【追記:「Consultant」のウェブページで全文公開されました!

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建設コンサルタンツ協会の協会誌「Consultant」の260号が「土木萌え」特集。寄稿しています。

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↑ベッヒャーの写真から「ドボクサミット」、そして現在にいたるまでの"ドボク"愛好の流れと、なぜぼくが工場とかジャンクションとかに"萌え"ちゃうのかを、強引にまとめました。
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↑写真も載せてもらってますよ。

ときどきこうやって土木業界の「中の人」にお話しいただくことがあって、とてもうれしい。おなじく、いわゆる業界誌の「土木技術」でも、ぼく、水門の佐藤さんダムの萩原さん鉄塔の長谷川さんがもちまわりでもう2年あまり連載をしていたりもします。

で、今回のこの「土木萌え」特集ではぼくのほかにも「おなじみのメンバー」が寄稿してまして、それぞれのスタンスがとても興味深い。

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↑デイリーポータルZのライター仲間でもある田村さんは巻頭にどーんと!

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↑土木業界でダムは欠かせません。宮島さんの登場です。

ぼくは比較的「ドボクに萌えること」自体をちょっと引いた観点で論じてみたのですが、このお二人はかまわずその偏愛ぶりを発揮。すばらしい。

なにが興味深いって、後半で大学の先生がたが「ドボクから土木へ」という題目で文章を書かれているんだけど、この内容がぜんぜん「特集・土木萌え」じゃないわけ。いわばふつうに「土木のあり方とは」を論じている

いやもちろんこれはけなしているわけじゃなくて(特に災害科学国際研究所の平野勝也先生の文章はとてもおもしろかった!)、ぼくらのような部外者がのほほんと「かっこいいー!」って言ってるのと平行してこういうまっとうな文章を対置させることで、結局のところぼくらが業界にとって(まあ、業界だけじゃなくて世間一般においてもなんだけどねー)いかにへんてこな存在であるかがあぶりだされて、それがおもしろい、ってこと。

まあ、だいたい「ドボクから土木へ」っていうのがおもしろい。だってさ、「土木からドボクへ」だったらまだわかるよ?これってときどき街で見かける「ルールからマナーへ」っていう標語に似てる。いやいや、そっちの向きへの遷移はないでしょ!っていう。

で、この両者の間に流れる深い流れに、土木業界らしく橋を架けるのが、八馬先生だ。

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↑橋を架けるというか、マニアと専門家の板挟みというか。

現在千葉工業大学の准教授で、かつては建設コンサルタント会社に勤務していた経歴と、ドボクサミットのメンバーでもあるという華々しい経歴を持つ、八馬さん。先日東工大でやった写真展とトークショーにも登壇いただきました。われらが「マニア」の理論方面お目付役でもあります。

で、そのお目付役にふさわしく、ページ構成的にもぼくらと先生方のちょうど間で板挟みになりつつ、両者の視点から「土木構造物に"萌える"とはどういうことなのか」を論じておられます。

これがとてもいい文章でして。たとえば
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筆者が知る土木愛好家の多くは、「蛇口をひねると水が出る」「スイッチを入れると明かりが灯る」「多少の雨では水浸しにならない」など、「あたりまえ」と思われている事柄を「考えてみると不思議」と感じるメンタリティーを持っている。土木とは無縁の仕事をしている彼らは、世間では無意識のレベルにまで浸透しているインフラの風景を、新鮮なまなざしで次々と「再発見」している。
とか、ぼくが"「『当たり前だと思っていない』ことが当たり前だと思っていた」ことを当たり前ではない"、と指摘してる文章とか。

最後の締めもすてきだった。
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いずれ「Consultant」のウェブページで全文PDF公開されるはずなので(現時点ではまだアップされてません)、ぜひ読んでみてくださいませ!→全文公開されました!