2017年02月28日

「物価水準の財政理論」を悪用している経済学者に騙されている政治家たちに告ぐ

物価水準の財政理論自体は、学問上の理論として存在するのは構わない。理論的には整合性は保っているが、現実には例外的な場合を除いて当てはまらないだけのことだ。

問題は、これを悪用して、ポピュリズム政策の裏づけにしようとする人々だ。

政治家がポピュリズムなびくのはある程度仕方がない。しかし、それをあおる「有識者」や「学者」あるいは「ブレーン」は極めて罪深い。

彼らに騙されている政治家は不幸だ。

哀れなので、助言として事実を政治家の方々に伝えておきたい。

第一に、物価水準の財政理論では、財政赤字を拡大しても景気は良くならない。需要を増やすことは目的でないのみならず、経済を悪くする。期待物価が上昇し、結果として物価も上昇するから、実質所得は変わらない。減税(増税なし)がインフレによる負担増に置き換わるだけだ。誰でも知っているように、これをインフレ税(タックス)という。だから、長期政権、将来の政権にとっては、消費が前倒しになるだけで(物価が上がる前に消費しておく。しかし、むしろ、それなら株式などの実物資産を増やすだけで消費は増えない、むしろ減るかもしれない)、将来困難に直面する。

第二に、増税を回避する分、財政破綻の可能性は即座に高まる。これは脅しではなく、物価水準の財政理論によれば、財政赤字の拡大で、財政破綻が起きると見込まれず、順調に物価が上昇したとしても、財政破綻の可能性は高まる。

したがって、政府債務の実質的な目減りを狙って、この政策をとると、借金から逃れるどころか、財政の資金調達に行き詰ることが、前倒しで起こる。

これは直感に反するかもしれないが、現実は常にそうである。

つまり、企業の倒産、個人の破産、資金繰りの行き詰まりは、資産がプラスでも、黒字であっても起こる(黒字倒産)。それは資金が詰まる、ということだ。

資金が詰まるのはストックではない、フローだ。借金の総額の大きさよりも、今年の収入と返済額のバランスが崩れたときに資金は詰まり、倒産する。

国の財政であれば、今年、国債が発行できれば、国債を買ってくれる投資家がいれば、大丈夫なのであって、借金残高が1000兆円でも10兆円でも関係ない。ギリシャは借金累積額が大きかったわけではない。今年、誰も金を貸してくれなかっただけだ。

つまり、財政赤字を膨らませる、ということは、国債発行額は増える。インフレ率が上がるということは名目金利は上がる(名目金利=実質金利+インフレ率)。すると利払い費も増える。しかし、インフレによって税収が増えるのは、その後だ。そして、インフレが進むとなれば、国債は値下がりすることになり、値下がりが続く間は、国債を買うのは控える。物価がどこまで上がるか見極めるまで、名目金利がどこまで上がるか見極めるまで、国債を買うのを先送りする。

政府国債を買う投資家は一時的にいなくなる。

資金繰りは詰まるのだ。

1000兆円が実質900兆円になったところで、今年あるいは来年、資金に詰まれば、デフォルトだ。金利は少なくとも一時的に急騰するだろう。長期的には、それは収まったとしても、デフォルトが起きて、内閣が倒れないとは思えない。

したがって、将来返すべき借金額を目減りさせるために(将来の政権を楽にするために)、自分が倒産、倒閣されるリスクを高めるのは、ポピュリズムの反対であり、物価水準の財政理論を中途半端にしか理解していないブレーンに騙されないように忠告しておきたい。

実際、シムズは、自分の提言は、インフレになるから、政治的には不人気だから、政治的には難しいだろうが、それでもインフレにするためにはこれしかない、と講演で述べている。

また、インフレになった場合、中央銀行の損失が拡大するから、そのときにこれを政府が埋める必要があるから、実質的に財政支出がそこで起きてしまうから、中央銀行の国債買い入れは縮小するべきだ(ただし金利は引き上げず据え置きにするべきだと言っている)、ともシムズは言っている。

いわゆるブレーンたちが言っていることと、シムズの本意とは大分違うのである。

さらに、シムズの提言、理論自体も、米国では異端扱いで、誰も(この一派以外は)、実際の政策として取り入れようとはしていないし、その可能性は検討すらされていない。

悪い政策とは悪い政治家よりも理解不足のブレーンによって生み出されることが多いのだ。

  

Posted by sobata2005 at 18:20Comments(28)clip!

