2006年10月28日

「きみの友だち」重松清

きみの友だち


重松さんの作品って、ベタだなぁ・・と思いつつも泣けてしまって、読んだ後「あぁよかった」と何故か思ってしまうのです。これもそうでした。泣いてしまったのはやっぱり死にまつわるところだったのだけれど、これは死とその悲しみを描いて泣かそうとしたものではなくて、あくまでも「友だち」を描いたものなのです。そしてそれが包み込むように書かれていたのがとてもよかったのです。

小学4年生の時に交通事故にあった恵美は、松葉杖を使う生活になり、足の自由を失ない、それだけでなく友だちも失うことになってしまいました。友だちがいなくなってひとりぼっちになった恵美は、「友だち」と「みんな」について考えるようになります。それからの恵美の友だちはたったひとり由香だけです。恵美と由香はクラスのどこのグループにも属さずに2人だけの閉じられた世界にいるようになります。そして恵美の弟ブンには、小学4年生で初めて会った時には気にくわなかったけれど、今ではライバルであり親友であるという大切な友だちモトがいます。恵美とブン、そしてそのまわりの同級生や先輩たちの、友だちをめぐる痛くて辛い話が「きみ」という呼びかけの形で、次々と語られていきます。

友だちのエピソードのひとつひとつは、どれもがこういうことってあるよねと、誰もが思い当たるようなありふれたものです。女の子ならばクラスの中の勢力図があるというのはすぐに理解できるし、恋愛がらみで友だちとの関係がおかしくなったりするのも年頃になればあることです。男の子も友だちに対する焦りだとかひがみなどあるし、ブンやモトみたいにうらやましくなるような関係でも何もないわけでないのです。そういった友だちの関係にあるだろう辛いことがものすごくわかりやすく書いてあります。だからといってありきたりでつまらないのではなくて、どれもそれぞれ気持を添わせて読むことができるのです。共感して痛くなるというよりも、彼らが愛しく感じられてをあたたかく見守りながら、辛いのはずっとじゃないと励ましたくなる感じでした。

読んでいて、胸にすっと入ってくるところがあちこちにありました。
「ひとりぼっちになったいまの自分より、ひとりぼっちになりたくなくて必死だったあの頃の自分のほうが、ずっとかわいそうでちょっと笑える。」
「わたしは、一緒にいなくても寂しくない相手のこと、友だちと思うけど」
「生きれば生きるほど、由香ちゃんと過ごした5年間が遠ざかって、小さくなっていく。あたりまえのことが、ぞくっとする寒けとともに胸に迫る」
「ほんとうに悲しいのは、悲しい思い出がのこることじゃないよ。思い出がなにも残らないことが、いちばん悲しいんだよ。」
どれもこれも、ほんとうにそうです。でも小学生や中学生の時には、こういうことにはなかなか気づけないものだとも思うし、気づくのには痛みを伴うんですよね・・・。今の私は・・というと、たくさんの友だちは必要ないとは思います。思い出があれば、寂しいけれど離れていても大切な友だちにはかわりないとも思います。ずいぶん楽になりました。でもそれはやっぱりこんなふうに、友だちのことで色々悩んだり考えたりした時期があるからこそなのかもしれないです。

