2011年04月03日

重要なこと重要でないこと

これはあまりに稚拙だ。東京電力が提出した供給計画に福島第一原発7号機、8号機の増設が盛り込まれていたという。

これが体質だが、体質というのは、新しい環境変化に対し行動を変えるということができないことをあらわしている。組織的な硬直性がそれをさらに強化している。

もちろん本気でこれを実現するなど毛頭考えておらず、これはやばい、と思っているのだが、お役所に提出しなければならない書類は期限までに退出しなければならない、その書類を書き直す時間はない、新しい計画は決まらない。だから、あえてそのまま出しておくが、実現を意図したものでは全くない、ということだろう。

普通なら、現状では見直す状況にないので、提出の延期を願えばそれで済むのだが、その行動ができないということだ。だから、実は本質的にはあまり深い意味はない。ただ、自らの首を絞めることは間違いない。

だから彼らは悪い人たち、悪い組織というより、稚拙な組織というべきだ。

問題は悪意がない稚拙さは罪深いことがあり、このケースはそれが出てしまったということだ。本当に悪人なら、今この計画を出さずにタイミングを見て打ち出すだろう。実現する気があるなら、今これを出すはずがない。全く逆だ。

だから、このミスは東京電力の意図を考えるときには重要ではない。ただ、このミスが与える社会的影響は大きいだろう。そして、東京電力を今後組織改革するときに、何が原因で稚拙さを招いているのかを考える必要があるから、重要でないミスをしてしまい社会的に大きな影響をもたらしてしまうという構造を念頭においておくことは重要だ。

この記事へのコメント
この感覚は酷いですね。半官半民会社の末路はいつの時代も一緒ですね。株価はJALの二の舞になる気がいたします。
Posted by JAZZ at 2011年04月03日 06:28
コメントありがとうございます。
感覚が悪いのではなく、組織行動として稚拙だと思うのです。そこが難しいところであり、この組織の欠点だと思います。
Posted by seki at 2011年04月03日 07:31
これも酷すぎます。津波で流された家屋でどうやって検針するのでしょうか?

http://megalodon.jp/2011-0403-0732-40/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110325-00000147-mai-soci
Posted by <東電>被災者に電気料金請求 at 2011年04月03日 07:34
繰り返しになりますが、これも感覚や感情の問題でなく、組織的な硬直性の問題です。組織を一元的にマネイジできていない。
Posted by seki at 2011年04月03日 07:37
ご指摘の”このような稚拙の深い罪”を許すのは、被災地の人々に”頑張れ!”としか言えない首相・閣僚、どうでもよい細かな報告をする原子力保安院や行政府、”大丈夫”としか言えない学者達、彼らを支える大手メディア!ではないか。
Posted by MKuro at 2011年04月03日 08:49
4
ほとんどの大企業がひょっとしたらこのレベルではないかと心配しています。
4/1の入社式や年度方針で今回の震災に対応できた企業は何%だったか?きっとほとんどいないのでは?
対応できている企業はどんな企業か調べてベンチマーキングする必要がありそうです
Posted by makotomiz at 2011年04月03日 09:26
想像力の欠如が問題。
ロジカルに物事を考えることはできるが、
想像力が欠如しているため、すべてが他人ごとだ。

生命に関わる放射能の問題は我々が変わる端緒になると思われたが、
安全・安心を連呼し情報統制をする人たちや、
それを盲目的に信じる想像力のない人たちによって、
この最後の機会も奪われそうだ。




Posted by 夢想家 at 2011年04月03日 10:23
避難所の生活では、寝起きするスペースも狭く、新鮮な空気を取り入れるのもなかなか大変です。また、手を洗う水、うがいする水、マスクも足りず、清潔さを保つのも、まだまだ大変な状況です。 こんなとき、もっとも大切なのは、避難所の外から、ウィルスやバイ菌を持ち込まないことです。インフルエンザなどの感染症は、自然に発生するのではなく、外から持ち込まれるものです。 このため、避難所を出入りする人や、ボランティアのみなさんは、体調管理をしっかり行い、マスクをして、消毒を心がけるなど、避難所の外からバイ菌を持ち込まないように注意してください。
Posted by 大幸薬品 4574 クレベリン at 2011年04月03日 19:10
悪意がない稚拙さ・・・って、どっかの党のマニフェストみたい。

