自由と民主主義を守るための元英国首相 トニー・ブレア論

ポーランド、バルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の大統領がキエフを訪問したとの記事です。

この記事によると、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領は
「これは戦争ではない。兵士が民間人を殺害するために送られるなら、テロだ」
と共同記者会見で、ロシアを批判したそうです。

なるほど、そういう言い方は、ロシアにダメージを与えそうです。
やはり、言葉の力というのは大きいです。世界を動かす力を持つんですね。



日本にいても、世界の情報が、好きな時にいくらでも手に入る環境になっています。
それもいくらでも無料です。
この情報が、日本のマスコミバイアスから解放され、世界に直につながる情報であるという点で感激的です。

日本のマスコミは、情報を追っていくと、すぐ有料記事に移行していってしまうのですが、世界は広く寛容です。

動画を見ていると、次々と関連情報がでてきてしまいます。
もちろん、これを追っていけば良いのでしょうが、きりがありませんけど・・・。

もともと、当ブログは政治には詳しくないので、とにかく、自分自身の価値観で判断していくしかありません。
やはり、評価のある大手マスコミ、有名政治家、有名マスコミ人が登場する番組で話されている情報を信用していくしかありません。

今日は、有名人シリーズで行ってみましょう。
今回登場する有名人は、ブレア元英国首相です。ブレア首相は、現役時代に、数回、プーチンに会ったことがあるそうです。
その時は、今のようなプーチン氏ではないでしょうし、映像では、少しテンスなプーチンと、フレンドリーなブレアの映像が出ています。当時のブレア氏は、NATOについて、プーチンに立場を説明する立場であったようです。

西側の追及する自由民主主義は、世界の地政に応じて、長期に維持することの重要性をブレア氏は動画で訴えています。

一世を風靡した人は、いつまでもクオリティを保っています。

では、覗いてみましょう。
ソースはエコノミストです。">ソースはエコノミストです。
タイトルは、War in Ukraine: The Economist interviews Tony Blair | The Economist


The Economist

Tony Blair, former British Prime Minister, talks to Zanny Minton Beddoes, The Economist’s editor-in-chief, about the war in Ukraine. He gives his opinions on how to deal with Vladimir Putin, the retreat of Western foreign policy and the future of geopolitics.


聞き手は、エコノミストの主任編集人のZanny氏です。
この女性のインタビュアーも、西側マスコミ人特有の早口です。
そして、インタビュー相手の元首相に対し、Zanny氏はきりつけるような感じの話し方で始めました。
特に、Zanny氏は、ブレア氏に優位をとろうとしたのか?イラク侵攻は政治的失敗と断定し、それを指摘しました。
西側のイラク侵攻に対し、国連も違反を指摘しなかったし、これはダブルスタンダードではないか?と、ブレア氏に噛みついたんです。

しかし、女性インタビュアーは、結局は、ブレア氏に敬意を払っている様子て、最後の〆の言葉は、「あなたの言う通りよ」でした。
西側の自由民主主義は、世界の人にとってハッピーなはずのものと、ブレア氏は確信しているんですね。
短期的な失敗にめげることなく、長く追及すべきものとのことでした。



Zanny氏の質問は、
「プーチンは、改革者として、ロシア社会が進化することを期待され登場したけど、彼はどうでしたか?」でした。

Zanny氏が、ウクライナ侵攻は、西側へのウエイクアップコールであったと言っていますが、これに対して、ブレア氏は、ここ数10年にわたり、ウエイクアップコールは続いていると言います。
民主主義と自由を守るためのウエイクアップコールの状態であると、ブレア氏は言います。
しかし、西側はどうしたらよいのかについて、自信を失っているようだとも言っています。
西側は、状況に応じた、長期にわたり政策を維持することが必要であるし、政策を行き届かせるためには、長い時間がかかるとも言っています。
ですから、自信をもって一定政策を持続させることであるとブレア氏は言っています。


Zanny氏は、米国のアフガニスタン撤退の問題点を指摘しています。
自由民主主義に対抗するものとして、ブレア氏は、昨今台頭してきているポピュリズムの問題点を指摘しています。


こうして、追及的な調子のZanny氏ですが、次は以下でした。

Zanny氏:
西側のイラクへの違法なる侵入によって、西側の信用が低下し、それがプーチンの力を強化させる方に行ってしまったのではないか?

