2025年04月15日
稲垣 健志(編著)
青弓社、A5判180ページ 並製
定価 3400円+税
ISBN978-4-7872-3557-2 C0036
書店発売予定日 2025年04月25日
[著者]
稲垣健志/本康宏史/小笠原博毅/星野 太/高原太一/板倉史明/井上法子
内灘基地反対運動は、1952年から53年にかけて、在日アメリカ軍が朝鮮戦争を背景に日本での砲弾試射場の提供を要求したことに端を発した闘争である。石川県の人々はもちろん、全国の政党、労働団体、学生、そして大宅壮一、石川達三、清水幾太郎たち文化人がつながりを作りながら反対運動を展開し、「戦後初の全国的な基地反対闘争」として、社会運動史に名を刻んでいる。
沖縄の基地反対運動が常に注目されているが、沖縄とはまた異なる内灘闘争の記憶とインパクトを、私たちは「いまの問題」としてどのように引き受けられるだろうか。「基地問題」と私たちの日常を接続させる文化的な回路を、どうしたら作り出せるだろうか。
アート/展示、音/ノイズ、ルポルタージュ、写真、映画、短歌という文化の視点から内灘闘争を捉え直し、敗戦後80年のいま、基地反対闘争の記憶に新たな輪郭と可能性を読み解くカルチュラル・スタディーズの実践的な成果。
【目次】
まえがき 稲垣健志
第1章 内灘闘争の記憶と文化表象 本康宏史
第2章 内灘闘争の「遺産化・文化財化」に抗う――「内灘闘争――風と砂の記憶」展をめぐって 稲垣健志
第3章 内灘に耳を傾ける技術――風と砂だけではない「戦後史」を聞く 小笠原博毅
第4章 砲撃音のルポルタージュ――現在の会、伊達得夫、内灘闘争 星野 太
第5章 砂とむしろとカメラ――内灘の土門拳 高原太一
第6章 『非行少女』における内灘闘争の敗者の隠蔽 板倉史明
第7章 短歌での「叙事詩」の可能性――歌集『内灘』の〈風〉と〈砂〉の歌に着目して 井上法子
あとがき 稲垣健志
著者プロフィル
稲垣 健志(イナガキ ケンジ)
金沢美術工芸大学美術工芸学部准教授。専攻はイギリス現代史、イギリス文化研究。編著に『ゆさぶるカルチュラル・スタディーズ』(北樹出版)、論文に「カルチュラル・スタディーズを裏返す」(「年報カルチュラル・スタディーズ」第10号)、訳書にガルギ・バタチャーリャ『レイシャル・キャピタリズムを再考する』(人文書院)など。
2025年04月03日
報告者:Jonathan Collins
報告日時:2025年4月22日(火)16:00〜17:30
場所:東京大学社会科学研究所第二会議室
報告要旨:
This article investigates the far-right's cultural misappropriation
of Japanese anime. While the far-right has long engaged in
manipulating narratives and imagery across trending topics on
the internet, the specific appeal of anime's fictional worlds
remains under-researched. The study addresses the research
gap by answering the question: How does the far-right
strategically and communally manipulate themes, narratives,
and imagery from Japanese anime to advance their ideological
agendas and ontological positionality? To answer this question
and expand our understandings, the research employs a
multi-modal analytical approach combined with netnography,
enabling a comprehensive examination of the far-right's
engagement with these fantasy worlds across various storytelling
mediums–including visual, audio, and textual data. Additionally,
netnographic fieldnotes capture the dynamics of community
discussions and co-created comprehensions of these televised
stories that contribute to the far-right's interest in anime as belief
-reinforcing entertainment. The project explores the hashtag
#animeright, analysing hundreds of posts and their related
discussions on mainstream and fringe social media platforms
across various anime series. The ensuing findings provide a
nuanced understanding of how the far-right exploits popular
culture, particularly anime, to appeal to and influence online
ideological positions and ontological perspectives. Moreover,
it illustrates how the community attempts to corroborate and
establish collective normalcy and non-normative desires
through the fantastical (and oftentimes extreme) nature of the
content. These results are not only relevant as a first-of-its-kind
investigation into this cultural manipulation but they also provide
a future framework for researchers interested in studying similar
manifestations across the internet and other widespread pop-culture
phenomena.
報告者略歴:
Jonathan Collins is a PhD candidate at Charles and Leiden
University, concentrating on the rise of the far right as both a
social movement and threat for violent mobilisation. His other
areas of interest include more broadly radicalisation, terrorism,
conspiracies, and online extremism.
2025年03月01日
大藪龍介 著、社会評論社
日本の社会主義がもつ百年有余の史的過程を分析し思想・運動上の根拠を探索する。
目次
山川イズム 日本におけるマルクス主義創成の苦闘
1 社会運動の道
2 マルクス主義理論の体得
3 第一次共産党 結成と解散
4 無産政党の形成と山川の無産政党論
5 労農グループの形成
6 無産政党運動の発展と終末
7 プロレタリア革命の条件は実在しなかった
8 平和的な民主主義革命を求めて
(補)天皇制
9 山川新党への挑戦、蹉跌
10 晩年の理論活動
11 社会主義への道は一つではない
12 山川イズム論評の変遷
13 山川イズムの歴史的意義
向坂逸郎の理論と実践 その功罪
1 戦前の活動
2 戦後初期の活動
3 『経済学方法論』―理論的原点
4 「資本主義的蓄積の一般的法則」―窮乏化論
5 社会主義革命論
6 社会主義社会論
7 三池闘争
8 向坂社会主義協会
俗学マルクス主義と社会党強化
9 社会党の停滞低落、社会主義協会の拡充強化
10 「日本における社会主義への道」と
「社会主義協会テーゼ」
11 ソ連讃歌
12 社会主義協会、隆盛から閉塞、分解へ
13 歴史的功罪
序(抜粋)
日本における社会主義思想・運動は、生成以来100年有余の歴史をもつが、今日ほど退潮し衰勢になったことはあるまい。戦後左翼勢力の主座を占めてきた社会党の消滅が表徴するように、日本の社会主義は危局に立たされている。
本書『検証 日本の社会主義思想・運動』は、その敗退の史的過程を分析し、思想・運動上の根拠を探索する。
19世紀末草創の日本社会主義は、大正デモクラシーを背景に、安部磯雄、片山潜、幸徳秋水、堺利彦、山川均らの先駆的事績を通じて礎石を築いた。
1917年のロシア革命、そしてソ連共産党・コミンテルンの世界共産主義思想・運動の興隆は、日本の社会主義思想・運動の展開にも深甚な影響を及ぼした。1922年の日本共産党の創立、その解散後の共産党の再建は、コミンテルンの強力な働きかけに依ったし、1926年からの第二次共産党はあらゆる面でコミンテルンに服した。それとともに、日本のマルクス主義勢力は共産党と労農グループに分立し、社会民主主義勢力の建設せる無産政党はそれを支持する労働組合・農民組合ともども、中間派、右派に分化した。
このマルクス主義と社会民主主義の諸政派間の軋轢と対抗関係は、戦後にも基本的に引き継がれ、およそ1970年代まで続いた。
1989〜91年のソ連・東欧「社会主義」体制の倒壊により、ソ連共産党主導の20世紀社会主義思想・運動の破産は誰の目にも瞭然となった。親ソ連性を特質としてきた日本の社会主義には、決定的な打撃だった。
日本資本主義経済・社会・国家体制に対する社会主義的変革の闘いは敗退した。今求められているのは、失敗、敗北から徹底的に学ぶこと、そして多様な視角で新たなる再興への座標を定立することである。
著者略歴 著者紹介
大藪龍介(おおやぶ・りゅうすけ) 元福岡教育大学教授
1938年 福岡県三潴郡大木町生まれ
1961年 九州大学法学部卒業
1970年 九州大学大学院法学研究科単位取得退学
2024年12月6日刊
検証 日本の社会主義思想・運動1
大藪龍介 著
A5判352頁 2400円+税 ISBN978-4-7845-1221-8
2025年02月24日
著者 栗田 英彦 編
出版年月日 2025/01/30
ISBN 9784409420263
判型・ページ数 四六・390ページ
人文書院 5,500円(5,000円+税)
序章 「近代主義を超えて」を超えて 栗田英彦
一 「日本宗教史像の再構築」とポストモダニズム
二 ポストモダニズムと〈一九六八年〉
三 近代日本における「宗教」的条件
四 新左翼の源流へ――労農派・ファシズム・天皇制イデオロギー
五 「革命」の亡命先としての「宗教」
六 本書の目的――全共闘以後の「革命」のゆくえ
七 各部・各章の概要
第吃堯^豢縅使年を捉え直す――芸術宗教・死者・ファシズム
第一章 安保・天皇制・万国博 絓秀実
一 安保闘争は存在したか?
