2015年05月29日

ダービー

ダービーというのは意外と難しいレースで、本来、すべてのホースマンが一番の目標とするレースであるから、レースとしてのレベルも最高で、また勝ち馬もサラブレッドの中で一番強い馬、ということになるはずなのだが、過去の勝ち馬を見ると、そうである馬も多いがそうでない馬もいる。そしてダービーには間に合わなかった馬の中から大物が出ることも多い。

近年ダービーが難しくなっているのには理由があり、それは、クラシックディスタンス2400の相対的重要性が低下していることが一番大きいと思われる。

さらに、馬の専門職化も進み、スプリンターとマイラーは別物であるほど、馬の能力は進歩してきている。また、調教技術の進歩と、馬の繁殖としての価値と、日本のレース賞金のバランスが悪くなり、馬のレース寿命が延びたこと(人間の都合で走らせる期間が長くなったということだが)により、ダービーの後から出てくる馬に活躍の機会が増えたこともある。

しかし、もっとも深刻なのは2400というクラシックディスタンスが重要視されなくなってきたことだろう。オークスの距離と牝馬においてはなおさらそうであるが、牡馬であっても、3000の菊花賞を蹴って2000の天皇賞に向かうことが多いし、1600万下、オープン特別の2400のレースにおける層の薄さは嘆かわしく寂しいものがある。

血統的には、マイルで強い馬を作るのがもっとも採算が取れるようになった馬産の事情から、2400というダービーを勝つことがそれほど重要でなくなってきたのだ。

これは、長期的なタフで成長力のある血統が衰退する恐れがあり、器用な馬を掛け合わせすぎて、いつの間にかひ弱な馬ばかりになってしまう恐れもある。そもそも、サラブレッドという不自然な馬を育てることは、か弱いガラスのような速い馬を作ることであるから、宿命であるという考え方もあるが、やはり、私は、底力、タフさはスピードのためにも必要であり、真に強い馬は、タフでなくてはならないと思っている。

それは、ダービー馬を予想するのは難しいが、ダービーを勝って一流馬になった後は、種馬としても大成功している馬が多いことが示している。やはり底力の重要性は残っているのだ。

今年もそのような馬が誕生することを願いたい。

現時点では、ドゥラメンテ、リアルスティール、サトノクラウンの三頭が抜けていて、三頭立てのレース。

一番の大物はドゥラメンテで、前々走が断然の1番人気だったことを考えれば、前走が人気の盲点で軽視されすぎていただけと言えるだろう。

一方、サトノクラウンは、前走一番人気であり、安定感も抜群と思われたが、大きな不利があり6着。これで今回3番人気になるようであれば、馬券としては一番の狙い目だろう。血統的にも、ラストタイクーンとミスワキは私の大好きな血統で、単なる短距離ではなくスタミナが豊富で底力のあるスピード血統と捉えた方がいい。

実は騎手で見ても、今年は三頭立てと見て良く、JRA騎手となったルメールとミルコ、という他の騎手とは格の違う二人の争いと見るのが妥当だろう。

しかし、私は福永のリアルスティール。

福永は技術的にも、勝負師的にも、欧州出身の二人に到底かなわないが、最も誠実で向上心のある騎手だ。彼は勝とうと思うのではなく、リアルスティールのすべてを出してやろうと乗るはずで、そのときに、ドゥラメンテが、実力を100%発揮できなかった場合に勝つチャンスがあるだろう。

オッズは現時点ではリアルスティールが一番人気のようだが、当日までには、かなり離れた二番人気となると思う。リアルスティールの単勝。押さえは、ドゥラメンテが圧勝した場合の、ドゥラメンテ1着の馬単。本当に抑えたければ、三頭の三連複で、他の馬の馬券は一切買わないのがいいと思う。







