2008年12月31日

今年一番の衝撃

今年一番の衝撃は、オーディオマニアの私のベストオーディオシナリオが崩されたことだ。

島田裕巳とオーディオユニオンが寄ってたかって、私のシステムをいじめる。かつて衝動買いをしてしまい、自宅では持て余しているP-0sというCDプレーヤーがあるのだが、そんなものは、ipod以下で、ハードディスクオーディオには勝てないと言う島田氏。なじみのユニオンのF氏も、あのゲテモノな外観が好きなら、博物館に飾っておくにはいいのではないですか、という。島田氏の小幡観は、私がP-0sを所有していることにより変わったらしいが、ともかく評判が悪い。

そして、私の愛用のスピーカーB&Wのsignature805あるいはnatilus805もけちょんけちょんだ。そして、私の遠い目標であった、signature 800をユニオンで聞いて愕然としたのが今年の冬。目標を失うこと、目標が意味のないものと分かることがこれだけショックであることを学んだが、いずれにせよショックだ。

しかしF氏は、冷静に、それらのB&Wならその前のMatrixの方が音はいいと薦める。確かに音を聞いてみるとそうだ。百聞(ブログや2ちゃんねる)は一聴に如かず。あれだけ評判の良いSignature800とは何なんだ。オーディオ誌のリファレンスになっているのに。805もアンプを変えた方がいい、ということになり(今はサンスイ)、EARという管球を薦められ、確かに、Signature800が見違えるように艶っぽい。やけくそになってこれを下さい、というと、F氏は、しかし、毎日エージングに1時間半、でも弱いので電源は2時間ぐらいしか入れぱなっしにしてはいけない、と言われる。それじゃきけないじゃん、と島田氏に笑われ断念。しかし、F氏はオーディオ屋のくせに私の衝動買いをすべて止める。仕方なく、私は、別の店で買い捲り、後悔して、F氏に相談に行く、というのがここ数年のパターン。今年もそうだった。

B&Wには、やっぱりなぜかムンドのアンプが合う。と言われる。ムンドは、お金持ちが高いから買うアンプと言うF氏であるが、数千万のアンプを、どうしてもB&Wにこだわるのであれば、と仕方なく薦める。島田氏はすかさず、小幡君はそれで何を聞くの?と聞く。私は「宇多田です」と答えさせられる。宇多田のために自宅よりも高いアンプか、はっはっは、と言われ、終いには、宇多田を呼んだほうが安上がりじゃないの、とまで言われる。

翌日島田氏は、ネットで、苦労して理想のオーディオを作り上げ、最後に島田氏の所有するデジタルアンプに出会い、Signature800が見違えるように(聞き違えるように)なったというブログのプリントアウトを渡される。

もういいです。

冷静になった私は、よく考えると、音楽を聞く場合のほとんどは、ipodとヘッドフォンで聞いていることに気づき、自宅のオーディオセットではなく、こちらに投資することにした。

ケンウッドのポータブルプレーヤーにテクニカのATH-W5000が安くなっていたのを衝動買い。このヘッドフォンは、えらく評判が悪い。高いだけで価値がない。音がつまらない、必要ない。ぼろくそだ。海外モノの評判がすこぶる良い。しかし、店頭で聞き比べてみると、ダントツによい。ジャズでもクラシックでも、そして宇多田でも。一方海外モノは、全く良くないし、装着感も圧倒的にテクニカが良い。分からないものだ。

翌日、島田氏にこれらを試聴用に渡すと、8000万より何より、今までで一番良い宇多田だね、とほめられる。うれしくないが。

長くなったが、今年最後の、このブログのレッスンは、真実は自分で確かめなければいけない、ということだ。

金融危機、これで終わりとはおかしい、と思い続けた4月。理屈で考えるとどう見ても駄目だったのに、危機は終わったかのような議論一色。しかし、夏からは、180度変わった。

そして年末。世の中、特に米国は楽観ムード。金融市場は、オバマに期待して、雰囲気が良い。欧州も銀行間の危機は終わったかのようだ。日経ヴェリタスに出てくる米国運用者たちが、慧眼かどうかは分からないが、楽観ムード一色。何かがおかしい。

来年の日本は、政治が正念場を迎える。これも、自分の感覚だけを頼りに、真実へ向けて突き進むしかない。歴史は今作られつつあるのだ。

年末はヘッドフォンでラヴェルの「ボレロ」を聴きながら、真実に想いをめぐらせることになりそうだ。



この記事へのコメント
かつてサンスイのプリメインアンプは、あこがれの存在でしたねえ。オーディオテクニカといえばVM型カートリッジですか。
時代の波に乗れないと、見る影もなくなりますね。

Posted by あおやま at 2009年01月01日 10:08