二 吉田茂から岸信介へ
三 日本帝国主義の復活と一段階革命論
四 新左翼の天皇制ボナパルティズム論
五 天皇の戦争責任論へ
六 左派/リベラルによる天皇制擁護
七 芸術前衛としての反スターリン主義
八 アヴァンギャルドの滅亡
第二章 高橋和巳の全共闘運動と一九六八年前後――未成へと向かう臨死者の眼 川村邦光
はじめに――孤立と憂愁のなかで
一 六七年一〇・八の「未完の模様」
二 自己否定の果て
三 生病死
四 臨死者の眼
五 未成の展望
おわりに――大衆と御詠歌の世界
第三章 橋川文三の「超国家主義」研究と折口信夫―─「ファシズムと異端神道」論・再考のために 斎藤英喜
一 橋川文三・全共闘運動・ファシズム
二 橋川文三の超国家主義研究と「宗教」
三 折口信夫と「ファシズム」
四 「橋川文三と折口信夫」という問題設定
五 折口信夫と「超国家主義」運動
六 昭和八年、「十人組徒党事件」
七 「大正維新」の精神構造
八 折口信夫「零時日記」を読む
九 「神性を拡張する復活の喜び」
一〇 昭和三年の大嘗祭と「天皇霊」
一一 異端神道と「鎮魂」の行法
一二 運動としての「ファシズム」再考のために
一三 「神、やぶれたまふ」のあとに
第局堯^豢縅使年から新宗教・ニューエイジ運動へ
第四章 神々の乱舞―─一九六八年革命と「民衆宗教」観の変遷 武田崇元
序論
第一期:呪術排撃と土俗蔑視 一九四五〜一九五三 123
小口偉一 佐木秋夫
第二期:眼差しの変化 一九五四〜
『教祖─ 庶民の神々』 六全協の影
戦後大本の「平和路線」村上重良の民衆宗教論 『大本七十年史』
第三期:土俗からの反撃 一九六八〜
邪宗門と『民衆宗教の思想』 梅原正紀と本願寺闘争
公害企業主呪殺祈禱僧団 「近代の超克」としての新宗教
第四期:神々の乱舞 一九八〇〜
結語
第五章 一九六八年の身体―─津村喬における気功・太極拳 鎌倉祥太郎
はじめに
一 「日常性批判」と浮かび上がる身体
二 津村喬における身体性の政治
三 西洋近代への批判と身体
四 身体の共同性
おわりに
第六章 革命的抵抗の技術と霊術――戸坂潤・田中吉六・太田竜 栗田英彦
はじめに――技術論と一九六八年
一 戦後主体性論とトロツキズム――戦後社会運動史の盲点
二 『季刊理論』の革新的ナショナリズムと占領下抵抗
三 技術と霊術――一九三〇年代の唯物論研究会と日本主義哲学
1 戸坂潤と自然弁証法の「神秘」
2 霊術的世界観とファシズム
四 一九四〇年の交差――三二年テーゼとコミンテルン第七回大会
五 田中吉六の主体的唯物論――一九三〇年から一九六八年へ
1 『スミスとマルクス』と商大グループ
2 主体的唯物論と全共闘運動
六 共産党時代の太田竜
1 五〇年分裂と季刊理論派の消滅
2 円環運動論の革命運動への応用
七 五〇年代の太田竜と国際的トロツキズムの動向
1 トロツキズムへの転身と日本トロツキズム連盟(革命的共産主義者同盟)の結成
2 五〇年代の第四インターナショナルの論争と分裂――パブロ派とキャノン派
八 六〇年安保闘争・核戦争・第三世界
1 六〇年前後の第四インターナショナルとポサダス派
2 六〇年安保闘争から一九六八年闘争へ
3 ポスト六八年と霊術
おわりに――技術・霊術・戦争
第敬堯^豢縅使年の宗教――キリスト教から考える
第七章 東大闘争における無教会運動の活動とその背景 エイヴリ・モロー
はじめに
一 無教会における非暴力主義の源流
二 「流血回避・非暴力連帯」の創立までの経緯
三 「非暴力連帯」への反応
四 東大闘争の燃え尽きとクリスチャン・ネットワーク
結び――近代的な、あまりにも近代的な
第八章 観念と現実のはざま――─ 田川建三における大学闘争と宗教批判 村山由美
はじめに――聖書学者=思想家としての田川建三
一 キリスト教系大学における全共闘運動
二 国際基督教大学における闘争
三 「何故私はここまでやったのか」――知識人としての田川
四 類比としてのイエス
五 宗教批判へ
六 立ちつくす知識人
七 表象されたイエスとどう向き合うのか
おわりに――田川建三のたじろぎから
第九章 日本基督教団の「一九六八年」――万博をめぐる闘争から 塩野谷恭輔
一 はじめに
二 キリスト教の大阪万博参加と、反万博運動の勃興についての経緯
三 万博をめぐる神学――「にもかかわらず」と「主体」の在処
四 パウロ主義批判に見られる内在的批判について
五 「一九六八年革命」におけるキリスト教の反万博
終章 もうひとつの全共闘以後 栗田英彦
はじめに――社会運動論研究との接続
一 予示的政治と世界革命
二 新しい社会運動・政教問題・人権
三 敵対性と死の問題
おわりに――「あとがき」に代えて
3月9日に報告していただく陳さんの本も刊行されます。
東アジアの社会運動とサブカルチャー 語り続ける台湾と香港の若者たち
陳 怡禎 著
明石書店、本体5,800円+税
ISBN9784750358871
判型・ページ数 A5・388ページ
出版年月日 2025/02/28
偶然にも同じ2014年に起きた、台湾のひまわり運動と香港の雨傘運動。共鳴しあうこれら二つの社会運動では、参加した若者たちがその空間に「日常」を持ち込んで生まれた情動が、弱者の戦術/戦略となっていた。今日の社会運動の様相の一端を解明する。
序章 台湾と香港、若者たちの二〇一四年
0-1 問題意識
0-2 先行研究
0-3 研究対象・研究方法
0-4 研究目的
第吃堯,劼泙錣蟇親阿髪傘運動における日常的文化実践
第1章 ひまわり運動と雨傘運動の経緯および背景
1-1 三月・台湾「ひまわり運動」
1-2 九月・香港「雨傘運動」
1-3 社会運動参加者とは誰か
1-4 台湾や香港の若者がもつ「本土意識」
第2章 「対話」する社会運動空間と情動
2-1 「対話」がくり広げられる二つの壁
2-2 ネット空間における「私的」語り
2-3 社会運動における「ケア」
第3章 「かわいい社会運動」の実践
3-1 ひまわり運動と雨傘運動の「日常性」と「祝祭性」
3-2 「かわいい社会運動」の作法
3-3 「対抗」的記号としての日本
3-4 「日本」という記号を使用する意味
インターミッション――社会運動の日常的実践と女性
第局堯ー匆餘親阿砲ける女性の遊びと対抗
第4章 「語られる/語る」女性
4-1 語られる女性
4-2 語る女性
第5章 社会運動を「楽しむ」女性たち
5-1 「社会運動のアイドル」をかたちづくる女性たち
5-2 社会運動家たちの関係性を楽しむ女性たち
5-3 社会運動に参加する女性たちによる二重の抵抗
第6章 「周縁」から語り続ける台湾と香港の若者たち
6-1 社会運動の新たな情動にもとづく行為
6-2 「周縁・隙間」にとどまるという選択
6-3 ひまわり運動と雨傘運動のその後
あとがき
参考文献
索引
福永 玄弥 著
ISBN 9784750358680
判型・ページ数 4-6・464ページ
出版年月日 2025/02/28
フォーマット 価格
明石書店 3,800円+税
熾烈なバックラッシュの背景に何があるのか。台韓における性的マイノリティの運動史を辿り、その達成をフェミニズムとの交差とともに歴史化。冷戦という観点から両国の比較を超えた視野を提示する、クィア・スタディーズの到達点。
プロローグ
序論
1 はじめに
2 先行研究の検討
3 問い
4 対象と方法
5 構成
6 用語と翻訳
第一部 〈包摂〉をめぐる闘争
第一部 はじめに
第1章 台湾機宗宗屮殴ぅ侫譽鵐疋蝓爾雰蛎癲廚涼太
1 冷戦と徴兵制
2 軍事主義とジェンダー政治
3 メンバーシップ
4 「合理的配慮」としてのトランスジェンダーの排除?
