プリンス通信工業

2011年06月16日

プリンス通信工業 PS-350R Ultra Clean ELITE CUSTOM

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☆★商品情報★☆

■メーカー      プリンス通信工業
■商 品 名      Piggy-3
■品  番      PS-350R
■寸  法      約W530XH450XD240(mm)
■状  態      Ultra Clean ELITE CUSTOM(オリジナルエリートカスタム品)

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★主な仕様★

・出力:35W(R.M.S)
・スピーカー:PS-6030 30cm 8オーム
・コントロール:Gain,VOLUME,HIGH(Pull Boost),MID,LOW,REVERB,Dis,A=440Hz
※Disコントロールはファズコントロールに変更
・インプット:BOOST/NOEMAL
・ヘッドフォン×1、ラインアウト(-10db)×1、フットスイッチ(リバーブ)×1、
FREQUENCY ADJ(チューナーピッチ)×1、グラウンドスイッチ×1、ACOUT(300W)
・スピーカーアウト(増設):8オーム35Wオーバー×1

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★メンテナンス概要★

・キャビネットを分解し、外部、内部、基盤を清掃しました。
・スピーカーは清掃し、音域再生能力を正常に戻しました。
・レザーは艶出し処理を行い美しい外観を保てるようにしました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、劣化部品は全て新品に更新しました。
・オーバーホール実施後に下記方針に基づきエリートカスタムを実施致しました。

★カスタム方針★

1.極上のクリーントーンを約束するプロ仕様エリートカスタムの実施
2.内部基板の劣化部品交換にともなう長寿命&ハイエンド化
3.基本トーンチューニングと指先の強弱がエフェクターのように反応するピッキングレスポンスの向上
4.超高精度のクリーンから極上のベルトーンまで再生可能な極上の透明感と精度の実現
5.ディストーションコントロールのファズ化
6.ディスクリート出力段の電源回路の強化に伴うノイズレス化
7.大型キャビへの出力を可能とするSPOUT増設によるヘッドアンプ化

★カスタムに伴う変更点★

1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
コンデンサー等の劣化部品を交換、ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更箇所、合わせて数十箇所以上におよぶカスタムを実施しています。
piggyシリーズは経年による不具合の多さで有名なので丁寧にオーバーホールを実施しました。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
取外したキャパシタの中には容量が数μFしか残っていないものもありました。
また、液漏れし周辺回路のパスコンがダメージを受けているしている箇所もありました。
大幅に性能が低下し、長く使用すると故障する可能性がある重篤な状態だったといえます。
カスタム実施前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。

2.全キャパシタの再選定
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機はKランクマイラーと電解アルミ中心の構成です。
特に電解アルミコンは寿命が短く、劣化するほど音色特性も著しく悪いです。
特に本機は生産から半世紀近く経過しているため、常識的に正常な機能を維持できません。
機体性能が劣化した状態で使用すると、通電するたびに特性が変化するため安定して使用できなくなります。
これらのコンデンサーは全て基板サイズで搭載可能な範囲で高ランク品を選定して変更しています。
また、電解コンデンサーも1μF程度まではできるだけ積層メタライズドフィルムへ換装する必要があります。
換装したものは精度の高いメタライズドフィルム系、オーディオハイグレードケミコン等です。
全体的に寿命・耐久性・音色共に優れ精度の高い新品への更新が必要です。
大半を精度の高いGランクのメタライズド系や音色特性の良いオーディオグレードへ変更しています。
使用したフィルムコンデンサーはGランクのECQ-V中心の構成です。
その他ECQ-P等J~Gランクの国産コンデンサーを採用しています。
特性の悪いケミコン中心の回路を高精度化することで出音の濁りを改善、寿命の面でも格段に有利になります。
ケミコンはディスクリートの高周波ノイズ対策に低ESR品種を中心としています。
低容量箇所はオーディオグレードを採用しています。
この再選定は全体的な性能の底上げとして出音、トーン精度、レスポンスの向上を目指しました。
この時点でも初期状態と比べてワンランクアップする素晴らしい音色を奏でます。
当然ながら、エフェクターの反応も抜群によくなりました。
ピッキングレスポンスにも極めて従順です。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
極めつけにノイズ元になっていたセラコンを大幅に変更したため劇的にノイズが減少しています。
経年機特有の「薄さ」が全く感じられない音の芯の詰まったサウンドをクリエイトします。
コンデンサーはケミコンも含めてすべて同一ロットのものから選別して搭載しています。
各コントロールの精度も大幅に向上し、ヴィンテージ機特有の音色のムラもなくなりました。
「同じセッティングなのに日によって微妙に音が違う」ということもありません。
クリアなサスティン、高域の圧倒的な伸びの良さ、重低音の存在感は秀逸です。
ステージ環境に左右されないハイレベルなステージパフォーマンスを実現
しています。

