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*追記:会期延長して、2014年1月6日(月)〜1月11日(土)にまたやるそうです。人気だ!

2013年12月21日(土)まで渋谷の "shibuya355" で行われている「座二郎原画展」が工場好き・高架好き・地下鉄好きにとってすばらしく魅力的ですてきすぎて興奮しちゃうこと間違いないので、お勧めします。いや、もっとひろくインフラ好き・立体交差しまくる大都市の光景にぐっと来る健全な趣味をお持ちの全ての方にお勧めです。

・座二郎原画展
・2013.12.7(土)〜2013.12.21(土) 
・オープン時間12:00〜19:30(入場無料)
shibuya355にて

このエントリ書いてる時点でもう明日が最終日なんですが。みんないそいで行って!

こういうちょうすてきな絵を見ることができます!
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↑ぼくはこれがいちばん好き。欲しい。「日本橋高架R計画」

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↑部分。いわゆる「日本橋の景観」は本気でこれを目指すべきだと思うよほんとに。

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↑インフラ好きだったらここだよね!御茶ノ水!

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↑これこのまえぼくの夢にでてきたよ!

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↑これも夢みたことがある!なんで座二郎さんぼくの夢知ってるの!

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↑こういう壁紙欲しい。リアル壁紙として。

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↑エスカレーター好きも見に行きなさい!

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↑ぜったい「東京エスカレーター」の田村さんはこういう夢見てると思うんだよね。

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↑予想していたよりずっと点数が多くて大満足で何時間でもいられそうだった。一泊したい。

な?すてきでしょ?ぼくのブログ覗こうって人なら見に行かなきゃだめだと思うんだ。


さて、座二郎さんは以前からご自身のサイトでマンガを発表されていて(これら原画展の絵も見ることができます)、ぼくはずっとファンなのだ。最初に座二郎さんのことを大好きになったのは、数年前『座二郎のデコミ!』というサイトだったころ(いまはこちらで見れます→BCCKS『座二郎のデコミ!』)に見たマンガの舞台が魅惑の旧公団田町駅前市街地住宅だったから!


↑これ!いいよねー、市街地住宅!(大きな地図で見る

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↑これ見たら「あっ!」って思うじゃないですか(『座二郎のデコミ!』より。以下同じ)

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↑上の航空写真と見比べてください。

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↑一度は暮らしてみたいと思っていたらですね

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↑座二郎さんはここに住んでるというじゃないですか!

ね、ぜったいこりゃ座二郎さんという人は素敵な人に違いないと思うよね。

で、おもしろいのは、座二郎さんはその後結婚なさってこの魅惑の市街地住宅を離れるわけですが、引っ越した先がなんと我がホームタウン西船橋。ぼくの通ってた中学校のちかく。

そう、西船橋。座二郎さんがビッグコミックスペリオールで連載している「地下鉄の座二郎」(こちらで読めます。読め。いいから読め)。なにがびっくりって、彼は地下鉄で描いてるんですよ、これらのマンガを。座二郎さんのtwitterアカウント( @zajirogh )をフォローすると、毎日座二郎さんが会社帰りに東西線でマンガを描き始めるときに「これから描きますよ」って流れてきて楽しいよ。

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「地下鉄の座二郎」より。読め。いいから読め

その後、たしか首都高の高架を見て歩くツアーを開催したときに参加してくれて、そのとき始めてお会いしたのだった。感激だった。そして、2011年の「鹿島工場ツアー」にも来て頂いた。工場スケッチしている座二郎さんの姿をよく覚えている。

ぼくは写真でいっしょうけんめい今の都市の景観がエキサイティングで楽しめるものだということを主張してきたんだけど、座二郎さんは絵でそれをやっているのだと思っている。マンガ読めばわかるけど、地下鉄の空間に並々ならぬ愛着を持っておられるようで、ぼくも気がつけばデイリーポータルZでけっこう地下鉄ネタを書いてる。交通インフラが交錯する、しかも地下で!っていうのをいつまでも「当たり前のもの」としてスルーできない体質というか。いわゆる鉄道好きでなくても、あれに興奮できる人はたくさんいる。ぼくらはなんとかっこいい都市に暮らしていることか。

で、今回原画見て気がついたことがある。それは本エントリのタイトル「内容と描き方と表現が完全に一致している!」ってこと。

地下鉄空間を舞台にしたマンガを、地下鉄で描く。(マンガ読むと分かるけど、地下鉄で描いていること自体が描かれるので、どこまでがフィクションでどこまでが地下鉄でマンガを描いている自分のことなのかが分からなくなってふわふわする感じがすてき)このことだけでもすごいんだけど、今回「あ!」って思ったのは「表現」の一致。なんのことかというと、たとえばこれ↓

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↑座二郎さんはあるときからチラシなどの上に絵を描くようになったんだけど、その元のチラシの文字やデザインが、描かれた絵と思わぬところで思わぬ効果を生んでいるのがおもしろい。で、ときどき見ている方にも「これ、元のチラシに"描かされてる"な」っていう部分があったりする(気のせいかもしれないけど)。

これって、まさに既存のインフラと地下鉄の関係と同じじゃないですか!(じゃーん!)

東京の地下鉄(に限らず道路や建物もだけど)が今のようになっているのは先行する「事情」に規定された結果なわけで。この前の東京人 2013年 10月号・特集「東京アンダーグラウンド」に書いた地下空間がなぜ楽しいか、っていう話しはそういうこと。都市は白紙ではない。綿々と続く先行形態の上に描かれているのだ。

…って、まあちょっと穿ちすぎだけど。ちょっと感動的だったので。

それで言うとね、今回の展覧会の場所も「一致」してる。会場のギャラリーは渋谷駅から首都高沿いに歩いたところにあるんだけど、この首都高がちょうど高架になりはじめる場所に立地している。

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↑浅く地下を走っていた首都高がちょうどギャラリーの横で離陸。

これは首都高の高さは変わってなくて、まわりの地形が駅に向かってがくっと下がっていっているから。スリバチ本の表紙になるぐらいだからね、渋谷駅は。

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↑地形図で見るとこんな。

地下鉄は高圧送電線と同じく、郊外では高架あるいは地面を走るけど、都心では地中に潜る。われらが西船橋に向かう東西線は荒川のところで地下から高架になる。さまざまな地上と地下の事情で地下鉄空間がおもしろくなるいちばんダイナミックな要素が地形だと思う。渋谷はまさにそれがよく分かる場所。銀座線も同じ事情だよね。

なので、みなさんにご提案したいのは、ギャラリーに向かう経路は、JRあるいは地下鉄銀座線から東口のロータリーを越えてヒカリエの2階につながるあの橋を行ってほしい。そのまままっすぐヒカリエを通り抜けるとなんといつのまにか1階になっててそのまま青山通りに出ちゃう。青山通りに出たらすぐのところにある歩道橋をあらためて登って、渋谷クロスタワーのデッキ部分をぐるりと回ってそのまま後ろ側へ2階を行ってみてほしい。またもやいつの間にか1階になってて道路に出ちゃう。おもしろい。

地形解説
↑こういうこと。つたない絵でおはずかしい。

と、なんか話題が脱線しましたが、明日までなのでみなさん忘れずに渋谷へ!

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↑絵のひとつにぼくのイベントのチラシが使われてた!なんかうれしい!