2018年06月21日

羽生は名人よりも神に相応しい

羽生善治棋聖が佐藤天彦名人に敗れた。

ずっとリードされ、終盤に逆転したかに見えたが、3五歩や1七歩を逃して負けてしまった。これで2勝4敗となり、佐藤名人は防衛に成功した。


しかし、このシリーズで、これまでもずっと感じてきたことだが、羽生に神を見た。

羽生は名人ではなく将棋の神なのである。

すなわち、勝ちを求めるのではなく、将棋の神と対話をしているのである。

このところ、羽生は常に新しい戦法、前例のない形に挑戦している。挑戦というより、好奇心だ。

今回も前例にいくのもありましたが、これをやってみたかった、と言っている。

それは将棋の新しい世界、まだ見ぬ世界への好奇心、開拓心から来ていると思う。

AIの発達で、将棋は新しい次元に入った。これをプロ棋士の終わりと解釈せず、新しい、これまで人間だけでは見られなかった世界への旅たちと捉え、もう一度、将棋の神として彼は蘇ったのである。

佐藤名人もAIを積極的に捉えている一人だ。

将棋界の発展というより、将棋という芸術であり学問の新しい追求、発展を、この二人、そして勝ちよりも将棋の真髄を追及する行方八段、その他多くの棋士たちが引っ張っていくことになるだろう。その中で、神である羽生はますます将棋をリードしていくことになるだろう。

  
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2018年06月20日

渡辺努教授と物価

物価の決まり方は渡辺教授に聞け、と記事に書いたばかりだったが、ブルームバーグは、インタビューで渡辺教授は日銀に2%の物価目標を断念するよう提言した、と報じている。

この記事のとおりに渡辺教授が主張しているか、少し疑問も残るが(渡辺教授の話は厳密すぎて、伏線や背景が分からないメディアの取材者は誤解して記事を書くことが多い。是非、渡辺教授本人がみずから執筆した提言を是非読みたい)、渡辺教授と私はこれまでも議論を戦わせてきたが、やっと結論も一緒になったようだ。

もともと考えは50%以上は同じなのだが、それでもあえて物価を上げることに中央銀行が全力で取り組む必要がある、と考える渡辺教授と、どうせできないのだから諦めて、淡々と普通の金融政策をした方がいい、という擦れた考えの私は、異次元緩和に対する賛否は正反対だったのだが、物価の決まり方、インフレの必要性、現在の景気、日本経済に必要なこと、など多くの点で認識は一致していた。

渡辺教授の方がすべての可能性に挑戦してみるべきだ、物価のコントロールができないこと自体が大問題だ、という執念と、やる気のない、はじめから諦めモードの私の差は大きかったが、結局、最後は同じ意見になったのだ。

少なくとも、今、日銀は異次元緩和を続けるべきではないし、金融緩和で日本の物価を上げることはできないのだ。

渡辺努教授本人が直接執筆した提言を是非読みたい。  
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羽生善治とサッカー

昨日は、サッカーのおかげで、マツコの知らない世界がなかったので、早々に就寝することができた。

早く寝すぎて、夜中に起床。私が応援しなかったおかげで日本は勝利。

ところで、羽生棋聖は昨日は眠れただろうか。嵐にしやがれはいつも見ていると言っていた意外にテレビを見る羽生さんだが、昨日はサッカーをテレビで見たのだろうか。  
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2018年06月19日

