2008年12月31日

今年の紅白

どうみても、白組に、旬であり、実力者が揃っている。東方神起も素晴しいが、個人的には、近所でもあり、東京砂漠がいい。

一方、赤組は、いきものがかりのSAKURAは素晴しいが、今年ではないだろう、と言う感じだし、大塚愛は、すべてがおかしい。彼女には何かあったのだろうか。浜崎の声(耳はもちろんだが)と共に心配だ。

その中で、Perfumeが孤軍奮闘。何といってもそのすごさは、紅白でわかる。紅白で、まったくセットがなくても、ダンサーがいなくても、魅せるステージはすごい。今日の紅白は、これだけ見れば十分だ。

寝ることにする。  

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今年一番の衝撃

今年一番の衝撃は、オーディオマニアの私のベストオーディオシナリオが崩されたことだ。

島田裕巳とオーディオユニオンが寄ってたかって、私のシステムをいじめる。かつて衝動買いをしてしまい、自宅では持て余しているP-0sというCDプレーヤーがあるのだが、そんなものは、ipod以下で、ハードディスクオーディオには勝てないと言う島田氏。なじみのユニオンのF氏も、あのゲテモノな外観が好きなら、博物館に飾っておくにはいいのではないですか、という。島田氏の小幡観は、私がP-0sを所有していることにより変わったらしいが、ともかく評判が悪い。

そして、私の愛用のスピーカーB&Wのsignature805あるいはnatilus805もけちょんけちょんだ。そして、私の遠い目標であった、signature 800をユニオンで聞いて愕然としたのが今年の冬。目標を失うこと、目標が意味のないものと分かることがこれだけショックであることを学んだが、いずれにせよショックだ。

しかしF氏は、冷静に、それらのB&Wならその前のMatrixの方が音はいいと薦める。確かに音を聞いてみるとそうだ。百聞(ブログや2ちゃんねる)は一聴に如かず。あれだけ評判の良いSignature800とは何なんだ。オーディオ誌のリファレンスになっているのに。805もアンプを変えた方がいい、ということになり(今はサンスイ)、EARという管球を薦められ、確かに、Signature800が見違えるように艶っぽい。やけくそになってこれを下さい、というと、F氏は、しかし、毎日エージングに1時間半、でも弱いので電源は2時間ぐらいしか入れぱなっしにしてはいけない、と言われる。それじゃきけないじゃん、と島田氏に笑われ断念。しかし、F氏はオーディオ屋のくせに私の衝動買いをすべて止める。仕方なく、私は、別の店で買い捲り、後悔して、F氏に相談に行く、というのがここ数年のパターン。今年もそうだった。

B&Wには、やっぱりなぜかムンドのアンプが合う。と言われる。ムンドは、お金持ちが高いから買うアンプと言うF氏であるが、数千万のアンプを、どうしてもB&Wにこだわるのであれば、と仕方なく薦める。島田氏はすかさず、小幡君はそれで何を聞くの?と聞く。私は「宇多田です」と答えさせられる。宇多田のために自宅よりも高いアンプか、はっはっは、と言われ、終いには、宇多田を呼んだほうが安上がりじゃないの、とまで言われる。

翌日島田氏は、ネットで、苦労して理想のオーディオを作り上げ、最後に島田氏の所有するデジタルアンプに出会い、Signature800が見違えるように(聞き違えるように)なったというブログのプリントアウトを渡される。

もういいです。

冷静になった私は、よく考えると、音楽を聞く場合のほとんどは、ipodとヘッドフォンで聞いていることに気づき、自宅のオーディオセットではなく、こちらに投資することにした。

ケンウッドのポータブルプレーヤーにテクニカのATH-W5000が安くなっていたのを衝動買い。このヘッドフォンは、えらく評判が悪い。高いだけで価値がない。音がつまらない、必要ない。ぼろくそだ。海外モノの評判がすこぶる良い。しかし、店頭で聞き比べてみると、ダントツによい。ジャズでもクラシックでも、そして宇多田でも。一方海外モノは、全く良くないし、装着感も圧倒的にテクニカが良い。分からないものだ。

翌日、島田氏にこれらを試聴用に渡すと、8000万より何より、今までで一番良い宇多田だね、とほめられる。うれしくないが。

長くなったが、今年最後の、このブログのレッスンは、真実は自分で確かめなければいけない、ということだ。

金融危機、これで終わりとはおかしい、と思い続けた4月。理屈で考えるとどう見ても駄目だったのに、危機は終わったかのような議論一色。しかし、夏からは、180度変わった。

そして年末。世の中、特に米国は楽観ムード。金融市場は、オバマに期待して、雰囲気が良い。欧州も銀行間の危機は終わったかのようだ。日経ヴェリタスに出てくる米国運用者たちが、慧眼かどうかは分からないが、楽観ムード一色。何かがおかしい。

来年の日本は、政治が正念場を迎える。これも、自分の感覚だけを頼りに、真実へ向けて突き進むしかない。歴史は今作られつつあるのだ。

年末はヘッドフォンでラヴェルの「ボレロ」を聴きながら、真実に想いをめぐらせることになりそうだ。

  
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エクスタシー理論 続

意外と反響をもらった。

言及させていただいた、大竹文雄氏からは(彼は、一般には、格差の議論で有名。神経経済学だけでなく幅広く活躍)、さらに読むべき論文を教えていただく。

一方、小幡ファミリーには、scienceやnatureに論文のある息子もおり、様々な方からご指導いただき、エクスタシー理論を何からの形にしたい。  
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2008年12月30日

エクスタシー理論

以前も書いたが、もう一度エクスタシー理論を考えてみよう。

現在の経済学は、人間の行動基盤を、効用関数においている。人間は、自分の効用を最大化するよう行動しており、その効用とは、様々な財の保有から得られるものである。

もう既にここで、単なるモノの大量消費社会を想定しているような感じであるが、そこはしたたかな経済学者達。この財とは、財(goods)と呼んでいるが、この財には何でも含まれる。サービスはもちろん、空気も公害も含まれている。公害のような外部性のあるものも含まれているから、他人が撒き散らす公害が広く様々な経済主体(構成単位は人間でなくてもよく組織でも企業でもよい)の効用に影響を与えることも考えられる。となると、ボランティア、利他精神も何でもオーケーだ。子孫の効用を入れてもいいし、愛する人の効用を入れても良い(それが私の大学の卒論だ:既にバブルに特化しており、愛のバブル現象の定義もしている)。