国を滅ぼすのは、悪人ではなく、思慮の浅い善人なんだろうな。
Posted by どんとこい at 2011年04月04日 12:37
東電が原子力推進の重要なプレーヤーであることは確かですが、
「原子力」をめぐる商業シンジケートでは、多くの法人個人が
原発の存在と未来計画で食べています。
これは推測に過ぎませんが、計画書提出において東電はその不謹慎さに
十分気がついてはいたけれど、各種委員会、経産省、大学・研究所等の
「あの人たち、この人たち」を差しおいて、原発炉増設の計画削除の
調整を図ることは、さすがにできなかったのでしょう。
Posted by Is at 2011年04月04日 14:40
”計画書提出において東電はその不謹慎さに十分気がついてはいたけれど、各種委員会、経産省、大学・研究所等の「あの人たち、この人たち」を差しおいて、原発炉増設の計画削除の調整を図ることは、さすがにできなかったのでしょう。”

私達も被害者なんですといわんばかりのTVの会見、被災者への3月分の電気料の請求を考えると、東電にとてもそんな思慮深さがあるとは考えられません。なにも考えずに本能、欲求の欲するままに、稚拙にそのまま出してしまったと、推測します。
Posted by 通りすがり at 2011年04月04日 18:18
計画を出さないと電気事業法で罰則規定があるようです。
電気事業者としては電気事業法に違反することを避けることを優先したのではないでしょうか。

この緊急事態ですから東電の判断はアリだと私は思います。

東電が何をやっても叩かれる状況ですから(ヒステリー染みていて気味が悪いです)、先生のような方には高所に立って判断していただきたい思います。
Posted by kame at 2011年04月04日 20:01
それならそれで、東電の判断がアリとすれば、更なる原発の計画を出すことで厚顔無恥ぶりを晒している事になります。やはり稚拙ではないでしょうか。
Posted by 通りすがり at 2011年04月04日 21:32
福島第一の7、8号機、というのはおそらくは何年も前から供給計画に書き込まれてきたものです。少なくとも2010年度のそれには載ってます。

東電の社内官僚の発想からすると、事業環境が変わっていることを即時に反映して見直すよりも、前例を踏襲する方が大事。

だいたい、原発推進自体は国の政策で、東電がそれに反することを自分の判断でするわけもない。まずは国が「こうなった以上、原発推進から再検討だ。」といわないことにははじまらないです。

東電一人が鈍感で稚拙な訳ではないですよ。


Posted by gam at 2011年04月04日 23:36
現場作業員の食料の調達さえ出来ない会社
放射線量計さえロクに持たせていなかったという事実には
さすがに驚愕しました。
報道されてから慌てて手配したようですが。

対応は稚拙だけど悪い人達ではないという評は間違いです。
作業員の命を人の命として考えていない人達です。

汚染水の処理にしても、お粗末な対応です。
清水港のメガフロートを確保出来た事で満足しているようですが
今後、数か月間も同様の状態が続くなら完全に容量不足です。

水深の十分ある水域でメガフロートから大型タンカーに
汚染水を移す作業が必要になるはずですが
大型タンカーを確保したという報道は全く聞きません。

メガフロートが一杯になったら
汚染水を海洋投棄しちゃえばいい位の感覚なんでしょうね。
Posted by SST-α at 2011年04月05日 00:12
コメントありがとうございます。
gamさん
まったくおっしゃるとおりです
アゴラでも私は一貫して責任のほとんどは政府にあると主張しています。
コメントありがとうございました。
Posted by seki at 2011年04月05日 07:26
郎弁護士の同時招致を求めていた自民党以外の会派と、
Posted by トリーバーチ at 2012年09月25日 19:35
これまでの相互干渉をさけるために、アナログRFチューナとデジタル信
Posted by モンクレール 2012 at 2012年10月31日 15:28