2007年03月11日

「風を使って…」 1部

この話はある中学生の心が変わっていく場面を描いた誰も知らない物語…




汗をかき運転する父は僕に言った
「暑くないか?」
「クーラーつけなよ」



僕は戸田 翔(とだ かける)
中学1年生
僕は父の英樹(ひでき)との二人暮らしだ
今日は父の仕事の都合でいままで住み慣れた東京を離れ千葉の高津というところに引っ越してきた
今は8月14日の夏休みだ
僕は2学期から東高津中学に行く事が決まっている



「着いたぞ」
そこはごく普通の一軒家だった
「なかなかだろ?裏の空き地は知り合いのだから好きに使って良いぞ!」
父は笑顔で言った
「分かったよ・・・ちょっと走ってくる」
「おう、あんま遠く行くなよ」
僕はサッカーボールを片手に走り出した



僕がサッカーを始めたのは幼稚園の時
僕が通う幼稚園にはサッカークラブがあった
そこに父が無理矢理いれたのが始まりだった
僕はすぐにもの足りなくなった
僕が住む地区は比較的サッカーが盛んな地域だった
しかしその地区でも同い年では相手にならなかった
僕はすぐにそのサッカークラブをやめて練習場まで1時間かけて強いクラブチームに通うことになった
しかしそこでも満足はしなかった


すぐに僕はコーチに言って二才上のカテゴリーに入れてもらった
最初は周りも笑っていた
でもすぐに目の色が変わった
僕はすぐにエースになった
僕は生粋のドリブラーだった
パスなんかほとんどしなかったしその必要もなかった
そのうち僕の周りには誰もいなくなった
僕はすぐに気づいた
そして僕はパサーになった
パスしかしなくなった
中学生になっても周りに気をつかってパスばっかしていた
でもたまに我慢出来ず点を取ることもあった
でも周りとはうまくやれていた
ある日、顧問に呼び出された
お前は本気を出してないと言われた
事実だったので否定はしなかった
しかしそれを先輩に聞かれた
その日からイジメが始まった
僕はすぐにサッカーを捨てた
本当はやめたくなかった
でも僕は逃げた
そんな僕に神はチャンスをくれた
転校が決まったのだ



走り始めて5分後
大きな壁のある公園を見つけた
持っていたボールをネットから出して僕は蹴り始めた
ボールはほとんど回転することなく壁にぶつかり大きな音をあげた
その時、壁の裏から一人の声が聞こえた
「誰だっ!」
そいつはいままで見た中学生の中で一番、背が高く180cm近い大人のような少年だった
「誰だ?あんま見ない顔だな」
僕はその見た目に驚いたが僕もけして小さくはないので引くことなく言った
「君こそ誰?」
「俺は林 素陽(はやし もとあき)で東高津中の1年だ」
なんと同い年だった…
「俺は戸田 翔で2学期から東高津に通う1年」
素陽はすこし黙ってから言った
「クラスは?」
「たしか1年A組」
そういうと素陽は急に笑顔になった
「おぉ!同じクラスじゃん!仲良くしようぜ、翔!」
「あぁ、よろしく…」
相手の急なテンションにまた驚いた
そんな翔など気にかけずにまた素陽はしゃべりだした
「じゃあ早速だけど1対1やろうぜ!翔はどっち?」
「どっちって何が?」
「そんな決まってんだろ!オフェンスとディフェンスだよ!」
「一応、オフェンス…」
「おぉちょうど良い!俺はディフェンスだから!」
(こいつなんか疲れる奴だな…)
翔は内心そう思ったが久しぶりのサッカーなので嬉しかった
「じゃあやろうぜ!」
翔はボールを素陽に蹴った
素陽はそのボールを蹴り返して始まった


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