2006年11月01日

「ボトルネック」米澤穂信

ボトルネック


米澤さんの青春小説しかもパラレルワールドものということで、パラレルワールドからどうやって元の世界に戻るのか?日常レベルを越えた謎解きがあるのかな・・なんて考えながら、かなり期待をして読みはじめたのです。で、読み終えて呆然としました。後味がすごく悪いのです。ビターを通り越して落ち込みました。途中からかなり辛かったのだけれど、最後にはきっと救いがあるに違いないと思ったからこそ読み続けることができたのに・・。ページを繰る手を止めさせない力はあります。でも、あえてこの本はすすめないし、特に自分の子どもとか若い人にはあまり読んでほしくないなと思いました。

恋人を弔うために東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。−はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。 〜カバーより


どう書いてもネタバレしそうなので、以下は既読の方のみで。
ボトルネックの意味がわかる時点で、リョウのいる世界よりも、サキの生まれた世界の方が良くなっているってわかってしまうので、読んでいて気持が悪くなるくらい辛かったです。でもここで何かが起きて、ラストでは何かしらの救済があるんじゃないかと思ったからこそ読むことができたんです。例えば河畔公園でノゾミの悩みを聞いた時点に戻ってやり直せるんじゃないかとか、そこまで都合よくいかなくても、元の世界に戻っても生きていける何かを得ることができるんじゃないかと。なのに、ラストにあったのは絶望でした。どうして??と読み終えて混乱しました。これって起きたことを受け入れるだけじゃなくて、前向きに精一杯生きなければならないってことが言いたかったのでしょうか。でもそのためにここまで救いのないラストを用意することはないんじゃないかと思うのです。この絶望を味わうのは、ただ受け入れるだけのリョウじゃなくて、両親であるべきだったのではないかと思ってしまうのです。それともそもそもその考え自体が違うんでしょうか・・。サキが同じ環境で育ってきたってとこにも救いがないんです。これでは親とかトラウマのせいにもできないんですよね。このラストは読んでいて本当に辛かったです。曲がりくねった道の向こうに灯りが見えたっていいんじゃないかと思います。何だか読んで落ち込みました。

私は中学生の頃、太宰治にはまってたんですが、かなり絶望的な話を読んでも、ここまでのというよりも、絶望自体感じなかった気がします。何でだろう。昔の人の書いた話と思ってリアルさを感じなかったからか、幼なかったからか、単に当時の気持を忘れているからなのか・・。
soleil1 at 23:35│Comments(30)TrackBack(16) 米澤穂信 

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ボトルネック 恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産...

この記事へのコメント

1. Posted by ゆう   2006年11月02日 09:12
おはようございます。juneさん。
本当に衝撃的な作品でしたよね。
私も、同じように打ちのめされ、考えもつかなかった想定に、ただ呆然としながら読んでしまいました。

TBさせていただきました。
2. Posted by まみみ   2006年11月02日 19:33
juneさんと同じく読んでてものすごく辛くて落ち込みました。なんだかわたしの心の暗黒スイッチを押す作品なので、一度読んでからというものもう手にすらとるのが怖い一冊になってます。ここまでの絶望ってなかなかないですよね。わたしも太宰治の「人間失格」は普通に感情移入しつつも、落ちることはなかったのに…なんの差なんでしょう。気になります。
3. Posted by june   2006年11月02日 22:40
>ゆうさん
衝撃的でした。想定も考えもつかなかったし、このラスト!なんでこうくる!と怒りすら覚えました。なんであのメールまで必要だったかな・・と。そこまで突き落とさないでほしかったです・・。
4. Posted by june   2006年11月02日 22:47
>まみみさん
心の暗黒スイッチ・・・今まで考えたことなかったですが、それありますね。私も押されました。これは読み返したくないです。
同じように絶望を書いてても太宰治では、こんなふうに辛い気持にはならないんですよ。好きで何度も読み返したりしてたし・・。どこが違うんでしょう。
5. Posted by 藍色   2006年11月03日 00:24
juneさん、こんばんは。
これまでの作品とは桁違いのすごい衝撃でしたね。
私も読んだ後、ダメージが大きくてしばらく何も手につきませんでした。
リョウのナイーブでネガティブな性格だけじゃなくて
“サキが同じ環境で育ってきたので、親とかトラウマのせいにもできない。”
そうなんです。私が書けなかった事をjuneさんにまた書いていただいて、心強かったりもするんですけど、米澤さんがそこまで作り込んでいて逃げ場がない、まさに救いがないのが苦しいんですよね。
リョウが開き直れればまだ何とかなりそうな気もするんですけど・・・。

太宰治は教科書の「走れメロス」しか読んでませんが、落ち込みやすいので読まなくて良かったかも、です。
6. Posted by 苗坊   2006年11月03日 12:14
気分、落ち込んじゃいますよね。
ラストが少しでも報われると思っていたので、悲しかったです。
太宰治は私は「走れメロス」と「人間失格」を読みました。「人間失格」は読んだあと落ち込みましたけど、こちらのほうがへこんだ気がします。
やっぱり現代に近いからでしょうか。
7. Posted by なな   2006年11月03日 21:36
juneさん、こんばんは。

