2017年03月

2017年03月30日

高橋義隆「言葉の果ての写真家 ー 一九六〇 ‐ 九〇年代の写真表現」(青弓社、2017)

高橋義隆「言葉の果ての写真家 ー 一九六〇 ‐ 九〇年代の写真表現」
青弓社/2017年刊
B6判/上製/238ページ
定価 : 3,240円(税込)* 著者署名本

写真は言葉から生まれる―。森山大道を導きの糸として、新倉孝雄、森永純、中平卓馬、荒木経惟、原芳市という5人の写真家たちの作品と言葉の断片から、その光跡を浮かび上がらせる戦後写真評論。

目次
はじめに―写真表現の分水嶺、森山大道『写真よさようなら』を中心にして
第1章 新倉孝雄―刹那と邂逅する傍観者
第2章 森永純―凍結された叫び
第3章 中平卓馬―身体と言葉の相克
第4章 荒木経惟―エロス・タナトス・言葉
第5章 原芳市―さすらうエロスの痕跡
写真は言葉から生まれる――。

カメラで目の前の現実を写し取り、あるいは仮構のシチュエーションを演出して作品を撮る写真家たち。戦後、写真表現は一気に花開き多様化したが、「言葉」を引き金にして、言葉から写真を立ち上げようとした写真家たちがいた。

森山大道を導きの糸として、新倉孝雄、森永純、中平卓馬、荒木経惟、原芳市という5人の写真家に光を当てる。そして、彼らが写真を撮るとき、言葉がどのような意味をもち、作品にどう影響したのかを写真家の人生や表現方法から解きほぐす。

写真家たちの写真と言葉の断片から、その光跡を浮かび上がらせる戦後写真評論。写真作品を40点以上所収。

鈴木一誌(ブックデザイン)推薦

「本書を読むと、ひとが写真から意味を読み取る行為の不思議さに圧倒される。世界の事物を機械の目を通して冷徹に平面化する写真と、人間的関心はいつどこで交錯しうるのか。その謎に果敢に立ち向かう」

はじめに――写真表現の分水嶺、森山大道『写真よさようなら』を中心にして

第1章 新倉孝雄――刹那と邂逅する傍観者

 1 他者の存在

 2 日常という場所

 3 都市の視線

 4 ニューヨーク

 5 断絶、そして対話

第2章 森永 純――凍結された叫び

 1 原爆の地、故郷・長崎で見た光景

 2 「詩より辞書のほうがおもしろい」

 3 環境音楽との共通点

 4 シュルレアリスムと『波』

 5 言葉に近づける

第3章 中平卓馬――身体と言葉の相克

 1 写真家・中平卓馬の誕生

 2 「アレ・ブレ・ボケ」で世界を描く

 3 身体を解体する写真行為、そして苦悩

 4 事物という現実の脅威

 5 「手」という自己のなかの他者

第4章 荒木経惟――エロス・タナトス・言葉

 1 私小説からの出発

 2 写真での〈私〉

 3 『ノスタルジアの夜』

 4 「「生」も「死」も欲しい」

 5 過剰なエロトス

第5章 原 芳市――さすらうエロスの痕跡

 1 『風媒花』――旅人への憧憬

 2 『ストリッパー図鑑』――さすらうエロス

 3 『淑女録』――神に近づく女たち

 4 『曼陀羅図鑑』――崇拝のイコン

 5 『現の闇』――漆黒のなかの希望

 6 『光あるうちに』――その先の光明へ

 7 『常世の虫』――死生観への到達

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sokyusha at 16:36|Permalink 評論/エッセイ新刊 

2017年03月14日

柳沢信写真集『Shin Yanagisawa Untitled』 (roshin books、2017年3月15日発行)

柳沢信写真集『Shin Yanagisawa Untitled』
roshin books/2017年3月15日発行
上製/25.6×25.6cm/1000部限定
モノクロ/96ページ/写真点数:89点
編集:大田通貴/テキスト:柳本尚規
ブックデザイン:加藤勝也
定価:5000円+TAX

『roshin booksでは7冊目の写真集として柳沢信(1936 - 2008)の写真集を出版いたします。柳沢は1958年にミノルタの広報誌「ロッコール」において「題名のない青春」という作品で華々しいデビューを飾りました。その後の1961年から2年間は病気のために療養しますが、再び精力的にカメラ雑誌を中心に活動しました。
復帰後の柳沢の視線は日本の各地へと向けられます。氏はデビュー当時から一貫して「写真に言葉はいらない」と言い続けました。被写体、撮影者の感情、それらを言葉で説明する必要もないほどに見つめられ研ぎ澄まされた世界、それがまさしく写真ではないかと。

柳沢信の生前の個展数は4回(グループ展などの出展は除く)、写真集は3冊とその活動時間の割には極めて少数であります。周囲の流行などにとらわれず、自らのペースで眼球に写る世界をフィルムに刻んでいきました。70年代初期には当時カメラ毎日の編集長で天皇とまで呼ばれていた山岸章二からの写真集の出版要請を断ったというエピソードもあります。
1990年に出版された「柳沢信・写真」から17年の月日が経ちました。既に過去の写真集は絶版となり、今ではそれらに触れる機会がありません。柳沢が写した「写真」という言葉以上他にいいようもない圧倒的な世界が再びこの時代に甦ります。60年代から70年代の旅の写真を中心に大田通貫が編集しました。作品はもちろん印刷、装丁、一つの作品として堪能してください。2017年に生まれる歴史的な1冊です。』(roshin booksのサイトの紹介より転載)

柳沢信写真集

柳沢信写真集 1


sokyusha at 18:05|Permalink 写真集新刊 

2017年03月07日

尾仲浩二責任編集『街道マガジン 写真の友 Vol.4』 (KAIDO BOOKS、2017年1月6日発行)

尾仲浩二責任編集『街道マガジン 写真の友 Vol.4』
KAIDO BOOKS/2017年1月6日発行
A5判/カラー&モノクロ/160ページ
別冊ミニ写真集 尾仲浩二「GEORGIA」付き
参加作家:【街道メンバー】尾仲浩二、藤田進、岡部文、坂巻剛好、鈴木郁子、小松宗光、佐藤春菜、河合伸一、本庄佑真、中間麻衣【参加作家】山田博之、福山えみ、叶芳隆、長藤さつき、田中ヒロ、辻惠蔵、中原達洋、サトーテツヤ、長谷川明生、西世古旬、橋本大和、白石ちえこ、広瀬勉、Dan Epthorp、柳千春、矢口清貴、百々武、赤鹿麻耶、浦芝眞史、タカザワケンジ、ユーコドー/(表紙イラスト・刈屋さちよ)
定価:800円(税込)

7年半続いたギャラリー街道終了後に尾仲浩二のもとに再びメンバーが集結して始まった雑誌の第4弾。尾仲浩二のミニ写真集「GEORGIA」付き。
『街道マガジン 写真の友 Vol.4』

『街道マガジン 写真の友 Vol.4』georgia

『街道マガジン 写真の友 Vol.4』georgia1

『街道マガジン 写真の友 Vol.4』1

『街道マガジン 写真の友 Vol.4』2

『街道マガジン 写真の友 Vol.4』3

『街道マガジン 写真の友 Vol.4』4


sokyusha at 18:11|Permalink 写真雑誌新刊