この記事へのコメント
説得力のない解説ご苦労さん(笑)
どこをみてるんだか

前走より絞ってある条件付きだが
ドゥラメンテで何もないよ

Posted by blue at 2015年05月29日 18:03
◎ミュゼスルタン
◯リアルスティール
▲サトノクラウン
△ドゥラメンテ

単勝 ミュゼスルタン サトノクラウン
Posted by . at 2015年05月29日 18:03
ドゥラメンテは、皐月賞の最終コーナー、勝ち方が良くない。
リアルスティールは、ドゥラメンテに負けたのが良くない。
サトノクラウンは、不利があったにせよ、6着は良くない。
この中から優勝予想を選ぶとするならば、東京コースの相性も加味してサトノクラウンになる。
しかし、本命のミュゼスルタンは揺るがない本命。
Posted by . at 2015年05月29日 18:09
◎ミュゼスルタン
1歳のセールで7500万円の高額で取引された事もあり、1歳の頃から高い評価をされていた。
デビュー後も2戦2連勝で重賞制覇し、評価以上の結果を残した。
ところが、そこで骨折してしまい長期休養となった。
キズナの故障でも述べられていたように、故障明け後に全力疾走できなくなるような恐れがある。
故障明け初戦の弥生賞で7着に負け、それが懸念され、皐月賞は出走せず、NHKマイルカップへ。
そこで好走し3着に入った。その走りを見る限り、復活が窺える。
ミュゼスルタンが東京1600mと東京2400mのどちらに適性があるかと考えれば。
ディクタス×サンデーサイレンス×フレンチデピュティ×キングカメハメハで、クラシックディスタンス向きだろう。
3着→1着は十分有り得る。
騎手はベテランの柴田善臣であり、未だダービーを勝ったことがない。
東京コースの経験は豊富であり、知り尽くしていることは多い、ダービーを勝ちたいという気持ちも有るだろう。
以上、穴の予想でも何でもなく、普通に選べる。結果的に人気がないだけだと思う。
Posted by . at 2015年05月29日 18:24
小幡氏に対して東京に帰ってこなければならない理由を問うのは愚問というものでしょう

そこにダービーがあるからですよ!

ただし、福永騎手は神社でお祓いを受けた方がいいでしょう
Posted by 気にしないでね、福永騎手 at 2015年05月29日 20:56
単純にデーター予想してほしかった、皐月賞上位4頭 3連単ボックス。
Posted by saitou at 2015年05月30日 20:50
福永さんの「マスコミ」報道では騎手の開放・解放には反対の言説がネットニュースでは報じられているが、真偽はリアルにせっした上位者にしかわからぬ。
で、俺の予想。岩田の最内枠は恐怖、「書斎派」として5頭に絞る、「外人」「地方」「青葉賞・2着固定」マイペースの北島さんの逃げで三着以内確保、福永さんは買っても抑えまで。
明日書き込みます、日経のJRA広告カラー1頁は競馬ベストエッセイの一つ。
Posted by saitou at 2015年05月30日 21:06
明日は人気馬3頭とも連帯しない大荒れになるでしょう。
Posted by ホルスタイン at 2015年05月31日 02:52
3連単フォーメーションで買います。

1着は、サトノクラウンとドゥラメンテ。強いから仕方ない。
2着に、1サトノ、2タンタ(青葉賞を評価)、6ポルト(武だから)、7レーヴ(青葉賞を評価)、
10ミュゼエイリアン、13リアルスティール(プレッシャーに負けて福永敗北)、
14ドゥラメンテ(連体はするでしょ)15ミュゼスルタン(マイルで叩いたのが良し)
3着として、7レーヴ(3着もあり得る)11サノトクラウン(勝利か3着か)13リアルスティール
17キタサン(サブちゃん祭り歌えず)以上48通り。
Posted by TN at 2015年05月31日 06:16
ありがとうございます、自信をもってリアルスティールを切ることができたため馬券的中しました!!!!!
Posted by 北京馬券王 at 2015年05月31日 17:43
今回のダービーについても、オークス レース後のような記事を頂きたいと切に願います。
Posted by omeko at 2015年05月31日 23:32
リアルスティール、レース中に骨折していたようです。。。
Posted by omeko at 2015年06月02日 15:07
小幡氏の安田記念、本命馬はミッキーアイルだと存じます。
Posted by 北京馬券王 at 2015年06月06日 15:22
11時までに安田記念の予想をお願い致します。
Posted by 香港馬券王 at 2015年06月07日 05:52