社会的正義感、価値観をここに入れても良いが、一般的には、個人の効用関数の総和として生まれる社会的効用関数を作るときに、この総和の仕方で価値観を表すことになっている。例えば、効率主義なら(ベンサムなど)、単に個人の効用を足せばいいし、平等主義なら、最低レベルの効用を持つ人の効用が、その社会の効用になる。

一方、エクスタシー理論は(といっても、私が作り、私が勝手に呼んでいるだけだが)、モノの保有でなく、モノの使用からエクスタシーを感じ、それから幸福感を得る。保有することで満足する場合には、その所有権を消費していると考える。

エクスタシーには二種類あり、一つは、以前の状態、通常状態からの変化にexciteし、ここからエクスタシーを感じる。もう一つは、占有からエクスタシーを感じる。権力欲で言うと、権力を取ることにエクスタシーを感じる場合には、出世の階段を駆け上がるプロセスに興奮し、目標を達成することにより、エクスタシーを感じるから、これは、前者の変化エクスタシーである。権力を保持することにエクスタシーを感じる場合には、権力の維持、他人が自分の思い通り動くことにエクスタシーを感じ、これは権力の占有によりエクスタシーを感じるパターンである。

一般的には、生理的に見ても、パートナーの選び方、性行為における快楽から考えても、男性は前者の変化を求め、女性は後者の継続、保全を求める。ただ、男女ともに、この両者のタイプのエクスタシーを感じるし、それぞれ個体差があると考えられる。

先日、日本の著名な神経経済学者である大竹文雄氏と議論したが、ギャンブルを求めるのは女性よりも男性であるが、これは、エクスタシー理論によれば、資産の劇的な変化を求めていることになるが、別の説明では、男性の方が、闘争本能があることによる。戦いが好きなのだ。しかし、大竹氏の説明では、男性の闘争本能とは、生理的というよりは社会的なもので、女性上位の社会では、女性の方が戦いを好む(これは暴力や武力ではなく、競争などにより争うことを指している)。また、彼の実験では、男女一緒の戦いでは、女性は戦いを挑まないが、女性だけの戦いでは、挑戦するという結果が出ている。また、米国の研究では、アファーマティブアクションがとられている場合は、女性や黒人は、勝負を挑むようになる。

こうなると、闘争本能ではなく、自信過剰から、自分が勝てると思い込み、勝負を挑むということになる。ギャンブルはもちろん、出世争いなども、男性あるいはメインストリームの人種に差別されている場合には、勝てる見込みは明らかにないから勝負しないが、普通に勝つチャンスがある場合には、自信過剰になって、みんなが戦う、ということだ。

闘争志向が、生理的なものか社会的なものか示すことは、神経経済学などが力を発揮する分野であろう。

エクスタシー理論も、エクスタシーが本能的なものか社会的なものか解釈が変わってくる。社会的なエクスタシーとは、自己のプライドなどを満足することにより得られる。したがって、勝つことによりエクスタシーを感じるとは、プライドを満足させることになるが、負ける可能性が高いときには、プライドが傷つけられないように、勝負を避ける。マイナスのエクスタシーを避ける、ということである。

自殺の解釈はマイナスのエクスタシーの自己破産であり、生き恥をさらすことを防止するということである。

(続く)  
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2008年12月29日

Summersは分かっているが、他のエコノミストは?

ラリー・サマーズがワシントンポストに寄稿し、短期の景気対策だけを考えるのではなく、長期的な視野で、財政支出を行うべきと主張した、という報道があった

さすが。

まあ当たり前だが。記事では、むしろ、一般的には、短期の景気浮揚に集中すべきと言う意見が多いことを示唆する記述があって、卒倒しそうになる。それは180度逆だ。

短期の景気対策は無駄に終わる。サマーズの主張は、私が日本の経済対策について主張していることと全く同じだ。

景気対策ではなく、長期経済構造改革。そして、景気よりも生活。それを支える社会インフラ。したがって、医療、教育、年金そして長期的雇用の創出。  
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中東戦争

いよいよ戦争か。

大恐慌の出口は、戦争だったから、今回もそうなるか、という予測もあり、一方、戦争するお金もない、という説もある。

しかし、戦争は起こりつつある。

米国自動車会社は、兵器産業に深くかかわっているから、という穿った見方も出てきたが、それを即座に否定できないところも怖い。

いずれにせよ、日本市場は開くが、あまり中東の事件を織り込んでいないが、国際情勢に対する感度が鈍いのか、危機慣れしてしまったのか、それとも、これからなのか。  
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2008年12月28日

投資戦略

昨日、投資のプロに何に投資すべきか聞かれた。しかも、売るものでなく買うものを。

円で円は買えないので、原油はどうか、と答えた。すると、金はどうか、と聞かれた。金は90%は貨幣なので、危ないと思う。ドル建てだし。プラチナの方が、まだいいのでは、と答える。いずれにせよ、嫌だから、やはり原油を薦める。原油は置いておけないので、とそのプロ。何でも、一般の人に聞かれて困っていた、ということらしい。金なら田中貴金属で現物を買えばいいから、ということだが、田中貴金属では、そのような買い手が溢れ、現物は不足しているらしいとも聞く。

しかし、原油は、ガザの事件で月曜には上がってしまっているかもしれない。となると、現物で、供給が増えなくて、手堅いニーズのあるもの。今後、年を経て、希少になっていくもの。何だろう。

思いつくのは、漆塗りの箪笥、日向の榧の将棋盤、囲碁盤。それと、真空管アンプ(国産、海外モノは、日本に逆輸入で供給が増える恐れあり)。トランジスタでも、もう増えない、サンスイのものもいい。それに、アンティークスピーカー、レコードプレーヤー、ウルトラマングッズ。

何か、森永卓郎に発想が似てきたか。

  
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2008年12月27日

有馬記念 今年の総括

有馬記念といえば、一年の総括。語呂合わせギャンブラーの最後の出番だ。

2001年は、セプテンバーイレブンで、1着マンハッタンカフェ、2着アメリカンボス、ついでに3着はトゥーザヴィクトリー。

今年もアメリカのはずで、アメリカが出直すためには、出発点に戻り、南北戦争後の、荒廃した国土から立ち直ったことを思い出す必要がある。

したがって、明日はgone with the windのスカーレットを演じたヴィヴィアンリーが主役。母がヴィヴィアンのメイショウサムソンとダイワスカーレットの一騎打ち。

実力的にも、この二頭が上のはずで、メイショウが高橋調教師の言うように、勝負に行くレースをしたほうが持ち味が生きるので、三角からヴィヴィアンとスカーレットが争いながら押し切るレースを期待したい。

ヴィヴィアンと武の同時復活なら、来年の日本経済にも一縷の望みがあるか。  
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2008 全日本フィギュア 愛は勝つ?

