「屋上バレー」は何になった?以来、ビルの屋上が気になってます。実際の屋上もそうだけど、映画やマンガに出てくる屋上もいろいろ探してて(屋上シーンがある作品知っている方がいたら教えてください)、そういえば、とちょっと変わった屋上を思い出した。

みんな大好き「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の13巻の91ページに見事な「バックヤード化した屋上」が出てくるのだ。

これが重要なシーンでして

セーラさんがお兄さんが生きているということを、はじめて知らされるシーンなのだ。演出としてすごいなあ、と思うのは「頭上にヘリがいるので大声を出さないとならない」っていう場面を作っている点だ。この大声っていうのは、セーラさんの受ける衝撃を表現しているわけだ。

でもこれマンガなのだ。それがまたすごい。映像だったら実際に音声として大声だから演出効果も抜群だと思うが、絵なのだ。それでもこれが有効なのは、もちろん安彦良和のすごさなんだけど、それ以上に、ぼくらすでにアニメをさんざん見てるのでセーラさんの声も、脳内でちゃんと音声化されて読んじゃうからだと思う。

で、なんでヘリがいるかというと病院の屋上だからだ「屋上バレー」は何になった?で触れた高層ビルの屋上にヘリポート作るように、という消防庁のお達しはコロニーでも発布されていたようだ。

ORIGIN13_084

↑上の円形のものがヘリポートのようです。

で、この場面が91ページ↓

ORIGIN13_091

みごとにバックヤード化。宇宙歴0079年になっても、ビル屋上はバックヤードのままみたいです。

これの何が興味深いって、屋上にエアコンの廃熱をしちゃうっていうのはそこがビルの「外」だからなんだけど、考えてみたらここ「外」じゃないわけですよ。だってコロニーなんだもん。

ORIGIN13_078

↑この中なわけだから。ま、考えてみれば地球も同じわけですけど。

屋上から出た熱なり何なりは、最終的にはこのコロニーの外に出されるのだろうか。コロニー外壁こそ「バックヤード」だ。そう思うと、航空写真で見るビル街の光景と、上の絵のコロニー外壁はよく似ている。

人間の身体が恒常性を保つためにいわば皮膚が熱交換して、そこから外側にどんどんバックヤードが入れ子状に続いてるんだよなあ、と思った。あと、ガンダム THE ORIGINはやっぱりすばらしいなあ、と思った。