この連作短編の形もとてもよかったです。どの短編にも恵美が登場して、そこにはいつでも「もこもこ雲」と、由香ちゃんの気配が感じられるのです。最後のまとめ方もベタといえばベタですが、こういうのって好きだし、うれしかったです。
以下は備忘録
「あいあい傘」交通事故がきっかけでクラスからはじかれていった恵美は、病気であまり学校に来ることができず、クラスになじめなかった由香ちゃんと、なわとびの縄をまわす係りになったことから少しずつ仲良くなっていく
「ねじれの位置」恵美の弟ブンの話。小学4年生まで勉強もスポーツも何でも負けることのなかったブンの前に、自分よりもすごいモトがあらわれた。
「ふらふら」恵美の同級生堀田ちゃんの話。堀田ちゃんはクラスの女の子の勢力図を作って、その中でうまく立ち回ってきたのに、ちょっとしたことがきっかけでクラスからはじかれるようになってしまった。小学校時代恵美と由香ちゃんにひどいことをした堀田ちゃんだったが・・。
「ぐりこ」小学生の時からブンちゃんが大好きでいつもそばにくっついていた三好。けれどもモトくんが転校してきてから、ブンちゃんとモトくんが仲良くなって、中学生になってからはブンちゃんとはすっかり離れてしまった。
「にゃんこの目」中2になった恵美のクラスメートのハナちゃんは、親友の志保ちゃんに彼ができてから、視力が落ちて体調が悪くなってしまった。
「別れの曲」ブンのサッカー部の先輩だけれども、後輩にレギュラーを奪われて鬱屈して、やつあたりしては自分が傷ついていく佐藤くんの話。「ぐりこ」にも意地悪な先輩で出てきます。
「千羽鶴」前の学校でいじめにあい、中学3年の途中に転校してきた西村さん。彼女は入院している由香のために千羽鶴を折ろうと言い出す
「かげふみ」ブンの友だちモトの話。小学生の時にはブンに追いかけられ、中学では肩を並べていい関係だったのが、中学3年生になってから、モトはブンに負けたと思うことが多くなった
「花いちもんめ」再び恵美の話。恵美が由香ちゃんと仲良くなっていった過程が明かされ、病気が悪化した由香ちゃんへの気持とその日が描かれる
「きみの友だち」恵美の晴れの日の話。そこには恵美の友だちたちが集まってくる。「きみ」と語りかける語り手が明らかになります。
soleil1 at 22:43│Comments(20)TrackBack(13) 重松清 

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この記事へのコメント

1. Posted by 藍色   2006年10月29日 03:47
juneさん、こんばんは。
克明なひとつひとつのエピソードの積み重ねが、自分の子供の頃のことを思い出させて、かなり痛い作品でした。
でも最後がとても感動的でよかったです。
本来は、大人だから励ます立場なのですよね・・・。
胸にすっと入ってくるところ、の抜書きと備忘録で、物語を鮮明に思い出すことができました。

そうそう、重松さんが10代の悩み相談に答える本、「みんなのなやみ」1・2は主に中高生向けですが、子どもの役に立つかも、です。
2. Posted by 苗坊   2006年10月29日 14:38
こんにちは^^
恵美は最初は好きになれなかったんですけど、段々すきになって行きました。
弟を諭す場面や発言一つ一つが格言だな〜と思ったり。
いじめの問題は何だか思い当たることもあったり読んでて辛いな〜と思うところもありましたが、最後が良かったですね。感動でした。
重松さんって、どうしてこんなに中高生くらいの心情が分かるんでしょう。凄いですよね。
3. Posted by エビノート   2006年10月29日 20:16
およそ1年前に読んだ本だったので、内容を忘れかけていたんですが、juneさんの詳細なレビューで思い出しました。
どの主人公の話にもそれぞれに共感できて、気持ちが分かるなぁと思いながら読んだ記憶がありますね。
最後のまとめ方が好きです。
みんな幸せになってね〜と言いたい気持ちになりました。
4. Posted by june   2006年10月29日 22:16
>藍色さん
ここに出てくる子は、誰もが「そういえばこういう子いたなぁ」と思える子ばかりでした。
友だちとの辛いことが次々と出てくるんで、読んでいて辛いものがあったのですが、重松さんの視線のあたたかさと、ラストの大団円で救われました。よかったですー。

「みんなのなやみ」って知りませんでした。子どもの心をこんなふうにあたたかく描くことができる重松さんの書くものだったら安心して子どもに渡すことができます。うちの子供たちにはちょっと早いと思いますが、チェックしてみます!
5. Posted by june   2006年10月29日 22:22
>苗坊さん
弟を諭す場面とか友だちとの会話とか恵美はいいこと言ってますよね。苗坊さんがおっしゃるように、まさに格言です!
恵美は、辛い思いをした分たくさん考えたし、大人にもなったんだろうなと思います。大人はこんなにぶっきらぼうじゃないですけどね。

