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曽我噺

インテリアデザイナー曽我晃のデザインの寄り道噺。

26

『立川談志さん・・・』

談志
「立川談志さんが亡くなってしまった」
芸人が死んでしまうとその人の芸まで持って行ってしまうと言いますが、まだまだ談志師匠の落語を聞きたかったです。寂しい限りです。
僕は、談志さんの落語は勿論のことですが、そもそも立川談志という人間が大好きでした。
ずばずばと直球で物を言っちゃいますが、本当は優しく気配りの人だったようです。
台東区千束に伊藤印房という細い竹や桜、楓、椿、山椒、樫、茶の木などの小枝を材料に愛らしくユニークな小枝印鑑を作る印鑑屋さんがあります。2、3年前にそこを訪れた時の話しです、いかにも江戸っ子という雰囲気の女職人でもある店主が、談志さんと2ショットで写っている写真を店の中に飾ってありました。印鑑を買いに行ったのですが、しばらく談志さんの話を聞かせていただきました。
何かの会で知り合いになられ、その頃に印鑑を作ってさし上げたそうです(もちろんお代などは頂かず)それからしばらくしたら、新潟で田んぼを借りて米を作っている談志さんからお米一俵送られてきたそうす。
女ご主人曰く、実はあの人はすごく気配りの人なんだと言われていました。そして談志さんは口は悪いけど「あの人の言うことは間違いないよ」ともおしゃってました。
思わぬところで談志さんの優しい一面をお聞きした事を思い出しました。
奥の深い見識からなる外側と内側のコントラストが人として本当に魅力がありました。

私の枕元には談志さんの本がたくさん積んであります。何かにつけて読んでいるのですが、談志さんの落語についての解釈や考え方は、自分のデザインの仕事に置き換えられるのではないかといつも考えています。
人が生きていくためにぜひとも必要なのは「笑い」だと信じています。
落語のようなデザイン・・・そんな切り口で。

12月21日のお別れの会の談志師匠の遺影、いい顔していました。
スクリーンに映された昨年の暮れの「芝浜」立ったまま最後まで聞き入ってしまいました。

さようなら、談志師匠。


25

東日本大地震から2週間

人生、生きていると忘れられないような一日がいくつかあります。
うれしかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、怒ったこと。
3月11日、激しい揺れのあと我に返ってつけたテレビに映る東北地方の光景は目を疑う物でした。
被災された方々の気持ち、流されていく人の手で作られたものたち、さまざまなことを想像すると、とにかく悔しいと言う気持ちが込み上げた、忘れられない一日となってしまいました。
自然の力の前では人がこつこつ作り上げた物が本当は儚いものだと思い知らされました。
でも、物を考え作る側の一人として、それでももっと全力で少しでもいい物を作っていかなくてはと思っています。
今日で二週間が経ちましたが、被災された方々におかけできる言葉は私にはまだわかりません、どうか希望を持って生きてほしいです。
25

こども大図鑑

こども大図鑑
テレビの実験番組などでおなじみのでんじろう先生が日本語版監修をしている、なんでも!いっぱい!こども大図鑑を紹介します。
こどもが誕生日に祖父母からいただいた本なのですが、なにげに見てみるとそこにはとんでもなく楽しいワクワクする世界が広がっていました。「自然」「ヒトのからだ」「科学と技術」「宇宙」「地球」「人びととくらし」「歴史」「芸術と文化」という幅広い分野を一冊で網羅し、環境やメディア、経済や戦争にまでテーマがおよんでいて、こどもどころかおとなも充分楽しめる内容になっています。
見開きごとのページレイアウトがとても工夫されていて、何かを調べる本というよりは1ページごとにめくりながら自然に好奇心がかりたてられるというようなデザインで、こどもの心にはとても刺激になる一冊だと思います。
きっと物や商品に飽きてきている今の世の中、次にどういう価値観を見つけられるかがデザイナーには課せられてる気がします。この本には作者の意気込みを感じました。
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