5 「ゲイフレンドリーな軍隊」の誕生
6 小括
第2章 韓国機宗宗崕招海垢觚⇒」を求めて
1 国家の軍事化と徴兵制の定着
2 軍事化された男性性とホモソーシャルな社会
3 メンバーシップ
4 「真のトランスジェンダー」とはだれか?
5 「従軍する権利」を求めて
6 小括
第一部 まとめ
第二部 〈解放〉をめぐる闘争
第二部 はじめに
第3章 台湾供宗宗岾很燭い泙誓らず、同志たちよ努力せよ!」
1 はじめに
2 他者の言語、当事者の言語
3 同志運動の興隆と公共空間をめぐる闘争
4 「LGBTフレンドリーな台北」の形成
5 小括
第4章 韓国供宗宗屬い弔訪れる解放」のために
1 はじめに
2 「変態性欲」から「人権」へ
3 ソウル市児童生徒人権条例――性的マイノリティ運動と生徒人権運動の共闘
4 ソウルクィアパレードの挑戦――「自由で安全なソウル」を求めて
5 小括
第二部 まとめ
第三部 〈権利〉をめぐる闘争
第三部 はじめに
第5章 台湾掘宗宗嶬眠函η兀А廚ら「婚姻平等」へ
1 はじめに
2 「ジェンダー平等」と婚姻平等
2-1 同性婚法制化をめぐる歴史
2-2 ジェンダー主流化のパラダイム・シフト
2-3 性的マイノリティ運動と民進党の同盟関係
3 「毀家・廃婚」から「婚姻平等」へ
3-1 プロテスタント右派と保守の市民連帯
3-2 「毀家・廃婚」から「婚姻平等」へ
4 小括
第6章 韓国掘宗汁悪の動員と差別禁止法の挫折
1 はじめに
2 フェミニズム、ジェンダー主流化、保守回帰
2-1 民主化と女性運動の発展
2-2 ジェンダー主流化と保守回帰
2-3 「女性優先フェミニズム」とトランス嫌悪言説
3 国家人権委員会の挑戦とバックラッシュの台頭
3-1 国家人権委員会と差別禁止法の推進と挫折
3-2 プロテスタント右派の組織化と憎悪の動員
4 小括
第三部 まとめ
終論
1 性/生をめぐる闘争
2 補論――東アジアと複数形のホモナショナリズム
あとがき
謝辞
初出一覧
参考文献
図表一覧
索引
シャン・ノリス 著
牟礼 晶子 訳
菊地 夏野 解説
ISBN 9784750358628
判型・ページ数 4-6・328ページ
出版年月日 2025/01/31
明石書店 2,700円+税
用語について
序文
はじめに
第1章 イデオロギー――ファシストが考える女の居場所
概念1――自然の秩序
概念2――常時戦争状態
概念3――神話的過去
自由への恐怖
第2章 過激論者――反中絶の極右たち
第3章 潜入――極右の政治を主流に運ぶネットワーク
第4章 同盟者――極右陣営に付く(一部の)女たち、伝統的な妻から反トランス活動へ
第5章 金――反中絶右派の資金源は誰なのか
第6章 政治家たち――極右はいかにして世界の政府を動かすのか
第7章 転換点――どちらの未来を私たちは選ぶのか
訳者あとがき[牟礼晶子]
解説[菊地夏野]
註
索引
辻 智子・水溜真由美 編著
北海道大学出版会
定価:4,950円(本体価格4,500円+税)
判型:A5 並製
頁数:240
ISBN:978-4-8329-6903-2
Cコード:C3036
発行日:2025-03-25
●本書の特徴
多くの女性にとって、生きることは働くことでもあった。戦間期における女性労働の多様化は女性たちの中に分化と序列を生んだ一方で、その立場の脆弱性を浮き彫りにした。女性たちはこの状況にどう向き合ったのか。「文学」「運動」「研究」の分野で活躍した7名の女性と「無名」の女性労働者たちに光をあて、労働が媒介した女性同士の連帯の一端を明らかにする。
●目次
凡例
序章 戦間期日本における女性労働とシスターフッド………執筆者一同
はじめに
1 戦間期における女性労働
2 連帯へのアプローチ:文学・運動・研究
3 本書の構成
4 女性同士の連帯:シスターフッドへの模索
おわりに
第1章 中本たか子:『モスリン横丁』における女性知識人と女性労働者のシスターフッド………水溜真由美
はじめに
1 1929年、亀戸に集う女性知識人
2 作品の梗概と本章の観点
3 女性知識人と女性労働者の関係
4 愛情の問題と女性間の軋轢
5 女性知識人間のライバル関係
おわりに
第2章 佐多稲子:女性労働の空間におけるコミュニケーションへの着目………上戸理恵
はじめに
1 搾取の空間への着目と孤立からの離脱:「キャラメル工場から」、「お目見得」、「怒り」、「レストラン洛陽」
2 労働争議における言語実践:「女店員とストライキ」、東京モスリン労働争議五部作
おわりに
第3章 松田解子:「おりん」三部作における女性労働者像………水溜真由美
はじめに
1 鉱山における女性労働
2 鉱山における女性労働をめぐるジレンマ
3 鉱山事務所のタイピスト
4 鉱山における小学校教師
おわりに
第4章 奥むめお:「家庭婦人」と「職業婦人」を架橋する女性たちの協同運動………亀口まか
はじめに
1 新たな女性運動の道へ
2 協同運動への模索
3 婦人セツルメントの開始
4 働く婦人の家の設立
5 消費組合運動の継続
6 協同運動の試み
おわりに
第5章 桟敷ジョセフィン(よし子):倉紡万寿工場の女子寄宿舎・教化係として………岸 伸子
はじめに
1 桟敷よし子と日本女子大学校社会事業学部
2 「先進的」倉紡万寿工場の特徴:寄宿舎と自治制
3 企業内厚生事業を担った「桟敷良子」
4 「産業合理化」に直面した桟敷よし子と女子労働者
5 争議団621名とともに“起つ”
おわりに
第6章 丸岡秀子:『日本農村婦人問題』が描いた悲惨な農村母性………広瀬玲子
はじめに
1 丸岡秀子の生い立ち:原点としての農村
2 丸岡重堯との出会いと理論の模索時代
3 産業組合中央会に勤務:全国の農村を歩く
4 権利としての母子保護:「母子保護の一視角」
5 『日本農村婦人問題』初版の序文
6 『日本農村婦人問題』の概要
7 農村母性の悲惨
おわりに:悲惨にあえぐ農村婦人へのエールとして
第7章 三瓶孝子:『日本綿業発達史』が描いた紡績女性労働………広瀬玲子
はじめに
1 三瓶孝子の生い立ちと女性労働への関心の萌芽
2 『日本綿業発達史』に見る女性労働の叙述
おわりに
第8章 女性労働者たち─繊維産業における労働運動と表現………辻 智子
はじめに
1 女性労働者にとっての読み書き
2 東京モスリン紡織沼津工場と労働組合
3 女性労働者たち
4 労働組合の教育運動
5 地域の婦人運動としての広がり
おわりに
あとがき
ならべ読み年表:本書でとりあげた女性たちの歩み
執筆者紹介
●執筆者紹介
上戸 理恵(うえと りえ)
札幌大谷大学社会学部講師。
専門は日本近現代文学、現代女性文学。
著作に、「松田青子『持続可能な魂の利用』論」新・フェミニズム批評の会編『〈パンデミック〉とフェミニズム』(翰林書房、2022年10月)、「佐多稲子「お目見得」論」『札幌大谷大学社会学部論集』(12号、2024年3月)など。
亀口 まか(かめぐち まか)
龍谷大学文学部教授。
専門はジェンダー研究、社会教育史。
