花見や花火といえばブルーシート。安くて丈夫な建設資材であるシートがたまたまブルーなため桜の下が青くなるわけだが、ブルーシートがなぜ青いかというと「見た目爽やかだから」らしい。そういう理由がまわりまわって風景を決めちゃうのおもしろい。

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さらに面白いのは、ホームレスの家が青くなるのは、置かれていったシートをふたたび"建設資材"として再利用するからだそう。上野公園や隅田川に青が目立った(最近あまりいらっしゃらないけど)のは花見と花火があるからだという。これは以前ホームレスの家の観察をしたとき隅田川のホームレスの方にきいた。

風景の色が何で決まったか、でいうと、香港の古い団地の色あいはなぜ赤が多いのか、という記事を現地の新聞コラムで読んだことがあってそれも面白かった。それによると、赤系塗料の値段が安かったから、だそうだ。曰く、あの赤の成分は錆の色で、最も安価につくることができる、と。

青といえばクロマキー合成のブルーバックも、おおもとをたどるとモノクロフィルムの時代のフィルムの特性に由来するという(後にも使われ続けたのは肌の色との兼ね合いだろうけど)。ブルーシートほどではないが色それ自体に理由がないのおもしろい。

青でさらに思い出したのはブルースクリーンだ。あれ、なぜ青なんだろう。ブルーバックと同じように、初期のディスプレイの性能がおおもとにあって、それが解消された今でも受け継がれているのではないかと予想するんだけど。

さらに思い出した。そういえば青焼きってなんで青いのか。同じく青いサノアタイプ(いわゆる「青写真」)が紫外線によって還元された鉄イオンとだけ反応する塩で現像するため、と習ったけど。

いずれにせよ人間が青を選んだわけではないっていうの、やっぱりおもしろい。