物価はどう決まるか

ニューズウィーク日本版に掲載されました。

加筆してまとめました。

  
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2018年06月18日

物価 混乱する経済学

経済学を一つの原理で表すとしたら何か。

それは

「価格は需要と供給で決まる」

ということだ。これに経済学は尽きる。

しかし、経済学自身が、この大原則というより唯一の真実を否定している。

まず、株価はどうやって決まるか。

需給で決まる、ということを否定して成立したのが、ファイナンス理論であり、ファンダメンタルズで決まる、証券価格の市場価格は効率的、という宗教を確立した。

それにチャレンジしたのが、行動ファイナンスで、行動ファイナンスは需給は証券価格に影響を与えるとして注目を浴び、勢いを増してきた。

そんなもの、最初からそう決まっているし、誰もが知っている。

今日の話題は、株価よりも物価である。

物価はどうやって決まるのか。

なんと、経済学の教科書には原理が書いていない。

仮説は書いてある。

例えば、貨幣数量説。

貨幣発行量が増えれば、貨幣とモノとの相対的な存在比率が変わり、貨幣の総供給割るモノの総数、つまり総需要をやれば、物価となる。

ただし、これは仮説であり、割り算は直感的に分かりやすく説明しただけで、メカニズムは書いていない。

基本原理は需要と供給である。

ただし、貨幣供給が増えると、貨幣需要が増えるかどうかは書いていない。

貨幣需要が増えるかどうかについては、ケインズの流動性選好が有名だが、教科書の記述は間違っている。別の言い方をすれば、ケインズの考えとケインジアンの後日の解釈が異なっていたため、流動性選好は、マクロ経済学の教科書を最大の混乱に陥れている。

これは何も私の自説ではなく、経済学史上は有名な話で、ヒックスのIS−LM分析は分かりやすいが、分かりやすくするために間違ったもの、あるいはケインズの理論とは異なったものにしてしまった、ということだ。

難しい話はともかく、ケインズは、貨幣の需要と供給は金融市場で決まるとし、素朴な貨幣数量説は財市場の話であるから、そこからは進歩し、あるいは金融市場、資産市場の膨張という経済実態に合わせた理論(仮説)の変化(進化)ということだろう。

流動性選好とは、流動性を好む、ということであり、貨幣需要なのであるが、あえて流動性選好という言葉を使ったのは、短期的な需給の状況には合わなくとも、将来のことを考えて、あえて流動性を保有し続ける需要がある、ということを強調したからだ。

ケインズは投資家(投機家)だったから、投資家(投機家)の選好をよく分かっていた。暴落の最中には、誰も、どんなに安くなっても、その証券(株式、債券)を買いに行かない。底打ちを確認してから、買いに入る。そのため、様子見をするため、また底打ちした瞬間から買いに入るために、流動性を用意しておく必要があった。

今安くても明日はもっと安くなるかもしれない。だから、防衛としても、恐怖としても、流動性を選好し、次のチャンスを狙うという意味でも流動性を選好するのだ。

この流動性選好を財市場に応用したのが、財政政策の議論で、穴を掘って埋めるような政府財政出動でも意味がある、という話に繋がっていく。

金融市場が凍りついたときに、何かのきっかけで誰かが買いに入り、買いの流れが優勢になれば、待ち構えていた流動性が買いに殺到する。それと同じように、財市場でも、何かのきっかけがあり、経済が動き出せば、人々は消費に動き、企業は投資、生産に動く。だから、そのきっかけを作るために、誰も居なければ、政府が動け、というのが財政出動の提案、発明だ。

***

しかし、このケインズの鋭い、いや非常に自然な洞察は、他の不自然なエコノミストたちの小難しい議論よりもはるかに説得力があり、現実にも当てはまっているのだが、問題は、動き出すきっかけは、ケインズにもわからない。

政府が財政出動するのはきっかけなのだが、それに反応して人々、企業が動くかは、人々、企業次第であり、そのとき需要が出てくれば、その需要に応じて価格は上昇していく、ということだが、需要が出てくるかどうかわからない。

そして、更なる問題は、ケインズもこれはマクロ経済学の誕生とも言っていいのだが、マクロであって、ミクロの価格理論は説明していない。

なぜ、需要が増えると価格が上がるのか。

証券市場は分かりやすい。

価格決定がオークションになっているからだ。

しかし、それでもケインズの言うように、短期的な価格では需給調整は行われない。

ましてや、明示的にオークションが行われていない財市場はどうだ。

しかも、ブランド物や個別特有のもの、これらの価格がオークションで決まっているとは思えない。

所得が増えるとある程度は消費が増える。マクロ的にはこれはデータ的に分かっているし、個別のミクロでも一般的にはそうだ。しかし、ある財の消費が増えるとその価格が上がる、とは教科書のどこにも書いていない。

