2006年12月24日

無事こそ全て

無事で本当に良かった。

ディープインパクトの勝利は、スタートして3ハロンで誰もが確信しただろう。走りが最初から弾んでいた。後は事故がないことを祈るだけ。

4コーナーで外を回し、内がゴチャついた様子をカメラがアップしても、ディープはその外。私は、「武、追わないでー」と絶叫。

その声が伝わったのか、今日はムチは一発だけ、しごくのもゴール1ハロン手前まで。良かった。サンスポで武の追い方を暗に批判していた岡部氏も、今日は全く追わずムチなしを絶賛していた。

メイショウサムソンはちょっとかわいそうだったし、ポップロックも不利がなければ、もう少し追い詰めていたかもしれない。しかし、これも、ディープが全力で走らなくて済む様にとの神の配慮か。

武も陣営も、ほっとしつつ、これまでの2年を振り返って、いろいろなことをかみ締めているような表情だった。

唯一残念だったのは、テレビのコメントで、馬のことを考えて、「引退セレモニーも今日やってしまい、明日は栗東へ帰らず、北海道千歳に直行する」というディープのスケジュールを紹介していたが、これは馬のためではなく、今シーズンの種付けを1日でも早くやるためのスケジュールに過ぎない。今シーズンの1日は軽く1000万円以上に相当するといっても過言ではないので、仕方がないが、やはり馬のためではない。

スイープトウショウのゲートの嫌がり方やこのような事実を見てしまうと、競馬を見るのも辛く、罪悪感が生じてくる。馬券を買っていないのが唯一の救いか。