「住宅都市整理公団」別棟

ここは団地マニアのためのウェブサイト「住宅都市整公団」の総裁のblogです。団地だけじゃなくて工場やジャンクションや高架下建築や。

「悪い」景観を守る会

シンポジウムとトークショー。立て続け。

laud04

間取り図ナイト3に出たかと思えば、大団地展5とそのトークショーして、そして今度は建築学会と土木の人たちと立て続けにイベントがあります。

建築夜学校■まず10/2日(木)は「建築夜学校」に出演します。建築学会主催。建築学会。だいじょうぶかな、ぼく。

18:00から。三田駅そば建築会館ホールにて。参加無料で当日先着順だそうです。詳しくはこちら

テーマがいわば「ヤバい景観」なのですよ。郊外の風景とか建築とか。先日、ぐっとくるハードコア郊外の風景を探して16号を走ったぼくです。いいよねえ、郊外。「郊外の風景、ぐっときますよね」を言うために参加します。いや、団地の話するけど。

で、ものすごく楽しみなのは東浩紀さんも出演する、ということ。みんな「東京から考える」を読んでから来るといいと思うよ。エキサイティングな本です、これ。ぼくが知る限りいまのところ唯一の「郊外ぐっとくるよね本」だよ。

■で、そのあと、建築学会で話したその舌の根も乾かないうちに、こんどは土木系の方々とトーク。団地、工場、ジャンクションそのほかこれまでいろいろやり散らかしてきたことをまとめようと思ってます。うそ、たぶんまとまりゃしない。

偶然にも大学時代の同級生が副都心線について話するそうなので、それも楽しみ。

主催のlaudは思い起こせば数年前、初めて団地イベントを品川でやったきっかけを作ってくれたのです。懐かしい。

●日時:2008.10.6(月)
 open 19:00 close 20:45 
●会費:¥1,500(1ドリンク付)
●場所:DADACAFE
(JR代々木駅東口徒歩2分) 
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-23-10
03-3350-2245
地図
●申し込み:
 氏名、職業、人数をご記入の上、info@laud.jpまでメールにてお申し込みください。(先着30名)

くわしくはこちら


あんまりイベントとかばかりやっていると編集の人に怒られそうなので、今年はこれぐらいにしておきたい。すみません。

ついに滝沢ダムが放流

ついに滝沢ダムが放流するらしい。

滝沢ダム 最高水位到達見込み及び放流試験の実施について

なぜに、なぜに、な ぜ に ! ! 4月1日なのかね!

この日はもうどうやったって動かせない仕事が入っている…土木エンタテイメント系は必ず行ってぼくの分まで見てくるように。そしてどれだけすごかったかはぼくの前では口にしないように。ほんとに。

あ、もしかしてエイプリルフール?

水門ツアー・ひきつづき新小名木川水門02

新小名木川水門02

水門ツアー・新小名木川水門

水門ツアー

↑クリックすると無駄にでかくなるので注意。

大きな地図で見る

Floodgates佐藤さんによる「水門ツアー」が行われました。告知したかったんだけど、ツアーが決まった時点で既に参加者が30名あまりになってたんで控えました。みんなすまん。次回な。

とりあえず写真を。詳しくはそのうちレポートします。まずは下記などご覧ください。

水門ツアーの試み
FGF (Flood Gates Fever)
水門ツアー

"景観の悪さではなく実は「態度の悪さ」を諫めているわけだ。"

10+1 No.49団地
「10+1」の No.49に団地の写真が載っています。ゴルフ練習場立体駐車場の写真とあわせて4ページにわたって。自分で言うのもなんだがかっこいいんだよ、これが。

これは石川さんが同誌に連載していて、今回「『悪い』景観」にかんして書いた中で紹介されているもの。ぼくがいままでここで書いたことなども引用されていて、少々こそばゆい。

ともあれこの石川さんの文章、さながら現時点での「『悪い』景観」に関する中間まとめのようなものになっているので必見。最後、先日の白髭団地ツアーの様子とともに書かれています。石川さんならではの地形の話とあわせて。必見。しめくくりの文章になんだかじんときた。引用するのがもったいない。みんな買え。

10+1 No.49
10+1 No.49


学生時代から楽しみに読んでいたあこがれの雑誌に自分の写真がこうして載るだなんて感無量。思えば遠くへ来たものだ、と思う。こんな大げさな感慨を抱くのは、この「10+1」が次号で休刊してしまうせいもある。お世話になりました。ありがとう「10+1」。

「ドリーム・ランドスケープ」

井村 和人 「ドリーム・ランドスケープ」

井村 和人さんの写真展「ドリーム・ランドスケープ」を見てきた。ひさしぶりにとてもエキサイティングな写真体験でした。いやはや、同日そばでやってた柴田敏雄さんの写真より興奮した。

神奈川のニュータウン、しかも郊外の最外縁部とでもいうべき場所の写真をきわめてフラットに撮っておられ、もちろんひとつひとつはどこか特定の風景なんだけど「どこかでいつも目にしてる」っていう強烈な既視感がある。「『悪い』景観」研究するんなら井村さんのこの写真は必見だね。

