「住宅都市整理公団」別棟

ここは団地マニアのためのウェブサイト「住宅都市整公団」の総裁のblogです。団地だけじゃなくて工場やジャンクションや高架下建築や。

写真

写真集「香港のてざわり」「チェルノブイリ」冬コミで再リリース




2017年の冬のコミケで「香港のてざわり」と「チェルノブイリ」ふたたびリリースします。場所はビッグサイトの

12月31日・東2ホール 「O-27b」

でお待ちしてます。

両方とも既刊ですが、おかげさまで大人気だったので増刷しました。

「香港のてざわり」の全ページはこちらで見ることができます。

「チェルノブイリ」も全ページご覧いただけます→こちら

香港についてはデイリーポータルZのこの記事→「香港の団地はやっぱりすごい」、チェルノブイリは→「チェルノブイリは『ふつう』だった」を読んでみてください。

大晦日にみなさまのお越しをお待ちしております!
 
 


コティングリー妖精事件とインスタグラム(「心霊写真と自撮り」補遺)

ここのところ写真論的なエッセイを書いている。先日は『ゲンロンβ16 : 対話する哲学』に「心霊写真と自撮り」と題して、撮影者と被写体が一体化している自撮りを心霊写真と結びつけて考察したエッセイを寄稿した。ぼくらしからぬとてもちゃんとした論考で、自分で言うのもなんだがすごくおもしろいので読んでほしい。

で、本文で書ききれなかった「コティングリー妖精事件」について以下に。

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これは1917年にイギリスはヨークシャー州コティングリーに住むふたりの少女によって撮影された妖精の写真。心霊写真史を語る上で欠かすことのできないものなのだが、「心霊写真と自撮り」では、妖精にまで触れると収拾がつかなくなるのでやむなく割愛した。

シャーロキアンにあこがれたぼくにとって、コティングリー妖精事件の顛末は興味深くそしてちょっと切ない。なぜなら、これはシャーロック・ホームズの生みの親であるコナン・ドイルの晩節を汚した事件だからだ。ドイルは本まで出版してこの写真を本物だとして世に広めたのだが、彼の死後に捏造であったことが当事者によって告白された。

おそらく最も有名な心霊写真であるこの妖精。「心霊写真と自撮り」でぼくは、インスタグラムを代表とする現在の写真SNSにおいては、カメラそれ自体が "幽霊" になっていると書いた。興味深いのは、そのインスタグラムもまた「妖精」に関係しているということ。インスタグラム特有の正方形フォーマットはコダックの「インスタマチック」のそれを踏襲していると言われる。そのインスタマチックカメラはそれまで主流だったブローニー・フィルムを使う正方形フォーマットを踏襲している。そしてこのブローニーの語源はなんと妖精なのである。つまりインスタグラムの正方形はいわば妖精のしわざなのだ。

スピリチュアリズムの信奉者であったドイルにとって、心霊写真は死者の霊など目に見えないものが存在する証拠品であった。このことは、ホームズが「あの女性 」"The woman" とただひとり定冠詞をつけて呼ぶ特別な存在であるアイリーン・アドラーが登場する「ボヘミアの醜聞」のストーリーと合わせて考えるととてもおもしろい。この事件でホームズは、手紙の筆跡も専用封筒も偽造できる以上証拠にはならないが写真は決定的だ、と言う。いまでは疑わしい写真の証拠性を、ホームズはみじんも疑っていない。

そしてこの物語の最後で、依頼人に褒美は思いのままだと言われたにもかかわらず、ホームズが報酬として求めたのは自分を出し抜いた "The woman" の写真だった。証拠性と、センチメンタルな性質。「ボヘミアの醜聞」は写真の対照的な2つの機能を描いた意味でも名作だ。 
 

『東京大改造マップ2017-2020』がほぼ写真集

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東京の再開発動向をまとめたムック『東京大改造マップ2017-2020』にぼくの写真が載っています。これがもはや写真集っぽい!