「物価水準の財政理論」がなぜ今盛り上がっているか

<経済政策大全>第9回
「物価水準の財政理論」がなぜ今盛り上がっているか(補足かつ重要な議論)

幻冬舎plusに寄稿しました。  
Posted by sobata2005 at 15:25Comments(5)clip!

2017年02月27日

明日のテレビ出演 プライムニュース

28日 火曜日 2000−2154 BSフジ プライムニュース

物価水準の財政理論、財政の維持可能性について議論します。


2月28日(火)
『遠のく財政健全化目標 アベノミクスの限界? 急浮上“シムズ理論”』
 財政の健全性を示す国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)が2020年度に8兆3000億円の赤字になるとの中長期試財政算を内閣府が先月公表した。安倍首相は「経済再生を図りながら2020年度の黒字化を実現していく」との方針を改めて示したが、財政健全化目標の達成は極めて困難な状況になっている。
 国と地方の借金総額が1000兆円を超える中、将来世代につけを回すことのない方策とは?経済再生と財政再建は両立できるのか?そして、安倍政権内で共鳴する声があがっている、インフレによる政府債務の解消を目指す「シムズ理論」とは?
 財政の専門家らをゲストに迎え、財政再建への道筋とアベノミクスの行方について徹底議論する。
ゲスト
藤井聡 内閣官房参与 京都大学大学院教授
佐藤主光 一橋大学大学院教授
小幡績 慶応大学大学院准教授  
Posted by sobata2005 at 22:40Comments(12)clip!

競争は経済成長を阻害する

<経済政策大全> 第8回 競争は経済成長を阻害する 幻冬舎Plus 

公開されました。  
Posted by sobata2005 at 10:42Comments(12)clip!

「市場」とは「人の世」である。

ひねくれ投資日記 第一回

「市場」とは「人の世」である。

です。  
Posted by sobata2005 at 06:12Comments(1)clip!

連載開始 小幡績の「ひねくれ」投資日記

newspicksでの連載が始まりました。

  
Posted by sobata2005 at 06:10Comments(0)clip!

2017年02月26日

経済政策大全第7回 森友学園の8億円はどうでもいい

間が空いてしまいましたが、掲載されました。  
Posted by sobata2005 at 13:03Comments(6)clip!

物価水準の財政理論

基本的には異端の理論であり、世界的にも、多くの経済学者は懐疑的だ。

ただ、脚光を浴びた背景に、物価が金融政策でコントロールできない、とりわけ上げられない(私に言わせれば上がらない)のはなぜだろう、そこで何でもよいから可能性のあるものを、ということで、ずっと90年代から異端だった理論にも出番が回ってきた、ということだろう。

物価水準の財政理論の結論、財政赤字で物価をコントロール、というのは誤りだと思うが、財政政策と金融政策の相互依存ということは重要な視点で、当たり前のことがないがしろにされていたことに警鐘を鳴らしたことは意味がある。

私の考えでは、金融政策で物価が変化しない最大の理由は、金融政策は資産市場をコントロールしているが、物価は財市場の話であり、財市場に直接働きかけるのは財政政策の方なので、物価は金融政策よりも財政政策に強い影響を受ける、というのは自然な話である。とりわけ、量的緩和というのは、資産を買う政策で、金利を動かすことが直接的な手段ではないから、金利は資産市場にも財市場にも直接働きかけるが、資産を買うことは財市場には間接的な影響しかないから、ゼロ金利の下での量的緩和の枠組みでは、財政政策が重要になるのは当然だ。

一方、それでも、物価水準の財政理論が現実において妥当でないのは、さらに言えば、要は眉唾であるのは(経済学者にとっても眉唾だ)、せっかく資産市場ではなく、財に直接働きかけるから財市場の物価に影響する、と言っているのに、物価を上げるメカニズムが、要は、資産効果であり、かつ、期待、将来物価の期待水準の変化によるものなので、期待に期待する、という危うさがあるから、矛盾しているのだ。  
Posted by sobata2005 at 10:02Comments(4)clip!