経済学は、なぜ個別価格が上がるか説明していないのである。

このような議論をすると、著名なマクロ経済学者たちは言う。

小幡君。経済学者は個別の製品の価格を言っているのではないのだよ。我々は学者だから、経済全体を見ている。物価というのはマクロ、経済全体の話だから、総需要が増えれば物価は上がるし、貨幣供給が増えれば、金利が低下して、消費や投資が出てくるから、ゆくゆくは物価に反映されるのだよ、と。

しかし、彼らは現実を知らなさ過ぎる。

株式市場では、妥当な株価水準というのは存在しないのだ。

トヨタと日産の株価でどちらが割高か、という相対価格は決まるが、価格の絶対水準は決まらないのだ。日経平均で2万4千円が割安か割高かはわからないのだ。米国市場より日本市場が割安ということ、大型株より小型株が割安ということ、つまり、相対価格しか、理論的には、いや論理的にも決まらないのでだ。だから、仕方なく、絶対水準を決めるために、ファンダメンタルズ、需要サイドは関係なく、供給サイド、その証券のもたらすキャッシュフローで決まるのだ、という風に説明されるのだ。ただし、それでも、投資家サイドのリスク態度により大きく変わるから、要は世の中が悲観的なら絶対水準は下がり、楽観的なら上がるのだ。

財市場も同じだ。

ミクロよりマクロは圧倒的に難しいのである。なぜなら、相対、というものが存在しないからだ。

だから、ミクロの価格決定理論がミクロ経済学そのものであり、新古典派のほとんどすべてなのだ。

そのミクロ理論をマクロに拡張した理論を経済学は懸命に発展させてきたが、それは論理的には整合的だが、現実とは無関係なものになったのだ。

それで、巷のエコノミストは依然、貨幣数量説、少しましな人々でも似非ケインズ、ケインジアンの議論をしているのだ。

物価はどうやって決まるのか。

とりわけ、現在の問題、物価はどうやって上がるのか。

それは経済学の教科書にはどこにも書いていないのである。  
Posted by sobata2005 at 19:03Comments(65)clip!

物価の謎などない

景気が過熱しているのに、なぜ物価が上がらないのか、というのが経済の、中央銀行の、エコノミストの、そして経済学者達の間で謎とされているらしいが、謎でもなんでもない。

誰もモノの値段がどうやって決まるか知らないからなのだ。

知らないというより、見ようともしないで、マクロデータとにらめっこしているだけだからなのだ。

現実を見よ。

それだけのことで、すべての有識者よりも優れた洞察を得ることができる。

有識者には事実は分からない。彼らは事実を解釈するだけだから、事実そのものを見る目はないし、見ようともしないのだ。

さて、モノの値段はどうやって決まるのか。

学者の中で例外的にこれを真摯に学問的に見つめてきた東大経済学部の渡辺努教授に聞いたらよい。  
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日銀はいつ正常化するのか

次回の政策決定会合での展望レポートで、2016年9月のような総括検証を行い、金融政策の正常化へ一歩踏み出すのだと思っていたら、「2016年9月のような総括検証をもう一度やる必要はない」とわざわざ明示的に言及した。

金融の正常化も、日銀の正常化も進まない。絶望的だ。

世界的に金融引き締めが必要だ。

世界経済は過熱しており、それは米国で顕著であるが、欧州、日本は、構造的な成熟、停滞の中で景気が過熱しているので目立たないが、景気循環からすれば完全に過熱局面だ。

それでも物価が上がりにくいのは、まさに成熟経済に入ったからであり、新興国の生産力や格差の拡大、生産性の本質的な向上、産業革命が起きようがないから、ということである。

日本が特に物価上昇が目立たないのは、消費者の嗜好、それに対応する企業の戦術、戦略から、企業が製品の価格を目に見えてあげない方針にしているからで、日銀や総務省の統計では、その戦略が見抜けない。というか、見抜けても、統計の取り方を変えるべきでない、と考えているから、静かな物価上昇はCPI(消費者物価指数)の上昇には反映させない、反映しない。

無駄な金融緩和はやめ、日本の金融市場、財政を破壊する、国債買い入れ、株式買い入れは即座に停止を宣言するべきだ。

日銀はいまこそ正常化し、金融政策を正常化すべきだ。  
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拉致問題はなぜ解決できないか