スケートを愛している村主、中野と、愛するという概念のない浅田の戦いに、ニコライを愛する安藤がどこまで迫るか。  
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2008年12月26日

トヨタ 仕組まれた赤字?

妄想である。

妄想という前提で、うがった見方をすると、トヨタは意図的に赤字にしたのではないか。

なぜならkビックスリーの救済は次の段階に進む。12月末を越えるための資金は、救済融資を受けたが、当然これは一時凌ぎに過ぎず、次の危機がやってくる。結局、長期に業績が回復しないといけないから、同じ業界に救済してもらわないと意味がない。ビックスリー同士で合併しても、何の新しいバリューを生み出さないから、日本企業、儲かっているトヨタに救済してもらえ、と言う話になりかねない。そのとき、トヨタ自身も赤字で苦しい、とアピールできれば、犠牲を強いられることはないだろう、という読みを経営陣が行い、赤字を容認した、と言うストーリー。

この苦しい、危機的な状況で、そこまでの余裕はないと思うが、あえて黒字に作ってくることをしなかったのと、この時点で赤字を打ち出した、一つの理由ぐらいにはなっているかもしれない。人を切りやすい、ということもあるが、そこはどうか。

いずれにせよ、トヨタに余裕はなく、ビックスリーの救済に巻き込まれないのは、良かったと思う。

  
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2008年12月25日

GM救済で何を救済するのか

短期的な不安の一時的解消か。それでは、一時しのぎに過ぎず、意味がない。そして、米国国家財政への破綻の道へつながるだけだ。

GMは工場閉鎖を発表。これは仕方がないだろう。しかし、GMに資金を投入して、失業者が出るのであれば、それは何のための救済か。それなら、GMをつぶして、失業者に金を注入したほうが、本来の目的にかなうはずだ。

GMという箱のまま救う方が、本当に救えるなら、混乱を招かないというメリットがあるが、結局救えないのであれば、無駄に終わる。不況は長期化するのだから、この可能性が高く、財源という限られた資源を有効に使うためには、そのような余裕はないはずだ。
  
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2008年12月24日

イブの夜はNHKで

妻もケーキも家で待っているが、イブの今夜は、22時からNHKラジオ、生出演

今年の経済の総括と言うことで、金融および経済危機と今後、というテーマだ。

せっかくのイブだから、いい話をしたい。  
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2008年12月23日

トヨタ ファミリービジネスへ

分岐点だ。

昨今、学界でも、実業界でも、ファミリービジネスを見直す動きが広がっている。私も、ファミリービジネスの研究会に入っているが、まず難しいのはその定義。どれがファミリービジネスなのか。

とらや、サントリー、松下、トヨタ。すべてファミリービジネスに入れても良いが、後ろに行くほど、ファミリーとは呼びにくくなってくる、ということを言ってきたが、そのときに、議論になっていたのが、トヨタの将来。次の社長が創業家に回帰したら、混沌としてくると。

その時がやってきた。

今朝の朝日は、トヨタの次期社長に、創業家の豊田章男氏が就任する見通しと報じている。いよいよ分岐点だ。

メリットとデメリットと両方ある。個別の問題もあろう。メリットだけ挙げれば、

仝綏兌圓鬚瓩阿辰毒蛭響茲い起きにくい
▲肇奪廚肇淵鵐弌治欧量魍篳担がはっきりする
社内の利害関係グループが一つ減り、まとまりやすくなる

というのが主なものだ。すべて、組織内のガバナンス、プレーヤーの関係の問題だ。

,蓮⊆卞發坊貘欧諒未琉貲匹いる場合には、逆に大きな波乱要因となるが、そうでない場合は、非常に大きなプラスをもたらす。今回は、現社長が恨みを持っていなければ、章男氏は52歳と若いため、当面次の社長のことは誰も考えないから、すべての社員が、現体制を支えようとする。今の自民党の正反対だ。

さらに、章男氏は、次を想定して、帝王学を積んできたから、本当は反対と思っていても、社長となることにサプライズはないはずだ。これもプラス。

△發海領れで、すべての側近、ナンバー2以下が、次は自分だということは考えないから、そして、取り入っても、次に自分が社長になれるわけではないから、実質ベースで勝負するはずだ。だから単なる太鼓持ちにはならない。これも、自民党との違い。

は、創業家と経営陣が別であると、創業家としての意見が常にあり、また、直接口出ししなくても、常にそれを過剰に意識して、経営陣は動くから、創業家が表に出てくれば、その交渉、分断、無駄な暗黙のネゴシエーションがなくなる。これは大きい。

さらに、時代はファミリービジネスを後押ししている。今回の金融、経済、社会危機は、信頼と関係性の欠如から生まれている。証券化はあえて、関係性を分断したものであり、その中での市場を通じた契約関係、数理的評価、格付けとは、信頼の喪失の裏返しであり、それを加速した。したがって、信頼と関係性の回復が、この危機からの回復のキーワードである。ファミリービジネスは、上場株式会社におけるコンサルティング的なプロフェッショナル経営者の対極にあり、この信頼、関係性にだけ依存したシステムだから、時代に沿っているのだ。

