小樽・籔半・蕎麦屋親爺の独り言

たかが蕎麦屋されど蕎麦屋の蕎麦屋親爺が綴る、血も涙もある無責任と、花も実もある自己顕示ブログ

2011年10月

【蕎麦屋親爺がいく】朝霧にけむる深秋の士別行

 先日、長引く風邪の病み上がりで体調は最悪でしたが、北海道は上川の士別市に行ってきました。
 風邪で店にでていなかった蕎麦屋親爺が、治ったとなったら店を空けるのか、とスタッフの目線が鋭く背中に突き刺さる。(^^)
 小樽から電車を乗り継いで4時間半で、なんとか士別市に到着。


kenbuchi_river

 秋晴れで空気が澄明。

 天塩川と剣淵川が合流する名寄盆地の南端、真っ平らな地形の向こうに緩やかな丘陵が連なり、空がどこまでも広い。
 士別は屯田兵制度最後となる兵村としてスタートし、農業の集散地と交通の要衝として発展し、今はビート精糖やサフォーク羊の牧畜に力を入れている。
 その士別市博物館学芸員となったM氏から、士別で開催されるフォーラムのパネラーに来てくれと依頼された。
 三年前、小樽市博物館で臨時職員として頑張り、昨年社会人採用で士別市職員になった若者。
 小樽繋がりの若者がかわいがられている士別のまちづくりであるならば、そういう若者から頼まれればいやと言えなくて。
 

asakiri_shibetsu00

 初日のフォーラムも済んだ翌朝、わざわざ見送りに来てくれたM氏がお気に入りのポイントを案内してくれるという。
 しかし、その日の朝は、士別でもあまりないという朝霧が。
 もうもうと沸き立つように流れ、家屋も丘も雑木林もすっぽり覆い尽くす朝霧の世界。
 町をすっぽり覆い尽くした朝霧のなか、市民が星空を見にいく丘に向かうのだそうな。


asakiri_shibetsu02

 刈ったあとの広大で波打つ地形の牧草地か、サフォーク羊の放牧地か、霞む濃い朝霧の幻想的な世界を進みます。
 波打つ丘陵地の沢からもうもうと朝霧が沸き立つ。

 

asakiri_shibetsu03


 朝霧に煙る利休鼠の空と朝霧越しに輝くおおきな太陽とそして地平線・・、それしかない。
 まあるい地平線のような丘の頂きが現れてはまた現れて、ひたすら登る。
 やっと頂きに。
 ・・・何か不思議な気分。

 この七ヶ月、奥底に居座るFUKUSHIMAのシコリとそれを抱える病み上がりの気だるい身体が、早朝の冷気でびりびり引き締まる。
 周囲の利休鼠の空に澄明さが湛えられてはらわたの隅々まで染み入ってくる。

 脂肪のよどみや蛋白の濁りと居座るシコリが、全身から雲散霧消していく気がしてくる。 
 朝靄とおぼろな雑木林と鈍い輝きの太陽のなかで、時が止まったような感覚になる。

 電車の時間が迫り、我に返る。 


kenbuchi

 後ろ髪を引かれながら駅に向かおうとすると、昇る太陽の熱に朝霧が負けはじめ広大な丘陵が恥ずかしそうに姿を現す。
 晴れわたる景色も当然素晴らしいのだろう。
 見たかったらまた来いや、といっている。
 が、貴重な朝霧の世界を楽しませてもらった士別行でした。

【季節・花】深秋2

 夏、こんなだったブナの木が・・・

buna_summer_700_600

 こんな黄金色になって・・・

buna_Automn_700_600

 そして・・・
 大地の滋味・滋養になって・・・

leaf20111025_03

 この四季のめくるめく移ろいを愛でることもできないFUKUSHIMA。
 この四季の移ろいを心ゆくまで愛でることが出来るのは いつなのか。

【季節・花】深秋

leaf20111025_01

 綺麗な紅葉で、目を癒してくれていたツタ。
 ついに、散りはじめました。

 不覚にも一週間前から風邪でダウンし、
 弊店のツタが刻一刻雨風にさらされ、
 弊店の店前は、一面ツタの落ち葉の絨毯に。
 散っていく様を愛でる余裕もなかったのは残念。

leaf20111025_02

 深い秋。
 見わたしても、花、紅葉のない、深い静かな時節の到来だ。

【街角・小樽】Ivy Town Otaru、ツタの紅葉が盛りです。

ivy01_700

 小樽は、ツタが家々の外壁に這うまちです。
 この時期、まち巡りをすると真っ赤になったツタが目を楽しませてくれる路地、小路が沢山あります。
 とりわけ、小樽運河から一歩裏道や裏小路に歩をすすめると、思わず立ち尽くすほどのツタの壁に出会います。
 旧国鉄手宮線の沿線から一歩小路にも。