小泉政権のせいである。

2002年に拉致問題を人気取り政策にプレイアップしてしまったために、北朝鮮にカードを1枚余計に与えてしまった。その結果、日本が要求すればするほど、北朝鮮はこれを最後のカードとするために、拉致問題は2002年に解決済みと繰り返し、日本が大幅譲歩するまで譲らなくなった。相手の交渉の玉の価値を小泉、安倍政権が吊り上げたために、解決が永久に遅れている。

そして、ここにきて事態は動き始めたため、アジアにおける北朝鮮問題は一気に変わる。日本は乗り遅れるだけでなく、中国と軍事的にも直接対峙するようになり、もっとも大きな危険、戦略上の困難にさらされる。その問題に直面せずに、拉致問題の解決だけ要求する思考停止に陥る。

日本のアジアにおけるポジションは従来とは異なった次元で複雑な難しさに陥り、社会は外交、軍事問題で国内の議論が混乱していくことになるだろう。

混乱することすら放棄して、思考停止、平和ボケを続ければ、そのときに日本の衰退は決定する。  
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置いていかれる日本

北朝鮮問題も、拉致問題の不適切な対応により、日本は世界に大きく遅れ、アジアの中でもっとも困難なポジションに押し込まれることになるだろう。

一方、先週は、中央銀行ウィークと呼ばれ、米、欧、日の金融政策決定会合があったが、米国は利上げをしただけでなく、今後の大きな道筋をつけ、金融は引き締めが必要になってくると宣言し、欧州は量的緩和の終了を決定した。そして、日本だけが相も変わらず、物価が上がるまで緩和を続けると繰り返した。

日本は世界に置いていかれる、という凡庸な言葉が当てはまる、日本の凡庸な劣化が続いている。

  
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2018年06月17日

嬉しかったこと

どうでもいい私事になって申し訳ない。

行方八段が順位戦の初戦を飾った。嬉しくてたまらない。

今週はこれをきっかけに嬉しいことが続いた。

豊島君に3日間で二連敗した羽生さんが、逆転勝利。豊島君には珍しい見落としでの勝利だったが、このまま一方的に棋聖を奪われるのは残念だったので、1勝1敗になって、これから。楽しみだ。

あとは、Bud PowellのNew Jazzの10インチ、Massey Hallの仏盤が買えたこと。  
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函館スプリント

昨年の好走馬を狙いたい。

1年前の同じレースを勝った馬が近走不調なのに復活することが多い理由は2つ。

函館、札幌の場合は、洋芝適性と季節性だ。

太りやすく冬は力を出せない馬、暑さに弱くない馬、これは大きい。注意しなければいけないのは、夏には全く走らない馬がいることだ。人気馬では要注意。

といいつつ、ここは難しい。本当はダイアナヘイローが狙い目と思うが、函館、札幌未経験。ただ、夏には強いようなので、この馬で行くか。

ユニコーンはミラクルレジェンドの子、グレートタイム。  
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2018年06月14日

FED 政策変更

いよいよ本格的な金融引き締めが始まった。

依然金融緩和の状態と述べているが、むしろだからこそ、現状では本来はやり過ぎであり、多少の景気過熱スピードの緩和、賃金上昇の停滞があっても利上げを続ける理由になる。

今回、今年二度目の利上げで、年内はもう2回の利上げを見込んでいることを示し、3月の見込みよりも利上げが1回多くなったことになる。

転換点ではなく、これまでの延長線上だが、利上げペースを緩めるという一部の期待には大きく反するもので、今後もよほどのことがない限り利上げを続けるという強い意志を示したものだ。

なぜかドル円は一気に上昇した後、大きく反転し、円高に振れているが、これは単なる市場の仕掛けの思惑か。

新興国通貨が大きく下落し、リスクオフの流れで円もリスクオフで高くなり、世界はドルだが、しかし、円も強い、という展開になるか。  
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2018年06月11日

今週の市場

引き続き、ドル高からの新興国通貨下落、原油安。これが焦点。

米朝会談は一時的に日本市場だけは動かすだろうが、ほとんど関係ない。  
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北朝鮮問題は日本問題