しかし、一方、様々な弱点もあり、問題は、悪くなったときに、極端に悪くなる可能性もあることだ。

トヨタは、まさに分岐点にあり、トヨタにとって、今は危機であると同時に、最大のチャンスでもあるので、このギャンブルの意味は極めて大きい。

日本や世界の将来を占う上でも注目のトヨタだ。  
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2008年12月22日

静かな波乱の市場

波乱といえば暴落と思いがちだが、このところは意外な波乱が起きている。

米国中央銀行が、実質ゼロ金利、量的緩和へ、そして、何でも資産買い捲りという捨て身の、というか捨てきった手段で来たが、その前から、金融市場は、雰囲気が変化してきていた。

一番の大きな変化は、欧州インターバンク市場の金利の急低下である。インターバンクで資金が取れない、ということが、直接的には、金融市場における最大の問題であったが、これが、全く資金が取れない、という崩壊寸前の状態から、金利が急速に低下するという、危機から脱出しつつある感じになっている。

一方、原油は、33ドルまで下落した直後に、42ドルまで上がり(といっても取引が少ないが)、乱高下している。ただ、以前から見れば、30ドルから48ドルの乱高下とは低い水準の乱高下であるが、33ドルで買って、48ドルで売れば、50%近いリターンであるから、大波乱の市場であることは間違いない。

同様に、国債を中心とする債券市場も、ゼロ金利となると、0.1%と0.3%では一気に3倍であるから、今後、乱高下の市場となる。乱高下では、プロ同士のだましあい、儲け合い、となろう。

為替は、ドル、円がゼロである一方、ユーロは利下げに慎重ということで、ユーロが急騰している。ドルの安さが目立っているが、円は、あくまで受身。ドルが弱っているから、相対的に新興国通貨は、弱くはなっていない。この市場も波乱含み。

大局的には、これだけの米国、日本の大盤振る舞い金融緩和、米国自動車、2社の救済と来た割には、株価が上がっていないことと、ドルは下落し、ユーロは上昇、英国国債、米国国債のCDSの値動きからすると、米国は、静かな危機に見える。一方、欧州大陸は、インターバンクを見る限り、小康状態。危機が来るとすれば、もう一度、何かのきっかけで激しく、ということになりそうだ。

波乱が起こりつつも静かで一見平和な市場。不気味だ。  
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2008年12月21日

東洋経済 2008年経済・経営書ベスト100

光栄にも、すべバブが5位に選ばれた。多くの方々に読んでいただいて、嬉しい。

批判も含めて、様々な意見を聞きたいし、議論したい。今後ともよろしくお願いします。

しかし、東洋経済の写真でも、寝ぐせが。経済界の羽生善治と呼ばれたい。
  
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2008年12月20日

マル激トーク・オン・ディマンド

マル激トーク・オン・ディマンドに出演。昨年に続き二回め。

宮台真司氏、神保哲生氏と議論。すべバブの話だが、もっと広く、資本主義、日本社会、公私混同、無私について。

面白かったし、自分でも新しいことをいろいろ考えたが、1時間半の予定が3時間になり、疲れた。

  
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2008年12月19日

日銀 政策決定会合 本当に利下げするのか?

今日、利下げを決定する可能性が高いような報道があり、市場は、ほぼ決まったようなムードとなっているが、本当だろうか。

前回の利下げはサプライズだったが、小刻みに0.2%の引き下げだった。一方、おとといの米国は、0.5%と思われていたのが、一気にほぼ1%、そして、声明文では、量的緩和、国債買取など、大盤振る舞いというか、玉を全部出し尽くしたような政策決定。もちろん、この米国の流れを受ければ、日本もさらに下げて、今まで、まったく下げる気配がなかったのが、方針一変、大盤振る舞い、ということだが、本当にそんなに変われるのか。

米国や英国は危機に迫られて一気の利下げだが、欧州ECBはまだ下げ余地があるだけでなく、今後の下げに対しても慎重な姿勢を示している。サプライズを演出し、利下げ効果を高めるためかもしれないが、世界の流れがすべて大盤振る舞い、というわけではない。

日本の景況感も一気に悪化したが、今までが、持ちこたえすぎていただけで、世界から見れば、まだまだ日本は、相対的には、かなり健全な状態だ。ここで、ゼロ金利というのは難しいのではないか。

せいぜいもう一段細かく刻んで、0.2%下げて、ということはありうるが、利下げ見送りの可能性もまだあり、また、ゼロ金利になる可能性はほとんどないだろう。  
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銀行等保有株式取得機構 買取再開へ

基本的に素晴らしい。しかし、ちょっともったいない。

これは、与党自民党の議連などでの議論がまとまりつつあるというステージで、日経の朝刊でも報じられている。

素晴らしいのは、その規模。2002年に最初に設立したときは、規模が2兆円。今期は、なんと10倍の20兆円。やるときはやるもんだ。政治家はやはり官僚よりはダイナミックだ。

ただ、もったいないのは、買取を依然と同じく銀行が保有する株式と、上場事業会社が保有する銀行株に限定していることで、しかも、相対で買うことになり、市場を通じない買取であること。せっかくやるのに、ちょっともったいない。

なぜなら、20兆使っても、経済効果が小さいからだ。前回の危機のときは、銀行の資本の毀損が株価下落により生じ、それ以上の毀損、あるいは時価により振り回されるのを防止するために、銀行から株式を政府に移した。これにより、銀行が株式を投げ売ることによる株価暴落スパイラル、つまり、株価が下がるから、銀行が売る、売るからさらに株価が下がる、株価が下がるとさらに銀行の資本が毀損し、さらに株を売らざるを得ない、というスパイラルが株価を暴落させていたが、これを止めた。このスパイラルを見越して、海外ヘッジファンド、投資銀行は、銀行保有株、銀行株を売り浴びせ、この仕掛けで大儲けした。

しかし、今は、情勢が違う。銀行は保有株を投げ売っていない。海外ヘッジファンドは日本株を売り浴びせて遊ぶ余裕が全くない。今は、世界中の投資家が、誰も株を買わないので、いくら下がっても上がらない、そして、米国市場混乱などにより、必要に迫られて売って、さらに下がるが、誰も買わないから、戻る力がない、というのが株価が下がっている原因だ。

