2005年06月14日

ナラタージュ


ナラタージュ
島本理生

痛かった。読み終わって何だか脱力してしまった。恋愛体質になってしまったような感じすらしてしまう。
帯にある「魂を焼き尽くすほどの恋。封印したはずのあの痛みを、よみがえらせてしまう小説」という小川洋子さんの言葉そのものです。

人のぬくもりやあたたかさを必要としながらも、求めても一定の距離の中には人をいれようとしない葉山先生はずるい。そんな葉山先生にひかれる泉にイライラとしてしまうのだけけれど、それでもどうしようもなくひかれてしまうという気持ちも痛いほどよくわかる。つい感情移入して、自分の気持ちも相手の気持ちも、努力とかそういうものではどうしようもないんだよね・・と、ふと遠い記憶をたどってしまったりして。
そして好きという気持ちにどうしようもなく振り回されて、どんどん嫌な人になっていってしまう小野くん。自分で自分の気持ちがどうにもならなくて、自分でも嫌なやつとわかっていながらもどうしようもないんだろうな・・と思うと何だか痛々しい。清潔で健全であろうとする彼がそうなってしまうのって、なんだかすごくリアルだった。
それにしてもこのラストはよかった!
「これからもずっと同じ痛みを繰り返し、その苦しさと引き換えに帰ることができるのだろう。あの薄暗かった雨の廊下に。」
痛みを記憶とひきかえる大切なものとしてとらえるって、すごくよくわかる。「生まれる森」では、主人公は再生していったけれど、「ナラタージュ」では、生まれ変わらないし、痛みも思い出も決して捨てない。全て自分の一部として抱えながら泉が一歩を踏み出したことで、痛いけれどもあたたかな気持ちになった。何だか泣き笑いのラストでした。
soleil1 at 22:35│Comments(40)TrackBack(34) 島本理生 

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ナラタージュ角川書店 2005-02-28売り上げランキング : 242046Amazonで詳しく見る by G-Tools ※今回の記事から装丁の感想は文末に記入することにしまし??.

この記事へのコメント

1. Posted by bon   2005年06月15日 00:08
juneさん こんばんは。
「ナラタージュ」よかったですよね。
淡々としてるのに、すごく惹きつけられてしまいました。
若いころの恋は、おばちゃんになると余計にまぶしいものですよね。
島本さん、すっかりお気に入り作家さんになってしまいました。
「シルエット」も積んでいるんですよ。
でも読んでしまうともったいない気がして(笑)

2. Posted by june   2005年06月15日 17:23
bonさん、こんにちわ。
「ナラタージュ」よかったですー!嫉妬を覚えてるくらいまぶしかったです(笑)。
「生まれる森」や「シルエット」の淡々とした静かな雰囲気はちゃんとあるのだけれど、
感情やエピソードがすごく丁寧に描いてあって、島本さんのパワーアップを感じました。
「シルエット」はこれからなのですね。
読みたいけれど、もったいないって気持ちわかります(笑)。でもぜひどうぞ!

3. Posted by mariru   2005年06月15日 18:22
juneさん こんにちわ
私はどうも、感涙とは行きませんでしたが文章の美しさには感嘆!です。
4. Posted by EKKO   2005年06月15日 23:58
こんばんは。
島本さん渾身の1作だと思います。私も読んだあと、しばらくぼんやりしてしまいました。
島本さんはこれから追いかけていきたい作家さんです。
5. Posted by june   2005年06月16日 09:27
>mariruさん、こんにちわ
私はこれ、みごとにツボにはまってしまいました。
島本さんの淡々とした静かな雰囲気も好きなので、
これからどんな作品を書いていくのか、若いだけに楽しみです!