みなさん、すごいダメージを受けていらっしゃるようですが、私はとにかく最初から最後まで親の身勝手さに腹がたってました。
むかむかしながら読み進めてたら、ラストにあのメールですからね!だったら産むな!って思っちゃったのです。
8. Posted by june   2006年11月03日 23:23
>藍色さん
すごいダメージ受けました。これはせめて体調がいいときに読まないとダメですね。
リョウは確かにネガティブだけれど、ナイーブさとか決して悪いものではないですよね。なのに、なんで逃げ道全て塞ぐんでしょう。元はといえば親が悪いんですから、ここは開き直るっていうのも一つの道ですよね!(あ、怒りのあまり興奮してしまいました・・)

太宰治は、ここまで落ちません。大丈夫、楽しめます!?
9. Posted by june   2006年11月03日 23:24
>苗坊さん
このラストはひどすぎますよね!何とかならなかったのかなぁ・・と、いまだにくよくよと考えたりしてます。
「人間失格」も絶望的でしたが、「ボトルネック」の方が読んでいてきつかったし、読後感が悪いのです。現代の話だと自分に引き寄せて考えやすいからでしょうか・・。とにかくこれは辛かったです。
10. Posted by june   2006年11月03日 23:27
>ななさん
ほんと、一番悪いのは両親なんですよね。なのになんでリョウが逃げ道ふさがれてこんなに苦しんでるのに、母親が追い討ちをかけるか!といまさら怒りがこみ上げてきました。ここもリョウの岐路だとしたら、開き直って怒りをぶつけるってのも選択肢にいれていいんじゃないかと思います。
11. Posted by モンガ   2006年11月03日 23:29
こんばんは。
私は、米澤さんの本で初読みでしたから、凄い強烈なものを感じてしまいました。juneさんみたいに米澤さんのリンクを持っている方とは違うのでしょうか。
「小説すばる」のインタビュー記事を読むと二つの世界の間違い探しなど読むとエーェ?ミステリィなのか、作家は、もっと深いものを書いているのでしょうけど。
12. Posted by june   2006年11月03日 23:58
>モンガさん
これって、ミステリーだったんですね。間違い探しも途中から痛々しくて、そもそも間違い探しなんていうゲーム感覚の呼び方すら辛かったです。
米澤さんは、「夏期限定〜」以外は読んでいます。わりとビターなものが多いですが、ここまで後味の悪いものはありませんでした。
13. Posted by エビノート   2006年11月04日 00:23
こんばんは!
この作品は後に引きずっちゃう痛さがありますね。
リョウをそこまで突き放して、米澤さんはどんなメッセージを読者に送りたかったんだろう?と考えて…いまだに分かりません。
読み返したら、分かるのかなぁ〜
でも、読み返したくはないんですよね。
あまりに辛すぎて。
14. Posted by june   2006年11月04日 22:29
>エビノートさん
そうなんです。米澤さんのメッセージってなんだったのか、あれから考えてるんですが、わからないんです。ボトルネックって、排除しなければならないんですよね。タイトルの意味をかみしめるといっそうわからなくなってしまって・・。