 そんな今の時期だけの、運河や堺町通りもいいですが、その喧噪からちょっと外れた、まち小路路地巡りをしてみてはいかがでしょう。

ivy02_700
 
 あまり陽が当たらない弊店外壁のツタでも、こうです。
 陽当たりのいい家々のツタは光沢も素晴らしい赤をみることができるでしょう。

 ツタや楓の紅葉やブナの黄葉巡りで疲れたら、弊店で蕎麦屋で一杯で脚にお休みさせてあげてくださいな(^^)
 
 でも・・、FUKUSHIMAの人たちは、私たちが当たり前に楽しめる木々の紅葉・黄葉すらも楽しめない。
 枯葉に残留放射能が・・・なんてことが。
 何が「世界第2位の経済大国」!
 何が「技術立国」なのか。

 籔半は、原子力の電気ではなく安全な電気で蕎麦屋をやっていきたい。

【もうひとつの観光】10/15今年最後の祝津・おさかな市!アンコウとアワビ!

c1-10910-1_800

 おかげ様で毎回多くのお客様にお越し頂いています「祝津おさかな市」です。
 今月は10月15日(土)の開催です。
 今回は今年最後の開催となり、一年間の感謝の意を込めて「祝津、海の収穫祭」と題しまして開催させて頂きます。

 毎回好評頂いています漁師のお母さん方が作る「スペシャルランチ」
 今月は高級食材である冬の代名詞「アンコウ」をつかった「アンコウのスペシャル ランチ」をご提供させて頂きます。
 また、アンコウのほか10月1日に解禁になったばかりの「アワビ」もお刺身としてご提供。
 普段なかなか出せない贅沢メ ニュー、まさに浜のスペシャルランチです!!

 スペシャルランチメニュー
 ・前浜で獲れたて祝津産刺身3点盛 (なんとアワビ、ホタテ、タコの3点盛)
 ・祝津産アンコウのとも和え    (身と肝の味噌和え。いやぁ〜絶品!!)
 ・揚げアンコウのあんかけ     (ぷりぷりのアンコウがなまら旨い!!)
 ・祝津産ホタテの醤油バター炒め  (やっぱり祝津でホタテを食べないと!!)
 ・ほっけのすり身汁        (母さんの味、食べなきゃ損だよ〜)

 アンコウのスペシャルランチ…なんと一人前¥980(100食限定)

 ランチ券の販売は午前11:00〜/ランチは午前11:30〜となっています。
 *数量に限りがございますのでお早めにお越し下さいませ。
 *時化などにより一部メニューが変わる場合がございます。

 さあ、10/15は祝津で、アンコウとアワビを!(^^)

 今回の祝津・おさかな市の、おすすめ情報は…
 ・あわび焼き            なんと1個500円!!(数量限定)
 ・数の子(ばらこ)つかみ取り     1回300円(ばらこです/先着30名様)
 ・ほっけの開き           5枚1000円!
 ・赤ガレイの一夜干し                5枚500円!
 ・活ホタテ                1枚70円!

   このほか、アンコウなどの海産物や水産加工品を浜値でたくさんご用意しています。是非お買い求め下さい。

  *いづれも数量限定でございます。品切れの際はご容赦願います。
  *時化などにより一部内容を変更させて頂くことがございます。

 祝津おさかな市「祝津、海の収穫祭」
 日 時 10月15日(土)10:00〜15:00
 場 所 茨木家中出張番屋
    小樽市祝津3丁目165番地(中央バス「祝津漁港」下車、進行方向に徒歩1分)
 問合せ NPO法人祝津たなげ会  携帯080-4505-2424

 あわせて、10/11から白鳥番屋で開催されます ↓ にもどうぞ。


kashima_shuzo_1024



 以上、祝津たなげ会ブログから転載させていただきました。
 小樽にしん番屋(茨木家中出張番屋)再生物語ブログはこちらから。

【そばと落語の会2011】申し訳ありませんが、今年はお休みさせて頂きます。


2010_poster_L のコピー  過去27回、お客様にお楽しみ頂いてきた「竜乃家明朝&籔半・そばと落語の会」は、誠に勝手ながら今年は「お休み」を頂く事に相成りました。

 お楽しみにされていた皆様に心からお詫び申し上げます。

 この 「竜乃家明朝&籔半・そばと落語の会」は、「チームそば落」の10数人のスタッフで、音響から「お仲入り」・会場設営・弊店変わり蕎麦打ち・受付スタッフというようにチームが
渾然一体となって、落語二席と合間の「お仲入り」には、「当籤コーナー」、弊店板長の「変わり蕎麦」を提供し、升酒・駄菓子・ラムネなど、寄席の雰囲気を蕎麦屋のホールに登場させ、過去27回毎回満席で開催させて頂いて参りました。