>EKKOさん、こんにちわ
「生まれる森」の、物足りなかった部分が、これを読んですっきりしたような気がしました。
なんか描ききってくれたという感じ。
私も島本さん追いかけます!
6. Posted by おおき   2005年06月16日 12:49
juneさん
葉山先生は確かにずるい。でも妻のある男としては、その気持ちはわからないでもないんです。教え子に惹かれるものを感じながらも自分の立場を考えると、決定的なことは何ひとつ言えない。ずるいけど、理解できる。

男から見れば、逆に泉がなんであそこまで葉山先生にこだわるのかなあ、と。それはちょっと不思議なんですよね。もちろん理屈じゃないのが恋愛だし、似たような経験をした女性も知ってます。ただやはり何で?という気持ちは残るんですよ。

とても切なくて、痛くて、心に残る小説だと思うけど、泉の気持ちの芯の部分は、女性でないと理解できないのかもしれないなあ、と思ってます。

7. Posted by june   2005年06月16日 15:23
おおきさん、こんにちわ。
この小説を読んで、男の人はどう思うのだろうと思っていたので、実はおおきさんのレビューは興味津々で読んだのです(笑)。
葉山先生を理解できるのですね。葉山先生のずるさはいやだとは思わないけれど、泉の友達だったらやっぱり「あの人はやめとけ」って止めると思います。
でも、この人はやめておいたほうがいいってわかってるのに、どうにもならないっていう気持ちはわかるんですよね。
葉山先生にこだわる気持ちを不思議とすら感じませんでした。
このあたり、男女の差でしょうか、個人差でしょうか。
8. Posted by おおき   2005年06月16日 20:59
juneさん

>このあたり、男女の差でしょうか、個人差でしょうか。

どうなんでしょう。ぼくは男女差としてあるのかな、と思いました。でも、同じ男でも葉山先生を理解できない人もいるだろうし、同じ女性でも泉がわからないという人もいるでしょうし。

おもしろいなあと思うのは、juneさんも書かれているように、泉の友達という立場ならば絶対止めるんですよね。それはたぶん大多数の女性の意見じゃないでしょうか。でもそんな人も自分が泉と同じ立場になったら止められない。複雑ですし、こういう部分が恋愛のおもしろくも不思議な部分なんでしょうね〜。

9. Posted by june   2005年06月17日 15:57
つぶやきにまでお返事くださって、ありがとうございますー!
感想の違いは、男女差よりも個人差かなとも思うのですが、
葉山先生を理解できる女の人って、あんまりいないだろうな・・と思うと、やっぱり男女差ってあるんでしょうね。
それにしても性別年齢問わず、琴線に触れるものを描いてしまうって、
島本さんて、すごい!と素直に思ってしまいます。
10. Posted by トラキチ   2005年06月19日 00:05
juneさん、こんばんは♪
活字中毒日記のトラキチです。
『ナラタージュ』いいですよね。
島本さんはもっともっとスケールの大きな作家を目指してがんばってほしいですね。

今度はどんな作品を上梓してくれるか本当に楽しみです。
11. Posted by おおき   2005年06月19日 09:18
こんにちは。

>トラキチさん

ご存知かもしれませんが、島本理生、新作出てますよ。
ココでちょこっとだけ紹介してます。

http://www.mypress.jp/v2_writers/ohki/story/?story_id=1085887

昨年1年間の雑誌連載をまとめた連作短編です。

お邪魔しました〜^^;

12. Posted by june   2005年06月19日 22:27
>トラキチさん、TB&コメントありがとうございます。
島本さんは、若いのにすごいというべきか、若いからこそ描けたというべきか、とにかくこの先どんなふうになっていくのか、楽しみです。