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↑A4版判型見開きでどーんと!続きを読む

2016年冬コミで写真集『チェルノブイリ』リリース



2016年冬のコミケで新作写真集リリースします。『チェルノブイリ』。その名の通りチェルノブイリとその周辺の写真集。

  • 平成28年12月30日(金) ビッグサイト 東7ホール 「i13a」にて

  • ほったらけの旅」さんのスペースにおじゃまして出展します(ぼくは抽選落ちたので)

過日チェルノブイリに行った時に見た構造物・光景を収めました。A5サイズ38ページ、1,000円。今のところコミケ以外での販売は予定がないので、確実に入手したいという方はビッグサイトへぜひ。コミケ行ったことない、って人はこれを機会に遊びにいってはいかがでしょうか。おもしろいよ、コミケ。

チェルノブイリ紀行の詳しいレポートは下記

ほったらけの旅」さんとは、コミケで知り合って、チェルノブイリに一緒に行った仲です。あちらもどうやらチェルノブイリ写真集とグッズを持っていくみたいなので、あわせてぜひ。ぼくも楽しみ。

で、ぼくの写真集、本日印刷所から届きまして。けっこう良い出来で満足。冒頭の写真が表紙。以下、


↑事故を起こした4号機の威容続きを読む

「新宿 ―変容する都市の記憶」展がすばらしい

いま新宿のコニカミノルタプラザで行われている写真展「新宿 ―変容する都市の記憶―」がすごく面白かった。みんな行って見てください。2015年11月24日まで。



新宿駅周辺の昔の写真を展示しているもの。大正から高度経済成長期まであって、新宿がいかに様変わりしてきたか、一方で変わらず面影が今も残っているか、の両方を感じることができて面白い。

上は会場で販売されている写真集。190ページあまりで1000円。お買い得。


この写真集に載っている(以下同様)、1920年(大正9年)の新宿3丁目あたりの新宿通り。現在の伊勢丹のあたりか…! 路面電車が走っている。

会場では、ぜひすばらしい iPhoneアプリ『東京時層地図』を片手に見てみて! 楽しさ倍増。例えば上のこの場所と時代の地図を見てみると、続きを読む

ゆうパックのお姉さんとコミケ話で意気投合〜モールの吹き抜けの写真集「モールのフキヌケ」

モールの吹き抜けの写真集、その名も「モールのフキヌケ」いよいよお目見えです。まずは年末のコミケ(2014年12月)で頒布します。全ページをこちらで公開しています。

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↑こういうポスター作りたいものです。

本の仕上がりは下のような感じ。すてきだ!(いずれも画像クリックで大きなものをご覧いただけます)続きを読む

『ART OSAKA 2014』への工場・ジャンクション写真出品と、記念トークイベント




きたる2014年7月11日(金)の夜、大阪でトークイベントやりますよ!
  • ■大山顕トークイベント「『工場萌え』から『団地妻』まで!」
  • 2014年7月11日(金)19:30開場/20:30スタート
  • 心斎橋のdigmeout ART & DIENR にて→地図
  • 料金2000円(+別途1ドリンク)
  • 予約は会場への電話受付のみ→ 06-6213-1007

いままでデイリーポータルZに書いてきたことや、団地団で話したこと、あとはゲンロンカフェで論じたことなど、時間が許す限りあらいざらいネタご披露する予定。工場萌えから団地好き、ドボクから見える文化論など聞いてみたい方々、ぜひお越しくださいませ。続きを読む

写真には「撮影者がどこに立っていたか」も写っている〜「東京オリンピック1964アーカイブ」で気づいたこと

ここ3年渡邉英徳さんに呼ばれて首都大で「デザインマネジメント」の授業で特別講義をしている。今年も先日やってきた。まあ内容はいつもの団地トークとかなんですが。1年生向けに団地談義はショックが大きかったかな。

ヒロシマアーカイブ」や「ナガサキアーカイブ」、「東日本大震災アーカイブ」などのすばらしい作品で知られる渡邉さん。先日「データを紡いで社会につなぐ」を出版もし、すっかり有名人ですが「マッピングナイト」というイベントで一緒に登壇してたり、2003年に当時サラリーマンだったぼくが初めて「大団地展」という写真展を開催したときに会場に訪ねてきてくれて以来のつきあいという間柄なのだ。

で、ひさしぶりに会って準備中の最新作「東京オリンピック1964アーカイブ」を見せてもらったんだけど、これが写真論的にすごく興味深かったのでその話をしよう。続きを読む
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カモ
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名団地たちをペーパークラフトにしました。
門外不出の旧公団による古い団地写真も多数!
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