2017年02月25日

今週の作品 川端康成 山の音

これは、以前、尊敬する友人が、素晴らしい、というので、5年前ぐらいであろうか、読んでみたのだが、本当に素晴らしい。

年を取ってからでないと、物足りなく感じるかもしれないが、自分は幼稚なまま老け込んでしまったので、いや、昔から老け込んでいるので、もっと早く読めばよかった、と後悔した作品である。

川端康成がノーベル賞を取ったのも、これで納得した。

ただ、退屈なだけの作品とも言える。しかし、その退屈さが絶品だ。  
Posted by sobata2005 at 18:35Comments(2)clip!

今週の競馬 中山記念 阪急杯

今日の両メインはよくわからないのでパス。ただ、よくわかるのと当たるのは別なのだが。

明日の両重賞は、どちらも一騎打ち。

阪急杯は、シュウジとロサギガンティア。シュウジの方が断然格上だが、人気も断然上で1400よりは1200向き。前走印をつけて爽快だったので、ここは切って、1400専用のロサギガンティアの方。単。

中山記念は、師匠と師匠の家族と一緒に中山で観戦したのが遠い思い出だ。娘さんが、最後に「つまんな〜い。」と言ったのが忘れられない。

予想もつまらないが、アンビシャスとリアルスティール。多士済々だが、この二頭が一枚上か。どちらも好きな馬で鞍上も好きな戸崎とルメール。一点。単勝を買うなら二番人気というだけでリアルスティールの方。と思ったら、人気は逆転している。馬券は無理せず馬連で。予想としてはリアルスティール本命。  
Posted by sobata2005 at 12:04Comments(8)clip!

今日のジュヒョウ

小倉7R 500万下。  
Posted by sobata2005 at 08:49Comments(2)clip!

2017年02月19日

今週の作品 芥川龍之介 女

この作品は、初めて読んだが、芥川はこのような超短編がやはり向いている。本人にとってはその事実は認めたくないところなのだろう。

田中慎弥の「蛹」は、この作品から影響を受けていると思う。その発見(しかも間違っているかもしれない「発見」)が、自分にとって印象的だっただけなのだが。  
Posted by sobata2005 at 06:00Comments(39)clip!

2017年02月18日

明日の競馬 フェブラリーS 小倉大賞典

フェブラリーSは昨年の覇者で鞍上はムーアのモーニン。思ったより人気だが、GIは人気を気にせず一番強い馬の単勝で。

そのほかは、カフジテイクが一番人気なら、最内枠、乗り代わりが懸念されて人気を大きく落としているサウンドトゥルー。ここまで人気がないなら複勝でも。

小倉は、都落ち的な雰囲気があるが、断然格上のフルーキー。  
Posted by sobata2005 at 21:18Comments(1)clip!

今日の競馬 ステイヤーズ 京都牝馬

ステイヤーズは、面白くもおかしくもないがアルバート。ムーアでなおさら。長距離は荒れないし、死騎手はより重要。相手は、何度もこのレースを勝っているフェイムゲーム。

京都牝馬も、レッツゴードンキで仕方ないか。相手は好調ナックビーナス。

  
Posted by sobata2005 at 13:36Comments(4)clip!

ブルゾンちえみ

さっきまで、ピコ太郎と古坂大魔王と同じく、ブルゾンちえみと渡辺直美だと思っていた。

  
Posted by sobata2005 at 00:30Comments(6)clip!