>おおきさん
さっそく、みてきました。
アマゾンのレビューに「みずみずしい青春小説であり、ちょっと苦い恋愛小説でもある」とありました。読んでみたいですー!
13. Posted by ruka   2005年07月19日 21:50
juneさん、こんばんは〜♪
やっと「ナラタージュ」読みました。
前から気になっていたのですが、なかなか読む機会がなくて。
島本さんの作品っていいですね。
著者が若いだけあって、文章が新鮮で繊細な気がします。
他の作品も読んでみたいな。
14. Posted by june   2005年07月21日 10:27
rukaさん、こんにちわー!
島本さんいいですよね。特に「ナラタージュ」は、大好きです。
「生まれる森」「シルエット」と読んできて、他の作品も読みたいのですが、
人気があるようで、図書館では予約なしでは読めなくなってしまいました。
みんなが読むのはうれしいけど、早く他のも読みたいですー。
15. Posted by りりこ   2005年09月06日 00:21
juneさん、こんばんは。
やっぱりラストがいいですね。
エピソード的にはありがちかなと思ったけれど
juneさんの記事にも引用されてる文章がとても良かったです。
16. Posted by june   2005年09月06日 22:21
りりこさん、こんばんわ。
あのラスト大好きなんです!痛みすら大切にしたくなるような恋愛いいですねぇ・・。
17. Posted by うつぼ   2005年12月05日 22:10
切ない恋はいつまでたっても薄れなくて、下手をすると好きな気持ちだけがどんどん濃くなってしまうのですが、それを大切に抱いてほかの人を愛することができたら素敵だと思いました。
18. Posted by june   2005年12月06日 21:32
>うつぼさん
切ない恋はいつまでたっても薄れないって、そうですよね。大切な思い出って、たとえ痛みと引き換えでも抱えていたいと思ってしまいます。
そのあたり、うまく書いてあると思います。
19. Posted by yori   2006年01月27日 21:24
初めて御邪魔しました。

この本はよかったですね。
正直なところ、
まったく期待しないで読んだのですが、
島本理生という作家に
一発で魅せられてしまいました!!
若い才能に嫉妬するような気分です 笑
20. Posted by june   2006年01月27日 22:21
>yoriさん
コメントありがとうございます。
この本は評判がよかったので、かなり期待して読んだのですが、期待は裏切られませんでした。

痛くてまぶしくて、しばらく抜け殻になってしまいました。もう嫉妬を通り越して羨望を感じてます(笑)。
島本さんが年齢を重ねて、どんな作品を書いていくのか、それも楽しみです。
21. Posted by tomoya   2006年02月04日 23:19
juneさん、はじめまして。
『ナラタージュ』は、かなりの間積読しておいて熟成させてから読んだせいか、
かなり心に残る作品でした。
恋愛小説はあまり読まないジャンルなのに、ぐいぐいひきつけられて読んでしまいました。
上にも書かれていますが、ラストの
「これからもずっと同じ痛みを繰り返し、その苦しさと引き換えに帰ることができるのだろう。あの薄暗かった雨の廊下に。」
という文は名文だなと思います。
素晴らしいラストの文であると同時に、
すごく切なくなってしまいました。

22. Posted by june   2006年02月05日 01:07
>tomoyaさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
恋愛小説って、苦手な方は苦手ですよね。そういう方までひきつけてしまうって、やっぱり「ナラタージュ」には力があるのだと思います。
引用したラストの部分は、思い出しただけで遠い目になってしまいます(笑)。
23. Posted by tamayuraxx   2006年02月18日 17:18
juneさん、こんにちは ^^
やっと「ナラタージュ」を読みました。
「生まれる森」と似ているようで、実は全然違うラストでしたね。juneさんの記事を見て、そう思いました。
“再生”できたらいいのにと思いつつ、現実はそうではないから、「ナラタージュ」のほうが読後の満足度が高かったのかなあ、と漠然と思いました。
24. Posted by june   2006年02月18日 22:43
>tamayuraxxさん
こんばんわー。よかったでしょー♪
再生を拒否したところがリアルで、痛々しくてツボにはまってしまいました。
ここまで書ききるのに、島本さんも覚悟が必要だったんだろうなぁ・・なんて考えてしまいました。
25. Posted by 雪芽   2006年03月13日 21:48
こんばんは、juneさん。
恋愛体質になってしまった感じ、わかります。他の恋愛小説も読みたくなってます。何によらずハマりやすい性格です(笑)
ひとつ恋愛からの再生でなく、痛みもなにもかもそのままに一歩踏み出す、う〜んそうですね、まさにjuneさんが書いているとおりだわ。
若くして再生を願わない愛を描けるなんて、改めて思うのは島本さんの凄さ。忘れて前へ進むのは若さの特権でもあるのに。
26. Posted by june   2006年03月14日 12:55
>雪芽さん
恋愛体質になってしまった感じ、わかっていただけるのですねー。そしてそれが恋愛じゃなくて、次の恋愛小説に向かうところ、一緒です(笑)。

