2020年09月29日

吉江淳写真集『出口の町 vol.4』 (私家版、2020年9月10日発行)

吉江淳写真集『出口の町 vol.4』
私家版/2020年9月10日発行
B5変型/カラー/中綴じ
40ページ/写真点数:19点
装幀:七郎 (トラウト)
定価:1500円+TAX ※ 著者署名本
「出口の町」シリーズ4冊目の写真集。
吉江淳写真集『出口の町 vol.4』

吉江淳写真集『出口の町 vol.4』1

吉江淳写真集『出口の町 vol.4』2

吉江淳写真集『出口の町 vol.4』3

吉江淳写真集『出口の町 vol.4』4

吉江淳写真集『出口の町 vol.4』5


sokyusha at 14:25|Permalink 写真集新刊 

2020年09月23日

石川武志写真集『MINAMATA NOTE 1971〜2012 私とユージン・スミスと水俣』 (千倉書房、2019年5月18日第3刷発行)

石川武志写真集『MINAMATA NOTE 1971〜2012 私とユージン・スミスと水俣』
千倉書房/2019年5月18日第3刷発行
B5変形/モノクロ/上製/184ページ
定価:4500円 + TAX

『公害病の原点であり、発生から60年近くが経過した水俣病は、これで本当に終わったのだろうか。40年にわたる取材を経たフォト&エッセイは、「何も終わっていない」水俣の過去と現在を写し出す。』(版元の紹介より)
石川武志写真集『MINAMATA NOTE 1971〜2012』

石川武志写真集『MINAMATA NOTE 1971〜2012』 1

石川武志写真集『MINAMATA NOTE 1971〜2012』2

石川武志写真集『MINAMATA NOTE 1971〜2012』 3

石川武志写真集『MINAMATA NOTE 1971〜2012』 4

石川武志写真集『MINAMATA NOTE 1971〜2012』 5


sokyusha at 16:02|Permalink 写真集新刊 

2020年09月22日

川口和之写真集『SILENCE of TOKYO』 (PHOTO STREET、2020年8月12日発行)

川口和之写真集『SILENCE of TOKYO』
PHOTO STREET/2020年8月12日発行
A4/並製/ケース
モノクロ/84ページ/写真点数:39点
定価 : 2500円+TAX * 著者署名本
2020年のSTAY HOME期間の人のいない東京を撮影。
川口和之写真集『SILENCE of TOKYO』

川口和之写真集『SILENCE of TOKYO』1

川口和之写真集『SILENCE of TOKYO』2

川口和之写真集『SILENCE of TOKYO』3

川口和之写真集『SILENCE of TOKYO』4

川口和之写真集『SILENCE of TOKYO』5


sokyusha at 13:41|Permalink 写真集新刊 

石毛優花写真集『Still Draw A bREATH』 (私家版、2020年8月15日発行)

石毛優花写真集『Still Draw A bREATH』
私家版/2020年8月15日発行
カラー/A4/56ページ/写真点数:46点
定価:3300円(税込)※ 著者署名本
自身の手による手製本の写真集を作り続けている石毛優花の新作写真集。
石毛優花写真集『Still Draw A bREATH』

石毛優花写真集『Still Draw A bREATH』1

石毛優花写真集『Still Draw A bREATH』2

石毛優花写真集『Still Draw A bREATH』3

石毛優花写真集『Still Draw A bREATH』4


sokyusha at 13:27|Permalink 写真集新刊 

2020年09月16日

荻野良樹写真集『山神 2』 (fragment records、2020年3月発行)

荻野良樹写真集『山神 2』
fragment records/2020年3月発行
A4変型/中綴じ/カラー/20ページ/写真点数:13点
定価 :800円 (税込)
山神のまつられている土地へ行き 山神にまつわる話を聞きながら撮影を行って纏めたzine。
荻野良樹写真集『山神 2』

荻野良樹写真集『山神 2』1

荻野良樹写真集『山神 2』2

荻野良樹写真集『山神 2』3


sokyusha at 16:22|Permalink 写真集新刊 

荻野良樹写真集『山神 1』 (fragment records、2020年3月6日発行)

荻野良樹写真集『山神 1』
fragment records/2020年3月6日発行
A4変型/中綴じ/カラー/20ページ/写真点数:15点
定価 :800円 (税込)
山神のまつられている土地へ行き 山神にまつわる話を聞きながら撮影を行って纏めたzine。
荻野良樹写真集『山神 1』

荻野良樹写真集『山神 1』1

荻野良樹写真集『山神 1』2
荻野良樹写真集『山神 1』3

荻野良樹写真集『山神 1』4


sokyusha at 16:22|Permalink 写真集新刊 

荻野良樹写真集『土のにおい』 (私家版、2019年4月27日発行)

荻野良樹写真集『土のにおい』
私家版/2019年4月27日発行
A4/中綴じ/カラー/16ページ/写真点数:15点
定価 :800円 (税込)
荻野良樹写真集『土のにおい』

荻野良樹写真集『土のにおい』1

荻野良樹写真集『土のにおい』2

荻野良樹写真集『土のにおい』3


sokyusha at 16:21|Permalink 写真集新刊 

2020年09月15日

石川武志写真集『NAKED CITY VARANASI』 (蒼穹舍、2020年8月20日発行)

石川武志写真集『NAKED CITY VARANASI』
蒼穹舍/2020年8月20日発行
A4変型/モノクロ/装幀:原耕一
上製/114ページ/写真点数:95点
定価:6000円 + TAX
輪廻転生の宿痾の業(カルマ)を断ち切り、新たな再生を願う人々がヴァラナシに押し寄せる。ヴァラナシの日常風景の中に埋め込まれた、様々な伝説や奇跡潭に、触れ、酔い、人々はシヴァ神の恩寵を希う。貧しき者も豊かな者も、孤独な者も大集団に紛れた者も、裸の者も荷物を沢山持った者も、シヴァ神は一人一人を愛でる。人々の瞳の中にシヴァ神が宿っている。 写真家は、彼らの瞳を、長い年月をかけて、撮った。 』(伊藤顕允「写真家石川武志に捧げる序文」 より)

石川武志写真集『NAKED CITY VARANASI』

石川武志写真集『NAKED CITY VARANASI』1

石川武志写真集『NAKED CITY VARANASI』2

石川武志写真集『NAKED CITY VARANASI』3

石川武志写真集『NAKED CITY VARANASI』4

石川武志写真集『NAKED CITY VARANASI』5





sokyusha at 14:13|Permalink 蒼穹舎新刊 

2020年09月08日

木藤富士夫『公園遊具vol.9』 (私家版、2020年3月発行)

木藤富士夫『公園遊具vol.9』
私家版/2020年3月発行
A5横/並製/カラー/32ページ
定価 1000円 + TAX

好評の公園遊具シリーズ第9弾!
木藤富士夫『公園遊具vol.9』

木藤富士夫『公園遊具vol.9』1

木藤富士夫『公園遊具vol.9』2

木藤富士夫『公園遊具vol.9』3

木藤富士夫『公園遊具vol.9』4


sokyusha at 17:25|Permalink 写真集新刊 

2020年09月01日

小林正秀写真集『山雪』 (GRAF Publishers、2020年7月17日発行)

小林正秀写真集『山雪』
GRAF Publishers/2020年7月17日発行
モノクロ/A4/並製/無線綴じ製本
32ページ/写真点数:23点/150部
定価:1500円(税込)* 著者署名本
「今年は、よく雪が降りますね。」
訪れた集落で人に声をかけると、
「昔はなぁ、これくらい降ることもよくあったけん。」
そんな言葉が帰ってきた。
それは、100歳を迎えた祖母が亡くなった、翌年の事だった。
(あとがきより抜粋)
小林正秀写真集『山雪』

小林正秀写真集『山雪』1

小林正秀写真集『山雪』2

小林正秀写真集『山雪』3

小林正秀写真集『山雪』4


sokyusha at 15:15|Permalink 写真集新刊 

喜多研一写真集『GROUND RESUME』 (PHOTO STREET、2020年8月18日発行)

喜多研一写真集『GROUND RESUME』
PHOTO STREET/2020年8月18日発行
上製/B5変型/72ページ
編集発行人:川口和之
編集協力:大田通貴
解説:鳥原学
定価:4500円+TAX

「土地が古くから積み重ねて来たもの、その痕跡・断片・気配を「土地の履歴書」“GROUND RESUME“と称して、現代に浮かび上がらせようという試みである」(本書より)

喜多研一写真集『GROUND RESUME』

喜多研一写真集『GROUND RESUME』1

喜多研一写真集『GROUND RESUME』2

喜多研一写真集『GROUND RESUME』3

喜多研一写真集『GROUND RESUME』4


sokyusha at 15:05|Permalink 写真集新刊 

藤田進写真集『銀の眼』 (私家版、2015年9月30日発行)