2017年02月16日

東芝事件の本質

まとまったものを書く時間がないので、ポイントだけ。

東芝はいい会社だ。優れた技術、優れた製品、優れた技術者。勤勉で誠実で品位がある技術者だ。

問題は、経営だけだ。

それも経営層のトップが巨悪なのではなく、リスクに対してso naiveであることに尽きる。

だから、むしろ巨悪よりも始末が悪い。

リターンを取らずにリスクを抱える。

そして、それは自社の素晴らしい製品を広めるため、事業を行うため。

利益、カネのことは考えない、事業がやりたい。

その満足のために、リスクをとって、カネを失うことをいとわない。リスクは目をつぶる。

それがすべてだ。

そして今回、以前の会計処理問題と訳が違うのは、これまでのものは、単なる会計操作。利益を前に出せば、将来の赤字が増える。東芝としては、つけは自分に将来ふってくる。だから、最近株を買った投資家が騒ごうが、事業の本質に対する影響は相対的には小さい。

しかし、今度の事件は、単にだまされて、軽率で、資産を失ってしまった、ということだ。

もう取り返しはつかない。キャッシュアウトフローだ。

だから、今回は致命的なのだ。

株式市場を裏切った、という議論は本質ではない。

リスクを不用意にとってしまい、それで事業自体の可能性を失ったこと。

それが問題だ。

金融は単なる評価。事業が付加価値を生むのだが、資産を奪われ、そのチャンスがなくなった、というのが事件なのだ。  
Posted by sobata2005 at 07:16Comments(13)clip!

不思議な株式市場

米国株価は上昇を続けている。

トランプの政策への見通しによるものだが、具体的には、減税の実現可能性に対する楽観的な見方が加速したのと、金融規制緩和がイエレンも議会証言で否定的でなかった事から、銀行セクターが盛り上がっていることに尽きる。

特に後者は、実態以上に盛り上がる。なんたって、彼ら金融セクター自身が盛り上がるのであるし、さらに中身がリスクテイクの投資への規制が緩む、と言うことだから、トレードも投機も自由にやれる、となれば、興奮して盛り上がるだろう。

しかし、これは地政学リスクと金融市場における根底である金利上昇という二つの要素の動きと正反対だ。

まず、イエレンの議会証言では、個人的には3月利上げを予想していたが、その見方が高まった。債券は大幅下落、ドルは上昇した。これは株価にはマイナスであるはずだが、前述のように銀行規制の部分にだけ反応して、大幅上昇。

しかし、もっと深刻なのは地政学リスクだ。アジアでは、いよいよ北朝鮮の内部で様々なストレスがたまっており、いつそれが爆発してもおかしくない状況となっていることが、ますます明らかになってきた。

そして最大のリスクは、トランプ政権の持続性だ。フリン氏の辞任が内部闘争によるもの、トランプの傲慢、反トランプ勢力による罠、いずれの見方にせよ、トランプが、部下を守る気がなければ、政権チームは持たない。いずれ崩壊する。

この崩壊は最大の地政学リスクで、フリン氏は、もともとトランプ政権のアキレス腱である地政学リスクの高まりを唯一押さえ込める力を持ち、そのポストについていたのだから、彼の辞任は致命的なはずで、これで株価が下落しないのは、ナイーブと言わざるを得ない。

しかし、株式市場のリスクに対する値付けは私の見方と正反対だ。

どちらかが間違っているのだが、普通に考えれば私が間違っているのであるが、そうでない可能性もある。

私は長期、市場は短期を見ているだけの違い、という仮説はありうる。  
Posted by sobata2005 at 06:43Comments(3)clip!

2017年02月15日

東芝問題の本質

直接のとどめは、2015年の原発建設会社の買収であり、これがなければ、様々な問題はあっても、事業会社としての存続が危うくなることはなかった。

問題は、なぜこの買収が行われたのか、いや起きてしまったのか、ということだ。

この買収は、先方は確信犯だと推測するし、ただ、それはビジネスだから、リスクがわからなかった方が悪い(ただし、情報開示に関して違法性があった可能性はゼロではないが、合意して買収している以上、それで争っても勝てる可能性はないか)。

要は、建設の遅れを解消し、訴訟を終わらせようとして、この建設会社を買収し、今後の建設コストの上昇リスクはWH(ウェスチングハウス)側は持つ、ということで合意し、訴訟は終わったわけだが、これが致命的に間違っていた。

焦点は、なぜ、この間違いを犯してしまったか、ということだ。

  
Posted by sobata2005 at 08:44Comments(5)clip!