どんなに痛くても、捨てたくない、忘れたくないってことって、あると思うんです。ずーっと抱えて生きていきたいっていう。それを島本さんに書いてもらったようで、うれしかったのです。島本さん若いのに本当にすごいです!
27. Posted by yori   2006年03月21日 09:23
こちらのコメントを読み返してみたら、この記事が、僕が初めてこちらにコメントを寄せた時の記事だったのですね!!「一千一秒の日々」を読んだので、改めてTBさせていただきました 笑
28. Posted by june   2006年03月21日 22:21
>yoriさん
ほんとだー。この本がはじめましてだったのですね。TBありがとうございます。
島本さんの文章が好きなので、島本さんの作品はこれからも追いかけます!
29. Posted by エビノート   2006年04月08日 18:44
juneさんTBありがとうございました。
juneさんも引用されていた、最後の一文が秀逸でした。
薄暗い雨の廊下に、泉とともに何度でも帰ってゆきたい、そんな気持ちになります。
辛くても苦しくても忘れたくない記憶がある。
それほど大切にしたい恋愛の思い出があるって、幸せですよね。
私も恋がしたくなっちゃいました。
恋愛体質になるという意見に同感です。
30. Posted by june   2006年04月09日 23:49
>エビノートさん
ほんと、辛くても苦しくてもそれもひっくるめて大切にしたい思い出って、あるだけで幸せだと思います。
>恋がしたくなっちゃいました。
いいことです(^^)/。どんどんしましょう!
わたしは今更恋愛体質になるとまずいといえばまずいので、年々優しくなっていく思い出を大切にしていくことにします。
31. Posted by マリー   2006年08月02日 10:49
こんにちわ♪TBさせてもらいました

確かに恋愛体質になりましたね(^^)
封印してた思いがちょっとよみがえってきて、
とても切ない気持ちになりました。

これからもよろしくお願いします
32. Posted by june   2006年08月03日 09:49
>マリーさん
こんにちわ。コメントありがとうございます。
これを読むと、封印していた思いがよみがえりますよね!同世代のリアルタイムで読むのも胸に迫りそうですが、こうして時を経て読んでも、あの頃の感情が鮮やかに甦ってきて、ちょっとたじろぎました(笑)。
こちらこそどうぞよろしくお願いします♪
33. Posted by 苗坊   2006年09月12日 11:22
こんにちは。
気になっていた作品、ようやく読めました。
凄く良かったなぁと思います。
読み終わったあと、なんだかボーっとしてしまいましたが。
葉山先生は誰よりも子供で、ずるいと思いましたね。
思わせぶりな態度をとるし。泉の気持ちをわかっていながら、自分の気持ちのままに行動するし。
最後が良かったなぁと思います。
きっと、泉は素敵な女性になりますね。
34. Posted by june   2006年09月12日 12:57
>苗坊さん
読み終わったあと、ボーっとするってわかります!私も脳が恋愛モードになってしまった感じで、しばし呆然としてしまいました。
私もこのラスト好きなんです。うん、私もきっと泉は素敵な大人になると思います。
それにしても島本さん、こういうダメ男をよく作品に書きますが、身近にいるんでしょうか。
35. Posted by touch3442   2008年01月27日 12:07
juneさん、こんにちは。