著作に、『河田嗣郎の男女平等思想』(白澤社、2020年)、「女性労働と児童保護の視点からみる1944年保護者不在家庭児童調査の成立過程」『社会教育学研究』(第58号、2022年6月)など。
岸 伸子(きし のぶこ)
札幌女性史研究会代表。
専門は地域女性史(社会運動)。
著作に、「「王子主婦連」の成立と意識変革」『クァドランテ四分儀』(第17号、2015年3月)、「社会運動家を志した保健婦桟敷よし子への“旅”」『女性史研究ほっかいどう』(第4号、2010年8月)など。
辻 智子(つじ ともこ)
北海道大学大学院教育学研究院教授。
専門は教育学(青年期教育・社会教育)、女性史。
著作に、『繊維女性労働者の生活記録運動』(北海道大学出版会、2015年)、矢口徹也・辻智子『日本の文化と教育』(放送大学教育振興会、2023年)など。
広瀬 玲子(ひろせ れいこ)
北海道情報大学名誉教授。
専門は近代日本思想史・女性史。
著作に、『植民地朝鮮における愛国婦人会』(有志舎、2023年)、『帝国に生きた少女たち』(大月書店、2019年)など。
水溜 真由美(みずたまり まゆみ)
北海道大学大学院文学研究院教授。
専門は日本近代文学・思想史。
著作に、『日本の近代思想を読みなおす4 女性/ジェンダー』(東京大学出版会、2024年)、『堀田善衞乱世を生きる』(ナカニシヤ出版、2019年)など。
2025年02月19日
濱西 栄司/著 新泉社、A5判上製192頁2800円+税ISBN 978-4-7877-2502-8 2025.03.25発行
紹介文
現場での運動行為こそ社会運動の核だ
通常、社会運動研究では、リーダーや参加者の主張、組織の戦略を分析することが多い。しかし、本書ではそれらの作業をほとんど行わない。それに代えて、抗議集会やデモ行進などの運動行為がどのようになされるのかを詳細かつ客観的に描く。
目次
まえがき――運動そのものへ
序 章 本書の目的――社会運動が行うことをとらえる
1 運動行為と先行研究
2 研究課題――テクノロジーを用いた運動行為の記述と比較分析
3 本書の構成――WebGIS記述からビッグデータへ
第1章 運動行為の展開――1999年シアトルWTO閣僚会議
1 デモ行進の合流・方向をとらえる
2 デモ行進記述の方法論――WebGISを用いて
3 デモ行進とその展開――ピッツバーグG20との比較
4 デモ行進の合流・方向と要因
5 運動行為の特徴(合流・方向)と物理的環境
第2章 運動行為の展開――2009年コペンハーゲンCOP15
1 デモ行進の拡散をとらえる
2 デモ行進の配置・展開と社会的環境
3 二つのデモ行進とその展開
4 デモ行進の拡散と要因
5 運動行為の特徴(拡散)と社会的環境
第3章 運動行為の配置――2000/2008年G8サミット
1 運動行為の密集をとらえる
2 運動行為の配置・展開と常設スペース
3 運動行為の配置・展開と臨時スペース
4 運動行為の密集/分散――九州・沖縄G8との比較
5 運動行為の特徴(密集)とスペース・敵手
第4章 運動行為の配置――2001/2009年G8サミット
1 運動行為の分散をとらえる
2 運動行為と社会センター
3 運動行為の密集/分散――ジェノヴァG8との比較
4 運動行為の社会的環境――ピッツバーグG20を事例に
5 運動行為の特徴(分散)とスペース・警察・地域
第5章 運動行為の変動――2015年反安保法制抗議集会
1 集会の内部構成をとらえる
2 集会記述の方法論――ビッグデータを用いて
3 二つの集会とその変動
4 集会の内部構成と要因
5 運動行為の特徴(内部構成)と空間・時間的要因
第6章 運動行為の変動――2015年メーデー中央大会
1 集会の制度的要素をとらえる
2 エリアと差分日の選択
3 二つの集会とその変動
4 集会の変動と要因
5 運動行為の特徴(制度的要素)と組織戦略
補論 個人の運動行為――2020年緊急事態宣言下の外出行動
終 章 成果と課題
2025年02月18日
日時:2025年3月30日(日)14:00−18:00
会場:早稲田大学3号館405教室(対面のみ)
地下鉄東西線早稲田駅下車、早大正門入って右側の建物
https://www.waseda.jp/fpse/pse/access/
報告:小熊英二(慶応義塾大学) 「日本の不平等レジーム:国際比較と歴史的経緯」
コメント1:眞幸(東京大学)
コメント2:筒井淳也(立命館大学)
コメント3:仁平典宏(東京大学)
コメント4:樋口直人(早稲田大学)
コメント5:松沢裕作(慶応義塾大学)
参加費無料、事前予約不要
2025年02月08日
Simon Avenell, Akihiro Ogawa (eds)
Handbook of Civil Society in Japan
Amsterdam University Press, 2025
Table of Contents
Introduction: Civil Society in Japan (Simon Avenell and Akihiro
Ogawa);
Chapter 1—Conceptualizations: The Idea of Civil Society in Japan
(Simon Avenell);
Part 1: Institutions
Chapter 2—Nonprofit Organizations: Have NPOs Taken Root in
Japanese Society? Public Perceptions, Media Coverage and
Appearance in Education (Aya Okada);
Chapter 3—Volunteering: Volunteering with Two Faces in Japan
(Yoshihiro Seki);
Chapter 4—Grassroots Advocacy: The Ethics of Care and Small
Grassroots Minority and Civic Groups in Japan (Tin Tin Htun9;
Chapter 5—Philanthropy: Defining and Advancing Japanese
Philanthropy: Historical and Religio-Philosophical Perspectives
(Tamaki Onishi);
Chapter 6—Social Enterprise: New Trends Among Social Enterprises
in Japan: The Potential of Policy for “Social Firms” (Reeya Komoda);
Chapter 7—Conservative Civil Society: “Small Membership with
Strong Advocacy”: Conservative Civil Society in Japan (Yoojin Koo);