藤田進写真集『銀の眼』
私家版/2015年9月30日発行
モノクロ/A5型/上製/500部
64ページ/作品点数:52点
ブックデザイン:黒羽真知子
定価:3000円+TAX 
* 著者署名本

藤田進写真集『銀の眼』

藤田進写真集『銀の眼』1

藤田進写真集『銀の眼』2

藤田進写真集『銀の眼』3


sokyusha at 14:56|Permalink 再入荷 

2020年08月19日

『われわれはいま、どんな時代に生きているのかー岡村昭彦の言葉と写真ー』 (赤々舎、2020年8月13日発行)

『われわれはいま、どんな時代に生きているのかー岡村昭彦の言葉と写真ー』
赤々舎/2020年8月13日発行
写真・文: 岡村昭彦/監修:戸田昌子
造本設計:大西正一/四六判/並製/256ページ
定価:2500円+TAX
ベトナム戦争、北アイルランド紛争、ビアフラ戦争などを取材し、世界のOKAMURAとして知られた報道写真家の言葉と写真を集成し、いまに問いかける一冊。徹底した疑り深さと視野の広さに根ざして、語られるべきことを写真に撮った岡村昭彦。本書はその独自の思考のエッセンスと関係性が見えてくるように、文章を抜粋し構成された。 戦場と日常を行き来しながら考え、日常にあって医療やホスピスといった生と死の現場に切り込んでいった岡村の視点は、現代という動乱の時代に大きな意味を投げかける。遺された言葉を編む全6章、カラー口絵32ページ。 (版元の紹介より)
『われわれはいま、どんな時代に生きているのか』

『われわれはいま、どんな時代に生きているのか』1

『われわれはいま、どんな時代に生きているのか』2

『われわれはいま、どんな時代に生きているのか』3

『われわれはいま、どんな時代に生きているのか』4


sokyusha at 16:20|Permalink 写真+テキスト 

2020年08月18日

尾仲浩二写真集『すこし色あせた旅』 (KAIDO BOOKS、2020年8月発行)

尾仲浩二写真集『すこし色あせた旅』
KAIDO BOOKS/2020年8月発行
20×23cm/カラー/96ページ/上製
定価:5000円+TAX ※ 著者署名本
『どこにも旅に出れなかったこの春 暗室にこもってプリントした20年ほど前の旅は すでに退色をはじめたネガカラーフィルムの不思議な色 北海道から沖縄まで、アナログならではの旅をお楽しみください。』(尾仲浩二)
尾仲浩二写真集『すこし色あせた旅』

尾仲浩二写真集『すこし色あせた旅』1

尾仲浩二写真集『すこし色あせた旅』2

尾仲浩二写真集『すこし色あせた旅』3

尾仲浩二写真集『すこし色あせた旅』4


sokyusha at 16:54|Permalink 写真集新刊 

2020年08月11日

大竹昭子随想録『スナップショットは日記か? 森山大道の写真と日本の日記文学の伝統』 (カタリココ文庫、2020年8月10日発行)

カタリココ文庫「散文シリーズ」第2弾
大竹昭子随想録『スナップショットは日記か?
森山大道の写真と日本の日記文学の伝統』
カタリココ文庫/2020年8月10日発行
文庫版(10.5×14.8cm)/並製/61ページ
装幀:横山 雄+大橋悠治(BOOTLEG)
表紙・本文写真:森山大道
定価: 900円+TAX * 著者署名本
『カタリココ文庫の新刊は『スナップショットは日記か? 森山大道の写真と日本の日記文学の伝統』です。はじまりは、森山大道のハッセルブラッド写真賞授賞式がおこなわれたスウェーデンのヨーテボリの旅!森山の写真と日記に共通するものがある?! 』(作者のtwitterより)
大竹昭子随想録『スナップショットは日記か?』


sokyusha at 17:49|Permalink 評論/エッセイ新刊 

2020年07月28日

蒼穹舎スタッフのお勧め 12 斎藤純彦写真集『MILESTONES』

蒼穹舎スタッフのお勧め 12 斎藤純彦写真集『MILESTONES』

政府による自粛宣言期間での暇な時期から始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログももう第12弾で一区切りといったところです。今回は2019年刊行の斎藤純彦写真集『MILESTONES』。ここ数回同様ギャラリーに久しぶりに来てくださった作家さんの本の紹介です。

斎藤純彦さんは1973年北海道滝川市生まれで、日本写真芸術専門学校に通った後活動を始めますが、しばらくして写真から離れていました。そして約10年ぶりの2013年に金村修さんのワークショップに参加し、再び写真を撮り始める様になります。この写真集『MILESTONES』はその2013年以降から最近まで撮影した写真から纏めた物です。

『MILESTONES』は、斎藤さんが2010年から約10年暮らしている多摩丘陵のまちを撮った写真です。高度成長期に造成され、かつて郊外とよばれたまちも、都市化の移動に伴い今はありふれた郊外風景になっているはずなのですが、住んでいる場所を撮っているせいか、その日常な感じが、自然に入ってくるのでとても気になる写真が連なります。ここは坂の多いまちの風景で、坂があると構成しやすいせいか坂のある風景を撮る人は多いのですが、この写真集の写真たちはなぜかそうした坂を意識させないのが不思議です。そこに住む人が見ている風景ならではの、自然さと細かなところまで行き届く視線のありようが、坂を持つ風景の特異さを消して日常の風景として成り立っているせいかもしれません。それが妙に落ち着いた視線が持つ特有の気になる感じになっていて、いつのまにか何とも言えない気になる写真たちになっています。以前、蒼穹舎ギャラリーで昔3年ほど住んでいたという中野の町を撮った斎藤さんの写真展を見た時にも坂の多い中野のまちを坂を強調せずに撮れていて、中野に住んでいる私には非常に日常の光景が目の前にあってとても好ましい写真展でしたが、多摩には住んでいない私にも毎日見ている光景の様に感じる好ましさがこの写真集にはあって気になります。なぜか気にかかるこの写真集をぜひお手に取ってください。



蒼穹舎スタッフのお勧め本:
斎藤純彦写真集『MILESTONES』
蒼穹舎/2019年9月23日発行
モノクロ/上製/A4変型
104ページ/作品点数:99点
装幀:加藤勝也
定価:4,000円+TAX
今私が暮らすのは、50年以上前に首都圏から西に伸びる丘陵地帯を切り拓いて造成された街。
暮らし始めた理由すらも記憶の向こうに去ったこの街で、私が今あるという事実だけを手掛かりとして、自らが曖昧に引いた線の内を繰り返し記録する。そこに立ち現れる里程標が指し示す、自分が何処にいるのかということを確認する作業として』(あとがきより抜粋)
斎藤純彦写真集『MILESTONES』

斎藤純彦写真集『MILESTONES』1

斎藤純彦写真集『MILESTONES』2


sokyusha at 18:44|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

2020年07月22日

青木慧三写真集『近郊の町 2』 (青木慧三写真室、2020年4月発行)

青木慧三写真集『近郊の町 2』
青木慧三写真室/2020年4月発行
カラー/B5変型/中綴じ
32ページ/写真点数:32点
定価: 1300円 (税込)
青木慧三写真集『近郊の町 2』

青木慧三写真集『近郊の町 2』1

青木慧三写真集『近郊の町 2』2

青木慧三写真集『近郊の町 2』4


sokyusha at 16:54|Permalink 写真集新刊 

青木慧三写真集『街の光』 (青木慧三写真室、2019年12月発行)

青木慧三写真集『街の光』
青木慧三写真室/2019年12月発行
モノクロ/B5変型/中綴じ
36ページ/写真点数:36点
定価: 1300円 (税込)
青木慧三写真集『街の光』

青木慧三写真集『街の光』1

青木慧三写真集『街の光』2

青木慧三写真集『街の光』3

青木慧三写真集『街の光』4


sokyusha at 16:54|Permalink 写真集新刊 

2020年07月15日

松村明写真集『閃光の記憶 被爆75年』 (長崎文献社、2020年7月1日発行)

松村明写真集『閃光の記憶 被爆75年』
長崎文献社/2020年7月1日発行
136ページ/AB判/並製/モノクロ
定価 : 3300円 + Tax
『被爆75周年記念出版第一弾!被爆者53人の顔を撮影した『被爆75年 閃光の記憶』(撮影/著 松村明)が出版されました。山田拓民さん、谷口稜曄さん、山脇佳朗さん、宮川雅一さんなど、1945年8月9日の記憶を、その眼に、表情にとどめる53人が登場します。撮影した松村さんは、元毎日新聞社の写真記者。顔写真とともに記された体験談やメッセージは、日本語とともに英訳も添えられています。ちなみに、本の表紙は、53人の写真をすべて重ねたものです。』(長崎文献社の紹介より)
松村明写真集『閃光の記憶 被爆75年』

