかかっていると言った、

肝心のデータであるが、景気減速の指標がそろってきた。これを株式、債券とレーダーたちは、利上げを抑制する理由として、歓迎し、狂喜乱舞したわけだが、これこそまったくの間違いだ。同時に出てくるインフレ、賃金の指標は、減速するどころか、加速している。唯一低下しているのは、企業の仕入れコストの指標だが、つまり、資源や部品価格が下がってきた、と言うことだが、それにもかかわらず、インフレはさらにスピードアップして加速的に上昇をより強めており、もはや、サプライチェーン、輸入コスト要因ではなくなり、賃金上昇からの歯止めの効かないインフレになってしまった、FEDの利上げは手遅れだった、ということがより鮮明になっているのである。

パウエルはデータ次第だといい、景気よりもまずインフレをなんとしても止めると言ったのだ。つまり、これらの指標から予測されることは、FEDは利上げペースを強める可能性こそあれ、弱める可能性は現時点ではほぼゼロだということだ。

実際、株価が上昇したのに驚いて、FOMCメンバーたちは、講演やインタビューなど、あらゆる機会を捉えて、次々と株式市場は楽観的過ぎる、利上げペースを落とすとはまったく言っていない、という示唆をかなり直接的に打ち出してきた。これを受けて、8月2日以降は、金利が急上昇し、ドル高に戻った。現実を見ようとしていないのは、株式市場だけである。

つまり、今後、9月のFOMCまでに株価は大きく下げる可能性が非常に高い、ということだ。これが、米国株式市場の誤りの指摘である。
  
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2022年08月06日

賃上げでは賃金は上がらない

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2022年08月03日

今日のラジオ エコノモーニング 賃上げは間違い

先々週は 経済成長、その前の週も経済成長、そして先週は資本主義、についてお話をしました。

資本主義の話はあと2時間ぐらいはここで聴けるかもしれません。7時15分過ぎから10分ぐらいです。

今日は、賃上げについてでした。  
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2022年07月31日

日本人は現実を見ず、考えることもしない

アゴラに寄稿しました。  
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2022年07月28日

FOMC 暴落への準備か?

今朝のFOMC後のパウエル議長記者会見で、株価は急騰。

おかしい。

いつものことだが、今回は特におかしい。

パウエルは、何が何でもインフレを抑える、景気後退しても仕方がない。とにかく、インフレ最優先。

そういう記者会見だった。

それで、なぜ株価が上がる?

今後、景気後退はかなり深刻、ハードランディング必至(ハードランディングって、不況になるのは循環だから、かならずいつかやってくる、つまり日常的なものだから、ハードランディングなどと騒ぐ類のものでない。バブル崩壊ならば、ハードランディングがソフトランディングか、議論する必要があるが)、金利の0.75%引き上げ自体、異常な幅の急激な利上げだし、さらに、次の利上げもペースを落とすかどうか、まったく何とも言えない、という趣旨のコメントをパウエルはしたから、今後、利上げペースが納まり、打ち止めが近いということもまったくない。

では、なぜ?

市場関係者のコメントは、次回の利上げについてコミットメントしなかったことを歓迎、次回の利上げはデータ次第、ということで利上げはないと好感した、ということだ。

しかし、インフレ指標は、むしろ依然加速している。FOMC直前のCPIも上昇幅が拡大、賃金指標も、大幅続伸、加速している。FEDが一番恐れるインフレシナリオで、データ次第なら、9月には利上げが継続、さらに利上げ幅拡大まであり得る。

なぜ、市場関係者、そして株式市場自体も、株価大幅上昇の材料と判断したのだろうか。

それは、彼らの願望が、大幅上昇だ、ということであり、パウエル会見を彼らの願望が実現するシナリオに一番近い解釈で乗り切ろうとした、ということだ。

これは、やばい。

自分の都合の良い解釈、というのはいつものことで、今回に限ったことではない、小幡、お前はいつもそういっている、今回もいつもと同じじゃないか?というかもしれない。

違う。

いつもは、相場操縦に近い、自分たちの都合の良いように市場を操作するために、それに都合の良い情報を流すのだ。だから、願望で解釈しているのではなく、自己の利害に忠実に、戦略的に、冷徹に情報を作っているのだ。しかし、今回は、もう不安で不安でたまらない。冷静さを失っている。だから、今後のことを考えずに、願望が実現する、それを信じたい、藁にもすがるような思いで、パウエル発言を解釈しているのだ。

ということは、今回が一番ヤバい、ということになる。

だから、今晩以降の戦略は、株は売りだ。

明日(今晩)、米国GDPが出るが、これが悪い数字、二期連続マイナス、形式的に不況入り、ということになれば、それを今日は、利上げストップ、利上げに転じるサインと解釈して喜んだのだが、明日は、いっせいに悲観で投げ売りに向かうだろう。

売りが始まるのは、今晩か、来週か、どちらかは分からないが、流れはすぐに変わるだろう。  
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2022年07月26日

今晩のメディア出演 Abema Prime

7月26日 火曜日 2100− 変わる報道番組#アベプラ【平日よる9時~生放送】

21時過ぎから2130過ぎまで出演します

賃金についてです。  
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2022年07月22日

報道1930 出演分 ダイジェスト

こちらで見ることができるようです。

7月19日分です。最初のウクライナの話のところには出てません。  
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2022年07月19日