したがって、現在の経済において、株価を支えるためには、市場で幅広く購入する、買い手を登場させることしかない。そして、それは政府しかいない。

この買取機構は、20兆円もあるのだから、これが、市場で買い付ける可能性を示唆しただけで、市場のムードは変わるだろう。そして、不動産だけでなく、優良企業の株式も異常な安値で、まっとうでない投資家などに買われてしまうのは、国家の存亡にかかわる問題となりうるから、政府が、市場で異常な安値になっていれば、株式を買い取る大義名分はある。減税したり、政府が支出したりして、民間経済の需要不足を補うのと、株式市場で不当に安いものを買うのと、日本経済を支える、という意味では全く同じことなのだ。

したがって、20兆円を、銀行から相対で買うのではなく、市場から幅広く買うことにするだけで、この政策効果は見違えるものになる。今のままでは、少し効果はある、というものだが、買い方を変えるだけで、日本の市場を救い、日本経済を救う救世主になれるのだ。

20兆がちょっともったいない。



  
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2008年12月18日

今週以降のメディア

18日 フジテレビ めざましテレビ
22日 各種雑誌
23日 ラジオ日経(公開番組:放映は30日以降)
など  
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2008年12月17日

FED 政策金利をゼロへ

一気の利下げ。0.75%以上の利下げで、0から0.25%の間になる。そして、今後は、非伝統的な措置、量的緩和に踏み切ることまで示唆し、さらに、企業のCP買い入れ以上の措置、国債あるいはそれに類似の債券の直接の買い切りを示唆した。

ある記事のコメントによれば、「これ以上FEDに何を望めると言うのか」というほどの大盤振る舞いで、これ以上、何もできない。

これで、円は88円台、ダウは359ドルの上昇。これだけのサプライズの割には、動きが小さい気もする。明日、動きが足りず、さらに動くのか、あるいは、これだけのことをやってもよくならないと言うことをあらわしており、明日は一気に反転するのか、どちらかだ。

しかし、金利水準自体も異例だが、ターゲットが0から0.25の間というのも異例で、これは、実質ゼロだが、ゼロ金利のわなには陥らないということだろう。日銀、そして白川氏が一番恐れている、金融緩和によってゼロになり、むしろ金融市場で、民間銀行同士の取引が成立しなくなり、市場がかえって死んでしまう、ということを避けたものだろう。(ゼロとなれば、資金を出すメリットがないので、資金の出し手が中央銀行以外マーケットでいなくなる)

CNNのニュースでは、(経済専門ではない)キャスターが、人々の態度を変えるには、too late too muchではないか、とエコノミストに問いかけており、エコノミストはtoo muchかどうかは分からないがtoo lateであることは間違いない、と反応していたが、このtoo muchがポイントなのに。やはりエコノミストのコメントと言うのは面白くないだけでなく意味がないのは、万国共通のようだ。

too muchというのは、いまさらやってもどうせ効かない、手遅れなのに、そこへ闇雲にカンフル剤を打っても無駄で、副作用がむしろ大きい、ということで、まったく賛成だ。金融政策もそうだが、Krugmanなどが主張する、1兆ドル上の、要は、無限の財政策も同じだ。こちらの副作用は直接的で、米国政府の財政の破綻が近づくだけだろう。  
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2008年12月16日

初めての福岡

今日は出張で福岡に。九大でセミナーだった。


幼少のころ、長崎に行く前に、大宰府に寄った記憶があるが、それは、はるか昔のこと。しかも、福岡市内の中心地を歩いたのは初めてだった。長崎、五島など、ほかのエリアは割りと来ているが、福岡が初めて、というのは、皆にかなり驚かれる。

したがって、今の福岡が雰囲気がどうなのか、以前との比較はできないが、とにかく印象はいい。誰もが福岡はいい、と言っていたがそのとおりの第一印象だった。

九大の方々には、大変暖かく迎えていただいた。磯貝という店で飲んだが、大変素晴しい店だった。締めは、大砲というラーメンに移ったが、相当に臭い。福岡の後味は悪かったが、これは久留米ラーメンで博多ではない、ということだった。

その後は、エクストラで、桜坂の筑紫女学園そばで、いつも靴を作ってもらっている日本一の靴職人と飲む。店の外に、カキなどが発泡スチロールの中に入れられ、無造作に並べてあり、魚屋そのものみたいな飲み屋。しかし、中に入ってメニューを見ると、ロマネコンティにムートンロッシルド。なんだこの店は。しかし、お会計は二人で1500円。

その後、深夜の彼の店舗(兼工房)に寄り、なぜか、日本のマラソンと駅伝について議論した。彼とこんなに仲良くなれるとは思っていなかったので、非常にうれしいサプライズだった。彼の靴作りへの情熱は素晴しく、アシックスの三村さんとの対談を実現させたい。  
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2008年12月15日

GM クライスラー  救済

米国上院議会は、修正案を否決し、廃案となり、議会的な措置の可能性は消えたが、その代わり、政府がこれまでの枠組みで支援することを発表、日本時間の金曜日は、議会否決でパニックになったが、米国時間の金曜日は、ダウはむしろ反発して終わった。日経平均で見れば、大証の終値とシカゴの終値では500円ぐらい差があり、今日の日本は、シカゴの流れを受け継げば、この差を埋めるような動きで、大きく上げる方向、ということになる。

しかし、たとえ、GMの救済に賛成の人でも、GMが立て直せるとは思っていないようで、この先は依然厳しい、と誰もが言っている。

それなら、なぜ、と思うし、ここでは企業という箱を救済するのでなく、失業者を直接救済すべきで、長期的には、そちらの方が効率的と思う。

今は、むしろ、つぶしたほうがコストがかかる、ということになっているが、今後GM救済にどれだけコストがかかるか不明であるため、今倒産して失業者を守るほうが高くつくとは必ずしもいえないと思う。

推移を見守るしかない。  
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Wall Street main streamによるねずみ講

NASDAQのchairmanだったMadoffによるねずみ講の被害が、拡大している。

米国の多くの投資銀行、ファンドがやられただけでなく、欧州のこれまで無傷に近かったSpainの Grupo Santander SA やFranceのパリバもやられているという報道が出てきた。その額が、一行で数千億円に上る。