松村明写真集『閃光の記憶 被爆75年』1

松村明写真集『閃光の記憶 被爆75年』2

松村明写真集『閃光の記憶 被爆75年』3


sokyusha at 17:12|Permalink 写真集新刊 

2020年07月14日

谷口昌良・石田瑞穂『空を掴め』 (空蓮房・Yutaka Kikutake Gallery Books,/2020年発行)

谷口昌良・石田瑞穂『空を掴め』
空蓮房・Yutaka Kikutake Gallery Books,/2020年発行
カラー/A5変型/上製/42ページ
定価:2000円+TAX
『東京蔵前で僧侶として布教に従事するかたわら、長年、写真に情熱を傾けてきた谷口昌良が、詩人の石田瑞穂と共に制作した写真詩集。弱視ではあるが、ふと眼鏡を外し、焦点や認識を気にせずただ裸眼で見ることの気持ちよさを再確認した谷口が、まるで外界に溶け合い自己が消えゆくかのような心地になりつつ、白隠禅師ゆかりの三保の松原を散策する。組み合わされる石田瑞穂の詩文は「雷曲」。フォントも美しい。これまでの「写真少年(Photo-Boy)」シリーズ前2作と同様にデザインは木村稔将。』(版元の紹介より)
谷口昌良・石田瑞穂『空を掴め』


sokyusha at 17:36|Permalink 写真+テキスト 

谷口昌良・畠山直哉『空蓮房 ー仏教と写真ー』 赤々舎/2019年9月14日発行

谷口昌良・畠山直哉『空蓮房 ー仏教と写真ー』
赤々舎/2019年9月14日発行
四六判/並製/176ページ
定価:2500円+TAX
『2006年に、谷口昌良が寺院の一角に瞑想のための空間として構えた「空蓮房」。そこで開かれた写真展示を振り返り、その活動と書かれた言葉に思いを巡らす。谷口が仏教と写真術を同時に考えて語る理由や意義を、畠山直哉によって 「翻訳」し「解釈」したものでもある本文は、いま写真芸術に最も必要とされることは何なのか、その深化した議論を喚起するための問いかけであり、「祈り」である。』(版元の紹介より)
「世の中には数多の言葉や表現がある。だがその中でも、たとえ表面上は『簡単な』ものに見えたとしても、結局はこのような『簡単ではない思考』の真実に触れようとしている言葉や表現だけが、主義主張や立場の違いを超えて、また時代を越えて、語り継がれるものになっているとは思わないだろうか。その真実はまた、僕たち全員を深いところで動かしている『生の動機』あるいは『リアリティ』と呼ぶべきものに繋がっているとは、思わないだろうか。その真実を求める心の動きを、たとえば『祈り』や『たましい』と表現して、どこが間違いだろうか。」 (畠山直哉 序文より)
谷口昌良・畠山直哉『空蓮房 ー仏教と写真ー』



sokyusha at 17:35|Permalink 評論/エッセイ新刊 

2020年06月30日

坂上行男写真集『水のにおい』 (蒼穹舍、2020年6月29日発行)

坂上行男写真集『水のにおい』
蒼穹舍/2020年6月29日発行
A4変型/カラー/装幀:塚本明彦
上製/76ページ/写真点数:72点
定価:4000円 + TAX

「上毛かるたの一枚に「鶴舞う形の群馬県」とうたわれる その図形のくちばしに位置する邑楽郡明和町。 利根川と谷田川にはさまれる田園の町である。 ここに生まれ育ち、ここに生きている私にとって永い馴染みの景色は、 過剰な好意をもって私を迎えてくれるわけではないが 昨日も終えて今日もここにいてくれる」(あとがきより)
坂上行男写真集『水のにおい』

坂上行男写真集『水のにおい』1

坂上行男写真集『水のにおい』2

坂上行男写真集『水のにおい』3

坂上行男写真集『水のにおい』4

坂上行男写真集『水のにおい』5



sokyusha at 15:18|Permalink 蒼穹舎新刊 

2020年06月19日

蒼穹舎スタッフのお勧め 11 吉江淳写真集『地方都市』

蒼穹舎スタッフのお勧め 11 吉江淳写真集『地方都市』

ギャラリーに観に来る人が少なく、時間ができたことから始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログの第11弾は、2014年刊行の吉江淳写真集『地方都市』。今回もギャラリーに久しぶりに来てくださった作家さんの本の紹介です。好きな写真家さんなので少し前の作品ですが紹介したいなと思いました。

吉江淳さんは1973年群馬県太田市生まれで、中央大学卒業後に建築事務所に1年ほど在籍した後、牧場で働き、そこで撮った「乳牛」が最初の個展だそうです。その後フリーの写真家になり、2010年代に入り、コンパクトカメラから67に変えて、地方都市を撮り始めます。この写真集はそれらの地方都市をまとめたものです。

「地方都市」を撮り始めるとき、吉江さんは水平に撮ることやスナップにしないなど、いくつかの制約を課しつつカテゴライズされない作品化を目指したそうです。実際出来上がった写真集を手にすると、よくある風景写真とはどこか違った印象を醸し出していて、意図は実現されているなあと思います。この写真集は吉江さんが生まれ、今も暮らす大田の街の写真が多いのですが、私には、伯母がかつて太田に住んでいたこともあって、馴染みのある風景だったはずなのに、記憶にある、どこにでもあるようなありふれた風景が、こんなに見に行きたくなるような街だったかなと思えるようになっているのが不思議でした。ありふれた道具立てが妙に活き活きした世界に様変わりしていくその写真の謎に妙に惹かれました。その後の自費出版の「川世界」もそうですが、単純でありふれた世界がそうではない何かを身に纏い始める風景に見えてくるのを見るのが毎回、吉江さんの写真を見る愉しみになっています。そうした不思議な世界を体感してください。オススメの一冊です。




蒼穹舎スタッフのお勧め本:
吉江淳写真集『地方都市』
蒼穹舍/2014年6月6日発行
A4変型/カラー/上製
128ページ/作品点数:122点
定価:4000円+TAX
* 著者署名本

地方都市をテーマにした個展を重ねてきた吉江淳の初の本格的写真集。

『地方都市という町は存在しない。それは首都圏以外のあらゆる都市のことを指すのだという。にもかかわらず日本全土に無数にあるこの相対的な都市に僕はいつしか惹き付けられるようになっていた。ここであると同時に、ここではないどこかの都市を内包している、そんな架空の都市への憧憬がどこかにあったのだろう。だが実際には、各地域で時間を積み重ねて出来た独自の集合体が均一化されたまちづくりシステムに侵食されていると言えるような光景がどこまでも続くなかで、カメラ片手に彷徨うほかはなかった。(中略) それでも日々の中で歩いていると、目の中に飛び込んで来る光景が妙に生々しい存在感を放っていることもある。それは光のせいかもしれないし、またその地域に張りつめる空気感かもしれないし、前景と背景のバランスのようなものかもしれないし、あるいは長い時間を帯びた建物がそれでも目の前にあるという驚きからくるものかも知れない。いづれにしてもそのとき僕にとって大事なことは、その光景をいかに自分の思考を加えずに受け入れられるのかということだ。そうすることによって写真が、見慣れた空間の中にあって、その土地の隠れた凄みを持つ世界へと連れて行ってくれる。そしてそのときにこそ地方都市という実体のない町が、少しだけその顔をのぞかせているような気がしてならない。(吉江淳によるあとがきより抜粋)』

吉江淳写真集『地方都市』
吉江淳写真集『地方都市』1
吉江淳写真集『地方都市』2
吉江淳写真集『地方都市』3
吉江淳写真集『地方都市』4
吉江淳写真集『地方都市』5
吉江淳写真集『地方都市』6
吉江淳写真集『地方都市』7

sokyusha at 17:42|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

2020年06月12日

蒼穹舎スタッフのお勧め 10 橋本勝彦写真集『凪』

蒼穹舎スタッフのお勧め 10 橋本勝彦写真集『凪』
コロナによる自粛で時間ができたことから始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログも第10弾。緊急事態宣言が解かれたせいか、今月に入りギャラリーの方に作家さんが来てくださることが増えてきました。なるべく近刊を紹介しようと始めたこのブログですが、先日来た橋本勝彦さんの写真集『凪』は去年の刊行だなと思い、好きな写真家さんなのでもあり紹介しようと思いました。

橋本勝彦さんは1942年東京生まれで、30代の頃からアマチュア写真家として撮り続けていたそうですが、本業は別にあってということでした。2012年に70歳の記念にと、大西みつぐさんの紹介から大田さんに制作を依頼した「もう一つの風景」からじわじわと知られるようになり、ロングセラーを続けています。そして写真家としての活動が本格化してこの「凪」は3冊目の写真集になります。