Chatper 8—Media: Civil Society and Newspaper Journalism: The
Nuclear Power Debate in Japan (Tobias Weiss);
Chapter 9—New Media: Social Media Platforms and Civil Society in
Japan (Muneo Kaigo);
Part 2: Justice
Chapter 10—Pacifism: Continuity and Change in Japanese Peace
Activism: Two Challenges to the 2015 Abe “War Laws” (Adam
Eldridge-Imamura);
Chapter 11—Okinawa: Contemporary Okinawan Civil Society and
Exploring Environmental Justice (Scott Musgrave-Takeda);
Chapter 12—Nuclear Power: Rethinking Civil Society–State Relations
in Japan 11 Years after the Fukushima Accident (Daniel P. Aldrich
and Toshiaki Yoshida);
Chapter 13—Environment: Environmental Activism in Japan After
3-11 (Mary Alice Haddad);
Chapter 14—Citizen Science: Citizen Science (Aya H. Kimura);
Chapter 15—Gender: Gender Inequality in Japanese Civil Society
(Sae Okura);
Part 3: Transnationalism
Chapter 16—Transnational Solidarity: Antinuclear Activism: The Case
of No Nukes Asia Forum (Akihiro Ogawa);
Chapter 17—Japan-China Relations: The Strengths of Japanese Civil
Society: The Views of Japan-China Civil Society Mediators (Yanyan Li);
Chapter 18—Territorial Politics: Civil Society and Territorial Disputes
(Alexander Bukh);
Chapter 19—International Cooperation: International Cooperation on
Disasters (Chika Watanabe and Shuhei Kimura)
2025年01月29日
<概要>
2023年10月7日以降、イスラエルのパレスチナ・ガザ地区への攻撃はジェノサイドという重大犯罪にまで至りました。なぜ、ジェノサイドは防げなかったのか。なぜ、世界はこれを止められないのか。それを読み解くためには、イスラエルの体制を支える植民地主義と人種主義について知る必要があります。植民地主義と人種主義の歴史は根深く、欧米諸国のみならず日本もイスラエル支援によってその歴史を上書きしています。イスラエルと日本に共通する歴史的暴力について語り、パレスチナ人の権利回復ために何ができるか考えてみたいと思います。
<ゲスト>金城美幸さん
プロフィール:パレスチナ/イスラエルに通算4年間滞在。博士課程でイスラエル建国の際の暴力をめぐるイスラエル人の歴史記述について研究し、今はパレスチナ難民の故郷の記憶や、追放・占領下でのパレスチナ人女性の語りについて研究している。
__________________
「聡子の部屋」とは?
ジェンダー、外国人差別、排外主義、セクシャル・マイノリティ、原発、基地、オリンピックなど、いま日本社会はさまざまな問題を抱えています。
この状況を私たちはどう受け止め、変えていくために、どんな行動をとればいいのでしょうか?
この連続イベントでは、幅広い交友関係を持つ社会学者の梁・永山聡子さんが、いま会いたい人たちをゲストに招き、現在の取り組みや今後について迫ります。
東京・田原町にある書店「Readin’Writin’ BOOKSTORE」で月1回開催します。途中の回だけの参加も大歓迎です。
公式HP https://www.satokonoheya.com
Twitter https://twitter.com/Satoko_no_heya
Fecebook https://www.facebook.com/satokonoheyaroom
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オンライン配信への参加方法
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*販売を締め切り次第(当日18:30ごろ)、お申し込み時にご入力いただいたメールアドレスへオンライン配信用のURLをお送りいたします。そこから配信をご覧いただけます。当日18時30分以降にお申し込みの方は翌日の19時以降にあとから配信URLを送付します。
※申し込みされていない方とのURLの共有はご遠慮ください。また1つの画面を複数人で視聴する場合も、人数分のチケット購入をお願いいたします。URLが流出した場合、配信を停止することがあります。
※配信のトラブルで停止した場合は、 こちらでURLを再送いたしますので、しばらくお待ちください。お手元の映像が止まったけれども連絡が来ていない場合は、 ご自身の設定や回線をお確かめください。
※配信映像は、次回の回まで限定でアーカイブ配信いたします。ネット環境等のためにオンライン配信を見られなかった方はこちらをご利用ください。
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会場での参加をご希望の方へ
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新型コロナウイルス感染防止の観点から、会場参加は事前にお申し込みいただいた方に限定しております。
お申し込みなく来店された方は、入店をお断りすることがございますので、ご注意ください。
会場:Readin’ Writin’ BOOK STORE
〒111-0042 東京都台東区寿2-4-7
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「聡子の部屋」アーカイブ動画 販売中!
