麻生氏本人は、ブレると言われることを極端に気にしているようだ。
これを避けるために、様々な奇怪な行動を取る。給付金にこだわったのも、またブレた、と言われるのを避けるためだけに意地になってやったとのことだし、消費税引き上げを2011年に行うことを明記しようとたのも、それが理由だったとのことだ。
なぜあそこまで、わざわざ不評なことに固執したか、それでやっと理解できたが、しかし、結果としては、ブレると言われるのを回避しようとして、支持率を失っている、というのが構造だ。
まさに、お母さんにうそがばれるのを恐れて次々とうその上塗りをして、最後に大事件を起こしてしまう子供のようだ。
しかし、今回は、あえて、修正を余儀なくされるのに決まっている、郵政民営化には自分は反対だった、発言だ。
こんな発言は当然撤回か修正を余儀なくされることは分かっているのに、あえて発言してしまうのは、単に予測が悪いだけで、ブレると言われることを自ら招いてしまった。これは単に失敗だ。
さらに、講演で、日本はそれほど危機ではない、と発言し、波紋を呼んでいるが、これも問題外だ。日本は、既に悪いし、欧米と比較して相対的に悪くないのは、これから悪くなるということに過ぎないことが分かっていないのも問題だ。しかし、さらに問題なのは、この状況で、経済の理解が全くないとしても、そんな発言は政治的にはするべきでない、という政治家としての基本が分かっていない総理だ、ということだ。
再び、しかし。今回の騒動で、本当に問題なのは、郵政民営化反対だった、発言を行った経緯だ。
これは、オリックスの問題から波及し、民営化当時、総務大臣だった麻生氏を国会で攻め立てたところ、麻生氏は、私は総務大臣だったが、郵政民営化は別の担当大臣で、自分は担当ではなかった。担当でないのに、責められても困る。俺の責任じゃない。と反論したのが始まりだ。
それでも、内閣のメンバーだから責任はあるだろ、という議論の流れで、私自身は、そもそも反対だったんだ、と発言したのだ。
つまり、これは、言い逃れ。自分のせいではない、という麻生氏の主張が墓穴を掘った発言だ。
したがって、本当の問題点は、閣僚のときも、総理となっても、日本の政策、経済に対して、何の責任も感じていないし、取る気がない、無責任総理であることが問題なのだ。
ブレる、という批判も、本質的には、無責任で何も考えていないだろ、というところにあるのだ。
それに早く気づいて欲しいが、しかし、気づいても、責任逃れをすることだけを考えるから、さらに暴言を吐くだけかもしれない。