↓カスタム実施前基盤状況
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↓エリートカスタム実施後基盤状況
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3.極上の透明感を誇るウルトラクリーンの実現
本カスタムは透明度の高いふくよかなクリーンから心地よい鈴鳴りまで多彩なクリーントーンを目指しています。
回路の低雑音化と定数変更により太く暖かいのに煌びやかさを保つクリーントーンを実現しています。
あわせてどのギターを使用しても最適なクリーントーンが保てるように再チューニングを行なっています。
ギターの生音をそのままパワーアンプへ送り込むかのような非常に透明感と芯のあるクリーンを再生できます。
トーンを絞ればジャズフレーズをこなすのに最適な箱物ギター顔負けのクリーンリードトーンも作成できます。
クリーントーンなのに、サスティンがあり、しかも歪ませたギターに負けない音圧も兼ね備えています。
ゲインを上げていくと、ギターアンプ特有のベルトーンを奏でます。
シングルコイルのストラトで鳴らすそのサウンドは極上のリッチトーンです。
全体的な倍音の豊かさ、そして高域のヌケのよさの中に光るサスティンの艶やかさも魅力です。
何時間弾いていても飽きが来ないトーンは弾き手も聞き手も魅了します。

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4.ディストーションコントロールのファズ化の実施
本機はPiggyシリーズでは数少ないドライブ回路を搭載しています。
サウンド傾向は70年代のローランドでいうところの「ソフトディストーション」です。
奇数倍音がかなり目立つ粒が荒目でなおかつ歪率の低いドライブです。
当時物としては貴重な音で味があるのですが、あまり実用には向かないサウンドです。
そこで粒の荒さを活かしてディストーションサウンドを完全なファズサウンドへ変更しました。
当時ELKなどで採用されたアンプ内蔵ファズを意識したチューニングを実施しています。
Disスイッチをクリックさせるとファズサウンドがonになります。
BOOSTインプット使用時は激しく潰れる過激なサウンドへ変貌します。
ハイブーストを併用すると音が遅れるほどグチャグチャに潰すことも可能です。
加えてブースターなどのエフェクターを使用するとより過激なファズを演出可能です。
NORMALインプット使用時は軽いファズディストーションを奏でます。
ファズニュアンスが加味されたクランチ気味なサウンドも作成可能です。

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5.電源回路の強化による電流のクリーン化とノイズレス化
本機はディスクリート出力段特有のノイズがかなり目立つ機種です。
このノイズの大半は電源回路の精度の低さと増幅回路のノイズの多さに起因しています。
本機のように低グレードかつ経年劣化の見受けられる電源回路の場合、電流に「濁り」が生じます。
「濁り」は回路の流れのなかでトラブルの元となり、全体的な音質低下とノイズの発生を招きます。
気持ちよく使いたいのに、どうも耳障りが良くなくいところが残念なところです。
回路設計の変更により解消できるノイズですのでなるべく少なくする必要があります。
無駄なノイズが減ることでギターの音そのものを効率よく加工することが可能になります。
また半導体の動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
電源回路は一般的な市販のエフェクターと同じく、汎用ケミコンが使用されています。
精度やノイズ特製に劣る汎用ケミコンは電流に「濁り」を生みます。
「濁り」は回路の流れのなかでノイズなどのトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
一般的にエフェクターのノイズは電源系の劣化、あるいは元のグレードの低さに起因するものが多いです。
よって電源回路は全て新品かつ高周波対応+温度補償付の寿命に優れたタイプへ変更しました。
耐圧も当初は6.7~16Vと限界ギリギリのラインだったため、25V以上に向上しています。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる組合せで選定しています。
また、電源回路に限りパスコンを増設しました。
パスコンには高周波対応用にECQ-Vを採用しています。
以上の電源のクリーン化により、動作をより安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
ノイズが減ることでギターの音そのものを効率よく加工することが可能となります。
未カスタム品と比較して非常にノイズレスなサウンドを実現しています。
また、電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
ディスクリートアンプの織り成すウルトラクリーンをより高いコンディションでお楽しみ頂けます。

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6.スピーカーアウトの増設
シャーシ底面にスピーカーアウトを増設しました。
別途スピーカーケーブルを使用すればヘッドアンプとして使用可能です。
セレッション搭載の12×4キャビなどでは迫力のサウンドで楽しめます。
また、容量の大きなキャビへ接続することにより余裕を持ってサウンドを再生できます。
アンプ部にかかる負荷が少なくなることは、より良いサウンドを安定して奏でることが可能になります。
アンプの性能をフルに発揮するのであれば、ぜひ外部キャビネットに接続してお楽しみ下さい。
小型サイズからは想像のつかない迫力のあるサウンドを余すことなくご堪能頂けます。
既設SPにつながるスピーカーケーブルはモンスターXPHPを順方向接続で使用しています。
コンボとして使用する際も初期のケーブルより大幅にハイファイなサウンドをお楽しみ頂けます。

