現在、深刻化してきた社会的孤立や貧困問題への対応に諸施策が講じられており、そこでは、どのように地域コミュニティを再生し、新しい地域経済を作り出すことができるのかが問われています。NPOをはじめ、社会的企業、協同組合など多様な非営利セクターは、何を成し得て、また、どのような課題を見出してきたのでしょうか。欧州や南米における社会的連帯経済の多様な取り組み、震災後20年にわたってコミュニティ再生に取り組んできた神戸の経験、及び、近年着目されているコミュニティ・オーガナイジングの手法も取り入れている静岡方式、これら実践の現場から生まれてきた豊かな知恵や思想を学びながら、地域コミュニティを紡ぎ直す方法を理論的かつ実践的に議論を行いたいと思います。

日時:3月26日(日)14時半〜16時半
(なお日本NPO学会の総会が12時半〜14時に行われますが、こちらの方は、NPO学会会員のみとなります) 
場所:日比谷コンベンションホール(東京都千代田区日比谷公園1番4号「日比谷図書文化館」B1階)
参加費:無料

<報告者とプロフィール>

 中野佳裕さん(国際基督教大学社会科学研究所非常勤助手・同大学教養学部非常勤講師)
学生時代に経済、言語、政治イデオロギーの相関関係に関心を持ち、経済・社会思想、文学理論、言語学、精神分析学などを学びながら開発とグローバル化の思想的課題に取り組む。PhD(サセックス大学)。近年、セルジュ・ラトゥーシュやジャン=ルイ・ラヴィル等と研究・出版活動を行っており、共編訳書に『21世紀の豊かさ──経済を変え、真の民主主義を創るために』コモンズがある。

 中村順子さん(認定NPO法人コミュニテイ・サポートセンター神戸理事長)
短大卒業後、会社勤めを経て1982年から在宅高齢者等の生活支援ボランティアに従事。1995年、阪神淡路大震災直後から救援活動に取り組み、1996年には地元主導グループ創出の必要性を鑑み、中間支援組織を立ち上げる。地域密着型の総合的なNPO活動を展開し、中間支援活動として約150の事業、さらに支援事業として300以上に及ぶNPO団体の立ち上げと支援を実施。新しいコミュニティのあり方を常に模索している。

津富宏さん(NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡理事長/静岡県立大学国際関係学部教授)
1983年から法務省にて少年院の教官として勤務。2002年から静岡県立大学に移り、現在、同大学国際関係学部教授。専門は犯罪学、評価研究。静岡で市民活動に取り組み、2002年に青少年就労支援ネットワーク静岡を発足、2004年にNPO法人化するのに伴い理事長となる。同団体の市民ボランティアのネットワークによる就労支援は「静岡方式」として知られる。また、2015年静岡学習支援ネットワークが一般社団法人化するのに伴い理事長となり学習支援にも取り組む。

藤井敦史(日本NPO学会理事/立教大学コミュニティ福祉学部教授)
阪神淡路大震災後の神戸で、NPOによるコミュニティ形成を基盤とした問題解決のあり方について研究を行ってきた。その後、神戸のコミュニティ・ビジネスに対する調査研究の延長線上で、欧州の社会的企業の理論潮流や実態に関心を持つようになり、社会的企業が発展していく際の条件となるインフラストラクチャー組織やコミュニティ開発のあり方に関心を抱いている。また、現在、アジア太平洋資料センター(PARC)理事、並びに、社会的企業研究会会長。

 コーディネーター:今田克司さん(日本NPO学会理事/CSOネットワーク代表理事/日本NPOセンター常務理事)
1990年代、米国でNPO活動を始め、2000年に帰国。市民社会の役割に関する調査・研究、普及活動をすすめるCSOネットワークの共同事業責任者。2011年より一般財団法人CSOネットワーク代表理事。2008年より、市民社会の強化を推進するCSOのグローバルな連合体であるCIVICUS(南アフリカ)にて事務局次長。2013年帰国。2014年より日本NPOセンター常務理事、ならびに日本の国際協力NGOのアドボカシー・ネットワークである動く→動かす代表。

 │   (12:06)

2017年03月13日



眞幸、2017、『追放と抵抗のポリティクス:戦後日本の境界と非正規移民』ナカニシヤ出版、A5版272頁、3500円+税

目次
序章 非正規移民の追放と抵抗

第一章 追放と抵抗のポリティクスからみる戦後日本の境界
     はじめに
     一 戦後日本の境界と非正規移民
     二 非正規移民と境界
     三 国家の境界が作用する文脈と論理
     おわりに

