「住宅都市整理公団」別棟

ここは団地マニアのためのウェブサイト「住宅都市整公団」の総裁のblogです。団地だけじゃなくて工場やジャンクションや高架下建築や。

ヤバ景(やばい景観)

桜色の底の青

花見や花火といえばブルーシート。安くて丈夫な建設資材であるシートがたまたまブルーなため桜の下が青くなるわけだが、ブルーシートがなぜ青いかというと「見た目爽やかだから」らしい。そういう理由がまわりまわって風景を決めちゃうのおもしろい。

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さらに面白いのは、ホームレスの家が青くなるのは、置かれていったシートをふたたび"建設資材"として再利用するからだそう。上野公園や隅田川に青が目立った(最近あまりいらっしゃらないけど)のは花見と花火があるからだという。これは以前ホームレスの家の観察をしたとき隅田川のホームレスの方にきいた。

風景の色が何で決まったか、でいうと、香港の古い団地の色あいはなぜ赤が多いのか、という記事を現地の新聞コラムで読んだことがあってそれも面白かった。それによると、赤系塗料の値段が安かったから、だそうだ。曰く、あの赤の成分は錆の色で、最も安価につくることができる、と。

青といえばクロマキー合成のブルーバックも、おおもとをたどるとモノクロフィルムの時代のフィルムの特性に由来するという(後にも使われ続けたのは肌の色との兼ね合いだろうけど)。ブルーシートほどではないが色それ自体に理由がないのおもしろい。

青でさらに思い出したのはブルースクリーンだ。あれ、なぜ青なんだろう。ブルーバックと同じように、初期のディスプレイの性能がおおもとにあって、それが解消された今でも受け継がれているのではないかと予想するんだけど。

さらに思い出した。そういえば青焼きってなんで青いのか。同じく青いサノアタイプ(いわゆる「青写真」)が紫外線によって還元された鉄イオンとだけ反応する塩で現像するため、と習ったけど。

いずれにせよ人間が青を選んだわけではないっていうの、やっぱりおもしろい。
 
 

仙台の泉中央駅前に意欲的な歩道橋があった

先日仙台へ行った際に、脚を伸ばして地下鉄の終点・泉中央駅へ行った。そうしたら駅前に意欲的な歩道橋が!

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窓税対策窓が!

以前デイリーポータルZに「フランス行ったのに窓ばかり見てた」という記事を書いた。タイトル通りの内容です。

それの4ページ目にでてくるこれ↓

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パリにたくさんあったんだけど、こういう埋められた窓が気になった。これなんなのかというと、その昔フランスには窓の数で課税する「窓税」というものがあって、それを回避するために窓をなくした跡なのだとか。

で、今日三鷹のあたりを歩いていたらすごいものを見つけた。続きを読む

すてきな2つの雑誌に「かわいいビル」が

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昨年「高架下建築トーク&さんぽ」やジャンクションツアーなどを行った、素敵な写真雑誌「PHaT PHOTO」2014年 04月号と、こちらもなんどか写真を載せてくださっているかわいい写真雑誌「カメラ日和 」VOL.53 2014年3月号の両方に「かわいいビル」が取り上げられております!続きを読む

2014/01/30 (木) 19:00から【大山顕×東浩紀「ショッピングモールから考える」】

ショッピングモールから考える


昨年夏に「チェルノブイリ萌え!?」というイベント(なんつうタイトルだ)を、東浩紀さんと速水さんと行いました。楽しかった。東さんの「日本の "象徴" は土木だ!」にしびれた。まじで。

で、ゲンロンでまたやります。
  • ショッピングモールから考える
  • 2014/01/30 (木)
    19:00〜21:00
  • 東浩紀・大山顕
  • 五反田「ゲンロンカフェ
  • 前売・2500円
  • 詳細・チケットはこちら

詳細ページで、このイベントの経緯とぼくの意気込みをご確認ください。

で、以下に当日ネタにしようと思ってることを羅列していきます【随時追加更新します・新しいのが上】
 
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2013年の11月4日(祝)イベント【石川初×大山顕「路上の7人」】開催



来る2013年の11月4日に、ご存じGPS地上絵の師匠であり、先日の「マッピングナイト」をはじめ、いろいろと一緒にやってる石川さん( @hajimebs )とイベントやりますよ!
  • 石川初×大山顕「路上の7人」
  • 2013年の11月4日(祝)
  • 19:00〜21:00
  • ゲンロンカフェにて
  • 当日券は2500円 (+1ドリンク代500円)
  • チケット申し込み・詳しくはこちら

サシでトークするのはひさしぶりではないだろうか。いや、はじめてか?そんなことないか。どうだっけ。

タイトルの「路上の七人」、意味わかんないですよね。リンク先では「日常の中に潜む非日常的な景色をあぶり出す」とありますが、石川さんの話は過日出版されたランドスケールブックを読めば分かるように(読んでない人は今すぐ読むべき!)、おもしろいこと間違いなしなので大船に乗ってください。ぼくはもう乗ってます。

で、ぼくは最近集めてる「7人ぐらいのこびと」をはじめ、未発表の路上ネタをいくつか持って行きます。そうそう、いつも石川さんに訊いてみたいと思ってるのが擬木問題。すこし前に、ぼくがどうしようもなく惹かれてしまう工業的な風景や郊外の景観を美学はどのように扱いうるのかを知りたくて「プラスチックの木でなにが悪いのか: 環境美学入門」っていう本を読んだんだけど、疑問に思うことがたくさんあったので。

みんなもきいてみたいネタ持ってくるといいと思います。


ちなみに、イベント前日の11月3日は、ぼくと石川さんの誕生日です(なんと同じ日!)。
 
 
 

東京人・特集「東京アンダーグラウンド」がお勧め!

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今号の東京人はすてきです!特集「東京アンダーグラウンド」!

東京人 2013年 10月号・特集「東京アンダーグラウンド」

文字通り、東京近辺の地下をフィーチャーしたこの特集。首都高品川線の工事から、「マッカーサー道路」こと環状2号線地下調節地からLNG地下タンクなど「定番」の地下空間が目白押し。もちろん外郭放水路も!
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そう、この外郭放水路の写真と文章はぼくが書きましたよ!

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↑すてきな地下写真がたくさん載ってる今号、すてきです。




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写真家や物語を書く人間はいつだってついおもしろがっちゃう人種

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↑山と渓谷社刊・昭和44年発行の「東京」

イベント「間取り図ナイト」で名古屋に行った時、会場がカフェだったんだけど、そこの本棚にあったのがこの本。1969年時点で東京の都市風景がどのように受け止められていたか、の一端がかいま見えてものすごくおもしろかった。表紙だけで雰囲気が伺えよう。

なんせ内容が「高速道路」「団地」「ダム」「駅前」「地下」などドボクテーマなのだ。これらを素晴らしい写真とスリリングな文章で論じている。いや、論じると言うよりエッセイだ。文章の大半は当時東洋大学学長であった社会学者の磯村英一が書いているのだが、これがすごくわかりやすい「ヤバ景批判」なのだ。

例えば表紙にもなっている「高速道路」。銀座や赤坂、そしておなじみ日本橋における首都高の風景の破壊を嘆いている。1969年から今に至るまで有識者は同じ事を言い続けているのだなあ、と思った次の瞬間、このような文章が!続きを読む
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カモ
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ぼくが出した本たち↓
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名団地たちをペーパークラフトにしました。
門外不出の旧公団による古い団地写真も多数!
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