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☆★商品説明★☆

ヴィンテージデバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、

・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる

などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドカスタムを実施することにより

・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能

といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
加えて本カスタムはプロ仕様としてエリートカスタムを実施しています。
あらゆるライブパフォーマンスやスタジオワーク、過酷な使用条件にも柔軟に対応します。
アンプをプロ仕様のハイレベル・ハイセンスな環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。

ちなみにカスタム、モディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品との相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。


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プリンス通信工業Piggy-3 PS-350Rをエリートカスタムしました。
プリンス通信工業はエフェクターブランドのARIONが有名です。
しかしながら当時はアンプの開発にもかなり力を入れていました。
Piggyシリーズはディスクリート回路で構成された本格派トランジスタアンプシリーズです。
スタイリッシュな外観と完全なディスクリート回路が織り成す美しいクリーンサウンドが高評価を得ました。
本機Piggy-3はPiggyシリーズでも最高峰のギターアンプです。
大型のキャビネットに加え30cmラウドスピーカーを搭載しています。
本機はクリーン回路とディストーション回路の2系統の回路を搭載しています。
クリーンはPiggyシリーズ真骨頂の極上のクリーンサウンドを奏でます。
本機におけるGAINは一般的にいう歪みではなくプリボリュームの調整です。
VOLUMEがマスターボリュームに該当します。
ディストーション回路使用時の歪率はDisで調整します。
(このDisつまみが一般的にいうGainコントロールに該当します)
Disつまみはクリックスイッチ付で0より上げるとスイッチが入ってonになります。
スプリングリバーブも搭載し、多彩なリバーブサウンドを演出できます。
深くかければサーフサウンドに最適なピチピチしたリバーブを再現します。
軽めに使用するとメカニカルリバーブな雰囲気を醸し出すプレートリフレクトを再現できます。
インプットはハイ、ローに該当するBoost、NORMALの2系統を搭載しています。
ノーマルインプットは艶やかなクリーン、ブーストインプットはハリのあるクリーンが魅力です。
他のアンプにない特徴として本機はチューナーサウンドを搭載しています。
A=440Hzのつまみを使用すると周波数音を再生します。
Disつまみ同様にクリックスイッチ付で0より上げるとチューナースイッチが入ります。
周波数帯域の微調整はバックパネルのADJ.で調整可能です。
音叉やピッチパイプでチューニングしている人にとっては便利な機能です。
今回は製造年から本機の寿命を考慮してオーバーホールを実施しました。
オーバーホール実施後、より美しいウルトラクリーンへ昇華させる調整をおこないました。
あらゆる面で完全プロ仕様のエリートカスタムを実施しています。

エリートカスタムについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
おそらく世界初のPiggyシリーズのカスタムアンプです。
優秀な回路設計を活かしたまま、さらに音色特性の大幅な向上を狙っています。
当時はまだオーディオグレード品や、小型で音色特性の良いキャパシタが流通していません。
現代の高音質な技術を当時の優秀な回路に搭載することで大幅な音色改善を目指しました。
またコンデンサーの同一ロット選別により各コントロールの精度も大幅に向上しています。
温かみのあるホットトーンと壮麗なクリアサウンドが融合した美しい響きは聞き手も弾き手も魅了します。
研ぎ澄まされた透明感と精密な操作性、優れた耐久性を備えるプロ仕様カスタムをお楽しみ下さい。

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我々ギタリストはヴィンテージという言葉を聴くと、あたかもそれが素晴らしいものと捉えがちです。
言葉の重みや響きのよさにとらわれて機体そのものの性能にまで相当の価値があると思ってしまいます。
しかしながら「ヴィンテージ」という言葉以上に重みのある「もの」、価値のある「音」は少ないと思います。
楽器である以上「ヴィンテージ」の言葉に意味は無く、音そのものに価値を見出せなければいけません。
楽器は弾き手がいる以上は音を奏でるものであり、骨董品であってはなりません。
半世紀近くを経て新たに生まれ変わった圧倒的な存在感を誇るクリーントーンをお楽しみ下さい。

日本の生活環境を考えたときに人生で最も使用するアンプはトランジスタアンプで間違いありません。
しかし多くのギタリストがトランジスタアンプのサウンドに満足いかないのではないでしょうか?
トランジスタアンプでの練習が苦痛だと感じている方もかなり多いと思います。

SolidstationのトランジスタアンプCustomシリーズは
「弾いていて楽しくなる、また弾きたくなる」サウンドを目指しています。

技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。
トランジスタクリーンを愛するプレーヤーはぜひお試しください。




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