第二章 帝国と島国のはざまで
     はじめに
     一 占領期における出入国管理体制の整備と日本の「独立」
     二 主権を規制する道徳――「密航者」にたいする在留特別許可
     三 日韓関係と追放の権力――法令違反者にたいする在留特別許可
     おわりに

第三章 呼び覚まされる帝国の記憶と〈戦後日本〉
     はじめに
     一 日韓条約の締結と韓国からの「密航」
     二 ベトナム反戦運動と〈戦後日本〉の問い直し
     三 被爆者援護運動と〈戦後日本〉の境界
     四 入管体制と〈戦後日本〉の境界
     おわりに

第四章 グローバル化のなかの日本――追放と抵抗の連続と断絶
     はじめに
     一 「新しい」移住者の来日
     二 支援運動の連続と断絶
     三 線引きと追放の文脈
     四 治安対策としての「不法滞在者」政策
     おわりに

第五章 主権を無効化する空間
     はじめに
     一 「労働者」の権利の保障
     二 「労働者」のなかの線引き
     三 「労働者」としての抵抗
     四 線引きの拒否という戦略
     五 法としての入管法、主権としての入管法
     おわりに

第六章 「違法性」と正規化の矛盾
     はじめに
     一 定住化モデルと非正規滞在者
     二 日本人の子どもをもつ移住女性の状況
     三 社会との接点を握られて
     四 「脱出」のプロセスの一契機としての在留特別許可
     おわりに

第七章 「子ども」という価値
     はじめに
     一 非正規滞在家族の正規化と権利運動
     二 統合のメルクマールとしての教育
     三 ナショナルな文化と価値の習得
     四 「責任のない」子ども対大人の「責任」
     おわりに
     
終章 社会的・歴史的存在としての非正規移民と境界

参考文献
あとがき
索引〔人名/事項〕
C5trGmtUYAIrHsa
 │   (08:33)

2017年03月10日

塚田穂高編『徹底検証 日本の右傾化』筑摩選書、2017年3月、1944円

目次

はじめに

第吃堯_れる社会――新自由主義、レイシズム、へイトスピーチ
 第1章 罪深く恥ずかしい「サロゲート」に沈み込む前に 斎藤貴男
 第2章 在日コリアンへのレイシズムとインターネット 高史明
 第3章 ヘイトスピーチ、極右政治家、日本会議――特報部の現場から 佐藤圭

第局堯\治と市民――右傾化はどこで起こっているのか
 第4章 排外主義とへイトスピーチ 樋口直人
 第5章 自民党の右傾化――その原因を分析する 中北浩爾
 第6章 有権者の「右傾化」を検証する 竹中佳彦

第敬堯々餡箸閥軌蕁宗酋まる統制、侵蝕される個人
 第7章 〈震災後〉の日本におけるネオナショナリズム マーク・R・マリンズ
 第8章 教育基本法「改定」とその後 大内裕和
 第9章 国に都合のいい子、親、教師をつくる教育政策 杉原里美

第孤堯_搬欧判性――上からの押し付け、連動する草の根
 第10章 重要条文・憲法二四条はなぜ狙われるのか 清末愛砂
 第11章 結婚、家族をめぐる保守の動き 斉藤正美
 第12章 税制で誘導される「家族の絆」 堀内京子

第紘堯仝析世畔麁察宗充己賛美と憎悪の連鎖に向き合う
 第13章 「日本スゴイ」という国民の物語 早川タダノリ
 第14章 “歴史戦の決戦兵器”、「WGIP」論の現在 能川元一
 第15章 狙われ続ける「慰安婦報道」 北野隆一
 第16章 暴走する権力と言論の自由――シリーズ「時代の正体」の現場から 田崎基

第塞堯♀粗阿垢觸ゞ機宗集えにくい実態、問われる政治への関与
 第17章 神道政治連盟の目指すものとその歴史――戦後の国体論的な神道の流れ 島薗進
 第18章 創価学会・公明党の自民党「内棲」化 藤田庄市
 第19章 統一教会=勝共連合――その右派運動の歴史と現在 鈴木エイト
 第20章 幸福の科学=幸福実現党――その右傾化、保守運動との齟齬 藤倉善郎
 第21章 「宗教の右傾化」はどこにあるのか――現代日本「宗教」の類型的把握から 塚田穂高