 しかし、今年はこの「チームそば落」スタッフの開催準備が整わず、残念ながらお休みを頂きます。

 それぞれ職業を持ちながら、この「そばと落語の会」開催をやってまいりました。
 今年も開催をとその準備をして参りましたが、それぞれ要職につく歳となり、どうしてもスタッフの仕事の関係で調整がつかず、来年その分も合わせて開催しようということになりました。

 お楽しみにされていたお客様には誠に申し訳ございませんが、来年28回目の開催まで一回お休みを頂きます。

 「チームそば落」スタッフの意のある所をお汲み取り頂きますよう、伏してお願い申し上げます。

【蕎麦屋・籔半】10/12は、「ぶんぶん倶楽部・新そばを楽しむ会」で、営業は午後4時でお仕舞です。


leaf03

 秋真っ盛りの三連休、沢山の客様にご来店頂きまして誠にありがとうございました。
 のんびり野山の紅葉の写真を撮りにいくことも叶わない蕎麦屋親爺は、弊店前庭の枯笹の垣根に舞い降りた落葉を撮って我慢するしかありません。
 ↑ 春に真っ白なそれは見事な花を咲かせてくれた庭の「大手鞠」、今度はその葉脈の美しい紅葉で
目を楽しませてくれてます。

 さて明日11日定休日明けの、10/12は平常営業は午後四時までとさせて頂きます。
 北海道新聞社「ぶんぶん倶楽部」・北海道麺類飲食業生活衛生同業組合の主催の
 「平成23年度新そばを楽しむ会 in 小樽」
に申し込まれた、30組60人様の貸切となります。

 翌13日からは平常通りの営業となりますので宜しくお願い申し上げます。

leaf04

 弊店店舗の側壁を這う蔦ももうすっかり紅葉して、紅葉のパウダーを。
 小樽は秋一色です。


【季節・花】今年も黄金色のパウダーが・・・

leaf01

 最高気温12℃、最低気温7℃

 雨の晴れ間の 店先
 お隣の桜の木の葉 娘達が植えたいろは紅葉が舞い散って 那智黒の上に

 今年もまた大地の恵み 黄金色の木の葉が届く季節に
 例年なら この国に生まれて良かったと思わせる 黄金色のパウダー
 が、ふくしまの人たちは そのように木の葉をみれなくさせられている

 63回目の神無月 
 若さにしがみつく歳でもない
 ときを丸ごと受け容れて 今の命をことほぎたい
 歳の数だけ秋を過ごして
 夏は味わう暇もなかった夕暮れを
 どの季節よりも 好きになっている

 黄金色のパウダーが舞い散る西日の中
 ちびりちびりと 燗酒を嘗め目を細める
 締めは 大地の恵み 
 農家の謙虚と職人の気迫の輝き 
 新蕎麦
籔半・営業日
166_eigyoubi_color
記事検索
はまれば泥濘的籔半
166_yabu_site


story_166_color


towazu_color


sobakkui_color


166_100nen_color


sobaraku


166_wakaokami
今の時季のお奨め
粋に鯔背に蕎麦屋酒
166_shuko_all_c


166_utage_all_c


166_nishonshu_all_c


166_drink_c
蕎麦・うどんメニュー
166_cool_soba_c


166_hot_soba_c


166_udon_c


166_donburi_c


166_takuout_c
お奨めテイクアウト
udonsuki_c

ご家庭での年越しに籔半・「うどんすき鍋セット」はいかがでしょうか?


namasoba_c

年越し用生蕎麦予約承り中でございます。

ご意見お問い合わせ
166_goiken
小樽潮陵61期
166_61ki_blog_c
もう一人の蕎麦屋親爺
the_other_one_color
小樽観光都市宣言
toshisengen_color
小樽運河保存・夢街・ポートフェスティバル
166_yumemachi_c
166_road_web
アクセスカウンター

    籔半・蕎麦と落語会
    sobaraku_poster_150_W
    籔半・蕎麦と銘酒会
    meishukai_side_150_W


    リージョナル・インタビュー・マガジン・BYWAY後志第11号発刊
    14_top_166
    北海道後志の奥行きに出会う旅と発見することで自分を磨き上げる旅をサジェストする、マガジンスタイルのインタービューブック。
    定価¥1,050 弊店で販売中。
    極みのローカルグルメ旅 柏井壽著

    弊店をご紹介頂きました。

    166_koubunsha_c

    ・・・最初にお断りしておきたいのは・・・〈食〉をランクづけしたり、星の数で評価しようとなさる向きにはお役にたてないだろうことを、あらかじめお断りしておく。
    (「はじめに」より抜粋)

    最新コメント
    籔半の思い
    nonde_support_166
    最新記事(画像付)
    籔半の思い
    poster1_166
    月別記事
    タグクラウド
    私たち蕎麦屋の組合
    bn_hokumen-in_blog
    livedoor プロフィール

    蕎麦屋親爺

    QRコード
    QRコード