それにしても、どのエピソードも生々しくて、現実にありそうなことばかりでした。重松さんて、中年男性を書くのがうまいなぁと思ったんですが、こどもを書いてもすごいのですね。
6. Posted by june   2006年10月29日 22:36
>エビノートさん

>みんな幸せになってね〜と言いたい気持ちになりました。
それ!それです!私もそう言いたい気持になりました。重松さんの視線があたたかかったからでしょうか。痛い佐藤くんにも、思い切りいってあげたかったです。

私の感想で、内容を思い出していただけましたか。それはきっとエビノートさんの記憶力がいいからです。あとから自分で読見返してみても思い出せないことが多いんです^^;
7. Posted by ゆう   2006年10月31日 08:43
おはようございます。
本当に素敵な作品でしたよね。
一年も前に読んだ作品なのですが、未だに心に残っています。
最近、世間で取り立たされているいじめの問題ですが、こんな作品をぜひ中高生にも読んでもらいたいですよね。
そしたら、いろいろと気がつくことがあるような気がします。
8. Posted by june   2006年11月01日 12:54
>ゆうさん
こんにちわ。
この作品本当によかったです。私もたぶんこの作品の印象はずっと心に残っていくような気がします。(記憶力に自信がないので言い切れないのが辛いところですが・・)
この頃はいじめがらみのニュースが多いので、読んでいて身につまされるものもありました。目線は大人だけれど、中高生が読んでも、色々考えたり気がついたりすることがありそうですね。
9. Posted by モンガ   2007年04月02日 00:20
こんばんは、juneさん。
重松作品は、あの頃、あの時代があり、現代にも、…。
友だちってなんだろうかと考え方が、…。
ラスト2章は、涙、涙でした。
10. Posted by june   2007年04月02日 21:56
>モンガさん
こんばんわ。今は友達について、たくさんじゃなくてもいいって自然に思えるんですが、そう思えるようになるまで、こんなふうに痛い思いとかしてきたなぁって思いだしました。
ラスト2章は、私も涙涙でした。辛かったけれど、読後感は悪くなかったです。
11. Posted by latifa   2007年08月28日 17:53
juneさん、こんにちは。
今、この本読み終わったばかりです。
重松さんの学生ものは、読んでいてイタタタタ!!!と、辛いのを以前何冊か読んでいたので、この本も、壮絶なイジメ場面とかあるのかな・・と覚悟して読みましたが、ちょっとそういう作品とは違っていて、語り手の優しさが漂って来る作品でした。
そして、悩んでいた彼らが、それぞれ大人になっているラストの章もあって、ほっとしました。特に、恵美ちゃんは、良かったねー!ってハグしたい気分でした。
凄く良くて、もしかしたら、今まで読んだ重松さんの本の中で、一番好きかもしれません。 つづく
12. Posted by latifa   2007年08月28日 17:53
つづきです^^
それで、今とても悩んでいるんです。これを、今、渦中にいる中一の娘にお薦めすべきか・・それとも、高校や大学など、ちょっと過ぎた頃に読む方が良いのか・・・と。
まさに自分とリンクする本って、その時読むと辛かったりするかな・・・とか、それとも、読んで凄く感動するものかな・・・、

juneさんが私なら、子供さんに、お薦めしますか? juneさんちは、5年生でしたっけ・・・。
13. Posted by june   2007年08月28日 22:11
>latifaさん
こんばんわ。
この本は、痛くて辛いところがたくさんあるけれど、なぜか優しさが伝わってきますよね。それはきみと語りかける視線のせいでしょうか・・。ラストで恵美ちゃんにハグしたくなるってわかります。恵美ちゃんにもみんなの大人になった姿にもなんだかほっとしました。
14. Posted by june   2007年08月28日 22:11
>latifaさん
つづきです。
>渦中にいる中一の娘にお薦めすべきか・・
私も子供に読んでほしいなって思ったんですけど、勧める時期って難しいですね。一番大変な時期まさに中学時代に読んで欲しいって思ってたんですけど、latifaさんのコメントをきっかけに現実として考えてみると、あまりに渦中だとうけいれられないかも・・という気もしてきました。うーん、悩みます。うちの子供たちには、まだまだ早いと思いますが、中学生くらいになって、もしも友達のことで悩んでいる時にこれを読んだら、自分だけじゃないって思えるかなとも思います。
すみません。答えになってないですね・・。
とりあえず表紙と帯をちらつかせて、手に取るか様子を見るとかどうでしょう。