おわりに 塚田穂高
あとがき
「日本の右傾化」を考えるためのブックガイド
「日本の右傾化」関連年表

塚田穂高編著 『徹底検証 日本の右傾化』:書影

 │   (14:38)

〇日時: 2017年3月25日(土) 13時30分〜17時00分
〇場所: 駒沢大学会館246 6-2会議室
電車:東急田園都市線渋谷駅より7分「駒澤大学駅」下車、徒歩約5分
バス:東急バス 渋谷駅より二子玉川行き・田園調布行き、「駒沢大学駅」下車
https://www.komazawa-u.ac.jp/alumni/access.html
(同窓会の案内ページですが、同じ建物です)
〇参加費: 無料
〇主催:日本NPO学会NPOと政治グループ

〇内容
セッション1、勝田 美穂『市民立法の研究 (岐阜経済大学研究叢書) 』法律文化社、2017年 書評会
書評者:
坂本治也(関西大学法学部)・武藤勝宏(同志社大学政策学部)

セッション2、坂本治也編『市民社会論: 理論と実証の最前線』法律文化社、2017年 書評会
書評者:
李 妍焱(駒澤大学文学部)・坪郷實(早稲田大学社会科学部)

〇終了後、懇親会をしたいと思っております。
〇参加申込:ここからお申込みください。



 │   (14:36)



日時:2017年3月18日(土)13:30-17:00
会場:お茶の水女子大学共通講義棟1号館304号室

第1部 特別講演

1。メリッサ・デックマン(Washington College)
「トランプ時代におけるジェンダー・ギャップ:2016年大統領選で女性有権者の投票行動から何を学ぶか」
2。ジュリー・ドーラン(Macalester College)
「女性大統領候補:2016年大統領選におけるジェンダーの役割

第2部 ラウンドテーブル:多様性の視点から見たトランプ政策

メリッサ・デックマン (Washington College)
ジュリー・ドーラン (Macalester College)
マリアン・パリー(University of Delaware)
武田 宏子(名古屋大学)
申 榮(お茶の水女子大学)

日英同時通訳あり

参加申込(入場無料):参加申込フォーム http://www2.igs.ocha.ac.jp/events/events-2016/2017/02/0318/

主催:お茶の水女子大学 グローバル女性リーダー育成研究機構 ジェンダー研究所、JAWS(日米女性政治学者シンポジウム)
後援:明治大学情報コミュニケーション学部ジェンダーセンター

<趣旨>
昨年11月に行われたアメリカ大統領選挙は、アメリカで初の女性大統領が誕生するのか、またはアメリカ歴史上政治経歴のないもっとも「アウトサイダー」が勝利するのかをめぐって世界の関心を集めた。そのため、選挙キャンペーン中、これまで以上にジェンダー•人種・移民の問題が争点になり、「アメリカ的価値観」をめぐる激しい対立が目立った。就任後のトランプ政権は、選挙公約の実現にむけて「米国第一主義」を隠れみのに、多様性を否定する危うい政策を次々に発表した。トランプは、なぜ、誰に支持されたのか?「歴史上初の女性大統領」の誕生はなぜ失敗したのか?トランプ政権の動きをどのように理解すべきか?
本シンポジウムは、ジェンダー・多様性の視点からアメリカ大統領選挙の結果及び、その後のトランプ政策が持つ社会的影響を理解することを目的に企画された。シンポジウムの第1セッションでは、アメリカ政治学の専門家による基調講演、第2セッションでは、ジェンダーと政治に関する研究者を招いて、基調講演者とともにトランプ政策について議論するラウンドテーブルを設ける。アメリカ政治の行方に関心のある研究者に限らず、広く市民の方々からの参加も期待したい。

 │   (14:33)



☐ 趣 旨
 1997年2月の設立から20年が経ち、その活動をブックレットとしてまとめつつある
 その活動に深く係わった方、ほとんど関わっていない方、それぞれの立場や活動などからその評価や課題などを論じていただく
 その討議の中から、今後の市民活動、市民社会に必要な要素を確認したい


☐ 日 時: 2017年3月23日(木)14:00〜15:45
☐ 会 場: 衆議院第2議員会館地下1階・第5会議室
☐ テーマ(仮): 「市民活動と政治―これまでとこれから」
☐ 登壇者: 尾上浩二 障害者インターナショナル(DPI)日本会議副議長
中北浩爾 一橋大学社会学研究科教授
樋口直人 徳島大学総合科学部准教授
東京・生活者ネットワーク関係者
〔進行〕坪郷 實 早稲田大学社会科学総合学術院教授