これに対し、ブレア氏は以下にように答えています。
プーチンの立場を強化したとは思わない。
西側価値観は、いろいろトラブルはあったが、介入先の国の独裁政治を終わらぜ、選挙などの民主主義手段を持ち込むことはできたと言います。
アフガニスタン問題に関しては、長く政策をつづけ、人々に民主主義の考え方を与えていくこと大事であるとブレア氏は言っています。

西側の価値観を、再度、他国に持ち込む努力を長期に続け、影響力を維持することが必要です。


Zanny氏:
ゼレンスキー大統領は、ロシアに対して、もっと制裁を望み、もっと武器が欲しいと言っている。

ブレア氏は、これに肯定的です。
現役のジョンソン首相も、「あげるよ、あげるよ」と言ってました。

防衛的武器、攻撃的武器の区別の議論をしても意味がなく、重火器、タンク、長距離ミサイルが必要だ。


ゼレンスキー大統領に対して、どう思うか?を聞かれて、ブレア氏は、以下です。
ゼレンスキー大統領は、勇気ある人でパワフルで人を動かす力がある。
自由主義の旗の元の人である。


ブレア氏は、西側は、長期にわたるウエイクアップコール状態を将来も維持することが必要であると言っています。
西側は、武力をビルドアップし、同盟する必要がある。
西側は自信をもって他国に介入し、西側価値観を維持する努力が必要だ。



Zanny氏:
トランブ氏選出されるかもしれない2024年における米国におけるネガティブな点は?

ブレア氏

米国には米国の判断があり、認めざるを得ない。
どのような米国大統領があろうとも、西側に同盟が必要であることがわかるだろう。
過去はどうであると、米国が西側価値観で団結しなければならないことがわかるだろう。
それについては心配はしていない。


Zanny氏:
インドやアフリカが、西側に同調しなかった理由は?ウクライナに賛成しなかったが、その意味はどういうことだと思うか?

ブレア氏:
インドは、パキスタン、中国と接し、境界を接しているし小規模衝突もあるし、ロシアとの関係が重要視される。
ロシアはアフリカに近づいている。
エクストリーム主義者に影響されるリスクがある。


Zanny氏:
習首相も、ロシアに協調的だが?

ブレア氏
中国の立場を考えると、大国であるからしてリーダーシップを維持しようとする。

将来はわからない。中国の人々が西側のような考え方をするのか?
敵か?味方か?

離婚したカプルのようでセンシティブな問題だ。
離れても、経済、技術とは交流していく。


Zanny氏:
対策がなぜ、うまく進まないの?

西側は、極端主義者に対峙していかなければならない。
ウクライナは恐ろしい出来事であったが、今後の自由民主主義の再評価につながっている。
ポピュリズムの台頭は、自由民主主義に対しての弊害があった。


インタビュアーZanny氏の最後の挨拶は、以下でした。

You are right




お断り
これは、訳ではありません。
ですから、議論に思うことがあったら、もとの動画で確認ください。
なにか、コメントありましたが、よろしくお願いいたします。

それにしても、西側メディアの人って、態度がでかいです。日本も真似したいマスコミ人は多いでしょう。でも、即戦力がないんじゃないかな。日本にも、論客はいるけど、喋りが遅くて無駄な言葉が多い。そして、けなしまくる人が多い。ペルドンさんに、その片鱗を見る。

YouTubeの時代だから、そのうち、喋りが上手で、内容のあるトークのできる人は出てくる事に期待しましょう。







元、お笑いの中田氏のユーチューブ動画で気になったことです。
中田氏のユーチューブ動画は時々見ます。
最近もウクライナ問題でがんばっていますね。
わざわざ、間違っているという発信する人がいるんですね。
政治や歴史に関しては、「諸説あり」が当たり前なのだから、こうした事を指摘は意味ないです。

公開された情報に、間違いはあるかもしれないと思うのは、何事につけて大事です。


中田氏は、トーク技術の天才ですね。ドストエフスキーの「罪と罰」なんか、絶品だと思います。
彼のような人が大学の教官だったら、かなり学生の学習スキルは上がると思います。

この情報の世の中、公的機関ですら、間違った情報を出したりするんですからね。
間違っていることがわかっていても、それが正しいと主張し続ける人もいます。
ペスコフ氏なんてすごいじゃないですか?
他人の理解には間違っている可能性があるのです。
本当に間違っている時と、わざと間違えたるふりをする場合があります。
だからこそ、個人ごとに努力して、間違いを知ると言うのも、学びのひとつであると思います。

STAP事件なんて、ひどい状況でした。
不確定であるにもかかわらず、STAP実験の傍にいた科学者たちから、個人のESねつ造説が意識的に広められたのですからね。