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販売終了したものについてはメールでお問い合わせください:satoko.nagayama.room@gmail.com
・旧アーカイブサイト(まだ販売しているものもあります):https://satokonoheya-archive.peatix.com
・今後のアーカイブはこちら:https://satokonoheya.stores.jp
・年間パスポート:https://satokonoheya.stores.jp/items/6746943731cf64025afda0f1
<2026年1月1日以降も発売>
・荒井悠介(明星大学人文学部人間社会学科教員)「渋谷センター街で若者たちが得た「資本」とはなにか」『若者たちはなぜ悪さに魅せられたのか──渋谷センター街にたむろする若者たちのエスノグラフィー』刊行記念
https://satokonoheya-archive053.peatix.com
・宮下萌(弁護士)『レイシャル・プロファイリング──警察による人種差別を問う』刊行記念
https://satokonoheya-archive054.peatix.com
・石島亜由美「フェミニズムと妾と愛人」『妾と愛人のフェミニズム: 近・現代の一夫一婦の裏面史』刊行記念
https://satokonoheya-archive055.peatix.com
・稲垣健志「なぜ今「レイシャル・キャピタリズム」なのか?」『レイシャル・キャピタリズムを再考する』刊行記念
https://satokonoheya-archive056.peatix.com
・黃翔「ひまわり運動から10年、「民主主義」台湾を考え直す」
https://satokonoheya-archive057.peatix.com
・松田英亮「台湾ホモナショナリズム─「誇らしい」同性婚と「よいクィア」をめぐる22人の語り」刊行記念トーク
https://satokonoheya-archive058.peatix.com
・佐々木静代「韓国文学が日本で読まれている理由、 そして大人のためのおすすめ本」ゲスト:CHEKCCORI
https://satokonoheya-archive059.peatix.com
・許美善(ほ・みそん)「悲しみの他者化 ―セウォル号沈没事故から10年、韓国社会を語る」
https://satokonoheya-archive060.peatix.com
・遠藤正敬さん 「日本人」をつくってきた戸籍─その歴史と未来を問う
https://satokonoheya-archive061.peatix.com
・李英美さん「史料が語る入管の歴史──『出入国管理の社会史』刊行記念トーク
https://satokonoheya-archive062.peatix.com
・柳姃希さん「韓国セクシュアル・マイノリティ運動から考えるコミュニティの未来」
https://satokonoheya-archive063.peatix.com
・片山夏紀さん「ルワンダのジェノサイドを記憶する──30年の節目を迎えて」
https://satokonoheya-archive064.peatix.com
・【押田五郎さん】みんなで「ごみ」を考える-『ごみ清掃のお仕事』刊行記念(第65回/2024年8月8日)https://satokonoheya.stores.jp/items/676f937f1f0e7e40eee3dbba
・【想田和弘さん】観察の効用-映画づくりと夫婦別姓の話(第66回/2024年8月27日)https://satokonoheya.stores.jp/items/676f93481f0e7e4141e3db96
・【辻野弥生さん】『福田村事件-関東大震災・知られざる悲劇』刊行記念トーク(第67回/2024年9月12日)https://satokonoheya.stores.jp/items/676f92e01f0e7e40b4e3db90
・【阿古真理さん】キッチンから、「はたらく」場としての住まいを考える-『日本の台所とキッチン一〇〇年物語』刊行記念トーク(第68回/2024年9月27日)https://satokonoheya.stores.jp/items/676f9299f1aad5407e70dbfb
・【湯澤規子さん】女性たちの行動と思想の交流秘史「わたし」を生きる物語-『焼き芋とドーナツ』刊行記念トーク(第70回/2024年10月18日)https://satokonoheya.stores.jp/items/676f92057c86911b1971d67d
・【南川文里さん】「移民の国」の大統領選挙-『アファーマティブ・アクション』刊行記念トーク(第71回/2024年11月3日)https://satokonoheya.stores.jp/items/676f918f7c86911abd71d698
・【佐々木想さん】当事者と第三者をめぐり巡って──『朴さんと吉田さん』刊行記念トーク(第72回/2024年11月27日)https://satokonoheya.stores.jp/items/676f9134fc29e81c209c6cbc
・【大河内泰樹さん】コロナ禍以降の国家との付き合い方をヘーゲルとともに考える──『国家はなぜ存在するのか』刊行記念トーク(第73回/2024年12月8日)https://satokonoheya.stores.jp/items/676f90e3748c7e137e351117
・【盆渓明さん+福嶋尚子さん】「隠れ教育費」と「教師の自腹」を暴く(第74回/2024年12月18日)https://satokonoheya.stores.jp/items/676f90877c86911abd71d65e
・【栗原俊雄さん】「永遠の戦後」のために──一年中常夏ジャーナリズム(第75回/2025年1月10日)https://satokonoheya.stores.jp/items/67838b8f5348c507296937df
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2025年01月18日
市民的実践を捉える新たなレンズとして、伝統の蓄積を有しつつも、最先端の発想と仕組みを示唆する「市民的コモンズ」の概念を提案
李 妍焱 著
ミネルヴァ書房
2025年03月刊行予定
ISBN 9784623098811
A5・260ページ
定価3,850円(本体3,500円+税)
序 市民的コモンズ概念の構築に向けて
第吃堯〇毀韻育つ現場――地域プロジェクトへの注目
第1章 市民はどこにいるのか
第2章 自分事化はいかにして可能なのか――地域プロジェクトによる市民育ちの可能性1
第3章 市民性を向上させる要因とは何か――地域プロジェクトによる市民育ちの可能性2
第局堯〇毀吋札ターを捉える新たなレンズ――市民的コモンズとは何か
第4章 市民的コモンズ概念の提起
第5章 コモンズ研究の俯瞰と系譜
第6章 市民的コモンズ概念の検討
第敬堯〇毀嬰コモンズ概念のリアリティ――実践者との対話から
第7章 市民による地域資源の価値再構築とコモーニングの実践
第8章 操作概念としての市民的コモンズと質的調査の試み
結 市民社会の次なるステージへ思いを馳せる
参考文献
初出一覧
あとがき
索 引
2025年01月08日
有坂賢吾
作品社 4,500円、680頁
ISBN 978-4-86793-053-3
発行 2024.10
【内容】
中核派、革マル派、ブント、解放派、連合赤軍……って何?
かつて、盛んであった、学生運動と過激な運動。本書は、詳細にもろもろ党派ごとに紹介する書籍である。あるセクトがいつ結成され、どうして分裂し、その後、どう改称し・消滅していったのか。「運動」など全く経験したことがない1991年(平成)生まれの視点から収集された次世代への歴史と記憶(アーカイブ)である。
貴重な資料を駆使し解説する決定版
ココでしか見られない口絵+写真+資料、数百点以上収録
《本書の特徴》
・あくまでも平成生まれの、どの組織ともしがらみがない著者の立場からの記述。
・「総合的、俯瞰的」新左翼党派の基本的な情報を完全収録。
・また著者のこだわりとして、写真や図版を多く用い、機関紙誌についても題字や書影など視覚的な史料を豊富に掲載することにも重きを置いた。
・さらに主要な声明や規約などもなるべく収録し、資料集としての機能も持たせようと試みた。
・もちろん貴重なヘルメット、図版なども大々的に収録!
【内容目次】
はじめに
新左翼誕生の歴史とミニ用語集
新左翼について
1 革共同系
革命的共産主義者同盟全国委員会(通称:中核派)/日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(通称:革マル派)/日本革命的共産主義者同盟(第四インターナショナル日本支部)(通称:第四インター)/武装蜂起準備委員会