リーマンが日本でだまされたのもお粗末だが、これは、世界を股にかけた、米国の中心人物による犯罪ということで根が深い。さらに、ほとんどの損失が、自己のポジションでなく、プライベートバンクなどで、顧客に買わせていたポジションであるというのも、象徴的だ。要は、世界中の一流の投資銀行などは、顧客のことは当然ほとんど考えていない、ということなのだ。

ねずみ講の発覚も、金融資本主義の本質を暴露したが、それよりも、顧客を食い物にする体質も同時に明らかになっているのが、象徴的だ。

  
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2008年12月14日

仕事人 浅田真央

彼女はプロ中のプロだ。

かつて、目標遂行能力が高いといわれた不動産デペロッパーの会社があったが、浅田も目標遂行能力が極めて高い。

昨日のGPFでのインタビューでも、「トリプルアクセルを二回認定してもらえて嬉しかった。後は、勝てたのが嬉しかった。」とコメント。さすがプロだ。

彼女にとっては、点にならない芸術的な演技をすることは意味がない。目標と関係ないことには一切関心がないのだ。彼女の滑りが美しかったとすれば、美しくすべることにより、何点上がるということが明確であり、目標であったからだ。という意味で、競技者としては、最高の選手だ。

キム・ヨナは芸術家として、美しさを伝え、観客に感動を伝えるということに、邪心が働いてしまったため、競技では負けることになった。

勝負として浅田に勝つのはなかなか難しい。  
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2008年12月13日

事件

今日は、ある意味重要な日で、家にずっといた。珍しく、妻と一緒に掃除をする。

昨日は珍しく朝帰り、いつも出て行く時間に帰ってきたので、妻に、そのまま出勤すれば、帰ってこなくてよかった、と怒られていた。

これはこれで事件なのだが、その後、妻が、掃除をしながら、これは紙ごみ?それとも資源ごみでちり紙交換?と紙の束が詰まった袋をもちあげて言う。

私は「それはこれから採点する答案だ」と伝える。

徹夜で仕事をせず、家に帰って一緒に掃除をしてよかった。
  
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2008年12月12日

彼は執行猶予つきだ

wall street journalによると、ウォールストリートのフィクサーと呼ばれている人物が、詐欺罪で逮捕されたとのこと。

この危機で、バブルのときの様々な行為が露呈してきているから当然だ、と思って生地を読んでみると、なんと、彼は、自分の部下に、ボーナスを支給し、部下達が、その理由を尋ねたときに、「俺のビジネスは巨大なねずみ講のようなものだ」と答えたために、詐欺罪で逮捕されたとのことだ。(ねずみ講は英語ではPonzi scheme)

信じられない。彼は、素直に事実をしゃべったのだから、執行猶予付きにしてあげるべきだ。ウォールストリートには、そして他に地域でも、散々ねずみ講をやって、世界で尊敬され、そして、政府に救済・支援してもらっている著名投資銀行というものが存在する。彼らは、ねずみ講をやりながら自分も被害者の振りをしているから、より罪が重いはずだ。

しかし、私の個人的な意見としては、この逮捕されたフィクサーMadoffも著名投資銀行も無罪にしてあげたらよい。なぜなら、「すべバブ」という本の前書きによれば、資本主義そのものがねずみ講だ、ということらしいから。  
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美の動学理論

なぜ女性は美しいのか。

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今朝の朝焼けも素晴らしい。この美しさは、何物にも変えがたい。富士山も今朝は美しいことだろう。

いや、何物にも変えがたい、というのは間違いだ。女性の美しさに比べれば、富士山など足元にも及ばない。

なぜ、女性は美しいのか。

女性は表情があるから美しい。これが、私の提唱する、美の動学理論だ。

人間が心を動かされるのは、動くものに対してだ。動いているものに、動きを感じ、それで、自分の心も動いてしまう。それが感動だ。

今朝の始発に渋谷から乗ってきた、金髪の若い女性は、驚くほど美しかった。私の心はざわめく。しかし、そのざわめきは5秒しか持たない。なぜならその美しさは、メイクによって造られたものであったからだ。

なぜメイクで美しいのは駄目なのか。整形はいいのか。もともとの顔立ちが重要なのか。実は、メイクも整形ももともとの顔立ちも、どれも役に立たないのだ。ここでは人工的かどうかというのは問題ではない。人工的でないメイク、整形は、今後急速に発達していくだろう。しかし、どんなに自然に造っても、それは重要ではない。なぜなら、造られたことが問題なのではなく、動きがないことが問題なのだ。

女性の美しさとは表情だ。その動きに心が動かされる。

メイクも、まもなく、動いたときに美しいメイクが主流になる。笑顔の美しいメイクをつくり、動いたときのしわが美しく映るメイクが発達していくだろう。

富士山や朝日が美しいのも、その表情を光と影により変えていくからなのだ。

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ポルノ写真とアダルトビデオでは、当然ビデオの方が興奮する。それは動いており、声という動きのあるものが含まれているからだ。しかし、本当に素晴らしい写真は、アダルトビデオよりも遥かに興奮させられる。美しく、そしてエロティックである。それは、その写真が我々の想像力をかきたて、我々の心を動かすからだ。つまり、脳が動かされ、心が動くことになるのだ。

この脳を動かすものは何か。それは、表情である。本物の写真集は表情を捉えているところにある。それは静止画であるが、動いているのだ。動きを捉え、濃縮し、真空パックしてあるのが、本物の写真なのだ。しかも、その表情の動きとは、彼女の心の動きを現したものなのだ。そして、それが、我々の熱い視線により解凍され、脳の中で香りを放つ。美しさは甦り、そして、さらに想像力により膨らまされ、新しい動きのある美が創造される。そして、心が躍る。想像とは創造なのだ。

美の動学理論は、心の動学理論となり、人間行動の動学理論として発展することになるだろう。
  
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2008年12月11日

ケインズ再考

私にはKrugmanは信用できない。最近は、大量の財政出動をしろと言っているが、昨日書いたように、それは無駄に終わる可能性が高い。

しかし、一番の問題は、彼は、極めて優秀な経済学者で、素晴らしい頭脳を持ち、そして、20世紀の最も重要な経済学者のケインズを支持しているにもかかわらず、彼のケインズ解釈が間違っているということだ。