私もこれは読み返したくないです。ほとぼりが冷めて再読しても、わかるどころか、やっぱり打ちのめされそうな気がするんです・・。
15. Posted by Roko   2006年11月30日 22:50
juneさん☆こんばんは
同じ状況でも、こんなに差が出てしまうのかと変に感心しちゃうことが多いストーリーでした。
元の世界に戻ったリョウは、きっと以前よりも強くなったと思いたいのです。
16. Posted by june   2006年12月01日 20:07
>Rokoさん
確かに元の世界に戻って強くなったって思いたいです。でも、どうにも救いがないように感じられてしまって・・・。
今思い出してもどよよんと気持が沈みます。
17. Posted by すの   2006年12月09日 13:30
この作品をネオハードボイルドの一冊と早くから捉えて読んだせいでしょうか、実はこの救いのない最後さえ、当たり前のように受け止めることができ、またそのまま高く評価しています。
こどもに読ませたいかといえば、敢えて読ませる作品ではないですが、これも現実ということを知らしめる意味では、決して悪いとは思えないのです。
希望や未来を抱かせることが読書の楽しみのひとつであるなら、現実を認識することもひとつの楽しみなのではないかと思うのです。
それでも、人は生きるのです。生きていかなければいけないではなく、「生きる」のです。
18. Posted by june   2006年12月09日 23:38
>すのさん
ネオ・ハードボイルドですか。青春小説として読んでしまったからでしょうか、ちょっと厳しすぎる気がしてしまって・・。「犬はどこだ」のビターでダークな感じは、不安ですっきりしないがならも、好きだったりするんですが、この作品は、最後ここまでつきおとさなくてもってどうしても思ってしまうのです。
19. Posted by 小葉   2007年01月18日 00:45
古典部シリーズやスイーツシリーズの気分で読んでいた「犬はどこだ」で、え?と思ったのですが、さらにその向こうを行くって感じですね。
「犬はどこだ」を読んでいてよかったです。少し「毒」に慣れていたので。古典部シリーズから直接これだと、もっときつかっただろうなと思います。
20. Posted by june   2007年01月18日 22:14
>小葉さん
「犬はどこだ」のダークな感じは好きだったんですが、ここまでとは予想できなくて落ち込みました・・。確かに「古典部シリーズ」からだと驚くでしょうね。ほろ苦さはあるもののここまでの「毒」はないですから・・。
でも!そうですよね。「想像力」ですよね。困難でもやり直してほしいです。
21. Posted by ゆき   2007年02月19日 14:00
この本、物凄い衝撃というか
暗いというか。。救いがないですよね。
ラスト、私もいい方向にいくのかと
思いきや。。
そこまでするの?って感じでした。
自分が落込んでる時には
絶対読めない本ですね。
22. Posted by june   2007年02月19日 23:34
>ゆきさん
私もこの本を読んだ後はしばらく落ち込みました。どう読んでも救いがない気がして、なんで米澤さんはこういう作品を書いたんだろうとまで思いました。
でも、他の方の感想を読んで、希望を見出したり、色々な視点に接してなるほどと納得することもあったりしました。なんかリハビリみたいでしたが(笑)。
23. Posted by 斎藤れい   2007年06月29日 22:15
juneさんこんばんわ。
救われないエンディングでしたね。太宰も救われない部分はあると思うのですが、もうちょっと社会のことを考えていろいろ知った上での厭世観だと思います。リョウは、大して世界なんて知らない子供すぎたと思います。誰とも腹を割って話したこともなくて、唯一踏み込まれたサキとも運命の力で引き離されてしまって、本当に救いようがないです。なんとかならないもんですかね・・・ってならないでしょうけど。
24. Posted by june   2007年07月01日 11:34
>斎藤れいさん
こんにちわ。
ほんと救われないラストでした。他の方の感想に希望を見出したりしてますが、それでも「ボトルネック」のことを思い出すと辛い気持になってしまいます。
太宰の厭世感は、すでに自分の一部というか、それに頼っているようなところを感じるのですが、リョウの場合はまだまだ子供ですもんね・・。辛すぎます。
25. Posted by かなかな   2008年04月05日 20:27
米澤さん、初読みでしたが、選択を間違えたかも。juneさんが感じたように私も感じました。
文章自体は読みやすいのですが、自分がいない世界の方が良いというこの設定が、どうもしっくりこなくて。私は単純にはじけた青春小説の方が好きですね。私より10ぐらい年下の作家さんなんですよね。ちょっと世代を感じてしまいました。
26. Posted by june   2008年04月07日 22:16
>かなかなさん
これが米澤さん初読みだったんですね・・。この作品は好き嫌いがかなりわかれてるようだし、どちらかというと苦手な人が多いみたいです。私もこの本のことを思い出すといまだにどよよんとしてしまうし・・。
米澤さんの場合青春を書いてもはじけた感じはないんですが、それはそれで好きだったりします。古典部シリーズ(「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」「遠まわりする雛」)とかいいですよ。確かに世代は違いますが、もしよかったら読んでみてください。
27. Posted by しんちゃん   2008年05月17日 12:34
どうやら自分のブラック琴線に引っかかったようです。
うちではマイベストとまで言っちゃったよ。少数意見ですが、仲間に入れてください(笑)
28. Posted by june   2008年05月17日 21:34
>しんちゃん
出ました、しんちゃんのブラック琴線!たまにものすごく引っかかってますよね。なんかあるんでしょうねぇ・・。
でも絶賛の記事もいくつか見ましたよ。そしてなるほど・・と思ったのを覚えてます。しんちゃんの記事を読むのが楽しみです。
29. Posted by 31Iscream   2010年09月30日 17:19
Story Sellerに収録されていた「玉野五十鈴の誉れ」で
気になってこの本を読んでみたのですが、
両方とも後味の悪さというか、気味の悪さが表現されていて
すごいと思いました。

救いようがないラストなのですが、何故か心に残ります。
30. Posted by june   2010年10月01日 22:01
>31Iscreamさん
「玉の五十鈴の誉れ」も後味が悪いですが、こちらのラストも救いようがないですよね。あまりの救いのなさに今でも覚えているし、思いだすと気分がどんよりします。

米澤さんの小説はダークでビターなものが多いですが、なぜか惹かれてしまいます。

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本を読むことが大好きです。家事や仕事の合間にちょこちょこと読んでいます。
このごろは中学生になった子供たちと同じ本を読んで、感想をあーでもないこーでもないと話すことができるようになりました。

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