2017年02月14日

金 正男 殺害

マレーシアで殺害という速報。

これはやばい。  
Posted by sobata2005 at 20:33Comments(3)clip!

【渡辺努×小幡績】ポスト・アベノミクスの可能性

News Picksに対談の後編が掲載されました。

渡辺理論は精密で日々進歩しています。

私が日本でもっとも尊敬する経済学者、渡辺努の彼の理論体系の一部が垣間見られます。  
Posted by sobata2005 at 06:51Comments(6)clip!

2017年02月13日

今日のメディア アベノミクスの政策ブレーンは、なぜ“変節”したのか

アベノミクスの政策ブレーンは、なぜ“変節”したのか

news picksに東京大学教授渡辺努氏との対談、シムズの理論、提言についての前編が掲載されました。  
Posted by sobata2005 at 23:25Comments(1)clip!

日米首脳会談 大成功

これまでの安倍外交における最大の成果だ。

素晴らしい。

トランプの好き嫌い、友人関係として外交するのではない。

安倍首相がNHKの番組に生出演して述べたように、友人関係、親しくすることはお互いに手段であって、あくまで国益のため。まったくそのとおりだ。

そして、その国益のために、日米関係を安定させることがアジアにおける最重要課題であるから、それにもっとも貢献した安倍外交であったと言えるだろう。

アジア全体にとっても非常に大きな貢献だ。

素晴らしい。  
Posted by sobata2005 at 21:34Comments(3)clip!

2017年02月12日

日本女子アイスホッケー ドイツと決戦

本日 テレビ中継 NHK BS1 12日 1755−

二戦全勝同士の予想通りの対決。これまでの戦いぶりで、ランキングも1つ日本が上で有利と思われるが、油断はもちろんできない。

必勝を祈り続ける。

ライブ観戦がBSでできるのも嬉しい。   
Posted by sobata2005 at 12:37Comments(10)clip!

2017年02月11日

今週の競馬 京都記念

まず土曜日のクイーンC。大物フローレスマジック。血統も完璧だ。

洛陽Sはダッシングブレイズの復活を期待したい。

個人的には小倉最終脊振山特別のジュヒョウを応援する一日。その後は、女子アイスホッケーフランス戦。

日曜日。共同通信杯は大物スワーヴリチャード。ムーヴザワールド、エアウインザーの方が完璧な良血だが、こちらの方が興味深い血統で個人的にはこのような馬が日本で活躍して血を残してほしい。、大きく成長することを期待する。

京都記念は、マカヒキではなく、昨年の覇者サトノクラウン。騎手が逆なら単勝大勝負するところだが、まだ少し重いというコメントもあり、馬券は買わない。

個人的にこういう一発勝つ力があるという馬が好きなのと、後ろから直線ズドンという馬が日本では過剰人気なのが気に入らないから。こういう馬が礼賛される限り、日本競馬のさらなる発展はないし、凱旋門賞は永遠に遠い。

後はかんべえ氏への対抗心。俺も東洋経済に競馬の予想を書いて原稿料をもらいたい。
  
Posted by sobata2005 at 07:15Comments(10)clip!

