2016年11月25日

円安はどこまで行くか

円安が止まらない。どこまで行くのか。

それは、わからない。

為替は、一旦モーメンタムが加速すると止まる理由がなくなるからだ。

その理由は、株式以上にファンダメンタルズで決まる水準が存在しないからだ。


株価のファンダメンタルズも、相場全体のPER水準は、将来へのリスク見通しだけでなく、投資家のリスク許容度によって決まるから、それは財務状況によっても、気分によっても変わるから、絶対水準はなく、ファンダメンタルズで水準は決まらない。

決まるのは、個別銘柄、あるいは市場相互の相対価格と、時間の相対価格とはいえない、瞬間の方向性だけ、現在の水準から上がるか下がるか、だけだ。したがって、上がることは合理的でも、いくか上がるかについての合理性、理論値はない。

為替は、さらにそうで、絶対的な水準が存在しない。PPPは計算の仕方によって倍以上異なることもあり、理論値はない。

もっともまともなファンダメンタルズは、長期金利差であるが、それも急に拡大すれば、その方向に動くというだけで、幅については理論値はない。現在も、トランプ当選による、長期金利上昇によるドル高だが、その幅には理論的な根拠はゼロである。

だから、どこまで行くかはわからない。

それゆえ、幅はセンチメントと相場の流れ次第。流れ次第とは、何か止まるイベントが起きれば、止まる、ということで、そのタイミングまでは動き続ける。

ひとつだけ、参考になることは、ユーロと円の動きの差だ。

ユーロはトランプラリーで5.4%安だが、円は9.5%安。ユーロが正しいとは限らないが、円の特殊性で、倍は動いている。したがって、何かあれば、この分は戻ると考えることができる。

この倍の動きは差ではなく、円のヒステリックな性格とも考えられる。

海外からの仕掛けに弱い、センチメントのゆさぶりに弱い、ということが株価も為替も存在するから、反動で、ドルが安くなると、その分大きく戻る、ということだ。

115円、120円という精神的な水準の壁よりは、この二つの要素で決まるだろう。

個人的には、そろそろイベントがあると思うのだが。

そのときは、株価も大きく反落するだろう。

この記事へのコメント
本来なら、日本の円は他の国の通貨より安くはなりにくいが、日本だけが金利上昇を抑えられることがはっきりしているので、円安になっている。

日本以外の他の新興国は自国の通貨防衛のため、米国の金利上昇に追随するので、世界全体としては世界的な金利上昇が需要を抑制してしまう。

円高になるときは米国の企業がドル高と金利上昇に耐えられなくなる時だ。
Posted by 星野 at 2016年11月25日 17:54
為替の動きを読むのは難しいですよね。プロの世界でも勝率51%でも合格らしいw。
【モーメンタム、センチメント】は所詮は気分なので、気分の勢い加速は即ち気勢、
エイ!エイ!オー!のヤクザな世界?ファンダメンタルズ重視の正攻法・順手に対し
逆手・逆張りが横行する世界か(と言うと言い過ぎですけどね)。
【海外からの仕掛け、センチメントのゆさぶり】の源泉は、資金の多寡、覚悟の多寡、
Greedの多寡なのでしょう。日本ではハゲタカは嫌われている、為替の小鬼も未熟‥。
金融界に何か極めて広く深く永い視座の価値観や行動基準への変革・虎変豹変ないと、
世界は早晩(Yes or Noの問題ではなく、Whenの問題として)、「0.1:99.9」の世界に
なりますね。
Posted by 小倉摯門 at 2016年11月25日 18:09
FCCJ:プレスイベント:https://goo.gl/DC7FuP 
12月1日(木)12:00-13:30 ポール・シェアード、S&PグローバルEVP
予定では、Trumpが議論の主役であり、日本国債格付けは予定にないが‥、
何か言うかもね。何か言うでしょうね。質問がでるでしょうね。
Posted by 小倉摯門 at 2016年11月25日 20:04
↑ どうしても知ってる英語使いたいバカっているんだよね
国債格付けを気にするバカもいるね。格付け会社ほどいい加減なものないし、サブプライムの金融商品に最上級の評価を与えていた格付け会社。批判受けてS&P幹部は「格付けは表現の自由」と愚かな弁解。
そもそも、国債は自国通貨建てと共通通貨建てを同じ土俵で、格付けしている時点でデタラメ、インチキ。
まあ、耄碌爺をだますには良いか
Posted by .格付け会社だとさwww at 2016年11月26日 16:55