2020年05月

2020年05月29日

蒼穹舎スタッフのお勧め 8 元田敬三写真集『轟』

蒼穹舎スタッフのお勧め 8 元田敬三写真集『轟』
コロナによる自粛で時間ができたことから始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第8弾は、昨年刊行した元田敬三写真集『轟』です。

元田敬三さんは大坂府生まれで、大学卒業の後、大阪ビジュアルアーツを卒業し、上京。東京のストリートを撮り始め、2001年に最初の写真集『青い水』(ワイズ出版 大田通貴編集)を刊行。この本はワイズ叢書の1冊として出されたもので、この叢書が森山大道さんや北井一夫さんなど実績のある年配の作家が多いラインナップの中で、異色の若手作家の処女作が加わったのは当時、すごく興味深かったのを覚えています。『青い水』から以降多数の写真集刊行や展覧会参加をしてきた元田さんが、大田さんに続編を作りたいと言い続けて18年、ついに実現したのがこの『轟』です。

『轟』の撮影は1999年辺りが数枚と2011年〜2014年が大半を占め、日本全国のストリートです。様々な年代の人々の姿が印象的です。元田さんの処女作『青い水』では、1996年から2000年の東京新宿と大阪ミナミを撮影したもので、中でも上京して一人暮らしを始めるも、東京に馴染めない若者の孤独な姿が印象的で、当時すごくいい写真集が出たなと思ったものでした。元田さんも上京してきたばかりの人だったので、そうした孤独感にリンクし、すっと写真に封じ込むことができたのかなと想像したりしました。今作『轟』でも、そうしたどこか引き摺る孤独な心情を抱えた人の肖像が、見事に撮りこまれていてすごく印象的です。この2冊と他の元田さんの写真集はどこか違うような気がしていて、この本が刊行された当時、お店に来た元田さんに「いつもご自身で全部作っていることが多いのに、なんで久しぶりに大田さんとやることにしたんですか?」と聞いたら、「自分で作ると、かっこいいと自分が思う写真ばかり選んじゃうけど、大田さんにやってもらうと、自分では選ばない写真を選んでて、それでいて成立しているから面白い」ということをおっしゃってました。それを聞いた時、おそらくこの本や『青い水』で感じた孤独感へのリンクは元田さんが持つ普段と違う魅力なのかなと思いました。まあ僕の個人的な印象が合っているのかわかりませんが、この本が色々と思いを広げてくれることは間違い無いと思います。ぜひご覧ください。


蒼穹舎スタッフのお勧め本:
元田敬三写真集『轟』
蒼穹舎/2019年6月16日発行
モノクロ/上製/A4変型
72ページ/作品点数:67点
装幀:原耕一
定価:4,000円+TAX ※ 著者署名本
『写真を撮ることは行為である。ハッとして心が動くのは恋である。
行為であり恋である写真行為。街路を歩いていると次第に聴覚は閉じていき、視覚は無意識に覗いている監視カメラの様な状態、腕や脚といった身体は自動運転となり、脳内では欲望と記憶という2つのテレビジョンが連続して垂れ流される。鈍感になる身体感覚と反比例するように、僕の内的感覚=心は益々敏感になり、擦過する光景や人が放つメッセージの断片を受け取る事となる。擦れ違う人の悲しみや歓喜、街の繁栄や衰退などが生声の様となって心に届くのだ。
その様な状態で街をトボトボとさすらっていると突然心にゴーという轟音が響くのである。』(あとがきより)
元田敬三写真集『轟』

元田敬三写真集『轟』1

元田敬三写真集『轟』2

元田敬三写真集『轟』3




sokyusha at 14:43|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

2020年05月26日

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』 (QUATTRO、2020年5月31日発行)

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』
QUATTRO/2020年5月31日発行
ドイツ装/A4/カラー
114ページ/写真点数:90点
定価4500円+TAX ※ 著者署名本