新種牡馬 マクフィ

日本軽種馬協会が輸入した新種牡馬マクフィ(10歳、父ドバウィ)が南半球ニュージーランドでの種付を終えて、日本に到着したそうだ。

既に成功しているようだし、種付料220万で200頭以上の申し込みがあると言うから、大いに期待されているようだし、それなりに成功するとは思う。

良いところは、欧州的な底力がありながら、Mr. Prospector系でスピードに優れ、かつHail to Reasonが入っておらず、素直なNorthern Dancerのクロスがあり、社台で量産された肌馬との相性も良さそうなところだ。

ただ、過大な期待は禁物で、いまや日本ほど血統に優れた馬にあふれている国はなく、あくまで補完的な役割だ。

だから、打倒社台などということはあり得ず、地味に活躍することになるであろう。そして、前述のように一番恩恵を受けるのは社台だろう。

昔、ラムタラを高額で輸入したときに、明らかに極端に割高な価格で売りつけられ、失敗は目に見えていたのに、小規模生産者たちが、これしか我々にはない、とテレビのインタビューで答えているのを見て、胸が痛みつつ、これでは生き残りようがないと諦念したことが忘れられない。

そのときとはまるで違うが、ガリレオでも輸入するならともかく、いまや欧米の輸入種馬をありがたがる意味は、多様性以外にはどこにもない。
  
Posted by sobata2005 at 06:43Comments(4)clip!

トランプ安倍会談

トランプが強硬姿勢を封印した、という報道だが、それは当然だ。

彼は、必ず勝てるとき、あるいはある種の出口があるときだけ強硬姿勢なので、外交で、しかもトップを目の前にしたら、いいやつとして振舞うに決まっている。

ミクロ的に実質的に重要でないところで、パフォーマンスで勝ちをもらって、実質はどうでも良い、というパターン。

企業との交渉も個別に出口があるように叩いて、叩いたポーズ、彼らが何かをしたら自分の成果にする、しかしマクロ的には大勢に影響がない、というパターン。

入国禁止も裁判所のおかげでパーフェクトな結果に。

なぜなら、実質的には移民が止まらず、米国経済は影響を受けない。しかし、自分は移民を止めるパフォーマンスを行い続けることができる。裁判所は、いわば抵抗勢力。日本のかつての首相や今の知事と同じ手法で、コストがやっている側にとっては小さく、実質的なデメリットも小さい。犠牲になったほうはいい迷惑だが、パフォーマンスとしてコストパフォーマンスが高い。

ただ、長期的にはこの恨みは残り続けるはずで、長期の米国にとってはいいことは1つもない。

コスト、リスク先送りで、自分のパフォーマンスの点稼ぎだけする。

これも日本で見た構図だ。

ということで、安倍首相は首相としてのポイントはまた稼いだのではないか。トランプ不安を多少和らげ、しかも、彼は派手なパフォーマンスをせず、首相としての威厳は保った。

ゴルフで負けていいやつだ、ということになってハッピーエンド。

少なくとも今回は。  
Posted by sobata2005 at 06:12Comments(3)clip!

2017年02月10日

女子アイスホッケー オリンピックへ好発進

私自身は体調不良で各方面に迷惑をおかけしているが、女子アイスホッケーは最終予選リーグ、第一戦快勝で好発進。あと二つ。2月12日にすべては決まる。

実は、女子ホッケーで活躍している岩原知美選手は、私が関係している会社の社員である。

ビーチバレーの藤井桜子選手とともに、選手としても社員としても素晴らしい二人を応援したい。

ご関心あればこちらのブログを。

  
Posted by sobata2005 at 08:29Comments(4)clip!

2017年02月04日

今週の競馬 きさらぎ賞 

きさらぎ賞は、ディープに似ているといわれるサトノアーサーを見るレース。

個人的にはルーラーシップにリボーも入った音無厩舎のダンビュライトを応援したい。

東京新聞杯も一本かぶりだが、それでもエアスピネル。

前走、彼に僅差だった似た名前のブラックスピネルの方がお買い得に見えるが、一番人気で勝ちきるのと、人気薄で二着とは天と地ほども違う。

ヤングマンパワーは夏向きか。

後はロイカバードがどこまで良くなっているか見てみたい。  
Posted by sobata2005 at 15:42Comments(16)clip!

