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曽我噺

インテリアデザイナー曽我晃のデザインの寄り道噺。

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立川志らく『文七元結』

戦後落語史吉川潮


立川流顧問もされている吉川潮さんの『戦後落語史』刊行記念落語会での立川志らくさんの「文七元結」が今年初めての落語になりました。
左官職人の長兵衛は腕はいいが根っからの博打好きが仇になって年が越せない。娘のお久が、自ら吉原角海老に行き身売りのことを申し出る。角海老の女将は、長兵衛をよび意見した上で、一年間だけお久を女中としてあずかる約束で、五十両の金を貸し与える。帰り道、長兵衛は集金した金を盗られて、吾妻橋から身を投げようとしていた商家の手代文七を助け、五十両の金をなんとやってしまう。ところが盗られていたと思っていた金が、実は先方に忘れてきたもので、店にはすでに届けられていた。翌日、ことの次第を知った主人は、文七を連れ長兵衛を訪れる。礼のしるしと、お久を連れ帰り、のちに文七とお久が結ばれて文七元結の店をひらくという歌舞伎でも演じられている人情噺の古典落語です。
どことなく談志師匠を彷彿するテンポのいいしゃべりと、志らくさん一流の笑いがちりばめられたあっという間の一席でした。
立川談志ファンの私は立川流一門を応援していますが、中でも志らくさんはなかなかいいです。
それにしても世智辛い今の世の中お金の問題が絶えませんが、長兵衛さんのような江戸っ子がいたら人情味があってあったかいんだけどなぁ。
我が家にときどきいらっしゃる福沢諭吉さんはなんか冷たいです、すぐ旅立ってなかなかお戻りになりません・・・・・。

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ルイス・バラガン邸をたずねる

ルイス・バラガン邸をたずねる

ワタリウム美術館に再現された、ルイス・バラガン邸をたずねてみました。
バラガンの言葉の中に「私の家は、私の心の避難所です。冷ややかで、合理的なだけではない、心を揺り動かす建築なのです。」という一節があります。明るく開放的な空間が好まれがちですが、閉鎖された空間構成に光の取り入れ方と色彩に独自のスタイルを生んだ後のバラガンスタイルは、心が動かされるものがあります。
限られた空間での再現には限界を感じましたが、やはり一度はメキシコに行きたくなりました。
作品はもちろんですが、好きな人物の背景にあるものにとても興味があります。たとえば読んでいた本、聴いていた音楽、好きな食べものとか・・・・。ちなみにベッドルームに展示してあったレコードをそっとチェックしたところ、ビル・ドジェット、ディズィー・ギレスピー、オスカー・ピーターソン、アントニオ・カルロス・ジョビンなどなどでした。
ブルース好きな私は、ビル・ドジェットを思わずダウンロードしました。 


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『のだめカンタービレ』

のだめカンタービレ 映画の撮影カメラマンをしている友人がいます。 一昨年から『アマルフィー』という映画で4ヶ月のイタリアロケ、その直後から『のだめカンタービレ』という映画で、フランス、チェコ、オーストリア、スロバキアなどの撮影でまたまた4ヶ月のヨーロッパロケと、一年のうちの三分の二ほどの海外生活でさすがに疲れました、というメールを正月にもらいました。仕事とはいえちょっとうらやましい気もしましたが、実際はそうとうハードだっただろうと思います。 そんなわけで、まず彼の労をねぎらう気持ちも込めて『のだめカンタービレ』を見てきました。内容もよく知らず、興味もあまり無かったのですが、これが見てみるとけっこう楽しめました。コミックがそのまま映像になっている感じはありますが、そのコミカルな軽さと本物のオーケストラの重厚な音と、ヨーロッパのロケーションの美しさなどとのコントラストのバランスが良かったのではと思いました。 映画作りもデザインもバランスが大切だと思います。 ふっと息をぬけて楽しめる映画です。 今年は、『のだめ・・・・』のサントラを聴きながら仕事を始めています・・・。
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