2020年01月04日

テレビ業界の凋落の理由はすべての産業に当てはまる

いまさらだが、驚愕した。この記事にである。

この記事の筆者を攻撃しているのではない。多くのテレビ業界関係者の感覚もこれに近いのだと想像するし、そうだとするとやはりこの業界は終わりだ。

なぜなら、問題点を180度取り違えているだけでなく、ファクトの認識も180度間違っているからだ。

この記事曰く、三が日にテレビを見なくなった理由は、思い切ったコンテンツの勝負ができず、日常の延長に過ぎないからだ、と。もっと正月ならではの、正月にしか見られないものを、というのが要は結論だが、180度逆である。

少なくとも我が家の妻が見たものは、マツコの知らない世界、義母ブルだ。正月特番としてみたものは、NHKの新春TV放談。私が見たのは、NHKBSで元日にやっていたヘップバーンの映画三本。特番としては、一応箱根駅伝。

これらがなぜ他の番組よりもよかったか、というと、コンテンツが普通のものであったからだ。もっとも正月らしいという名の下でのバカ騒ぎからもっとも遠い、真剣なコンテンツであったからだ。

誰もが、正月にあんなつまらない番組を垂れ流しているのは、テレビ関係者が正月ぐらい楽をしたいから、安直な番組を作って休んでいるんだ、と信じている。もし、あえてあれを作っているのだとしたら、卒倒してテレビを壊してしまうだろう。

常に、我々は本物が見たい。真剣なものが見たい。本物で、だれでも楽しめるのが真剣勝負のスポーツであり、だから箱根駅伝なのだ。硬くてもよければ、本物である報道を見る人々は底堅くいる。歌番組も、レコード大賞も紅白も盛り上がらなくなった理由は、出場歌手が人生を賭けてその二つに出ようとしなくなったからだ。

こんなことは、いまさら言うことではない。問題は、前述の記事が180度違うことを書いていることだ。なぜ、そんなに間違ってしまうのか、というと、作り手の方が消費者よりもえらい、消費者、受けては作り手によって操作できる、操れると思い込んでいることからきている。そして、それが21世紀まったく間違いになってしまったことにいまだに気づいていないことだ。

日本の多くのかつては尊敬された業界の人々、あるいは経営者たちの誤りはそこから来ている。百貨店の没落の根本原因はそこにあるし、コンビニの本部の認識が変化しないことも同様だ。広告代理店、商社、銀行、あるいは政治業界、官僚業界、オリンピックあるいはスポーツ競技団体も同じだ。

という意味で、正月からこの記事を読めたことはわたくしにとっては幸運だった。

いまだに日本は20世紀(いや1980年代、あるいは高度成長期)に生きていることが再確認できたからだ。日本のために、一般的には当り前のことでも、権力者や権威の座にある人々には誤りをいちいち誤りだと指摘する必要がある。このブログでも当り前のことを書くことになるだろうが、我慢して書くことにしよう。

この記事へのコメント
痛痒い所に手が届く♪小幡先生♪に加油!!
♪幸運♪は単に俟つものではありませんしね。

≫いまだに日本は20世紀(いや1980年代、あるいは高度成長期)に生きている。   ⇒御意!
≫このブログでも当り前のことを書くことになるが、我慢して書くことにしよう。  ⇒ワクワク!w (注)
(注)規範を崩され”当たり前”が当たり前ではなくなっていることが、日本劣化の証しです。
⇒但し、基本瑣事:”誤りvs過ち”の深意には、比較にならない「巨大な違い」があると思います。
深刻重大な事案は、「過ちて改めざる是を過ちという《論語》」と言い、「誤り」とは書かない。
Posted by ん at 2020年01月04日 17:28
  (↑)補足
≫ーーーの凋落の理由はすべての産業に当てはまる   ⇒御意!x沢山。
⇒ことほど然様に、「黴症候群(郷原信郎さん)」の症状は深刻広範で凄まじい。
⇒九連休の連日連夜、 ≪小便臭い小娘や小僧≫ の歌番組に目も心を焼かれたり、
チコを含めて≪吉本の芸人風情≫に下品で軽薄な笑いを取られる庶民が情けない。
⇒古来♪喧嘩両成敗♪と謂うが、TVメディアコンテンツは作り手受け手両方に成敗が要る。
Posted by ん at 2020年01月04日 17:44
「NHK 4日」
カルロス・ゴーン被告を担当する高野隆弁護士は4日、ブログで「密出国を知ったとき激しい怒りの
感情が込み上げたが、日本の司法とそれを取り巻く環境を考えると、『暴挙』『裏切り』『犯罪』と
いって全否定することはできない」などと記しています。
⇒当然ですね。庶民大衆の言動なら2:8で裁けるが、49:51or51:49の細部が肝腎ですから。
Posted by   at 2020年01月04日 18:12
正月特番が悪いわけでなく、質が低いってだけのことだろう。
テレビ見ていると時間がなくなる。
テレビなんて馬鹿騒ぎで、適当にながら見、見ないでいいのが一番。
Posted by しま at 2020年01月04日 18:31
まあ〜、東洋経済の記事は読まん。ぐっちさんが亡くなってから益々読まん。ぐっちさんの後釜になりたいんだろ(笑)?でも東洋経済からはお声が掛からない

歌番組も、レコード大賞も紅白も盛り上がらなくなった理由は....カスラックのせいだ。風呂場の鼻歌にもゼニ払えときた。飲食店が気軽に流行歌を流せなくなった。
カスラックの一番の罪は電気製品のデジタル化を遅らせたことだ。デジタルにするとcopyしやすいという理由だった。その間にアメリカはデジタル化、youtubeの隆盛。

NHKほか地上波でnewsにホントのコメントをした芸人、識者、学者は地上波から干される。左巻き以外の意見は駆逐され国民を洗脳しようとする。世界は激動してるのにバカ番組ばかり垂れ流す。
企業もピンポイントで広告できるネット広告の比重を高める。電通が赤字のようだ。喜ばしい限り(笑)
Posted by あ at 2020年01月04日 18:50
>いまだに日本は20世紀(いや1980年代、あるいは高度成長期)に生きていることが再確認できた
日経によると、20年を政府は「デジタル元年」と位置づけているそうです。
見出しにびっくり、・・・にびっくり
おそろしくさえあるのでした。
Posted by yomoyama at 2020年01月04日 22:36
まぁつまらないから見ない、
基本はコレだわなw
ホントただそれだけやw
Posted by 通りすがり at 2020年01月05日 14:42