戦後落語史吉川潮


立川流顧問もされている吉川潮さんの『戦後落語史』刊行記念落語会での立川志らくさんの「文七元結」が今年初めての落語になりました。
左官職人の長兵衛は腕はいいが根っからの博打好きが仇になって年が越せない。娘のお久が、自ら吉原角海老に行き身売りのことを申し出る。角海老の女将は、長兵衛をよび意見した上で、一年間だけお久を女中としてあずかる約束で、五十両の金を貸し与える。帰り道、長兵衛は集金した金を盗られて、吾妻橋から身を投げようとしていた商家の手代文七を助け、五十両の金をなんとやってしまう。ところが盗られていたと思っていた金が、実は先方に忘れてきたもので、店にはすでに届けられていた。翌日、ことの次第を知った主人は、文七を連れ長兵衛を訪れる。礼のしるしと、お久を連れ帰り、のちに文七とお久が結ばれて文七元結の店をひらくという歌舞伎でも演じられている人情噺の古典落語です。
どことなく談志師匠を彷彿するテンポのいいしゃべりと、志らくさん一流の笑いがちりばめられたあっという間の一席でした。
立川談志ファンの私は立川流一門を応援していますが、中でも志らくさんはなかなかいいです。
それにしても世智辛い今の世の中お金の問題が絶えませんが、長兵衛さんのような江戸っ子がいたら人情味があってあったかいんだけどなぁ。
我が家にときどきいらっしゃる福沢諭吉さんはなんか冷たいです、すぐ旅立ってなかなかお戻りになりません・・・・・。