そんなことが起こるはずがない。本物のケインズでなく、教科書のケインズしか知らなければそれはありうるが、ケインズの新装丁版に解題を書いているから、それはあり得ない。また、ためにする議論で、現実がどうなろうと関係なく、論壇でのポジションを確保するため、あるいは政権に取り入ろうとして行っている、という可能性はあるが、後者は、クリントンのときに失敗したし、前者は、そのクリントンへの恨みをぶつける形で、NYTに躍り出たから、いまさらそんな必要もない。

彼の100兆の財政支出案をオバマが採用した場合、彼は本当にハッピーなのだろうか。  
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2008年12月10日

財政出動は一切しないべきだ

財政出動は一切しないべきだ。

理由はシンプル。今は、経済がまっさかさまに落ちている最中。金融市場暴落から経済恐慌、大量失業の嵐。このジェットコースターの途中で、このコースターを止めようとしても無理だ。

ジェットコースターが落ちきったとき、そして、経済が疲弊しきったとき、全く動かなくなったとき、そのときこそ、大量に出動し、将来をポジィティブに見せ、プラス成長に持っていく原動力にすべきだ。

ここで止められればもちろんそれがいいが、止められない以上、限られた資源、お金、政府財源は、最も効果的なタイミングで使うべきだ。それ以外のタイミングで突っ込めば、財政が破綻してしまう。

突っ込み買いさえしなければ、追証によって飛ぶことはないのだ。今は待つ時期だ。

むしろやるべきは、社会政策。失業した人々を訓練したり、直接雇用したり、あるいは新卒で内定取り消し、就職できない学生達を、政府部門で採用し、徹底して教育すべきだ。

具体的には、警察、教師、保育士を増加させる政策を採るべきで、そして、ベテランのこれらの人々はローテーションで再教育すべきだ。

これが正しいお金の使い方だ。

  
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2008年12月09日

米国 実体経済 住宅市場

こんなニュースもある

住宅価格や住宅市場が来年回復するとコメントしている人々の意見を聞いてみたい。本気なのか、ポジショントークか。  
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ビックスリー救済案

救済すべきでないと思う。

理由は、一時しのぎに過ぎず、金の無駄遣いだからだ。その結果、最悪の危機、米国政府財政破綻のリスクが高まるからだ。

もともと、環境関連投資の2.5兆円の支援を運転資金に振り返るだけだから、認めてくれ、という話だが、それは全くナンセンス。将来プラスのリターンが見込まれるものへの投資と、借金返済や給料支払いなどに使われるお金を貸すのとは、全く異なる。

いわば、株式投資のために金を借りるのか、過去の飲み屋の付けを払うために金を借りるのかの差だ。前者もうまく行く保証はないが、後者は返済の見込みはゼロである。すなわち、単なる贈与だ。

したがって、今年末の倒産はなくなったが、来年3月あるいは来年度中の倒産の確率は全く変わらない。実体経済がさらに悪くなることを考えると、今回救済に使うお金、1.5兆円は確実に消えてなくなる。

まあ、米国はリーマンショックにショックを受け、もう二度と大型倒産をするのは怖いから、すべてのものを救う戦略できている。それは、一時しのぎとしては、もっとも効果が大きい。なんといっても、ぶれないし、迷いがなく、市場の期待を決して裏切らない。唯一の問題は、全力で走り続けると、確実にどこかで力尽きることだ。そして、それは、そんなに先ではない。全力疾走は、400メートルまでで、マイルは決して持たない。そして、今回の危機は100年に一度、大恐慌だから、10年は続く、いわば100キロウルトラマラソンみたいなものだから、結果は見えている。  
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今朝の雲

今朝の朝焼けは異様に美しい。雲が斬新な絹の絨毯となり、それが紅に染まっている。

これだから異様な朝型は止められない。  
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米国財政出動

これにより、短期的には金融市場の流れは変わった。問題は、これがどこまで続くかだ。

まず、ビック3の救済法案が今日にもまとまるというニュースが大きく効いた。米国債の金利も下がり、原油は上がり、プラチナも上がった。ダウは300ドルと大きく上げた。

さらに、オバマ政権が、大規模な財政支出をする見通しがさらに強まったということで、これも好感された。

いずれも、財政の大規模な出動だ。

短期には、これはもちろんプラス。ここで、一旦止まらなければ財政出動は何の意味もない。問題は、これがどこまで持続するかだ。

  
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2008年12月08日

人生はギャンブル

私はギャンブラーらしい。

師匠に、私の高校生活などの一部が知られるところとなり、私の受験勉強はギャンブルだ、ということになった。

しかし。

人生そのものがギャンブルなのだ。

私だけでなく、世の中のすべての人にとって。自分の人生を自分でコントロールできると思っている方が危険だ。行動ファイナンスでは、これはコントロールの誤謬として知られる。

人生は、不断にリスクと決断に迫られ、我々は知らずのうちに、その決断に失敗しているのだ。  
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2008年12月07日

週末

このところ休みがない。

土曜日は、授業が一息ついたので、(金曜の夜から)かなり緩んだが、結局、アジトでだらだら仕事をした。

大量の買い物を頼まれ、自宅に帰った。  
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2008年12月06日

倒錯する米国市場

倒錯はもっとも悪いサインだ。

雇用統計が、予想通り、予想を上回る悪い数字だが、それにしても、誰もがびっくりするぐらい悪かった。

それにもかかわらず、終盤、株式市場は大きく上昇。理屈付けは、原油が40ドルと最安値を更新し、消費にプラスとのこと。ありえない。

ガソリンが安くなっても、失業したらモノは買えない。失業していない人も将来の失業の恐怖におびえ、消費するはずがない。そもそも、原油が下がったのは、さらに実体経済が落ち込むという予想となったからだ。

このように明らかに悪いニュースが重なっているのに、狂ったように上げてしまうのは、もっとも悪いサインで、私は、倒錯サインと呼んでいる。

倒錯は、通常、一日せいぜい二日しか持たない。そもそも、倒錯は、単に、仕掛けられたわなであることも多いが、本当に倒錯していても、それは、みなすぐ気づいて、我に返るのだ。しかも週末ならなおさらだ。