『本作では、長年撮ってまいりました夜の都市から離れ、文明社会の外堀に在って光のとどかない闇へと入ってゆきました。闇の中で徴候の明滅を繰り返す植物たち、小さな森に入ると「彼ら」同士で囁く声が聞こえたように感じました。暗闇の中でコミュニケーションをとる植物たちの様子は、人が感じる周波数の外にある「気」のような存在が森の粒子と共に舞い上がっているかのごとく見えたのです。
草木が放出する眼に見えない壮大な生命循環の匂いに幻惑され、その官能的な闇に向かって私は光を放ちました。輝く闇、刹那「彼ら」のコミュニケーションは視覚化され、人が感じることのできる「表出」へと変わったのです。
作品集は、大物主神の伝説となった三輪山(日本最古の神社の御神体)の横顔からスタートいたします。撮影においては、大和三山(香具山・畝傍山・耳成山)を背景に奈良時代〜平安時代の歌人らが歩き、ふと足をとめて眺めたと思われる風景も、撮影途中より意識せざるを得ない心境になってゆきました。また季節・歳月によって姿を変える植物たちを定点観測によって捉えた作品が8組16点散りばめて挿入されております。
「真夜中のエーテル」とは、植物たちが闇の中でしっとりとエネルギーを放つ様を例えたものです。私が小さな森の中で感じた「気の流れ」を興がって頂ければ幸いです。』(松本コウシ 困惑の昼下がり 2020.05.18 Mondayより)

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』1

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』2

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』3

松本コウシ写真集『真夜中のエーテル』4




sokyusha at 16:09|Permalink 写真集新刊 

尾上太一写真集『私秋期 沢田聖子』 (蒼穹舎、2020年5月25日発行 )

尾上太一写真集『私秋期 沢田聖子』
蒼穹舎/2020年5月25日発行
A4変型/上製/モノクロ
装丁:原耕一 /700部
64ページ/写真点数:57点
定価 : 5000円+TAX
取扱:沢田聖子ホームページ「沢田聖子 In My Room」/写真工房シリウス/蒼穹舎のみとなります。書店およびアマゾンでの販売は致しません。

写真家の尾上太一の撮影によるシンガーソングライター沢田聖子の2011〜2019年の撮り下ろしライブ写真とオフショットを57点掲載。
尾上太一写真集『私秋期 沢田聖子』


sokyusha at 15:05|Permalink 蒼穹舎新刊 

2020年05月19日

蒼穹舎スタッフのお勧め 7 原芳市写真集『神息の音』

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第7弾は、昨年末12月16日に惜しくも亡くなられた原芳市さんの遺作写真集『神息の音』です。

原芳市さんは1970~90年代にストリッパーを撮った一連の写真集(「ストリッパー図鑑」「淑女録」「曼荼羅図鑑」)が有名ですが、蒼穹舎から2008年から13年に刊行した「現の闇」「光あるうちに」「常世の虫」でその原さんの写真世界がより広くファンを掴み、その活動の広がりがこの10年顕著でした。それだけに惜しい事でした。

『神息の音』は原さんが昨年前半に繰り返し行われた撮影小旅行で撮られた、「神の息の音」を求めての写真の数々から纏めたもの。原さんは2014年に上記3作に続く次のシリーズとして撮り始めた作品で「神々の系譜・序章」という展覧会も行いますが、その後1〜2年撮影するも、断念しました。しかし、2018年秋に聖書の言葉から汲み取った「神の息の音」という言葉に出会い、シリーズの撮影が再開したのがこれらの旅でした。撮影旅行から戻ると入院し余命1ヶ月を宣告されたことから、作ることになった最後の本づくりである3冊{『東北残像』『時を呼ぶこえ』}のうちの1冊で最後の作品になりました。「神の息の音」という言葉に反映する何かを追い求めての写真ですが、原さんの死を知って見たせいかそこには死の想念が覆い尽くすように感じつつも写真としてただただ惹きつけられる1冊です。特に正真正銘の生涯最後の写真である、漆黒の闇へと溶けていく船の写真が写真集の最後に来る写真の並びにも、なんとなく黄泉へ旅立つ原さんの意思があるかなと思ったりします。そんな風に色々思いつつ何度も繰り返し見てしまいます。是非原さんの写真世界を堪能してください。

蒼穹舎スタッフのお勧め本:
原芳市写真集『神息の音』
蒼穹舎/2019年11月22日発行
A3変型/上製/モノクロ
ブックデザイン:加藤勝也
68ページ/写真点数:27点
定価 : 5000円+TAX
2019年12月16日に逝去した著者が完成まで見届けた文字通りの遺作。
『ときどき聖書を読む。その7節。「主なる神は土の塵から人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」。神が自分と同じ姿を人に与え、命を与えたのだ。その吹き入れる音を聞いた思いでその一節を読んだ。いつもとは違った感覚を味わった気がした。「神の息の音」。』(あとがきから抜粋)
原芳市写真集『神息の音』