ギャラリーにいらっしゃったご本人ともお話しをした。これがまたひじょうに興味深いお話しだった。「美しい景観を創る会」のことはご存じなかったようだが、だからこそこれらの風景をアンチテーゼでも何でもなく素で鑑賞しておられる。

ぼくがびっくりしたのは、こういう郊外---上記のようにその最外縁部。乱暴なひとくくりを避けるのなら「圏外」(©石川さん)という造語で呼びたい---の風景は「どんどんなくなってしまっているから撮っておかないと」という井村さんの言葉だった。なんとなくこういう風景は無尽蔵にあってなくなるものではないと思っていたけれど、聞けばけっこう失われつつあるのだとか。従来の風景論的な価値から言ったらべつに失われてもいいのかもしれないが、井村さんは「これらを故郷として懐かしいと思う人たちは大勢いる」と言う。その通りだ。たぶんぼくの世代の人の多くがこういう「圏外」で生まれ育ったのではないか。

「里山とか棚田の風景は『残すべきもの』として浸透しているけれど、こういう(圏外の)風景はまだまだ。でもこうやって写真にとって見せていくことでいずれはそうなるのでは」

写真家の現実に対するビジョンをこういうストレートに聞く機会はそうない。感動した。写真集が待ち遠しい。

あと、今回拝見した作品の多くが地形的に起伏がある場所が多く、それもまたまさに「圏外」っぽかった。多摩ニュータウンの一番端っこみたいな感じ。ぼくは千葉の人間なのでもっと真っ平らな風景に郊外感を感じるんだけれども。

いずれ「『悪い』景観」関係者で井村さんのお話を聞く機会を設けたい。

偽物の、本物の樹

最近ようやく気がついたのは、郊外とか工業地域とかそういう場所の何ともいえないあの雰囲気を作っているのは、実は郊外建て売り住宅の列や大型店舗や工場そのものじゃなくて、植栽なんじゃないかと。

ほったらかしで盛大に茂ってるんだけどかなり人工臭いあれ。個人的にはかなりぐっとくる。

「工場萌え」にも書いたけど、京葉コンビナートはそういう工場と住宅地を仕切るためのかなり幅の広いグリーンベルトにさえぎられて公道からほとんど見えない。これは川崎なんかとは大きく違う。で、先日行われた「工場鑑賞ツアー」にわれらが石川さんが参加されたおり、この植栽のことを聞いたらかなり興味深い話が聞けた。

どういう樹を選んでどういうコンセプトで植えるか、というのには実は流行廃りがあって、ちょうどこの京葉コンビナートの時期は、「この土地でほったらかしにしたらどういう木がどういう風に育つのか」をシミュレートして、あらかじめその状態を先に作る、と。そうすることでつまりメンテナンスの手間がいくらか軽減されるし、ある意味こうやってつくられたグリーンは、無理矢理人間が作った偽物じゃないよね、という考え方だとか。(以上、かなりうろ覚えだけど。訂正求む>石川さん)

で、いまは一周してこういうコンセプトは主流ではないとか。すげー面白い。

と思ってたら速報ダム日和こんなエントリが。


「関越道の両側がすごい事になってる 」



これこれ。このなんともいえない偽物っぽい植栽。いいなあ、ぐっとくるよ。これも、たぶん京葉コンビナートと同じだよね。

こりゃあ、植栽に関しても勉強しなきゃならないか。


(07/12/13追記)
そして石川さんがすごくしっかりと解説をしてくださった→「■ 良い植生、悪い植生」。ありがとうございます。

一言で「緑」とか言っているけれど、これもまた人のなせる技なのだなあ。だいたい「植生」って言葉が不思議だ。真の工場好きならばこれを読まねばなるまい。これはちょっと読み込んで勉強しなきゃ。しかし自分でも工場から植生にたどり着くとは思わなかった。まったくかじったことすらない分野だ。

あと文中で触れられている「パラレルワールド」とはこれのこと。

「『悪い』景観」写真(?)

柴田敏雄

ぼくが尊敬してやまない写真家、柴田敏雄さんの写真展が行われている。これは行かなきゃ!

切り開かれた山の法面がコンクリで固められている光景を8×10で鳥肌が立つほど美しく撮る写真家。うまく説明できないのでいいからみんな見に行け。残念ながら写真集はおおむね絶版。かろうじて「VISIONS of JAPAN」だけは手に入るようだけど。

そして近くのギャラリーでこちらも面白そうな写真展がある。

井村 和人 「ドリーム・ランドスケープ」

井村 和人さんという写真家の写真展。神奈川のニュータウンを撮影した作品だそうだ。


ああ、いま気がついたけどどっちも「『悪い』景観」だ。
tw fc
カモ
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名団地たちをペーパークラフトにしました。
門外不出の旧公団による古い団地写真も多数!
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