橋本さんの写真集は「もう一つの風景」「遠い日」「凪」といずれも日本全国を旅して撮り歩いた風景の写真です。この「凪」では2015年から2018年にかけて、北は岩手から南は福岡までを旅して撮った写真が収録されています。これだけ様々な地域が撮られているのもかかわらず、まるで一つの場所で撮ったかのような錯覚に陥るような風景が並びます。そこにあるのは寂れた、時代の流れから取り残されたような街並み。ところがページを捲って1枚1枚を見ているとそれぞれが別の顔を持ち、それぞれの時間の堆積が滲んでくる。煤けた壁を持ち、それでいてまだ人が暮らしているらしい、生き続けている建物。いつの間にか同じように思えた写真たちがそれぞれの声を発し始める。ゆっくりと写真集を手に取る時間が増えた今こそオススメの1冊です。

蒼穹舎スタッフのお勧め本:
橋本勝彦写真集『凪』
蒼穹舍/2019年4月1日発行
A4変型/上製/装幀:原耕一
モノクロ/78ページ/写真点数:71点
定価:3800円+TAX
橋本勝彦4年ぶり3冊目の写真集。
『寂れた好きな場所があって、いつかまた出会えたらいいと思いながら年月が経った。ふとある日、立ち寄る機会があり風景を眺めた。整備された美しい道路と公園がそこにあった。思い出のイメージは過去への忘却となり、一枚の写真だけが記憶を残してくれる。
昔が懐かしくて旅に出ても寂れた風景を探してしまう。知らない街の裏道を歩く好奇心や、道に迷って出会った街並みのそんな思い出が追憶となっている。風が止むと凪になる、穏やかに時を止めて寂れた街角に又静かに時間が過ぎて行く。』(あとがきより抜粋)
橋本勝彦写真集『凪』

橋本勝彦写真集『凪』1

橋本勝彦写真集『凪』2

橋本勝彦写真集『凪』3

橋本勝彦写真集『凪』4

橋本勝彦写真集『凪』5

橋本勝彦写真集『凪』6

橋本勝彦写真集『凪』7



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2020年06月09日

GRAF PHOTO BOOK 1  – 瀬戸内・山陰 –  (GRAF Publishers、2020年4月3日発行)

GRAF PHOTO BOOK 1  – 瀬戸内・山陰 – 
GRAF Publishers/2020年4月3日発行 
作家:GRAF Publishers(本山周平・國領翔太・小林正秀・関田晋也)
GUEST:松岡美紀(写真同人誌九州)
カラー&モノクロ/20.3×25.4cm/中綴じ/36ページ/写真点数:27点
装丁:関田晋也
定価:2000円 (税込)
GRAF Publishers、2020年第一弾の活動のお知らせです!4月3日(金)より、岡山のギャラリー722にて写真展『GRAF PHOTO BOOK 1 -瀬戸内・山陰- 』を開催いたします。ゲスト写真家に松岡美紀氏(写真同人誌九州)を迎え、同タイトルの写真冊子も刊行いたします!(版元の告知記事より)
GRAF PHOTO BOOK 1  – 瀬戸内・山陰 –

GRAF PHOTO BOOK 1  – 瀬戸内・山陰 –1

GRAF PHOTO BOOK 1  – 瀬戸内・山陰 –2

GRAF PHOTO BOOK 1  – 瀬戸内・山陰 –3

GRAF PHOTO BOOK 1  – 瀬戸内・山陰 –4

GRAF PHOTO BOOK 1  – 瀬戸内・山陰 –5

GRAF PHOTO BOOK 1  – 瀬戸内・山陰 –6



sokyusha at 17:08|Permalink 写真雑誌新刊 

小川節男写真集『明日なき我が身』 (イニュニック、2020年7月10日発行)

小川節男写真集『明日なき我が身』
イニュニック/2020年7月10日発行
モノクロ/B5/PUR製本、ガンダレ表紙
100ページ/写真点数:94点
定価:1,800円+TAX
『脳出血で倒れ、半身不随で彷徨った13年。末期の胃がんで、余命1年と宣告されたのが去年の四月。
 痕跡を残しておきたいと思った。少なくとも写真集はぼくが死んだあとも残る。今回の写真集の中の写真は、すべて脳出血で倒れてからのものだ。縦位置の写真が一枚もないのは、横位置しか撮れないからだ。首からカメラをさげて、杖をついて足を引きずって写真を撮った。
 『写真とは何か』。結局わからなかった。ただ、写真というのは必ず、その写真を撮っているぼくがこちら側に居るということ。ぼくの存在が想像できるのだ。ぼくがやられた左脳は理論的なこと、残った右脳は感覚的なひらめき、と聞いたことがある。カメラマンにとっては少しの救いではあった。』(あとがきより抜粋)
小川節男写真集『明日なき我が身』

小川節男写真集『明日なき我が身』1

小川節男写真集『明日なき我が身』2

小川節男写真集『明日なき我が身』3

小川節男写真集『明日なき我が身』4


sokyusha at 16:50|Permalink 写真集新刊 

2020年06月05日

蒼穹舎スタッフのお勧め 9 大塚浩二写真集『Snap out of it』

蒼穹舎スタッフのお勧め 9 大塚浩二写真集『Snap out of it』
コロナによる自粛で時間ができたことから始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第9弾は、4〜5月のギャラリーで展示していただいた大塚浩二さんが、2016年に刊行した初写真集『Snap out of it』です。緊急事態宣言期間中の展示であったことから見ていただく人がとても少なかった事が残念でしたので、久しぶりに見返した写真集について紹介しようと思いました。

大塚浩二さんは福岡県生まれで、22歳の時にニューヨークへ渡り20年近くアメリカでフリーランスのフォトグラファーとしてエディトリアルや広告の仕事をしてた人です。9.11の事件後は全くそういった写真が撮れなくなって、ただひたすらニューヨークでの日々の生活のスナップ写真を撮っていたそうです。このあいだの展示はその時期にニューヨークのロッカウェイビーチの海によく行っていた時の写真で構成したものでした。波の写真など海の様々な表情や街の風景の中に内省的な感じが印象的でした。初写真集『Snap out of it』は同時期の写真で、人や街を中心に日常の風景の写真で構成されたものです。展示の写真とは対称的なニューヨークの雑多な雰囲気が印象的です。特に多くの写真がブルックリンという街で撮られていて、個人的にも父親の育った街だったので、この街を撮った写真集はいつも気になります。99年に私がブルックリンに行った時の記憶と同じ風景が、違う街に見えました。大塚さんが撮った街が9.11以後の人々の内面の変化を感じ取っていたからかもしれません。見たことのある風景や街を撮っているのに、同じ形なのに別の姿に見えるというのは、それはその写真の力なのかなとこの写真集を見た当時思ったことを思い出しました。是非一度印象的なこの本を手にとってみて下さい。



蒼穹舎スタッフのお勧め本:
大塚浩二写真集『Snap out of it』
蒼穹舍/2016年8月25日発行
A4変型/カラー/装幀:加藤勝也
上製/104ページ/写真点数:98点
定価:4000円 + TAX

『今回、この本にまとめた写真は、ポスト9・11期の2001ー2008年にニューヨークで撮った写真である。 あの事件以降、僕はいろいろな事に懐疑的になっていた。特にコマーシャリズムの偽善的な性質には、本当に嫌気がさしていて、写真の方ではそれと完全に決別したところだった。でも生活していく中で、常に自分の周りにはコマーシャリズムが溢れていて、不必要に人間の欲望を煽っていた。 それを恨めしく思いながらも何処にも行けない。そんな八方塞がりのストレスの中で、いつしか自分を、 あの日の舞い散った焼灰だと思うことで、活路を見だしていったような気がする。』(あとがきより)

大塚浩二写真集『Snap out of it』

大塚浩二写真集『Snap out of it』1

大塚浩二写真集『Snap out of it』2

大塚浩二写真集『Snap out of it』3

大塚浩二写真集『Snap out of it』4

大塚浩二写真集『Snap out of it』5


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2020年06月03日

石毛優花写真集『MIX BITS』 (私家版、2020年6月9日発行)

石毛優花写真集『MIX BITS』
私家版/2020年6月9日発行
カラー/A5/48ページ/写真点数:39点
定価:2500円(税込)※ 著者署名本
自身の手による手製本の写真集を作り続けている石毛優花の2019〜20年撮影の新作写真集。
石毛優花写真集『MIX BITS』

石毛優花写真集『MIX BITS』1

石毛優花写真集『MIX BITS』2

石毛優花写真集『MIX BITS』3

石毛優花写真集『MIX BITS』4


sokyusha at 15:05|Permalink 写真集新刊 

2020年06月02日

中嶋勇樹写真集『残響』 (PHOTO STREET、2020年5月15日発行)

中嶋勇樹写真集『残響』
PHOTO STREET/2020年5月15日発行
A4/並製/ケース/モノクロ
68ページ/写真点数:64点
編集・装丁:川口和之
編集協力:大田通貴
定価 : 2700円 (税込)
中嶋勇樹写真集『残響』

