kyokyakuジャンクションを鑑賞し続けているぼくですが、素敵な立体交差につきものなのが、素敵な橋脚。一口に橋脚と言ってもいろいろあるのです。どれもほんとうに素敵。

と思っていたら、こういうサイトができていました。

高架橋脚ファンクラブ

そう、まさに高架の橋脚を「いいねえ」といって愛でるサイトです。実はこのサイト、先日DPZでご紹介した、エスカレーター好きの田村さんを会長とし、屋外にあるコンセントを鑑賞する太田さんを書記に擁する親睦組織なのだ。

「そういえば橋脚はいいと思ってたよ」という方は入会したらいいと思う。
mail : kyokyaku@gmail.com
twitter : @kyokyaku
に「入会希望」とメッセージ送ればよいとのこと。会員になったらなにが起こるのかというと、それは「橋脚良いねえ」と語り合う仲間ができる、とそういうことですね。たぶんそのうち「橋脚ツアー」とかが催されるんだと思う。

で、ぼくももちろん入会したいんだが、手ぶらで入会というわけにはいかないと思ったので、以下にこれまでとってきたジャンクション写真から橋脚部をフィーチャーしたカットをお届けしようと思う。

ほら、シャーロキアンを名乗るには聖典に関する論文を書くっていうのがいちおうのルールじゃないですか、そういう感じで。いや、もちろんみなさんはもっと気軽に入会希望メール送ればいいと思うよ。なんというか、こう、ほら、こういうサイト作られちゃってくやしいわけよ。だから「橋脚ならオレだって!」ってちんけなアピールしたいわけ。

まずは大阪の本町。この栓抜きみたいな橋脚にぐっとくる。橋脚好きなら一度は抜かれてみたい作品だ。
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大都市部の立体交差はいずれも苦労して重なり合っているので、それを支える橋脚もおのずと複雑怪奇。ひとつとして同じものがない。
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ジャンクションの立場から言わせていただくと(なんだその立場)、最も美しい立体交差の橋脚は久御山ジャンクションのそれだ。
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橋脚ツアーをやるなら、久御山は外せないと思う。東京から遠いけど。

で、関西の高架道路で橋脚、と言ったらこれを忘れてはならない。そう、船場だ。
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いや、これは橋脚じゃないじゃん、高架下建築じゃん、と思った関東のあなた。あまい。こんななのだよ、船場の橋脚は!

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どうよ。ってぼくが威張ることではない。建築だか橋脚だかもはやよくわからない。さすが天下の台所。

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橋脚ツアーをやるんなら船場は外せない。東京からだと遠いけど。

いや、船場のようなトリッキーなものをありがたがっているようではまだまだなのかもしれない。反省。よく見ればふつうの橋脚だって充分ふしぎな姿をしている。たとえば、天保山の駅前。
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手前の巨大栓抜きもいいが、奥の持ち上げ具合はどうだ。雨水管の這い方もキュート。

いやいや、これもまだ充分トリッキーか。もっとふつうのものもいいよね。たとえば東京は両国。
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こういう実直なのを愛でることができてこそ一人前か。

と思ったら、これも実はかなりトリッキー。上の写真の奥に注目。
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吊ってるのよね。さすが国技館そば。橋脚四十八手。というか、これは橋脚じゃないか。

有明なんかはほんとに橋脚本来の美しさを楽しめる作品かもしれない。
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あるいは川口とか。
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三郷とか。
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やっぱりこういう都心部じゃない郊外育ちの橋脚はてらいがない。のびのび育った感じ。「個性がなきゃだめ」とかそういうこと言われずに成長してる。大阪だと東大阪とか。
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辰巳も良い感じにシンプルかつ複雑。
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ジャンクション鑑賞の観点からすると、その複雑な絡みぐあいで人気の高い大黒も、橋脚観点からすると拍子抜けするほどシンプル。
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ただ、その居並ぶ様子はやはりすごい。
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一方で、郊外でもきどったやつはいて。いわば郊外のヤンキーか。美女木とか。
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いや、そういうおしゃれは望んでないんだけどな橋脚さんには。というか、これはおしゃれなのかほんとに。

とはいえ、ここからちょっと離れた場所のものはシンプルでいい。かわいいY字型。
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裏側の雨水管の這い具合もかわいい。
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さて、一見シンプルだけど苦労してるなー、っていう橋脚さんもいまして。幼いころから家が貧乏だったけど親の愛情たっぷりうけて素直に育った、って感じ。なんでこんな過剰に擬人化するのか。そうか、これが橋脚の魅力か。そんな苦労人のひとりが一ノ橋。
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どこが苦労人か分かるだろうか。なぜこういう凸の形になっているのか。それは足下に川が流れているから。川の中に脚つっこめないのでがに股で踏ん張っているわけだ。内股が痙りそうだ。
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さらにこの一ノ橋さんはけっこうお年を召していて、補修の姿も応援したくなる。
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あとは、造りかけの橋脚もいいよね。東雲とか。
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残念ながらというか喜ばしいことにというか、もう完成してしまって。娘が嫁ぐのを見る父親の気分。うそ、娘なんていないから知らんが。あと、この東雲ジャンクションの橋脚は別の場所で造って船で運んできたのだとか。

さてさて、とはいえやっぱりダイナミックな橋脚に惹かれてしまうのもまた事実。個人的にダイナミック橋脚日本一と認定したいのは、もちろんあの北港だ。
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もはや橋脚と言えるのかどうか。ファンクラブ会長および書記のお二方には、まず北港に行っていただきたい。すぐそばにはこんなV字型のものもあるよ!
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橋脚ツアーの際にはぜひ北港を。東京から遠いけどな。大阪の人がうらやましい。

東京でいえば、やっぱりこれか。箱崎。
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「ひとりですべてを支える」といった佇まいがすごい。子ども10人、お父さんひとりの収入でがんばる、みたいな感じか。ちがうか。ちがいますね。

ちょっと先の非常階段の絡んだ橋脚もすばらしい。
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そして見逃しがちなのが、江戸橋方面へちょっと行ったところのこれ。あらためて見るとこれはすごい。
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構造のことは全く知らないが、このくにゃってなったところはだいじょうぶか。橋脚好きへのサービスか。全体が何かのカタカナの文字に見える。

と、あらためて橋脚に注目してジャンクション見てみたが、いろいろ発見があって自分でもびっくりした。あの大黒が橋脚としてはシンプル、とかびっくり。先日の西新宿ジャンクションも、よく見れば橋脚すごい。今後は橋脚にも注目しつつジャンクション鑑賞しようと思う。

でもまあ、こういうなんてことないのが延々並んでいくのがいい。こういうところで育ったからなあ。ぼく。
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