2016年04月11日

セブンイレブン

私がとても信頼している有識者が、日経ビジネスの今回の騒動の記事が秀逸だと教えてくれたが、今回の騒動とは何だろう。

今回のいきさつ云々、会長が悪い、社長が悪い、社外取締役が悪い、などいろんな議論が出来るが、そんなことはどうでもよく、大事なことは、セブンは今後へ向けての力があるかどうか、というところだ。

鈴木依存体制であったことは誰もが知っていたし、その弊害もいたるところで話は出ていた。しかし、彼が実力があったのは紛れもない事実であるし、今の実力、およびこの数年の実績も、鈴木依存症あるいは恐怖症の中から生み出されたとすれば、彼が老害であろうが、何であろうが、彼がいることがセブンの大きな影響を与え続けていたことも動かしがたい事実だ。

興味深いのは、組織は、悪いものを除去すれば良くなるものではない。

これが、組織を学ぶ上でのもっとも重要な事実だ。

だから組織は面白い、と思うか、面倒だ、と思うかは自由だが、これまでのつまらないビジネススクールや学会、コンサルタントの流れは、無駄は排除、フラット化、組織の悪い部分を消す、という方向できた。

つまらない。

1960年代、70年代の経営学の古典の論文に垣間見られるのは、今となっては化石のような組織とは軍隊、それを効率的に動かすピラミッド構造的な意識、暗黙の大前提があって、むしろ大変面白い。

セブンイレブンは、これからどうなるかは、組織が腐った柱を失ったことによって、さらに生き生きするのか、崩壊してしまうのか。両方の可能性がある。

もちろん、一番重要なのは、鈴木氏からもっとも遠いところから、リーダーが生まれることであるが、実は老害と戦う中で、リーダー抜きでもやれる組織力が身についている可能性もある。おそらく、この線で行くのが無難だが、個人的には、腐った柱を除去するのは、実は思っている以上に危険な状態だ、という危機意識を強く持っている。

悪くても、欠点があっても、何でも良いから新しい柱が建つこと。

それだけが需要だ。

この記事へのコメント
>組織が腐った柱を失ったことによって

鈴木は、腐った柱と考えているのですね。
鈴木は80歳超えているので、引退は時間の問題だったと思います。80歳超えても元気な人は本当に元気。そのほうがびっくりした。
Posted by ひま at 2016年04月11日 14:11
>私がとても信頼している有識者

たまに当ブログにコメントなさる楠木建教授ですか?
Posted by 村井(倫) at 2016年04月11日 15:05
老害という精神的支柱を失う、結果は?。
Posted by . at 2016年04月11日 18:26
名前をあげていただき光栄ですが僕ではございません。
Posted by 楠木建 at 2016年04月12日 22:44
<セブン&アイ>村田社長も退任へ…会長は空席に 人事混乱

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160413-00000002-mai-bus_all
Posted by gagaga at 2016年04月13日 06:08