2 共産同系
日本マルクス・レーニン主義者同盟(通称:ML派)/解放委員会/京都大学レーニン研究会→レーニン研究会/マルクス主義青年同盟/共産主義者同盟(通称:二次ブント)/共産主義者同盟赤軍派(通称:赤軍派)/▼赤軍派の再建/共産主義者同盟赤軍派日本委員会/共産主義者同盟赤軍派プロレタリア通信派/共産主義者同盟(プロレタリア独裁編集委員会)/共産主義者同盟赤軍派(プロ革)(通称:プロ革派)/共産主義者同盟マルクス・レーニン主義派/日本社会科学研究所(マルクス・レーニン主義、毛沢東思想)/共産主義者同盟(通称:叛旗派)/共産主義者同盟(再建準備委員会)(通称:情況派)/「遠方から」編集委員会(通称:遠方から派)/共産主義者同盟(通称:游撃派)/▼マル戦派の分裂・共産主義者党(通称:前衛派)/前衛・労働者革命委員会/労働者共産主義委員会(通称:怒濤派)/▼12・18ブントの成立と分裂/共産主義者同盟(通称:鉄の戦線派/蜂起派)/共産主義者同盟蜂起左派/共産主義者同盟神奈川県委員会(通称:神奈川左派)/共産主義者同盟全国委員会(通称:烽火派)/共産主義者同盟(全国委員会)マルクス・レーニン主義派/共産主義者同盟全国委員会(ボルシェビキ)/共産主義者同盟(RG)(通称:RG派/赤報派)/▼戦旗派の分裂/共産主義者同盟(戦旗派)(通称:西田戦旗派/両川戦旗派)/共産主義者同盟(戦旗派)(通称:日向戦旗派/荒戦旗派)/共産主義者同盟(「プロレタリア戦旗」編集委員会)(通称:プロレタリア戦旗派)/共産主義者同盟国際主義派
共産主義者同盟プロレタリア派(通称:竹内ブント)/三里塚闘争を支援する労働者の会(通称:三支労)/共産主義者同盟(紅旗)(通称:紅旗派)/共産主義者同盟(革命の旗) (通称:革命の旗派)/共産主義者同盟(通称:赫旗派)
3 社青同系
▼社青同の歴史/日本労働者階級解放闘争同盟(通称:人民の力派)/レーニン主義者委員会/労働者階級解放闘争同盟(通称:戦線派)/共産主義研究会/革命的労働者協会(社会党・社青同解放派)/革命的労働者党建設をめざす解放派全国協議会/主体と変革派
4 構改派系
▼構改派の概要/統一社会主義同盟/社会主義労働者同盟/青年共産主義者委員会/統一共産同盟/共産主義労働者党/共産主義労働者党(通称:共労党赤色戦線派)/共産主義労働者党全国協議会(通称:共労党プロレタリア革命派)/労働者党全国委員会(通称:共労党労働者革命派)/日本のこえ/活動家集団 思想運動
5 日共左派系
日本共産党(左派)/日本労働者党/日本共産党(解放戦線)/日本労働党/日本マルクス・レーニン主義運動(日本共産党〈プロレタリア革命派〉)/日本共産党(行動派)/日本共産党(マルクス・レーニン主義)/日本共産党(革命派)京築地区委員会/日本共産党(革命左派)神奈川県常任委員会/毛沢東思想研究会(略称:毛研)/毛沢東思想学習会/毛沢東思想学院/日本共産主義人民連帯(略称:人連)
6 アナキスト
▼黒ヘル・アナキスト概説/アナキスト革命連合(通称:ARF /アナ革連)/背叛社
7 自治会等
全日本学生自治会総連合(略称:全学連)/▼浪人運動/全国自治会共同闘争会議/▼全共闘とは/反戦青年委員会/共産主義青年団(通称:D・I・C)/日本赤軍党
8 ゲバスタイル総説
9 中村警部補慰霊碑訪問記
あとがき/写真出典/系統図
2024年12月17日
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【創刊号 ブックレット】国際シンポジウム ギグワーカーとジェンダー、セクシュアリティ〜バリアの回避と権利保障
・発行日 2024年12月31日
・発行者・編集 一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ
・ブックレット ふぇみ・ゼミ&カフェVol.1 『国際シンポジウム ギグワーカーとジェンダー、セクシュアリティ〜バリアの回避と権利保障』
・\968 税込
■概要
ふぇみ・ゼミ&カフェの開催した講座やシンポジウム、活動などの記録を紹介するブックレットシリーズ。シリーズ創刊の本書では国際シンポジウム「ギグワーカーとジェンダー、セクシュアリティ〜バリアの回避と権利保障」(2024年3月10日開催)の貴重な記録を紹介する。
フードデリバリーの配達員、クラウドソーシングでのデータ入力やライターなど、デジタルプラットフォームを通じて単発の仕事を請け負うギグワークが広まっている。労働法の不適用や、失業、労災の保障、単価の低さ、強大な権限を持つデジタルプラットフォーム運営企業による不利益変更や不透明な審査プロセスによるアカウントの停止など、様々な問題が指摘されているギグワークは、現在、決して「多様な働き方」と持ちあげるようなものにはなっていない。
しかし、同時に既存の労働市場においては、ジェンダー、セクシュアリティ、人種・民族、障害、在留資格の種類、フルタイムワークが標準とされていることなど様々なバリアがある。「標準的」な労働者ではないとして排除されていた人たちにとって、デジタルプラットフォーム上でのやり取りが多くを占める、ギグワークの参入障壁の低さは魅力である。
こうした視点から、ギグワーカーの現状と労働運動の課題について韓国、香港の事例を伺い、プラットフォーム協同組合など、今後の展開の可能性を探る。
<目次>
「権利ある自由な労働にむけて」 熱田敬子
「香港のプラットフォーム労働者〜回顧と展望」林百花 (翻訳・熱田敬子)
「韓国におけるフラットフォーム労働の現状と権利保障の取り組み」金美珍
「プラットフォーム協同組合とジェンダー」中野理
「マッチング型ベビーシッターにみるギグワーク拡大の背景と論点」畔蒜和希
「プラットフォーム資本主義を問う:国際シンポジウムを終えて」
飯野由里子
「なぜいまさらギグワーカーの話?」趙一青
「おわりに」 梁・永山聡子
「ふぇみ・ゼミ&カフェとは」 小西響子
「ご寄付のお願い」 小西響子
表紙・チラシ:宋明樺
版組・デザイン:李成香
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2024年12月14日
住民投票運動とローカルレジーム[増補第2版]
新潟県巻町と根源的民主主義の細道, 1994-2004
2024年10月
中澤秀雄著
東信堂、¥6380(本体¥5800+税)
978-4-7989-1918-8
320頁A5上製
原発の誘致と拒否――その選択を分けた要因は何か?
1960年代に共に原発建設計画が立ち上がった新潟県の巻町と柏崎市は、それぞれ住民投票による計画白紙撤回(巻町)と住民投票実施に至らず原発誕生(柏崎市)という異なる経路をたどった。本書は、このような経路を分かつ地方政治の独自のメカニズムを明らかにしつつ、巻町住民投票の事例に深く切り込むことで、より直接的に住民たちの声が政治に届く「根源的民主主義」の萌芽を見出す。地域社会と国政との狭間にある葛藤の中で揺れ動くローカルレジームのダイナミズムを描いた先駆的名著に、3.11後の追加調査に基づく増補論文も収録した増補第2版!
目次
増補第2 版へのはしがき
図表一覧
凡例
はじめに
対象地域と本書の構成
「地域」をめぐる用語について
第1章 「巻町」という事件と戦後地域史
1 節 「巻町」はなぜ事件となったのか
2 節 地域の戦後史と成長主義
3 節 ローカルレジームの諸形態
4 節 本書の意義と方法
第2章 「角栄の風土」の原発都市
1 節 「陸の孤島」の悲願と原発
2 節 意図せざる電源三法
3 節 「原発レジーム」のバランス・シート
4 節 プルサーマル計画への住民投票運動
小括
第3章 「西蒲選挙」の町の住民投票
1 節 穀倉地帯の文化圏
2 節 住民投票運動の展開
3 節 制度政治と政治領域
小括
第4章 巻・柏崎の対照的選択とレジーム移行
1 節 比較の方法
2 節 ローカルレジームの変動と失敗
3 節 運動をとりまく諸変数
4 節 レジーム移行とマクロ要因
小括
第5章 「実行する会」という仕掛け
1 節 巻住民投票の特異性
2 節 「過程」を問題化する根源的民主主義
3 節 臨界量としての「実行する会」
4 節 閾値(Threshold)の乗り越え
小括
第6章 根源的民主主義の細道
1 節 根源的民主主義からゲーム論的対立へ
2 節 町村合併問題と内発的発展の不発
3 節 原発白紙撤回と合併の政治過程
小括
結論
文献
Appendix 1 調査記録
Appendix 2 巻原発関連年表(1969-2004)
初版へのあとがき
増補論文: 原発立地自治体の連続と変容
1 原発立地自治体の変容
2 三次元的権力による構造化・主体化
3 リスク文化とまちづくり
増補第2 版へのあとがき
人名・地名索引
事項索引
著:佐々木健悦
ISBN:9784784524273
。出版社:社会評論社
。判型:4-6
。ページ数:208ページ
。定価:2400円(本体)
。発行年月日:2024年10月
内容紹介
千葉県白井市の地方議員と住民運動に焦点をあて、古代アテネの民主政に思いを馳せる!