米朝首脳会談がいよいよだが、これを大々的に報道しているのは日本と韓国だけ。世界的には関心のないイベントなのだ。

そもそも北朝鮮問題に誰も関心がない。例は悪いが、シリアがどんなに深刻になっていても、ほとんどの日本人が関心がないのと同じことだ。

しかし、最大の日本の問題は、以前にも述べたように、日本にとっての北朝鮮問題の本質が日本の人々にわかっていない、ということ。

北朝鮮問題は、日本が拉致問題を取り上げれば取り上げるほど日本にとって不利になる。そもそも拉致問題は日本以外関心がない。しかも、日本がそれを重要なものとすれば、北朝鮮に交渉カードを一枚与えているだけだ。拉致問題を解決する見返りに日本にさまざまな要求ができる。したがって、北朝鮮はこのカードを高く売りたいから、最後の最後まで拉致問題を認めない、という戦術を取る。だから、拉致問題を取り上げれば取り上げるほど、解決は遅くなる。

つまり、小泉政権が拉致問題を国内政治的な材料として人気取りに使ったために、解決が遅くなったのだ。

そして、北朝鮮問題の本質は、日本が直接中国に対峙しなくてはならなくなることだ。これをわからずに、北朝鮮問題に熱心な日本という国は、本当におめでたい国だ。  
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2018年06月09日

エプソムカップ

ダイワギャクニーとサトノアーサーと一騎打ちと見るのが妥当だが、ここは馬券度外視で、グリュイエール。

2年の休養明けで完勝した彼が連勝を重ね種馬になるという夢を描いて。単勝。

しかし、日本競馬の良血揃いは恐ろしく、エプソムカップのこのメンバーですら、すべての馬が血統だけなら種馬になれるだろう。オーストラリアに引っ張られるのも当然だ。  
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2018年06月06日

ニューズウィーク日本版 【森友決済文書改ざん】財務省報告書はフェアだと思う

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2018年06月05日

財務省 森友案件決済文書改ざんに関する報告書

報道もひと段落したと思うので、コメントしたい。

森友問題に関する決済文書改ざんの調査報告書が昨日、公表された。

私は、素晴らしい調査報告書だと思った。

これは、大蔵省にいたことがあるから、バイアスがかかっているのではなく、これほど率直なかつ誠実、そして正確でわかりやすい報告書は、珍しいのではないか。

読んでみると、すべての経緯が非常によくわかる。

この報告書で不十分だとか批判する人々は、読んでいないに違いない。読んだ上でそんなことを言っているのであれば、内部調査の報告書にいったい何を期待しているのか、と逆に問いたい。

理財局長が官邸の意向を忖度したのかどうか、そもそも改ざんの動機がはっきりしない、肝心な点が解明されていない、という批判が多いようだが、その批判はまったくナンセンスだ。

第一に、改ざんの動機ははっきり書かれており、あまりに国会が混乱しているので、これ以上、細部のささいなところでの紛糾が大きくなることは、この問題に関しても適切でないと判断し、本質に影響しない部分で、冗長なところを削除した、ということが、はっきり読み取れる。

総理夫人や政治家の関与に関する記述こそが本質だ、というのは、総理やその政治家を批判するための材料がほしい人々にとってはそうであるが、森友案件の本質とは関係ないと、改ざんを行った関係者たちはそう思った、ということが書かれている。そして、改ざんはどんな内容であっても許されるものではない、ということがはっきり書いてある。

第二に、官邸を忖度したかどうかは、確定的に報告書にかけるものではない。そう記載された文書や、忖度した本人の日記、あるいはメールなどが発見されれば、報告できるが、そうでない限り、それは推測に過ぎず、このような公式文書が、憶測記事のようなことを書くことはできないのは当然だ。

この改ざん自体や、政治家からの間接的な指示などがあったかどうか、刑事事件に当たるかどうかは、司法の判断に委ねざるを得ず、不起訴の方向ということは伝わったが、今後も、さまざまな角度から、司法による判断が下る可能性はあるので、潜在的な被疑者に対して、その人権を無視して、ここで憶測的な記述を、現在の財務省としては本当は書きたかったとしても書くことはできない。

