2009年11月28日

米国 感謝祭明け 転換点

金曜日の早朝から、米国の人々は、百貨店の前に並ぶ。クリスマスセールが始まるからだ。

感謝祭は、日本の正月に近い気がする。クリスマスもそうなのだが、家族で集まるために帰省ラッシュが起こり、街は、木曜日の午後から静まり返り、開いているレストランなどあり得ず、スターバックスですら閉まっている。

だから、この金曜日の朝は、1月2日の百貨店の福袋に並ぶようなものだ。

しかし、米国の国内消費を占う上では最重要とされている。この時期に買い物は集中し、ネットを含め、クリスマスプレゼントを買いあさり、自分のためにバーゲン品も買いあさる。だから、ここでの売り上げが伸びないとなると、米国エコノミストは一気に悲観論に傾く。

過去数年も、12月頭から相場の流れが大きく変わることが多かった。今年はどうか。

昨年は、どうみても悪いに決まっているので、悪い数字で下げはしたが、サプライズはなかった。しかし、今年は見方が分かれているから、大きく動く可能性がある。

私から見ると、強気の見方なんて信じられないのだが、彼らの議論は、例えば、

消費者は、節約疲れから、今年は少し出口が明るさが見え、昨年のどこまで悪くなるかわからない、と言うのとは違うので、思い切って買い物しまくる

節約志向が高まり、バーゲンを待っている人々が多く、その分、バーゲンになれば、控えていた分、一気に消費が出てくる

昨年に比べれば、不安感もなくなり、また、株式市場も戻っているので、資産効果で、消費は増えるはずだ

昨年に比べればいくらなんでも今年は前年同期比プラスだろう

といったものだ。

最後の議論は、もっともだが、それでもプラスになるとは限らず、消費者の行動パターンが大きく変わった今、戻らない可能性もある。精神的なダメージは、金が増えるプラスのショックは、カネがなくなってしまえば、元に戻るが、失業などを含む、マイナスのメンタルダメージは、状況が元に戻っても決して戻らないのだ。

いずれにせよ、結果はすぐに出る。ネット販売の比率が高いから、月曜日の夕方には、何らかのニュースが出るだろう。

もちらん、彼らは、いろんなことを言って無理な解釈をするから、今回は、バーゲンが早くから前倒しで行われていたから、その分、この金曜からの週末の売り上げはいまいちだったとか、出足は鈍いが、これは、消費者がさらなるバーゲン品の値下げをセール後半まで待っているからだ、とかいろいろ言うだろう。

出足もくそもない。足は一生出ないのだ。

株式市場は、かなりリーマンショック前の水準に戻りつつあるから、ここでの、消費のデータがネガティブサプライズとなれば、転換点となる可能性がある。ドバイショックも絶妙のタイミングで起きたので、ダブルとなれば、影響は予想以上に大きくなるだろう。

来週は、米国市場から目を離せない。