15. Posted by latifa   2007年08月29日 08:18
juneさん、親身なレスありがとうございましたー!
そもそもこの本って、現在辛いと思っている小中学生に読んでもらえれば・・って気持ちを込めて書かれている気がしました。
もし我が子に、親友と呼べるような子が一人でもいたら、この本自信を持って?お薦めしようと思ったと思うんですけれども・・・。

>とりあえず表紙と帯をちらつかせて、手に取るか様子を見るとかどうでしょう。
 ふふっ^^ そうしてみようかな〜っと思います♪
16. Posted by june   2007年08月30日 20:29
>latifaさん
自分の子供に与えるとしたら・・って考えたら、痛いところがあるだけに、思い切り迷ってしまいまた^^;
でも、重松さんの子供たちを見守る目とか応援する気持ちとか、感じます。親友と呼べる子がいるならば安心して渡せますよね。

latifaさんのお子さん、手にとるんでしょうか。うふふ♪
17. Posted by touch3442   2008年08月03日 11:02
juneさん、こんにちは。

重松さんの作品は、確かにベタですが、心に沁みますね。
ぼくはこの作品を中高生にも是非読んでもらいたいと思っていますが、思春期を通り過ぎて、大人になってからの方が、自分の感情を客観的に捉えることができる分、よりこの作品を味わうことができるかもしれません。

ラストは大円団という感じで、よかったです。金髪に髪を染め、派手な化粧をすした某女性や、七分丈のジャージをはいて、キャップをかぶった某男性のように、みんながみんな幸せな人生を送っている訳ではなさそうだというのが、逆にリアリティを感じさせてくれました。
18. Posted by june   2008年08月15日 21:23
>touch3442さん
こんばんわ。
重松さんの作品は、ベタでもいいんです。あたたかいから。
この作品、渦中にいる若い子が読んだらどうなんでしょうね。この痛さとかリアルって思うんでしょうか。興味あります。
でもそこを通り過ぎて大人になったからこそわかったり味わえたりすることって確かにありますよね。

ラストの大団円ですが、ほろ苦さもまたよかったです。
19. Posted by かなかな   2009年04月18日 18:47
「はないちもんめ」と「きみの友だち」は涙で読み進めませんでした。近所のお友達でかなりつらい病気と戦っている子がいます。治ると信じて治療をうけているけど、その子と重なる所があって辛かったです。
うちの長女は今小4で、色々友達関係で悩む年頃。私は「私達、親友だよねえ」と言ってくる女の子には気をつけろとよく言ってます(笑)親友なんて作ろうと思ってできるものじゃないし。
でも、今の子供達の友情って私達の頃よりも少し複雑なのかもしれませんね。
由香がいなくなってから、恵美にたくさんの友人ができていたことがすごく嬉しかった。
重松さんには泣かされますねえ。
20. Posted by june   2009年04月20日 19:27
>かなかなさん
こんばんわ。
>「私達、親友だよねえ」と言ってくる女の子には気をつけろとよく言ってます
かなかなさん、鋭いですねぇ!確かにそれは言えてます。女の子は小さくてもしっかり女の世界ですもんね。私も今度娘にそのセリフ言ってみようと思います(笑)。
そんな女の子同士の世界がわかるだけに、大人になった恵美の姿を読んだときは、私もすごくほっとしました。

でも、子どものこういう話はつらいですよね。ましてや身近で見ていると、身につまされるものがあるでしょうね・・。

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本を読むことが大好きです。家事や仕事の合間にちょこちょこと読んでいます。
このごろは中学生になった子供たちと同じ本を読んで、感想をあーでもないこーでもないと話すことができるようになりました。

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