中嶋勇樹写真集『残響』1

中嶋勇樹写真集『残響』2

中嶋勇樹写真集『残響』3

中嶋勇樹写真集『残響』4


sokyusha at 17:12|Permalink 写真集新刊 

甲斐啓二郎写真集『骨の髄―Down to the Bone』 (新宿書房、2020年3月20日発行)

甲斐啓二郎写真集『骨の髄―Down to the Bone』
新宿書房/2020年3月20日発行
25.7×25.0cm/上製/カラー/132ページ
定価 : 5300円+TAX※ 著者署名本
『2012年から2018年に、世界の5つの祭り、イングランド・アッシュボーンのShrovetide Football、秋田県美郷町の竹打ち、ボリビア・マチャで行われるTinku、ジョージア・シュフティのLelo、長野県野沢温泉村の道祖神祭りの「火付け」を撮影した写真集。連続する写真からは、肉体がぶつかり合う音、ほとばしる汗と立ち昇る湯気、言葉にならない音声が聞こえる。スポーツの始原と言ってもいい、格闘する祭り。』(版元の紹介より)
甲斐啓二郎写真集『骨の髄』

甲斐啓二郎写真集『骨の髄』1

甲斐啓二郎写真集『骨の髄』2

甲斐啓二郎写真集『骨の髄』3

甲斐啓二郎写真集『骨の髄』4



sokyusha at 16:39|Permalink 写真集新刊 

2020年05月29日

蒼穹舎スタッフのお勧め 8 元田敬三写真集『轟』

蒼穹舎スタッフのお勧め 8 元田敬三写真集『轟』
コロナによる自粛で時間ができたことから始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第8弾は、昨年刊行した元田敬三写真集『轟』です。

元田敬三さんは大坂府生まれで、大学卒業の後、大阪ビジュアルアーツを卒業し、上京。東京のストリートを撮り始め、2001年に最初の写真集『青い水』(ワイズ出版 大田通貴編集)を刊行。この本はワイズ叢書の1冊として出されたもので、この叢書が森山大道さんや北井一夫さんなど実績のある年配の作家が多いラインナップの中で、異色の若手作家の処女作が加わったのは当時、すごく興味深かったのを覚えています。『青い水』から以降多数の写真集刊行や展覧会参加をしてきた元田さんが、大田さんに続編を作りたいと言い続けて18年、ついに実現したのがこの『轟』です。

『轟』の撮影は1999年辺りが数枚と2011年〜2014年が大半を占め、日本全国のストリートです。様々な年代の人々の姿が印象的です。元田さんの処女作『青い水』では、1996年から2000年の東京新宿と大阪ミナミを撮影したもので、中でも上京して一人暮らしを始めるも、東京に馴染めない若者の孤独な姿が印象的で、当時すごくいい写真集が出たなと思ったものでした。元田さんも上京してきたばかりの人だったので、そうした孤独感にリンクし、すっと写真に封じ込むことができたのかなと想像したりしました。今作『轟』でも、そうしたどこか引き摺る孤独な心情を抱えた人の肖像が、見事に撮りこまれていてすごく印象的です。この2冊と他の元田さんの写真集はどこか違うような気がしていて、この本が刊行された当時、お店に来た元田さんに「いつもご自身で全部作っていることが多いのに、なんで久しぶりに大田さんとやることにしたんですか?」と聞いたら、「自分で作ると、かっこいいと自分が思う写真ばかり選んじゃうけど、大田さんにやってもらうと、自分では選ばない写真を選んでて、それでいて成立しているから面白い」ということをおっしゃってました。それを聞いた時、おそらくこの本や『青い水』で感じた孤独感へのリンクは元田さんが持つ普段と違う魅力なのかなと思いました。まあ僕の個人的な印象が合っているのかわかりませんが、この本が色々と思いを広げてくれることは間違い無いと思います。ぜひご覧ください。


蒼穹舎スタッフのお勧め本:
元田敬三写真集『轟』
蒼穹舎/2019年6月16日発行
モノクロ/上製/A4変型
72ページ/作品点数:67点
装幀:原耕一
定価:4,000円+TAX ※ 著者署名本
『写真を撮ることは行為である。ハッとして心が動くのは恋である。
行為であり恋である写真行為。街路を歩いていると次第に聴覚は閉じていき、視覚は無意識に覗いている監視カメラの様な状態、腕や脚といった身体は自動運転となり、脳内では欲望と記憶という2つのテレビジョンが連続して垂れ流される。鈍感になる身体感覚と反比例するように、僕の内的感覚=心は益々敏感になり、擦過する光景や人が放つメッセージの断片を受け取る事となる。擦れ違う人の悲しみや歓喜、街の繁栄や衰退などが生声の様となって心に届くのだ。
その様な状態で街をトボトボとさすらっていると突然心にゴーという轟音が響くのである。』(あとがきより)
元田敬三写真集『轟』

元田敬三写真集『轟』1

元田敬三写真集『轟』2

元田敬三写真集『轟』3




sokyusha at 14:43|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

2020年05月26日

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』 (QUATTRO、2020年5月31日発行)

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』
QUATTRO/2020年5月31日発行
ドイツ装/A4/カラー
114ページ/写真点数:90点
定価4500円+TAX ※ 著者署名本

『本作では、長年撮ってまいりました夜の都市から離れ、文明社会の外堀に在って光のとどかない闇へと入ってゆきました。闇の中で徴候の明滅を繰り返す植物たち、小さな森に入ると「彼ら」同士で囁く声が聞こえたように感じました。暗闇の中でコミュニケーションをとる植物たちの様子は、人が感じる周波数の外にある「気」のような存在が森の粒子と共に舞い上がっているかのごとく見えたのです。
草木が放出する眼に見えない壮大な生命循環の匂いに幻惑され、その官能的な闇に向かって私は光を放ちました。輝く闇、刹那「彼ら」のコミュニケーションは視覚化され、人が感じることのできる「表出」へと変わったのです。
作品集は、大物主神の伝説となった三輪山(日本最古の神社の御神体)の横顔からスタートいたします。撮影においては、大和三山(香具山・畝傍山・耳成山)を背景に奈良時代〜平安時代の歌人らが歩き、ふと足をとめて眺めたと思われる風景も、撮影途中より意識せざるを得ない心境になってゆきました。また季節・歳月によって姿を変える植物たちを定点観測によって捉えた作品が8組16点散りばめて挿入されております。
「真夜中のエーテル」とは、植物たちが闇の中でしっとりとエネルギーを放つ様を例えたものです。私が小さな森の中で感じた「気の流れ」を興がって頂ければ幸いです。』(松本コウシ 困惑の昼下がり 2020.05.18 Mondayより)

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』1

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』2

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』3

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』4




sokyusha at 16:09|Permalink 写真集新刊 

尾上太一写真集『私秋期 沢田聖子』 (蒼穹舎、2020年5月25日発行 )

尾上太一写真集『私秋期 沢田聖子』
蒼穹舎/2020年5月25日発行
A4変型/上製/モノクロ
装丁:原耕一 /700部
64ページ/写真点数:57点
定価 : 5000円+TAX
取扱:沢田聖子ホームページ「沢田聖子 In My Room」/写真工房シリウス/蒼穹舎のみとなります。書店およびアマゾンでの販売は致しません。

写真家の尾上太一の撮影によるシンガーソングライター沢田聖子の2011〜2019年の撮り下ろしライブ写真とオフショットを57点掲載。
尾上太一写真集『私秋期 沢田聖子』


sokyusha at 15:05|Permalink 蒼穹舎新刊 

2020年05月19日

蒼穹舎スタッフのお勧め 7 原芳市写真集『神息の音』

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第7弾は、昨年末12月16日に惜しくも亡くなられた原芳市さんの遺作写真集『神息の音』です。

原芳市さんは1970~90年代にストリッパーを撮った一連の写真集(「ストリッパー図鑑」「淑女録」「曼荼羅図鑑」)が有名ですが、蒼穹舎から2008年から13年に刊行した「現の闇」「光あるうちに」「常世の虫」でその原さんの写真世界がより広くファンを掴み、その活動の広がりがこの10年顕著でした。それだけに惜しい事でした。

『神息の音』は原さんが昨年前半に繰り返し行われた撮影小旅行で撮られた、「神の息の音」を求めての写真の数々から纏めたもの。原さんは2014年に上記3作に続く次のシリーズとして撮り始めた作品で「神々の系譜・序章」という展覧会も行いますが、その後1〜2年撮影するも、断念しました。しかし、2018年秋に聖書の言葉から汲み取った「神の息の音」という言葉に出会い、シリーズの撮影が再開したのがこれらの旅でした。撮影旅行から戻ると入院し余命1ヶ月を宣告されたことから、作ることになった最後の本づくりである3冊{『東北残像』『時を呼ぶこえ』}のうちの1冊で最後の作品になりました。「神の息の音」という言葉に反映する何かを追い求めての写真ですが、原さんの死を知って見たせいかそこには死の想念が覆い尽くすように感じつつも写真としてただただ惹きつけられる1冊です。特に正真正銘の生涯最後の写真である、漆黒の闇へと溶けていく船の写真が写真集の最後に来る写真の並びにも、なんとなく黄泉へ旅立つ原さんの意思があるかなと思ったりします。そんな風に色々思いつつ何度も繰り返し見てしまいます。是非原さんの写真世界を堪能してください。