一目惚れ

僕は電車に飛び乗った。

本当はよくないのだが、駆け込み乗車だ。

空いている席を見つけて腰を下ろして、すこし落ち着いた。

今日は入試。間に合うだろうか。

ふとみると、隣の女の子は、日に焼けた文庫本を読んでいる。

奥付に読書カードがあり、どこかの図書館のものらしい。文庫本が、図書館用のハードカバーに差し替えられているから、大学の図書館だろうか。

その図書館のハードカバーには、市販の状態ではかかっている紙のカバーが貼り付けてあった。

その白黒の切り絵のような表紙を見ると、それは「津軽」だった。

ほほう。

彼女はまだ読みはじめらしく、10数ページ目を読んでいる。

それは彼の作品の中でも、もっとも誠実に素直に書かれたもので、好感が持てるよ、と話しかけたくなった。

それは止めておいた。

その代わりに、僕は彼女が好きになった。

ターミナルステーションについて、彼女は乗り換えるのか、そそくさと、本は手に持ったまま降りていった。

僕も乗換えで、読みかけの文庫本、芥川全集第三巻を閉じて、電車を降りた。

帰ったら「津軽」を読み返してみようか。  
Posted by sobata2005 at 14:04Comments(7)clip!

お知らせ

いまさら改めて言うことでもないのだが、このブログのエントリーでは、土日や祝祭日などは、私的なことを書くことにする。

いままでも競馬があったが、あらためて、週末などは私的なもの、平日は仕事的なもの、と分けることにする。

twitter facebookに自動的に飛ぶ仕組みになっているので、そちらの方でも、読みたくない私的なものを読まされる方には先にお詫びをしておきたい。読まずに無視していただければ幸いである。  
Posted by sobata2005 at 13:56Comments(3)clip!

2017年02月03日

今日のテレビ出演 報道ステーション

2月3日 金曜日 2154− テレビ朝日 報道ステーション

GPIF 海外インフラ投資について

ヴィデオコメントのみの出演です。  
Posted by sobata2005 at 17:49Comments(0)clip!

<経済政策大全>第6回 シムズの提言の本当の問題点とは何か

<経済政策大全>第6回
シムズの提言の本当の問題点とは何か 幻冬舎PLUS

  
Posted by sobata2005 at 17:47Comments(4)clip!

2017年02月02日

ついに始まったか GPIFを直接的に政治利用

日経の報道だが、トランプ大統領との会談へ向けて、お土産として、GPIFが米国インフラ投資をすることを表明する、とされている。

GPIFの明示的な直接的政治利用がついに始まったか。

日本株を買わせて株価を上げている、という批判はあったが、それはあくまで憶測であるし、間接的な効果だ。投資として日本株に投資する、というのはGPIFの独自の決定であるから、建前は守られている。

しかし、この米国インフラへの投資の表明は、正々堂々とGPIFを政治利用します、という宣言だ。

この報道が誤報であることを願うが、政権は、これが問題であることにまったく気づいていないかもしれない。

GPIFは年金資金を増やすため、リスクを抑えてリターンを増やすことがすべてである。

私自身もインフラ投資には賛成だったが、間接的に政治利用されるおそれがあるため、国内インフラは除外して投資すべきだ、と考えてきた。

しかし、海外インフラに直接政治利用となれば、それは、私が恐れていたこと以上の直接的な政治利用だ。

こういう報道がなされること、それがあまり話題にならないこと、それは日本が運用というものに対する認識が甘いこと、成熟していないことを示している。政治利用と隠そうともしないところが致命的だ。

このような状況でGPIFが前に進んでいくことはもっとも危険な状態である。

いよいよ終わりの始まりか。  
Posted by sobata2005 at 09:08Comments(13)clip!

2017年02月01日

〈経済学大全〉 番外編 シムズは誠実だが、ハイパーインフレには楽観的、日本のことは知らない

Posted by sobata2005 at 21:35Comments(13)clip!

経済政策大全 第4回  「物価水準の財政理論」によるシムズのメッセージ

<経済政策大全> 第4回
「物価水準の財政理論」によるシムズのメッセージ
幻冬舎 plus  
Posted by sobata2005 at 07:07Comments(14)clip!