 │   (14:32)

2017年02月05日




坂本治也編『市民社会論――理論と実証の最前線』法律文化社、2017年2月、3200円+税

第1章 市民社会論の現在―なぜ市民社会が重要なのか―(坂本治也)
 第吃堯〇毀閏匆颪陵論枠組
第2章 熟議民主主義論―熟議の場としての市民社会―(田村哲樹)
第3章 社会運動論―国家に対抗する市民社会―(山本英弘)
第4章 非営利組織経営論―経営管理と戦略の重要性―(吉田忠彦)
第5章 利益団体論―市民社会の政治的側面―(丹羽功)
第6章 ソーシャル・キャピタル論―ネットワーク・信頼・協力の重要性―(藤田俊介)
 第局堯〇毀閏匆颪鮑険Δ垢觸要因
第7章 ボランティアと寄付―市民社会を支える資源―(桜井政成)
第8章 政治文化としての価値観―政治と市民社会をつなぐもの―(善教将大)
第9章 協 働―官民関係は何を生み出すのか―(小田切康彦)
第10章 政治変容―新自由主義と市民社会―(仁平典宏)
第11章 法制度―市民社会に対する規定力とその変容―(岡本仁宏)
第12章 宗 教―市民社会における存在感と宗教法人制度―(岡本仁宏)
 第敬堯〇毀閏匆颪竜結
第13章 ローカル・ガバナンス―地域コミュニティと行政―(森裕亮)
第14章 国際社会における市民社会組織―世界政府なき統治の最前線―(足立研幾)
第15章 公共サービスと市民社会―準市場を中心に―(後房雄)
第16章 排外主義の台頭―市民社会の負の側面―(樋口直人)


 │   (08:18)

2017年01月25日




日時:2017年4月9日(日)14:00−18:00
場所:上智大学四谷キャンパス2号館615−a号室
   (中央線、総武線、丸ノ内線、南北線四ツ谷駅徒歩5分)
報告:

具裕珍(東京大学)
 「イベントデータを通してみる日本会議」
塚田穂高(國學院大學)
 「日本の「宗教右派」という社会運動―その歴史と現在−」(仮)

参加無料・事前登録不要・どなたでもご参加いただけます。
 │   (15:58)



なぜレイプが繰り返されるのか?−−米軍支配の構造から—
=====================
日時:2017年3月4日(土)14:00〜17:00
会場:明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント2階4021教室
会場:https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

テーマ:なぜレイプが繰り返されるのか?−−米軍支配の構造から—
報告者:小野沢あかねさん(立教大学教授)

主催:明治大学労働教育メディア研究センター、明治大学島嶼文化研究所、一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター

参加申込み:資料準備の都合上、参加をご希望の方は事前に下記アドレスまでご一報下さい。
labored(at)kisc.meiji.ac.jp  (at)を@に置き換えて送信下さい。


米軍による性犯罪はなぜくりかえされるのか?

今回は、講師に、戦後沖縄の売買春問題を研究されている小野沢あかねさんを招き、米軍統治下で基地向け商売の需要の増大に伴って発展したコザ市(現沖縄市)における性産業の事例についてご報告いただきます。その上で、小野沢さんとの対話を通して性暴力がどのように歴史的・構造的に軍事基地と関わっているのかについて理解を深めることで、1972年の「復帰」以後も形を変えながら続く軍事支配の状況において、現在もなお繰り返されるレイプ問題について考えることを目的にしています。

性別を問わず、関心を持つ多くの方のご参加をお待ちしています。

小野沢あかねさんプロフィール:
立教大学教授(文学部史学科日本史学専修)。
専門は日本近現代史・女性史・ジェンダー。主な著書に『近代日本社会と公娼制度』(吉川弘文館、2010年)、「米軍統治下沖縄における性産業と女性たち—1960-70年代コザ市」(『年報・日本現代史』2013年)、「女たちにとっての性産業」『沖縄県史 各論編8 女性史』沖縄県、2016年などがある。

※公開講座「東京で考える沖縄・辺野古」のウェブサイト
 http://www.kisc.meiji.ac.jp/~labored/activities/henoko_seminar.html

 │   (18:40)



日時:2017年4月9日(日)14:00−18:00
場所:東京都内
報告:

具裕珍(東京大学)
 「イベントデータを通してみる日本会議」

塚田穂高(國學院大學)
 「日本の「宗教右派」という社会運動―その歴史と現在−」(仮)

 │   (18:28)

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