蒼穹舎スタッフのお勧め本:
原芳市写真集『神息の音』
蒼穹舎/2019年11月22日発行
A3変型/上製/モノクロ
ブックデザイン:加藤勝也
68ページ/写真点数:27点
定価 : 5000円+TAX
2019年12月16日に逝去した著者が完成まで見届けた文字通りの遺作。
『ときどき聖書を読む。その7節。「主なる神は土の塵から人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」。神が自分と同じ姿を人に与え、命を与えたのだ。その吹き入れる音を聞いた思いでその一節を読んだ。いつもとは違った感覚を味わった気がした。「神の息の音」。』(あとがきから抜粋)
原芳市写真集『神息の音』

原芳市写真集『神息の音』1

原芳市写真集『神息の音』2

原芳市写真集『神息の音』3

原芳市写真集『神息の音』4

原芳市写真集『神息の音』5


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2020年05月15日

蒼穹舎スタッフのお勧め 6 白石ちえこ写真集『島影』[2刷改訂版]

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第6弾は、先日、署名を入れるために店に来ていただいた白石ちえこさんの写真集『島影』[2刷改訂版]です。

白石ちえこさんは神奈川県横須賀市出身で、1998年の初個展以来、数多くの展覧会に参加。2015年初版のこの本は2冊目の作品集です。作品は1920〜1930年代に日本のアマチュアカメラマンの間で流行した「雑巾がけ」とよばれる写真修正技法で制作した銀塩写真です。
白石さんになぜこの技法で作ることになったのか聞きましたら、以前から興味があったこの技法を、東京都写真美術館での『芸術写真の精華 日本のピクトリアリズム 珠玉の名品展』という展覧会での「雑巾がけ」のワークショップに参加したことがきっかけだそうです。そして、1920年代当時はもっぱら光の表現としてこの技法が使われたので、どうせやってみるなら現代ならではの違うことをやってみたいと思ったそうです。

『島影』の撮影当時はよく夜の山を歩いていて、暗がりの中で、しばらくして目が慣れてくると、"いつか見た風景"が浮かび上がってくるその感覚が好きだったそうです。そんな写真を撮り歩いていた時、この「雑巾がけ」技法で、光ではなく暗闇を表現したら面白いと思い始めたそうです。始めてみると、作るときの工程が、同じように暗闇の中に"いつかの見た風景"が浮かび上がるという夜の山の時の体感とリンクするものがあり、そこに雑多な思いが積み重なっていき、より愛着のある世界が生まれていったそうです。

そういう話を伺った後、見返すとこの本を以前見たときに抱いた不思議な感覚の魅力は、白石さん自身の感覚からくるものなのかと思いました。家に引き籠りの日々に新たな暗闇の楽しみをいかがでしょう。



蒼穹舎スタッフのお勧め本:
白石ちえこ写真集『島影』[2刷改訂版]
蒼穹舍/2019年3月3日 2刷発行
A4変型/上製/装幀:加藤勝也
モノクロ/72ページ/写真点数:43点
定価:4000円+TAX ※ 著者署名本
白石ちえこ2冊目で蒼穹舍では初になる写真集。作品は1920〜1930年代に日本のアマチュアカメラマンの間で流行した「雑巾がけ」とよばれる写真修正技法で制作した銀塩写真。
『物心がついた頃、ペンギン島に行ったという曖昧な記憶があるのだが、 島へ行く道すがら見かけた風景はぼんやりとしかよみがえらず、 現実離れした絵の中の風景のようでもある。(中略) 記憶の中で小さなシグナルを出すペンギン島は、まぼろしの島である。 その島影は、仄暗い記憶の底にゆらゆらと漂っている。』(あとがきより抜粋)

白石ちえこ写真集『島影』

白石ちえこ写真集『島影』1

白石ちえこ写真集『島影』2

白石ちえこ写真集『島影』3

白石ちえこ写真集『島影』4



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2020年05月12日

蒼穹舎スタッフのお勧め 5 松谷友美写真集『山の光』

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第5弾は、前回同様自粛延長のこの時期に刊行となった新作松谷友美写真集『山の光』です。

松谷友美さんは埼玉県出身で、2005年以来、数多くの展覧会に参加。この本は蒼穹舎からは2冊目の作品集です。2014年に刊行した前作「六花」は東北を主体に東日本を旅して綴った写真でしたが、今回の『山の光』は西日本を旅して撮影した作品で纏められています。日本国内からフランスまで様々な旅を通して撮影を続けてきた松谷友美さんが旅を一旦休止しようと思い、そこで、旅を辞める前に纏めようということで作られた今作は、静かに深く印象的な珠玉の一冊になっています。

松谷友美さんの撮る風景が好きな私は、楽しみにしていた本が出来上がり、お店に届き、手に取って見たとき、前作「六花」では雪国の空気の澄んだ感じの印象が強かったのですが、この『山の光』では西日本の曇りがちな空気のもたらす微妙な空気感が静かに染み込むように伝わってきました。そして、またしても松谷さんの撮る風景の世界に静かに浸る心地よさを感じるのでした。家でこもるこの頃の日々におすすめです。



蒼穹舎スタッフのお勧め本:
松谷友美写真集『山の光』
蒼穹舎/2020年5月18日発行
上製/B5変型/カラー
56ページ/写真点数:50点
装幀:中村健
定価3600円+TAX ※ 著者署名本
『晴れた日を好ましく思うことと、季節感のない強い日差しを憂うこと。
すれ違う町の人の顔が都会の人と変わらなく見えること、(中略)
いくつかの矛盾のなかで立ち止まり、
長い読書にしおりをするようにこの本を作りました。
まだ見ぬ知らない景色を思っています。』(あとがきから抜粋)
松谷友美写真集『山の光』

松谷友美写真集『山の光』1

松谷友美写真集『山の光』2

松谷友美写真集『山の光』3

松谷友美写真集『山の光』4

松谷友美写真集『山の光』5

松谷友美写真集『山の光』6


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2020年05月08日

蒼穹舎スタッフのお勧め 4 原隆志写真集『ヤギと棘』

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第4弾は、自粛延長のこの時期に刊行となった新作原隆志写真集『ヤギと棘』です。

原隆志さんは島根県安来市生まれで、九州産業大学芸術学部写真学科卒業後、九州で写真家としてしばらく活動をしたのち故郷に帰り、1993年に植田正治さんが主催のCircle"U"に誘われ、最年少にして参加、最後のメンバーとなり植田正治さんに師事します。以来長い活動の中、今作が初めての写真集になります。

「眠る山羊」が印象的な表紙のこの本を手に取って捲っていくと、島根をはじめとした中国地方を中心に、大阪や東京も含めた日本の風景が印象的なモノクロの写真で綴られていきます。植田正治さんの最後の弟子ということが頭に過ぎるからか、植田さんの写真にありそうな世界に思えてくるのですが、ここにあるのは植田さんとは別の印象を残す独特の写真世界が展開しています。特に作家自身のプリントによるモノクロ世界が素晴らしい。6×6フォーマットの安価でお遊びカメラとも言われるホルガを使って撮影しているものと、普通のカメラを使った写真と区別がつかない美しい世界が連なります。以前展示していただいた時もそうでしたが、そのプリントのうまさはこの写真世界により深い味わいを加え、作者があとがきで書いている「『ヤギと棘』と題する写真群が 五感を通じて深く染み渡ることを切に願う。』という言葉通りの体感をしている自分がいることに気付きます。

この自粛でお店になかなか来れないとは思いますが、是非手に取っていただきたい一冊です。




蒼穹舎スタッフのお勧め本:
原隆志写真集『ヤギと棘』
蒼穹舎/2020年5月22日発行
上製/A4変型/モノクロ
104ページ/写真点数:94点/350部
ブックデザイン:加藤勝也
定価:3800円+TAX ※ 著者署名本
『現像液の中で印画紙が揺らぐ。 しばらくすると「眠る山羊」がゆっくりと浮かび上がってきた (中略) 暗室は特別な世界。この領域では神通力を使い果たすが如くパワーを消費する。 ネガに閉じ込められた現実は、私の記憶を幻覚させ刺刺すもののみを選別して解放させていく。そして写真への再生が始まる。 私にとって写真を再生させる場面は、地域や場所がどこであろうと私の波動に些細な揺さぶりをかけてくる世界を最も大切にしている。 こうしたなかで生まれた「ヤギと棘」と題する写真群が 五感を通じて深く染み渡ることを切に願う。』(原隆志「再生する写真」より抜粋)
原隆志写真集『ヤギと棘』