目次
第一部 地方議員と住民運動 二〇二〇年九月〜二二年九月
第一話 自治体議会低調の元凶は「討論一人一回の原則」
第二話 噛み合わない討論 「核禁条約」批准を求める意見書提出
第三話「議会だより」は市議会が市民に開いた「窓」
第四話「申し入れ事項」を変更した「下総基地の米空母艦載機訓練基地化反対協議会」役員四人衆
第五話「コロナ看板騒動」 市議団に「説明責任」を問わない看板設置反対運動
第六話 やはり「こんな人たち」には任せられない
第二部 地方から国政も変える 二〇二二年一〇月〜二四年八月
第七話 地方から国政も変える
第八話 地方自治は「民主主義の最良の学校」になれるか二〇二三年四月〜二四年八月
2024年12月11日
日時:2025年3月9日(日)13:00−17:00(JST)
※時差の関係で、いつもより1時間早く開催します。
オンライン開催:
https://list-waseda-jp.zoom.us/j/98078245403?pwd=bI2s8bkBHceR8LzKDAwCQbh82zt8Ns.1
ミーティング ID: 980 7824 5403
パスコード: 979152
報告:
合評 安藤丈将著『香港を耕す』岩波書店、2024年
コメンテーター:相川陽一(長野大学)
関連文献:
安藤丈将「フード・アクティビズムの政治:社会変革の方法とその課題」『メディア研究』104: 71-83.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jamsmedia/104/0/104_71/_article/-char/ja
陳怡禎(日本大学)
「社会運動で”遊び”を行う女性たち:ひまわり運動と青鳥運動におけるファン文化実践を事例に」
関連文献:
陳怡禎「「女神」化された女性活動家:台湾や香港の社会運動に注目して」『年報カルチュラル・スタディーズ』11: 35-38.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/arcs/11/0/11_35/_article/-char/ja/
陳怡禎「ポピュラーカルチャー実践の公共性:ファン実践によるギャップの補填と攪乱」『国際関係学部生活科学研究所報告』45: 11-17。
https://nihon-u.repo.nii.ac.jp/records/2000319
陳怡禎「社会運動空間における女性参加者のあり方:台湾ひまわり運動を事例に」『国際関係学部研究年報』41: 43-53.
https://www.ir.nihon-u.ac.jp/research/publication/
※時差の関係で、いつもより1時間早く開催します。
オンライン開催:
https://list-waseda-jp.zoom.us/j/98078245403?pwd=bI2s8bkBHceR8LzKDAwCQbh82zt8Ns.1
ミーティング ID: 980 7824 5403
パスコード: 979152
報告:
合評 安藤丈将著『香港を耕す』岩波書店、2024年
コメンテーター:相川陽一(長野大学)
関連文献:
安藤丈将「フード・アクティビズムの政治:社会変革の方法とその課題」『メディア研究』104: 71-83.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jamsmedia/104/0/104_71/_article/-char/ja
陳怡禎(日本大学)
「社会運動で”遊び”を行う女性たち:ひまわり運動と青鳥運動におけるファン文化実践を事例に」
関連文献:
陳怡禎「「女神」化された女性活動家:台湾や香港の社会運動に注目して」『年報カルチュラル・スタディーズ』11: 35-38.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/arcs/11/0/11_35/_article/-char/ja/
陳怡禎「ポピュラーカルチャー実践の公共性:ファン実践によるギャップの補填と攪乱」『国際関係学部生活科学研究所報告』45: 11-17。
https://nihon-u.repo.nii.ac.jp/records/2000319
陳怡禎「社会運動空間における女性参加者のあり方:台湾ひまわり運動を事例に」『国際関係学部研究年報』41: 43-53.
https://www.ir.nihon-u.ac.jp/research/publication/
2024年12月01日
土肥 勲嗣 著
花伝社、2024/10/25
ISBN 9784763421395
判型・ページ数 A5・336ページ
定価 3,080円(税込)
九州から国を変えてきた弁護士、その思想に迫る
筑豊じん肺訴訟、水俣病訴訟、「よみがえれ!有明訴訟」をはじめ、数々の環境・公害問題をめぐり、国家権力とたたかい続けてきた弁護士、馬奈木昭雄。地方から近代化の歪みと対峙し格闘してきた法律家、その法的思考を解き明かす渾身の聞き書き。
権利は国から与えられたものではない
国民が勝ち取り、次世代に継承するものである!
はじめに
第1章 筑豊じん肺訴訟
第2章 廃棄物処分場問題
第3章 水俣病とは何か
第4章 水俣病の責任の考え方
第5章 なぜ、よみがえれ!有明訴訟なのか
第6章 よみがえれ!有明訴訟開門確定判決
第7章 住民参加から住民決定へ
第8章 公害の教訓を原発に生かす
第9章 なぜ、たたかいを続けるのか
あとがき
参照文献
2024年11月26日
次代につなぐ「解放」の思想と実践
1970年に誕生し、日本のフェミニズムに多大な影響を与えたウーマンリブ。とりわけその「旗手」として知られる田中美津の遺した言葉は、記念碑的名著『いのちの女たちへ』をはじめ、世代を超えていまなお私たちの心を揺さぶってやまない。本特集ではその活動の軌跡を辿り思想の全貌に迫るとともに、日本のリブの多彩なありようを描き出す。
[目次]
特集*田中美津とウーマンリブの時代
【こだまする肉声】
リブセンと田中さんと / 米津知子
表象になることを拒み続ける / 信田さよ子
ところがなんと美津さんは……?! / 鶴田桃エ
美津さんのこと / 脇坂真弥
【波間を照らす灯】
リブかフェミニズムか? / 上野千鶴子
日本の「ウーマンリブ」と田中美津――第二波フェミニズムの視点から / 江原由美子
田中美津という存在――男性社会における「制度化の罠」とフェミニストの自己嫌悪 / 海妻径子
【手渡されたものは】
言文一致体のリブ、あるいは一九七二年のバッド・フェミニスト / 水無田気流
リーンイン・フェミニズム批判と田中美津の〈どこにもいない女〉 / 菊地夏野
ウーマン・リブの思想、フェミニズムの言葉――田中美津を再読する / 鈴木彩加
【受けとめ、引き受けなおす】
田中美津の哲学――「とり乱し」と「出会い」 / 森岡正博
ウーマン・リブの身体論とその限界――田中美津の健康本を中心に / 橋迫瑞穂
五〇年前の#MeToo / 住本麻子
【いくつもの声とともに】
とり乱しの不/可能性――森崎和江とウーマン・リブ─田中美津の交わり、あるいはすれ違いについて / 大畑凜
〈東京こむうぬ〉の挫折を捉える視角――総括と評価との接合から見る / 村上潔
犇Δ貌わん!〞――ウーマンリブにおける生理用品無料設置要求運動の活動と思想 / 柳原恵
『すばらしい女たち』にみる日本のレズビアン・フェミニズムの展開――ウーマン・リブとの関係に焦点をあてて / 杉浦郁子
恥を掻いてでも伝えたい――桐野夏生『オパールの炎』をめぐって / 内藤千珠子
【「私たちは忘れない」】
「リブ新宿センター」の資料を残す / リブ新宿センター資料保存会
【連載●社会は生きている●第二八回】
社会と自我 4――経験と記憶 / 山下祐介
【連載●現代日本哲学史試論●第一二回】
現代日本哲学史におけるふたつの論戦――永井と小泉、野家と高橋 / 山口尚
【研究手帖】
巻き込まれた哲学 / 佐々木晃也