将棋、競馬と連続、しかもまだ金曜日だが、コロナのつまらない話よりはましだろう。
安田記念は、東京のマイルのレースであるが、これはマイル戦ではない。
秋の京都のマイルチャンピオンシップは、1400が最適の馬でも勝てるし、スピードで乗り切ることができるが、東京の古馬のマイルはそうはいかない。京都のマイルチャンピオンは真のマイルチャンピオンではなく、安田を勝った馬だけが真の王者だ。
したがって、過去の戦歴でもっとも参考になるのは、東京の天皇賞、毎日王冠である。安田と合わせて、東京トリプルクラウンと呼んでもいいだろう。
かつてヤマニンゼファーが安田を連覇したときに、秋の天皇賞を勝てるという予想を立てられたし、確信したし、ニッポーテイオーもニホンピロウィナーもギャロップダイナも一介のマイラーではなかった。
血統的価値から言っても安田記念勝ち馬はマイルチャンピオンシップとは格の違うものであり、ヤマニンゼファーの成功もある程度予想できたはずだし、ニホンピロウイナーもそうだった。そしてウォッカがあえてマイルのここを選び、ロードカナロアがスプリントだけではない証明としてここを選んだのも当然だ。
したがって、アーモンドアイが宝塚を選んだのは、暑さもあるだろうが、レースとしての価値がこちらのほうが上、という面もあるだろう。
さて、そのアーモンドアイは断然だが、ヴィクトリアマイルとは相手のレベルが違うし、単勝1倍台のギャンブルとしてみた場合も、先週のダービーよりは、力差は接近しており、アクシデントがなくても負ける可能性は十分にあるだろう。
ただし、本命はアーモンドアイ。彼女を本命にしない予想者は、競馬をただのギャンブルとしか思っていない人々なので、今後も一切彼らの予想は見ないことにする。それぐらい、馬としてはすばらしい馬で、本命にしないのであれば、無印にするべきだ。
ただ、単勝はどうも割高なようなので、馬券ということになると馬単か三連単を買うしかないか。
相手はダノンキングリー。
戸崎を応援したいという心情とは別に、客観的に、そのほかの馬では最有力ではないか。アーモンドアイがいなければ本命にした。
そして、インディチャンプ。
安定性は抜群だし、昨年の覇者でもあるが、東京トリプルクラウンの実績を考慮すると、昨年の安田の勝ち方とダノンキングリーの毎日王冠の勝ち方で、キングリーを上にとった。
ただし、ステイゴールドで成長力があり、距離もだんだん長いほうに寄ってきた(1400よりも1600)感じがあり、現在好調でもあり、もちろん侮れない。ただ、人気との兼ね合いだけ。
次は、ダノンプレミアム。
少し落ちる気もするが、昨年の秋の天皇賞の実績から。
アドマイヤマーズは、こんなに人気がないなら、香港マイルの実績から買ってみたいが、調子がまだ八分か。
グランアレグリアは、もしかしたら一番強いかも知れず、アーモンドアイを負かすとすれば、この馬だが、東京古馬とのマイルでどうか。人気もあるので、今回は見送る。
馬券は、ダノンキングリーへの馬単1点。
三連単を買うなら、二着ダノンキングリー、三着インディチャンプとダノンプレミアム。
裏は、プレミアム2着、キングリー3着は買うが、インディチャンプ2着は買わない。
三連単は、1着アーモンド、2着インディの二頭軸で3着を何点かに流すという買い方が多そうなので、インディ2着は割高になりそうだからだ。
すべての馬の無事を祈りたい。