原芳市写真集『神息の音』1

原芳市写真集『神息の音』2

原芳市写真集『神息の音』3

原芳市写真集『神息の音』4

原芳市写真集『神息の音』5


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2020年05月15日

蒼穹舎スタッフのお勧め 6 白石ちえこ写真集『島影』[2刷改訂版]

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第6弾は、先日、署名を入れるために店に来ていただいた白石ちえこさんの写真集『島影』[2刷改訂版]です。

白石ちえこさんは神奈川県横須賀市出身で、1998年の初個展以来、数多くの展覧会に参加。2015年初版のこの本は2冊目の作品集です。作品は1920〜1930年代に日本のアマチュアカメラマンの間で流行した「雑巾がけ」とよばれる写真修正技法で制作した銀塩写真です。
白石さんになぜこの技法で作ることになったのか聞きましたら、以前から興味があったこの技法を、東京都写真美術館での『芸術写真の精華 日本のピクトリアリズム 珠玉の名品展』という展覧会での「雑巾がけ」のワークショップに参加したことがきっかけだそうです。そして、1920年代当時はもっぱら光の表現としてこの技法が使われたので、どうせやってみるなら現代ならではの違うことをやってみたいと思ったそうです。

『島影』の撮影当時はよく夜の山を歩いていて、暗がりの中で、しばらくして目が慣れてくると、"いつか見た風景"が浮かび上がってくるその感覚が好きだったそうです。そんな写真を撮り歩いていた時、この「雑巾がけ」技法で、光ではなく暗闇を表現したら面白いと思い始めたそうです。始めてみると、作るときの工程が、同じように暗闇の中に"いつかの見た風景"が浮かび上がるという夜の山の時の体感とリンクするものがあり、そこに雑多な思いが積み重なっていき、より愛着のある世界が生まれていったそうです。

そういう話を伺った後、見返すとこの本を以前見たときに抱いた不思議な感覚の魅力は、白石さん自身の感覚からくるものなのかと思いました。家に引き籠りの日々に新たな暗闇の楽しみをいかがでしょう。



蒼穹舎スタッフのお勧め本:
白石ちえこ写真集『島影』[2刷改訂版]
蒼穹舍/2019年3月3日 2刷発行
A4変型/上製/装幀:加藤勝也
モノクロ/72ページ/写真点数:43点
定価:4000円+TAX ※ 著者署名本
白石ちえこ2冊目で蒼穹舍では初になる写真集。作品は1920〜1930年代に日本のアマチュアカメラマンの間で流行した「雑巾がけ」とよばれる写真修正技法で制作した銀塩写真。
『物心がついた頃、ペンギン島に行ったという曖昧な記憶があるのだが、 島へ行く道すがら見かけた風景はぼんやりとしかよみがえらず、 現実離れした絵の中の風景のようでもある。(中略) 記憶の中で小さなシグナルを出すペンギン島は、まぼろしの島である。 その島影は、仄暗い記憶の底にゆらゆらと漂っている。』(あとがきより抜粋)

白石ちえこ写真集『島影』

白石ちえこ写真集『島影』1

白石ちえこ写真集『島影』2

白石ちえこ写真集『島影』3

白石ちえこ写真集『島影』4



sokyusha at 15:50|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

2020年05月12日

蒼穹舎スタッフのお勧め 5 松谷友美写真集『山の光』

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第5弾は、前回同様自粛延長のこの時期に刊行となった新作松谷友美写真集『山の光』です。

松谷友美さんは埼玉県出身で、2005年以来、数多くの展覧会に参加。この本は蒼穹舎からは2冊目の作品集です。2014年に刊行した前作「六花」は東北を主体に東日本を旅して綴った写真でしたが、今回の『山の光』は西日本を旅して撮影した作品で纏められています。日本国内からフランスまで様々な旅を通して撮影を続けてきた松谷友美さんが旅を一旦休止しようと思い、そこで、旅を辞める前に纏めようということで作られた今作は、静かに深く印象的な珠玉の一冊になっています。

松谷友美さんの撮る風景が好きな私は、楽しみにしていた本が出来上がり、お店に届き、手に取って見たとき、前作「六花」では雪国の空気の澄んだ感じの印象が強かったのですが、この『山の光』では西日本の曇りがちな空気のもたらす微妙な空気感が静かに染み込むように伝わってきました。そして、またしても松谷さんの撮る風景の世界に静かに浸る心地よさを感じるのでした。家でこもるこの頃の日々におすすめです。