月曜日の日本市場はきっと米国市場にだまされるだろうが、我々だけでもだまされないようにしたい。

  
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2008年12月05日

欧州大幅利下げ

これでも効果がない。

各国株式市場は、大幅上昇どころか、反落、ダウは大幅下落に転じた。利下げ幅は、ECBが0.75%、英国は1%と大幅で、ややサプライズであったにもかかわらずだ。

ECBの0.75%の利下げは過去最大、イングランド銀行の利率2%と57年ぶりで、史上最低となった。ユーロもあっという間に、2.5%で、米国に続き、ゼロ金利まであっという間かもしれない。

一方、米国は、上昇した局面もあったが、14時40分から15時半まで(米国東部時間)一気の下落となり、300ドル安まであった。最後の30分は、やや戻し、215ドル安で終わった。

ビックスリー(もはやデトロイトスリーとしか呼ばれないらしい)の公聴会が行われた。明日も続くが、明日は、雇用統計の発表でこちらも警戒されている。

さらに原油も44ドルを割って、衝撃を与えており、ドルも91円台へ向かっている。

明日次第では、一気に来る可能性もある。一方、大きく反転する可能性もあるが、それは一時的なものではないかと予想する。


  
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ダウ 引けにかけて突然の暴落

まただ。

さっきまで前日比プラスだったのが、今は250ドル下落。インチキとは、ひどすぎる。  
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2008年12月04日

今週のメディア

週刊朝日
日刊ゲンダイ(木曜日、予定)  
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2008年12月03日

クライスラーも提出

再建案を提出。しかし、再建案というより、陳情書だ。お金がもらえないと死んじゃう。ということが書いてある紙だ。  
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ビックスリー 再建策と融資の要望を提出

フォードとGMが提出。

その前に、11月の自動車販売が出ていて、前年比で、フォードは30%減、GMは40%減、クライスラーは50%減、といったところだ。日本メーカーも30%以上の減。

とにかくだめだ。日本車がだめだ、ということは、ビックスリーがどんなにいい車を作っても今は売れないということだ。

この状態は、私は続くと予想しているので、そうだとすると、今年末のための資金繰りを一時的に支援しても無駄だ、ということになる。

さて、米国議会の判断はどうか。米国では、結局、どうせ救わざるを得ない、という楽観論もあるようだ、という報道があったが、個人的には、そう簡単ではないと思っている。  
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週刊朝日 ほかメディア

今週は雑誌の取材が多い。

今週出たのは、週刊朝日だが、来週以降はちょこちょこ出る。その中で、来年の株価予測があり、あまりこの手のものには予想を出さないことにしているのだが、今回の日経平均の予測は、多数の予想の中でダントツに悲観的だそうだ。日経平均1万6千円という予想も複数あるようで、ちょっと驚きだ。

  
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2008年12月02日

ダウ暴落 

7.7%、680ドルの下げだ。これまでの4営業日、上げすぎただけで、当然だ。金も原油も大幅下落。  
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しかし、米国実体経済は最悪

オバマを絶賛している間に、ダウは、さらに急落。

今は、600ドル以上の下落、為替も1ドル92円台だ。最初から300ドルから400ドル下げていたが、引けにかけて一気に600ドルを突破。

オバマが良くても、経済自体が絶望的ではやはり苦しい。ただ、最悪の事態となったときの対応は素晴らしいと予想され、恐慌、大不況後の米国の長期的な地位などについては、他の政権よりはかなり良い政策を採ってくると思う。ルーズベルトもいわばそういう位置づけだった。  
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Great Obama

オバマはかなりいい。

日本の首相を見すぎたせいか、オバマの数日前の記者会見を見て、素晴らしさに感動した。経済チームは、クリントン政権チームからサマーズ、ガイドナー。往年の名セントラルバンカー、ボルガー。これに対して、記者から、「選挙中に言っていたchangeと矛盾するではないか。ワシントン経験者ばかりだ。」と批判的な質問が出た。いい質問だ。ここも日本と違う。

さて、オバマの答えは

「民主党の前の政権は、クリントン政権で、それは大分前だ。その政権と全く関係のない人物ということになると、これまでに政府の経験が全くない人材を選ぶことになる。そうなると、あなたも、国民も、困ることになる。この歴史的な経済危機のときに、全く経験のない人材に経済をゆだねることになってしまう。経験と新鮮な思考が必要だ。しかし、changeのヴィジョンは私から生まれてくる。」

というもの。

素晴らしい。

外交も、クリントン指名には賛否両論だが、国防長官は留任で、こちらも重厚な布陣だ。経験十分、能力十分、実力最優先だ。さらに、ボルガーの指名の理由に、民主党と共和党の両方で任務を行ったことを協調しており、民主党、共和党という党を超えて、USAをunitedということをかなり意識しており、これも素晴らしい。

オバマ政権は、予想はしていたが、それ以上に素晴らしい政権になる可能性があるという気がしてきた。恐慌における経済は、政府、政策以外に頼るものはないが、そこに一縷の望みが出てきたことは、最も素晴らしいニュースだ。

この絶望的な危機を何とかしてしまうか。  
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2008年12月01日

麻生首相 支持率急降下

経済対策が打てず、何もしていないから、というコメントがテレビであった。間違いだ。

麻生氏の問題は、ぶれること。それにより、信頼を失ったこと。常に期待した国民を裏切り続けること。

解散すると思ったらせず、景気対策すると思ったらせず。何もやらない!と宣言して、何もやらないほうがましだ。裏切りは最も支持を失う。

金融市場よりも先に崩壊するとは思わなかった。  
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米国感謝祭明けのバーゲンで殺人

店員が、殺到した客に踏み殺されるという悲惨な事件で始まった。

あまりに痛ましい。売り上げも、伸び率が低く出足が鈍いというニュースだったが。まったく間違いだ。殺人をするぐらい、出足はすごかった。つまり、初日以降はさらに売り上げが落ちて、悲惨なクリスマス商戦になるだろう。

米国に必要なのは、経済対策でなく、このような事故を起こさず、人が死なないような社会政策に集中することだ。  
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