恋愛している頃の、知覚過敏のような心理、何に触れても好きな人のことを考えてしまう感覚を久々に味わうことができました。

男性として分かりやすいのは葉山先生よりは小野君のようなキャラクターですが、彼の行動はあまりにも思いやりがなさすぎます。

ラストの一文は、ぼくも好きです。
たとえ痛みを伴うにしても、そうやって一生寄り添っていけるステキな恋の思い出があるということは幸せなことだと思います。


36. Posted by june   2008年01月27日 15:37
>touch3442さん
こんにちわ。
恋愛の辛さとか痛さとか、どうしようもない気持ちを、この本を読んで思い出しました。ほんと、知覚過敏のような心理ですね。今となっては痛みすら懐かしいですが・・。

小野君は、最低といえば最低なのだけれど、普段はいいやつの小野君がこんなふうになってしまうというのが、逆にリアルな恋愛の辛さとか残酷さを表してる気がしました。
ラストいいですよね。痛くてもなんでも、恋の思い出があるというのは幸せなことですよね。
37. Posted by latifa   2008年03月14日 13:45
juneさん、こんにちは!
>人のぬくもりやあたたかさを必要としながらも、求めても一定の距離の中には人をいれようとしない葉山先生はずるい。そんな葉山先生にひかれる泉にイライラとしてしまうのだけけれど
 そうそう!!そうなんです!!
だから、なんか、イライラしながら読んでいました。でも、回りから、latifaさんはこの本が苦手そうな気がする・・・と思うって数人の方から言われており、覚悟あって読んだせいか、以外と平気でした(^^*)

あ〜あ、こういう辛い恋愛は、イヤだイヤだと思ってしまいました。。。。
38. Posted by june   2008年03月14日 20:29
>latifaさん
こんばんわ!
葉山先生は、ホントひどいですよね。なのにどうしようもなくひかれてしまう泉にイライラしちゃうんですが、どうにもならない気持ちもわかったりして・・・。こういう辛い恋愛は、私もイヤです。でもここまでの思いを抱く相手がいるって、ちょっとうらやましい気もします。なーんて、これから自分の身に起こるわけもないことだから、こんなこと言えるんですけどね^^;
39. Posted by ココ   2009年10月22日 11:21
4 はじめまして。TBさせて頂きました。

>恋愛体質になってしまったような感じすらしてしまう。
という一文が、自分がこの本を読んだあとに感じた思いを一発で現してくださっているように思えました。私は泉にように恋愛にハマるというか、恋愛を引きずることって皆無な性格なんですが、にも関わらず「恋愛体質」な気分にさせたこの作品はすごいと思います。

私も小野くんがリアルだなぁと感じました。昔こういう若い男性に出逢ったことがあるもので…。その時は相手に嫌悪や怒りしか感じなかったんですけども、こうやって小説の中で少し客観的に見てみると、痛々しいというか、しょうがなかったのかな、とその人を哀れんでいる自分がいました。

他の記事もこれから読ませて頂きますね♪
40. Posted by june   2009年10月23日 20:13
>ココさん
はじめまして。コメントありがとうございます。

ココさんもですか!私も恋愛体質からほど遠いところにいるんですけど、これはやられました。そういう意味でもすごい作品だと思います。
小野くんって、恋愛にハマる前はとても感じのよい人だっただけに、そういう人をこんなふうにしてしまうという恋愛って、すごいけど怖くもありますよね。小説だからこうやって客観的に見ることができるけれど、実際に自分の身に起こったら・・・。その時に冷静に相手を見るのは難しいでしょうね・・。

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本を読むことが大好きです。家事や仕事の合間にちょこちょこと読んでいます。
このごろは中学生になった子供たちと同じ本を読んで、感想をあーでもないこーでもないと話すことができるようになりました。

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