蒼穹舎スタッフのお勧め本:
松谷友美写真集『山の光』
蒼穹舎/2020年5月18日発行
上製/B5変型/カラー
56ページ/写真点数:50点
装幀:中村健
定価3600円+TAX ※ 著者署名本
『晴れた日を好ましく思うことと、季節感のない強い日差しを憂うこと。
すれ違う町の人の顔が都会の人と変わらなく見えること、(中略)
いくつかの矛盾のなかで立ち止まり、
長い読書にしおりをするようにこの本を作りました。
まだ見ぬ知らない景色を思っています。』(あとがきから抜粋)
松谷友美写真集『山の光』

松谷友美写真集『山の光』1

松谷友美写真集『山の光』2

松谷友美写真集『山の光』3

松谷友美写真集『山の光』4

松谷友美写真集『山の光』5

松谷友美写真集『山の光』6


sokyusha at 18:24|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

2020年05月08日

蒼穹舎スタッフのお勧め 4 原隆志写真集『ヤギと棘』

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第4弾は、自粛延長のこの時期に刊行となった新作原隆志写真集『ヤギと棘』です。

原隆志さんは島根県安来市生まれで、九州産業大学芸術学部写真学科卒業後、九州で写真家としてしばらく活動をしたのち故郷に帰り、1993年に植田正治さんが主催のCircle"U"に誘われ、最年少にして参加、最後のメンバーとなり植田正治さんに師事します。以来長い活動の中、今作が初めての写真集になります。

「眠る山羊」が印象的な表紙のこの本を手に取って捲っていくと、島根をはじめとした中国地方を中心に、大阪や東京も含めた日本の風景が印象的なモノクロの写真で綴られていきます。植田正治さんの最後の弟子ということが頭に過ぎるからか、植田さんの写真にありそうな世界に思えてくるのですが、ここにあるのは植田さんとは別の印象を残す独特の写真世界が展開しています。特に作家自身のプリントによるモノクロ世界が素晴らしい。6×6フォーマットの安価でお遊びカメラとも言われるホルガを使って撮影しているものと、普通のカメラを使った写真と区別がつかない美しい世界が連なります。以前展示していただいた時もそうでしたが、そのプリントのうまさはこの写真世界により深い味わいを加え、作者があとがきで書いている「『ヤギと棘』と題する写真群が 五感を通じて深く染み渡ることを切に願う。』という言葉通りの体感をしている自分がいることに気付きます。

この自粛でお店になかなか来れないとは思いますが、是非手に取っていただきたい一冊です。




蒼穹舎スタッフのお勧め本:
原隆志写真集『ヤギと棘』
蒼穹舎/2020年5月22日発行
上製/A4変型/モノクロ
104ページ/写真点数:94点/350部
ブックデザイン:加藤勝也
定価:3800円+TAX ※ 著者署名本
『現像液の中で印画紙が揺らぐ。 しばらくすると「眠る山羊」がゆっくりと浮かび上がってきた (中略) 暗室は特別な世界。この領域では神通力を使い果たすが如くパワーを消費する。 ネガに閉じ込められた現実は、私の記憶を幻覚させ刺刺すもののみを選別して解放させていく。そして写真への再生が始まる。 私にとって写真を再生させる場面は、地域や場所がどこであろうと私の波動に些細な揺さぶりをかけてくる世界を最も大切にしている。 こうしたなかで生まれた「ヤギと棘」と題する写真群が 五感を通じて深く染み渡ることを切に願う。』(原隆志「再生する写真」より抜粋)
原隆志写真集『ヤギと棘』

原隆志写真集『ヤギと棘』1

原隆志写真集『ヤギと棘』2

原隆志写真集『ヤギと棘』3

原隆志写真集『ヤギと棘』4

原隆志写真集『ヤギと棘』5

原隆志写真集『ヤギと棘』6


sokyusha at 16:29|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

原隆志写真集『ヤギと棘』 (蒼穹舎、2020年5月22日発行)

