羽生が負けた。
竜王のタイトルを失った。
今の将棋は若い世代ほど強いということで、広瀬八段との7番勝負は4連敗でもおかしくないと始まる前は思っていた。
ところが、まず2連勝し、それも素晴らしい将棋で、羽生はさらに進化していると知らしめた将棋だった。
再び、ところが、第3局以降は、優勢、勝勢からの逆転負けが続いた。しかも、失着連発で逆転というものが多かった。2日目からエネルギー切れとなったか、終盤が弱くなったか、いずれにせよ不思議な負けが多かった。それとも何か、新しい羽生思考が、進化の過程にあり、バグが出たか。
さて、昨日は、結果的な失着は、仕掛け前に飛車先を突き捨てたことで、これがなければ勝っていた可能性が十分にあった。
しかし、これは革命的なことで、ここは一本突き捨てておくのが筋、というのが常識であり、感覚であったところで、今後は、飛車先は突き捨てない方が良い(一歩与えるということ以上に)、という新しい将棋の時代に入るかもしれない。
羽生は常に将棋を進化させてきたし、今後も進化させていくだろう。
強く次のタイトル戦挑戦を期待する。
豊島君に勝って名人戦、というのが一番可能性が高いか。