原隆志写真集『ヤギと棘』1

原隆志写真集『ヤギと棘』2

原隆志写真集『ヤギと棘』3

原隆志写真集『ヤギと棘』4

原隆志写真集『ヤギと棘』5

原隆志写真集『ヤギと棘』6


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原隆志写真集『ヤギと棘』 (蒼穹舎、2020年5月22日発行)

原隆志写真集『ヤギと棘』
蒼穹舎/2020年5月22日発行
上製/A4変型/モノクロ
104ページ/写真点数:94点/350部
ブックデザイン:加藤勝也
定価:3800円+TAX ※ 著者署名本
『現像液の中で印画紙が揺らぐ。 しばらくすると「眠る山羊」がゆっくりと浮かび上がってきた (中略) 暗室は特別な世界。この領域では神通力を使い果たすが如くパワーを消費する。 ネガに閉じ込められた現実は、私の記憶を幻覚させ刺刺すもののみを選別して解放させていく。そして写真への再生が始まる。 私にとって写真を再生させる場面は、地域や場所がどこであろうと私の波動に些細な揺さぶりをかけてくる世界を最も大切にしている。 こうしたなかで生まれた「ヤギと棘」と題する写真群が 五感を通じて深く染み渡ることを切に願う。』(原隆志「再生する写真」より抜粋)
原隆志写真集『ヤギと棘』

原隆志写真集『ヤギと棘』1

原隆志写真集『ヤギと棘』2

原隆志写真集『ヤギと棘』3

原隆志写真集『ヤギと棘』4

原隆志写真集『ヤギと棘』5

原隆志写真集『ヤギと棘』6


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2020年05月01日

蒼穹舎スタッフのお勧め 3 小川康博写真集『The Dreaming』

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第3弾は、近刊の中でも異色の一冊である小川康博写真集『The Dreaming』。

小川康博さんがカメラを手に旅に出てからの27年間に撮り続けてきた世界各地、中国、インド、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、チベット、グアテマラ。日本国内では北海道、秋田、福島、山形、栃木、福井、新潟、長野、島根。27年という長い時間と雰囲気も大きく異なる多くの場所で撮られた写真を纏めた写真集です。

この本を手に取って見てみると、時間と場所が異なる様々な写真が入り乱れているはずなのに、ページを捲ると時間と場所が何の違和感もなく一つの世界に見えてくる。まさにタイトル通り夢のような世界が展開します。

スタッフ、オススメの一冊です。


蒼穹舎スタッフのお勧め本:
小川康博写真集『The Dreaming』
蒼穹舍/2020年2月14日発行
A4変型/モノクロ/ブックデザイン:加藤勝也
並製/104ページ/写真点数:86点
定価:3600円 + TAX ※ 著者署名本 

『ぶ厚い遮光のカーテンと二重扉によって外部から遮断された暗室の内部はまるで海の底のように静かだ。そんな深い静寂の中で私の黙想は続いている。カメラ片手に旅へ出るようになってから27年。27年?神戸港から上海行きのフェリーに乗りこんだあの日からまだそんなに経っていない筈なのに。まるで夢のようだな、と思う。夢ーあるいは本当にそうなのかもしれない。フェリーに乗り込んだあの春の昼下がりから未だ覚めることのない、遠い汽笛の余韻のような淡いまどろみ。』(あとがきより抜粋)
小川康博写真集『The Dreaming』

小川康博写真集『The Dreaming』1

小川康博写真集『The Dreaming』2

小川康博写真集『The Dreaming』3

小川康博写真集『The Dreaming』4

小川康博写真集『The Dreaming』5


sokyusha at 17:56|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

写真誌「陰と陽 Vol.2」 (写真誌「陰と陽」編集部、2020年5月5日発行)

写真誌「陰と陽 Vol.2」
写真:成合明彦、時岡総一郎、村上雄大、山口聡一郎、原隆志、伊藤昭一
写真誌「陰と陽」編集部/2020年5月5日発行
モノクロ&カラー/B5/44ページ
編集:山口聡一郎/デザイン:高橋義隆
定価:800円(税込)
蒼穹舎ではお馴染みの山陰と山陽の写真家6人(伊藤昭一、時岡総一郎、成合明彦、原隆志、村上雄大、山口聡一郎)による写真誌第二号登場。蒼穹舎から写真集が今月出る予定の原隆志が2号から新たに参加。連載「岡山写真史」第2回や新連載「風景を見る目」などテキストも。
写真誌「陰と陽 Vol.2」

写真誌「陰と陽 Vol.2」1

写真誌「陰と陽 Vol.2」2

写真誌「陰と陽 Vol.2」4

写真誌「陰と陽 Vol.2」5

写真誌「陰と陽 Vol.2」6



sokyusha at 15:18|Permalink 写真雑誌新刊 

須田一政写真集『現代東京図絵』 (禅フォトギャラリー、2020年3月26日発行)

須田一政写真集『現代東京図絵』
禅フォトギャラリー/2020年3月26日発行
モノクロ/上製/20.0×20.0cm
132ページ/写真点数:107点
定価:4091円+TAX
『2019年3月に惜しまれつつ逝った須田一政。1979年、代表作の一つである『わが東京100』が出版されたその年、須田は生まれ育った神田とその周辺地域を35ミリフィルムで撮影し始め、写真評論家の田中雅夫によるテキストとともに1982年から翌年にかけてアサヒカメラに「現代東京図絵」として発表した。そして約40年の時を経た今、須田の同作が初めて写真集として蘇ったのが本作である。』(版元の紹介より)

「現代 ー とついてはいるが現在ではない。1980年前後の東京である。(中略) あれから十年一昔を軽く超えた。傍らで笑っていた田中氏は鬼籍に入り、変わった風景、変わらない風景、2018年の現代東京図絵は今そこにある。その姿を目前にしながらも尚、折に触れ『私の東京』は36年前の現代に引き戻される。イメージの中の東京は多くの時を混淆し、流れる時間とは無関係な世界に留まっているようだ」― 2018年9月 須田一政
須田一政写真集『現代東京図絵』

須田一政写真集『現代東京図絵』1

須田一政写真集『現代東京図絵』2

須田一政写真集『現代東京図絵』3

須田一政写真集『現代東京図絵』4

須田一政写真集『現代東京図絵』5


sokyusha at 14:41|Permalink 写真集新刊 

橋本照嵩写真集『山谷 1968.8.1 - 8.20』 (禅フォトギャラリー、2017年7月20日発行)

橋本照嵩写真集『山谷 1968.8.1 - 8.20』
禅フォトギャラリー/2017年7月20日発行
モノクロ/ソフトカバー/18.2×25.7cm/44ページ
価格:2037円+TAX
* 著者署名本
『 「山谷」へは日雇い稼ぎに通った。高円寺の6畳1間の間借りから始発に乗って立ちんぼをした。  「山谷」を撮りたかった。ガードレールに腰かけている様子、賭け事に屯ろするところ、立飲み屋、札を切って人を雇うところ、宿泊所などは撮影が困難だった。他人の介入を嫌うので、何かあると不穏な空気になる。紙の手提げ袋に穴をあけてレンズを出して「盗み撮り」をした。』 (橋本照嵩)
橋本照嵩写真集『山谷 1968.8.1 - 8.20』

橋本照嵩写真集『山谷 1968.8.1 - 8.20』1

橋本照嵩写真集『山谷 1968.8.1 - 8.20』2

橋本照嵩写真集『山谷 1968.8.1 - 8.20』3

橋本照嵩写真集『山谷 1968.8.1 - 8.20』4


sokyusha at 14:41|Permalink 再入荷 

2020年04月24日

松谷友美写真集『山の光』 (蒼穹舎、2020年5月18日発行)

松谷友美写真集『山の光』
蒼穹舎/2020年5月18日発行
上製/B5変型/カラー
56ページ/写真点数:50点
装幀:中村健
定価3600円+TAX ※ 著者署名本
『晴れた日を好ましく思うことと、季節感のない強い日差しを憂うこと。
すれ違う町の人の顔が都会の人と変わらなく見えること、(中略)
いくつかの矛盾のなかで立ち止まり、
長い読書にしおりをするようにこの本を作りました。
まだ見ぬ知らない景色を思っています。』(あとがきから抜粋)
松谷友美写真集『山の光』

松谷友美写真集『山の光』1

松谷友美写真集『山の光』2

松谷友美写真集『山の光』3

松谷友美写真集『山の光』4

松谷友美写真集『山の光』5

松谷友美写真集『山の光』6


sokyusha at 18:09|Permalink 蒼穹舎新刊 

蒼穹舎ギャラリーからお知らせ

蒼穹舎ギャラリーからお知らせ


大塚浩二写真展「Rockaway Days」5月4日(月)ー5月17日(日)の予定でしたが
5月4日(月)ー6(水)は休廊となり、5月7日(木)ー5月17日(日)になります。

sokyusha at 17:47|Permalink 展覧会情報 

2020年04月21日

阿部淳写真集『2002 ナハ・コザ』 (Vacuum Press、2020年5月11日発行)