原隆志写真集『ヤギと棘』
蒼穹舎/2020年5月22日発行
上製/A4変型/モノクロ
104ページ/写真点数:94点/350部
ブックデザイン:加藤勝也
定価:3800円+TAX ※ 著者署名本
『現像液の中で印画紙が揺らぐ。 しばらくすると「眠る山羊」がゆっくりと浮かび上がってきた (中略) 暗室は特別な世界。この領域では神通力を使い果たすが如くパワーを消費する。 ネガに閉じ込められた現実は、私の記憶を幻覚させ刺刺すもののみを選別して解放させていく。そして写真への再生が始まる。 私にとって写真を再生させる場面は、地域や場所がどこであろうと私の波動に些細な揺さぶりをかけてくる世界を最も大切にしている。 こうしたなかで生まれた「ヤギと棘」と題する写真群が 五感を通じて深く染み渡ることを切に願う。』(原隆志「再生する写真」より抜粋)
原隆志写真集『ヤギと棘』

原隆志写真集『ヤギと棘』1

原隆志写真集『ヤギと棘』2

原隆志写真集『ヤギと棘』3

原隆志写真集『ヤギと棘』4

原隆志写真集『ヤギと棘』5

原隆志写真集『ヤギと棘』6


sokyusha at 15:14|Permalink 蒼穹舎新刊 

2020年05月01日

蒼穹舎スタッフのお勧め 3 小川康博写真集『The Dreaming』

コロナによる自粛で始めた蒼穹舎スタッフのお勧め本ブログ第3弾は、近刊の中でも異色の一冊である小川康博写真集『The Dreaming』。

小川康博さんがカメラを手に旅に出てからの27年間に撮り続けてきた世界各地、中国、インド、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、チベット、グアテマラ。日本国内では北海道、秋田、福島、山形、栃木、福井、新潟、長野、島根。27年という長い時間と雰囲気も大きく異なる多くの場所で撮られた写真を纏めた写真集です。

この本を手に取って見てみると、時間と場所が異なる様々な写真が入り乱れているはずなのに、ページを捲ると時間と場所が何の違和感もなく一つの世界に見えてくる。まさにタイトル通り夢のような世界が展開します。

スタッフ、オススメの一冊です。


蒼穹舎スタッフのお勧め本:
小川康博写真集『The Dreaming』
蒼穹舍/2020年2月14日発行
A4変型/モノクロ/ブックデザイン:加藤勝也
並製/104ページ/写真点数:86点
定価:3600円 + TAX ※ 著者署名本 

『ぶ厚い遮光のカーテンと二重扉によって外部から遮断された暗室の内部はまるで海の底のように静かだ。そんな深い静寂の中で私の黙想は続いている。カメラ片手に旅へ出るようになってから27年。27年?神戸港から上海行きのフェリーに乗りこんだあの日からまだそんなに経っていない筈なのに。まるで夢のようだな、と思う。夢ーあるいは本当にそうなのかもしれない。フェリーに乗り込んだあの春の昼下がりから未だ覚めることのない、遠い汽笛の余韻のような淡いまどろみ。』(あとがきより抜粋)
小川康博写真集『The Dreaming』

小川康博写真集『The Dreaming』1

小川康博写真集『The Dreaming』2

小川康博写真集『The Dreaming』3

小川康博写真集『The Dreaming』4

小川康博写真集『The Dreaming』5


sokyusha at 17:56|Permalink 蒼穹舎スタッフのお勧め 

写真誌「陰と陽 Vol.2」 (写真誌「陰と陽」編集部、2020年5月5日発行)

写真誌「陰と陽 Vol.2」
写真:成合明彦、時岡総一郎、村上雄大、山口聡一郎、原隆志、伊藤昭一
写真誌「陰と陽」編集部/2020年5月5日発行
モノクロ&カラー/B5/44ページ
編集:山口聡一郎/デザイン:高橋義隆
定価:800円(税込)
蒼穹舎ではお馴染みの山陰と山陽の写真家6人(伊藤昭一、時岡総一郎、成合明彦、原隆志、村上雄大、山口聡一郎)による写真誌第二号登場。蒼穹舎から写真集が今月出る予定の原隆志が2号から新たに参加。連載「岡山写真史」第2回や新連載「風景を見る目」などテキストも。
写真誌「陰と陽 Vol.2」

写真誌「陰と陽 Vol.2」1

写真誌「陰と陽 Vol.2」2

写真誌「陰と陽 Vol.2」4

写真誌「陰と陽 Vol.2」5

写真誌「陰と陽 Vol.2」6



sokyusha at 15:18|Permalink 写真雑誌新刊