2012年09月14日

FRB バーナンキの意図

みんなわかっていない。

今朝のモーニングサテライトは、FOMC直後は必ずこの人、というポジションが定着した銀行系エコノミスト。

彼は非常にFRBの金融政策に詳しいが、詳しすぎるせいかもしれないが、まったくバーナンキの意図がわかっていない。

われらが池谷さんが、いったいどこまでやるのですか、ゴールはどこなんですか、と400億ドルのMBS購入について尋ねる。

しかし、彼は意味がわからず、どういう意味ですか、と。

そして、ゴールと言うものはない。簡単には止められない、とコメント。

まったくわかっていない。

しかも、バーナンキは、記者会見の質疑応答で明確に言っている。

完全雇用の実現までは続けると言うことは無理だが、雇用の改善に勢いがつき、民間に任せても、雇用回復が軌道に乗って、自然と改善が続くようになるまで、と言っている。

バーナンキは、非常にまじめだし、忠実にFEDの任務を遂行している(つもり)なのだ。

彼の頭には、雇用の改善しかない。それだけだ。

だから、以前私が言ったように、投資家に取り込まれている、という表現は、もう少し正確に補足する必要がある。

バーナンキは資産化価格自体には興味がないが、金利が幅広く低下することにより、そして、資産効果により、雇用が回復することを狙っており、雇用回復のためであれば、なんでもする。その手段として資産価格の上昇は効果があり、副作用はまだ観察されないので、最大限利用する、という意図だ。しかし、これは投資家たちからは、雇用に関係なく、とにかく資産価格を上げさせよう、それに利用しよう、ということで利用されている、ということだ。

バーナンキはそういう意味では人気取り、ということに興味はない。そこがグリーンスパンとは違う。グリーンスパンは投資家に崇められることにより、自分の力を強めようとした。バーナンキは、場合によっては、典型的な東部のインテリであるから、むしろポピュリズムに対峙することによって、そのインテリおよび権力者としてのパワーを見せ付けることを望む。

だから、財政政策を非難もするし、単純な投資家のおねだりにも迎合しない、というスタンスを取ることを好む。

しかし、結果としては、投資家を喜ばせることになる。

それが彼の本質だ。


この記事へのコメント
知ったかぶり
Posted by ジェイ at 2012年09月14日 07:34
早速の見解ありがとうございます。感謝します。
Posted by クロフネ at 2012年09月14日 07:41