テレビ出演 報道1930 19日火 1930-2054 “日本は夜逃げできない”借金大国を襲う危機

変なタイトルになっていますが。。。。

本日です。

報道1930 19日火 1930-2054
“日本は夜逃げできない”借金大国を襲う危機
止まらない円安と物価上昇 “頑な”日銀を動かすのは…
“日銀は必ず負ける” 円売りヘッジファンドの勝算とは
国民は物価上昇どこまで耐える?日銀が金融緩和を修正するとき…
アベノミクスの“二転三転”と貧しくなった日本
ゲスト
早川英男(元日銀理事)
小幡績(慶應義塾大学准教授)
加谷珪一(経済評論家)
畔蒜泰助(笹川平和財団主任研究員)
  
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本日のテレビ出演 BSTBS 報道1930

19日 火 1930−2054 BS-TBS 報道1930

円安などについてです。

早川英男さんと議論します。

  
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2022年07月16日

日銀救済案 連日指値オペ出口戦略

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2022年07月09日

民主主義への挑戦ではない 平和ボケ日本社会への懲罰だ

いまだに悪夢をみているようだ。早く覚めて欲しい。

呆然としていて、言葉も出ないが、一つだけいっておきたい。

民主主義への挑戦だ、という言葉がメディアや有識者から出ているが、この、事実を見ないパターン認識こそが日本の平和ボケを助長している。

一人の狂人が、個人的な恨み、しかも、ただの誤解に基づき、自己実現のために行った、度の過ぎた悪戯だ。そんなことで、要人が殺されてしまう、この無防備な日本。それだけの問題だ。

しかも、それに対して民主主義を持ち出す、愚かさ、思考を怠るぐうたらさ。

日本がいかに幼稚で思慮のない社会になっているかの現れだ。

日本はいち早くボケから目覚めなくてはならない。

  
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2022年07月06日

今日のラジオ エコノモーニング 国債と財政破綻

今週は、国債と財政破綻のお話をしました。

NACK5 毎週水曜日朝 7時15分ごろから25分過ぎまでです。  
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2022年06月30日

なぜ日本の政治家は経済音痴か?

アゴラに寄稿しました。  
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2022年06月27日

株は売り時

個人的な見解だ。

先週、世界的に株価は急反発。金曜日の米国株は急騰。

日本株も月曜日午前は上昇しているが、それほど強くはない。

今後は、下がると思われる。

先週金曜日に米国株が上がった理由は、ミシガン大学のアンケート調査の期待インフレ率が低下したから、だが、これはただの期待に過ぎない。インフレ率が実際に下がるかどうかは分からないし、また景気は確実に悪くなる。現在、景気の悪い数字が出ると、FEDの利上げが止まるという期待で株価が上昇する、という倒錯した状態であり、これは、ただの願望である印だ。

今後、実際のインフレ率が下がっていないデータが出れば暴落するだろうし、次のFEDの利上げで再度暴落するだろう。

反発したら売る。

株の冬に時代に備えて、ポジションを整理する局面だ。  
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2022年06月26日

宝塚記念

こちらに書いた通りだが、ねらい目は盲点のオーソリティ、二着候補のアリーヴォ、ヒシイグアスだが、私は勝ち馬予想なので、エフフォーリア。圧勝を期待する。  
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2022年06月25日

円高・デフレが日本を救う

円高・デフレが日本を救う (ディスカヴァー携書)
小幡績
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2015-01-31

円高・デフレが日本を救う。

非常にタイムリーですが、2014年末に書いた(2015年1月出版)古いものです。

ホットなので急に売れ始めました、ということはまったくありませんが、同じ内容を新しく執筆する必要もないので、日本は永遠に進歩しないので、こちらも怠惰になってしまいます。  
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円高は日本を救う

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2022年06月17日

黒田総裁 記者会見

最近では最も誠実かつ気合の入った会見だった気がする。

これは実は最も重要なことだ。

最後、黒田総裁にはもう一踏ん張り、悔いなく任務を全うしてほしい。

政策の意見は異なるが、充実の黒田総裁を望みたいし、応援したい。  
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世界株式暴落 ダウ2万ドル台

米国利上げの出尽くしの反発は半日しか持たなかった。

ナスダックは4%以上の大暴落。日経平均先物も900円近い暴落。

欧州株がまず大暴落した。スイスの利上げが、と言っているが、これは世界的な利上げが起きているのだから、いまさら驚くこともない。米国FEDの利上げは、株式市場利害関係者がどう解釈しようが、大幅利上げ、量的緩和終了ということはうごかしがたいのだから、政策の現実への影響は株価の下落しかない。これまで、過度の金融緩和でバブルになっていたのだから、それが剥げる、崩壊するだけのことで、FEDが株を暴落させたのではなく、FEDがバブルを作り膨らませてしまった方が罪なのであり、その修正をしているだけのことだ。

インフレを加速し、バブルをさらに膨らませた。その罪を認め、修正しているだけのことだ。

為替はドル円は急激に低下し、131円台。

これは、スイス中銀でさえ動いたから、最後は日銀が動く番だ、ということで仕掛けたのか。

もちろん、ドル円だけでなく、ドルユーロも下落しているから、ドル下落の流れではあるが。

今日の日銀の政策決定会合、そして黒田総裁記者会見。

いよいよだ。
  
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