この報告書は、非常にフェアで誠実なものだと強く感じた。  
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2018年06月04日

利便性とは退歩

先週、風邪で寝込んでいたが、眠り続けるのも難しく、暇つぶしに江戸川乱歩の黒蜥蜴とパノラマ島奇譚をキンドルで読んでみた。

子供のころの記憶は蘇らなかったが、がっかりしたのは、奇譚が、奇談だったり綺譚だったりと揺れ動くのは仕方ないとしても、黒蜥蜴を表題はそのままだが、文中はすべて黒トカゲに改めました、と注釈がしてあった。

この作品の味わいは、これによってすべて失われていた。

蜥蜴よりもトカゲのほうが便利なのだろう。ルビをふらなくていいし、現代用語としてはこの漢字はなく、表題(標題?)に残しただけでも頑張ったのかもしれないが、結果は作品を台無しにしたことには変わりがない。黒蜥蜴の妖艶なイメージがこの作品のすべてなのに、それを失ってどうする。

しかし、利便性というのはそういうことかもしれない。

現代は、あるいは近代からの進歩とは、すべての価値を褪せさせた上で成立しているものなのだろう。

つまり、利便性の定義とは、社会を貧しくすること、なのだ。   
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今週の市場

先週末の米国雇用統計が強い数字で、金利が上昇し、ドル高が進行。株式も上昇した。

ピークアウトしたと思われていた雇用者数の増加ペースが再度増大し、より重要なことに賃金の上昇ペースも一旦緩やかになっていたものが再加速した。

これは、G7で米国が関税の問題で孤立したことよりも重要で、イタリア、北朝鮮や関税戦争の行方に関係なく、今後、新興国リスクが高まっていくだろう。

日本ボケで、日本株はドル円の上昇から高騰するだろうが、ここは売り時。すべて売り払って、夏休みをとってもよいぐらいだ。

ドル高、原油安に警戒。  
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2018年06月03日

安田記念 予想

理論は、木曜日に書き始めたのだが、予想以上に気力がなく、今無理矢理書き上げた。予想に移りたい。

東京マイル、安田記念は、京都マイルのマイルチャンピオンと異なり、器用な素軽いスピードだけでは勝てず、底力が要求される。スプリンタータイプであってもヤマニンゼファーのように連覇できる場合もあるが、彼はスタミナにも優れており、天皇賞をも勝った馬で、だからこそ、種馬としても大成功した。ロードカナロアはそのタイプだ。

ということで、流れ上、距離適性、東京マイルにふさわしい馬を探したい。

本命はアエロリット。

牝馬だし、少し力は足りないかもしれないが、マイルがぴったりであり、しかも先行からの持続力に優れたタイプ。戸崎だし、先行して押し切るには枠順もぴったり。予想よりも人気になっているが、本命としたい。

大穴で狙おうと思っていたモズアスコットが意外な大人気となっている。こうなると馬券は買いにくいが、勝つチャンスはあると思う。

馬券的な狙いは、人気を落としているリアルスティール。この馬は、微妙に毎日王冠1800の方がぴったりだとは思うが、断然格上で。本来なら彼を本命にしてもいいだろう。体調がどこまで100%に近いかだけだ。

ただ、普通に馬券で損をしたくないなら、ペルシアンナイトを本命にすべきだろう。馬券のプロ、予想のプロなら、彼を本命にするしかない。

サングレーザーはマイルはぴったりで絶好調だが、やはり、京都マイルタイプに見える。安田では嫌いたい。ただ、Deputy Ministerなのでスタミナもあるはずではあるが。

レッドファルクスも昨年僅差の3着で、力はあるが、京都なら可能性はあるが、安田を勝ちきるのは苦しいだろうし、昨年よりはレベルの高いメンバーが揃っているので。上海馬券王には申し訳ないが、難しいだろう(3着なら彼はいいのか。彼の予想と私の予想の違いは、三連複の予想と単勝予想の違いが大きい)。

ということで、予想としては、理論の延長で、スワーヴリチャードを負かせる馬ということで。  
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