阿部淳写真集『2002 ナハ・コザ』
Vacuum Press/2020年5月11日発行
モノクロ/B5/並製/106ページ/写真点数:98点
定価:2400円+TAX ※ 著者署名本
阿部淳写真集『2002 ナハ・コザ』

阿部淳写真集『2002 ナハ・コザ』1

阿部淳写真集『2002 ナハ・コザ』2

阿部淳写真集『2002 ナハ・コザ』3

阿部淳写真集『2002 ナハ・コザ』4

阿部淳写真集『2002 ナハ・コザ』5



sokyusha at 16:14|Permalink 写真集新刊 

阿部淳写真集『2002』 (Vacuum Press、2020年5月11日発行)

阿部淳写真集『2002』
Vacuum Press/2020年5月11日発行
モノクロ/B5/並製/170ページ/写真点数:162点
定価:3200円+TAX ※ 著者署名本
阿部淳写真集『2002』

阿部淳写真集『2002』1

阿部淳写真集『2002』2

阿部淳写真集『2002』3

阿部淳写真集『2002』4

阿部淳写真集『2002』5



sokyusha at 15:40|Permalink 写真集新刊 

2020年04月17日

蒼穹舎スタッフのお勧め 2 岡本正史写真集『TOKYO 1985』

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第二弾は、前回スナップの傑作を紹介したので今回もスナップをと思い、それなら森山大道さんが絶賛している上に、アマゾンで蒼穹舎の本の中、今一番売れているのがあったなと。それは岡本正史写真集『TOKYO 1985』です。

岡本正史さんは明治大学文学部を卒業後、1985年に東京写真専門学校の芸術コースで森山大道、深瀬昌久両先生のゼミを受講している。その1985年に東京の街を撮り歩いた写真を纏めたのがこの写真集です。

刊行時、私が出来上がったこの写真集を開いた時、一気にその時代が目の前に現れた。1985年(昭和60年)という昭和の終わりの時期、まだ戦後の香りがわずかに残る東京の街がここにある。街の表情がリアルに映し出され、あの頃の街と今の街は明らかに違うのに、これらの写真を見るだけで、その場に今いる気にさせられる。ああスナップ写真の持つ強さとはこれなんだなと感じ、その街に自分が歩いている気分になっている。こんなすごい写真を20代前半にとっていたというのも驚く。森山大道さんが寄稿し、絶賛するのも宜なるかな。是非一度手に取ってください。

蒼穹舎スタッフのお勧め本:
岡本正史写真集『TOKYO 1985』
蒼穹舍/2020年1月6日発行
A4変型/モノクロ/装幀:塚本明彦
上製/72ページ/写真点数:60点
テキスト:森山大道
定価:3200円 + TAX
『日頃ぼくが写真について強く思っている、リアリティに裏打ちされた写真は、いかに時を経ようと、どんな時代になっていようと、それを見る人の目に、 いまのこととして生々しく突き刺さってくるのだ。写真の特性である、一瞬時を止めてしまう永遠性は、そのまま、人間と時代の記憶として、そして最終的に「記録」という名に収斂していくのである。
今回の、岡本君の写真集「TOKYO 1985」には、それら本質的なベースにしかと裏打ちされた確かさがある。』(森山大道の寄稿より抜粋)
岡本正史写真集『TOKYO 1985』

岡本正史写真集『TOKYO 1985』1

岡本正史写真集『TOKYO 1985』2

岡本正史写真集『TOKYO 1985』3

岡本正史写真集『TOKYO 1985』4

岡本正史写真集『TOKYO 1985』5




sokyusha at 15:12|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

村上仁一写真集『地下鉄日記』 (roshin books、2020年発行)

村上仁一写真集『地下鉄日記』
roshin books/2020年発行
モノクロ/上製/A4変型/800部
144ページ/作品点数:100点
ブックデザイン:町口覚
テキスト:森山大道
定価:5200円+TAX
『東京の地下鉄の一日の利用者は800万人を超え、巨大な都市に張り巡らされる大動脈として都市機能を支えている。村上は学生の頃からの20年間、その地下鉄を利用しながら写真を撮り続けた。
バブル経済崩壊以降、日本が低迷し続ける中で村上が見続けた眼差しの先の人々は、あたかも東京という海を漂流するかのごとく、いまだ出口の見えない街を彷徨っているように見える。』(版元の紹介から)
村上仁一写真集『地下鉄日記』

村上仁一写真集『地下鉄日記』1

村上仁一写真集『地下鉄日記』2

村上仁一写真集『地下鉄日記』3

村上仁一写真集『地下鉄日記』4

村上仁一写真集『地下鉄日記』5

村上仁一写真集『地下鉄日記』6


sokyusha at 14:34|Permalink 写真集新刊 

2020年04月14日

蒼穹舎スタッフのお勧め 1 山崎弘義写真集『CROSSROAD』

コロナによる自粛もあり、出版活動も書店へ行くことすらもままならない今、蒼穹舎のスタッフとして何かないかなと思って思い付いたのが、お勧めの刊行物の再紹介です。

蒼穹舎というと一般的イメージはスナップ写真の名作が多数出版されているということかなと思い、この1年ほどに出版したものでスナップ写真の名作として海外でも反響の多い作品があるなと思い出したのが山崎弘義写真集『CROSSROAD』です。刊行直後にはフランスのGuillotine誌でレビューが掲載されるなど日を追うごとに評判を高めています。

山崎弘義さんは1980年代後半に猪瀬光さん、楢橋朝子さんらとFOTO SESSIONを立ち上げ後、98年まで数々の個展で発表するなど活発に活動するも、作品集を出すことなく家庭の状況もあり、写真の前線から遠ざかっていましたが、2010年代に入り再び活動が増え2015年には注目作「DIARY 母と庭の肖像」を出版しました。そして90年代の活動を初めて纏められたのがこの『CROSSROAD』です。

1990年〜96年の新宿をはじめとした東京の街を撮ったスナップは、この時代の浮かれた気分からバブル崩壊へと連なる時代の肖像として貴重な記録であるのは間違い無いのですが、それ以上に、ただただ見つめる視線の先にある風景や人物たちの息遣いが、他の数多のスナップと違う何かを感じさせてくれる写真集です。是非一度手に取って見てほしい本です。

蒼穹舎スタッフのお勧め本:
山崎弘義写真集『CROSSROAD』
蒼穹舎/2019年10月10日発行
モノクロ/上製/A4変型
122ページ/作品点数:113点
装幀:加藤勝也/500部
定価: 4000円+TAX ※ 著者署名本

『撮影期間は1990年から1996年の7年間。この期間は父が脳梗塞で寝たきりになり自宅で介護していた時期でもある。世間からは趣味でカメラをやっている人と言われる立場であり、内心忸怩たるものを常に胸にしまい込んでいた。なぜ東京をスナップしていたのか、特に問題意識があったわけでもない。スナップショットという当時の王道をとぼとぼと歩いていただけに過ぎない。今,感じることは写すという能動的な行為よりも,写り込んでくる事物にこそ写真の本質があるように思えてならない。また未来からの視線があったなら、もっと違う撮り方ができたはずだと自戒する。』(あとがきより抜粋)
山崎弘義写真集『CROSSROAD』

山崎弘義写真集『CROSSROAD』1

山崎弘義写真集『CROSSROAD』2

山崎弘義写真集『CROSSROAD』3

山崎弘義写真集『CROSSROAD』4


sokyusha at 16:27|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

鈴木理策写真集『知覚の感光板』 (赤々舎、2020年4月13日発行)

鈴木理策写真集『知覚の感光板』
赤々舎/2020年4月13日発行
カラー/B4変型/112ページ/上製・布装
価格:8000円+TAX


「太陽が照って、希望が心のなかで笑っている。」(ポール・セザンヌ)*

「知覚の感光板」は、19世紀に起こった「写真の誕生」につよい刺激を受けて、それに反応しながら新たな絵画を模索した一連の画家たちが訪れ制作した場所を、鈴木が巡って撮影した58点の作品から構成されています。
『カメラという機械による知覚は身体を持たないため、行動のために像を映し出さないという純粋さを持っている。撮影時に現れているこの純粋さをその後プリントという物質の状態までいかに残すことができるか、それが私の作業のモチーフである。この純粋さを手に入れられれば、写真を見ることは拡がりだけでなく、深さを持った経験になるのではないか。対象から何事かを感覚し、感応することは深さの経験であり、深さは見るたびに新しく生まれる。』(鈴木理策「知覚の感光板」より抜粋)
[版元の紹介より]

sokyusha at 14:59|Permalink 写真集新刊