2006年06月28日

こういう人は能吏、あるいは酷吏と言う。

我々が現在グアンタナモでしていることは、基本的に人間関係を構築するということです。
それは、我々が今やっているインタビューと似たような尋問です。あなたが知っていて私にすることができた、私に対するあなたの質問は、我々の尋問者が、ここの抑留者に対して行う対応と違っていません。

しかし、あなたは床に繋がれませんよ。

それは、そうです。
しかし、抑留者全員が、床に繋がれるというわけではありません。

グアンタナモ収容所の管理責任者であるハリー・ハリス(Harry Harris)海軍少将は、アメリカのABCニュース「ナイトライン」のテリー・モラン(Terry Moran)記者のインタビューに応じました。

ハリス少将は、現在拘束している約450人のうち300人は、タリバンとアルカイダの指導者層であり、引き続き「敵性戦闘員」として拘留する必要があると述べるとともに、グアンタナモに無実の者はいないと話していました。

モラン記者は、少将が信頼する「戦闘状況に関する再審査審判(CSRT:Combatant Status Review Tribunal)」を調査した弁護士グループによると、披拘束者の55%はアメリカ又は連合軍に対して敵対的な行為を行ったことがなかったことを示しており、軍によってアルカイダの戦闘員であると判明したのは僅か8%であること、米軍によって捕えられたのは僅か5%にすぎず、多くは北部同盟によって、少なくとも米軍の懸けた2万5千ドルの賞金と引き替えに売られたのではないかと質問しました。

これに対して、ハリス少将は、「敵性戦闘員」を判別する米軍のプロトコルは「非常に公平である」として、そのことは、ここに到着した800人ほどの披拘束者から300人以上を釈放したことからも明らかだと述べました。
また、外部の調査は、利用できる記録の半分だけを見たものであり、それも安全保障上の理由から編集されたものであるから、「どんな分別のある人でもそれが不完全な結論であることに同意するだろう」と述べるなど、手続きについては詳しく述べたものの肝心の判断の中身や基準については何も語りませんでした。

モラン記者「しかし、私たちは、あなたが望む物語の一方の側面だけを見ます」

ハリス少将「もちろん、そうです」

モラン記者「ここにいる間、私たちは披拘束者と話をすることができますか?」

ハリス少将「いいえ、できません」

モラン記者「なぜ、できないのでしょう?」

ハリス少将「私が下したものではありませんが、それは政策判断です」

モラン記者「私たちは、披拘束者と彼らの弁護団の何人かから、書面による許諾を持っています」

ハリス少将「それは結構」

モラン記者「そして彼らの家族からも。私たちは、彼らと話をすることができますか?」

ハリス少将「いいえ、できません」

披拘束者に対するインタビューは拒否されたので、話題は、ハリス少将が「非対称の戦闘行為だ」と呼んだ6月10日に自殺した3人のことに移りました。

モラン記者「彼らは、遺書を残しました。あなたは、それを読みましたか?」

ハリス少将「読みました」

モラン記者「私たちは、それを見ることができますか?

ハリス少将「それは、まだNCIS(アメリカ海軍犯罪調査局:Naval Criminal Investigative Service)が調査しているので、現在、あなた方に見せることはできません」

モラン記者「それらは公表してもらえますか?」

ハリス少将「それは、私に尋ねることではありません」

モラン記者「彼らの遺書は公表されるべきではないのですか?あなたは、それを見たのでしょう」

ハリス少将「私は、公表するのが正しいと思いますが、その決定は調査のうえで下されるべきだと思っています。そして、ひとたび調査がなされれば、私たちは、それがどのようなもの

か見ることになるだろうと思います」

モラン記者「あなたは、彼らが何を言ったか、私たちに話すことができますか?」

ハリス少将「いいえ、できません」

拷問については、国防長官が許した技術である環境の操作、温度や食事の操作、ストレスを与える姿勢などは、「非常に短い期間」使われたとのことでした。
モラン記者は、最後に、「あなたは、自分がここでしている仕事を誇りに思いますか?」と尋ねていました。。。

もっとも、この「ナイトライン」のリポートは日本では放送されず、ABCの「ワールド・ニュース・トゥナイト」で一部だけを見たのですが、ウェブサイトには、インタビューの完全な記録が掲載されていました。
日本の放送局も、こうしたインターネットの使い方をしてほしいところです。


それにしても、W杯の影響でNHK・BS1はニュース枠が減っただけでなく、各国の放送局が伝えるW杯ネタを(ドイツの天気予報に至るまで!)好んで取り上げるのは、なんとかならないですかね。
通常のニュース枠の視聴者が、そうしたネタに関心があるはずもなく、試合中継のハーフタイムにでも流すとかすればいいと思うのですが。。。


【関連記事として】テロリストではない塀の中の面々の状況について(2006/06/13)目的と手段と効果の話(2005/12/20)

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