【あらすじ】

正義の戦隊の一員であるピュアブルーがいとも簡単に愛香の誘惑に堕ちたことに憤慨した花衣菜。一方、愛香ことラヴビートルは次の標的であるピュアグリーンの誘惑を開始する。愛香の魅力にあっという間にメロメロになるグリーンは、ラブラブ甘々デートの後、レンジャーの掟を破って彼女を自宅に招いてしまう。彼にとって、愛香にとって、そして花衣菜にとって忘れられない夜が始まろうとしていた。

【登場人物】

◆アマラス博士
地上支配を企む悪の怪人組織「シャドウブラック」の天才科学者。類い希な怪人創製手腕でシャドウブラックの発展を支えてきた功労者であるが、やがて趣味の色仕掛け女怪人の研究に高じる余り本業が疎かになり、日本支部に厄介払い的に飛ばされた。

◆石北花衣奈(いしきた・かいな)
アマラス博士の女助手。自分が創った怪人が戦隊を堂々撃破するのを夢見るちょっぴり意識高い系の奇才。アイドル級の巨乳可憐美女だが、自身の魅力に無頓着。自説を実証してくれた博士に救われる形で組織に入ったが、色仕掛け怪人ばかり研究する博士に辟易としている。

◆芳香淫惑怪人ラヴビートル
アマラス博士が創製したハンミョウをモチーフにした女怪人。色とりどりの衣装を纏った可憐な巨乳美少女「愛香」に変身し、男性を誘惑吸精する。怪人態はハンミョウが女性化した姿。七色の幻惑光と芳香で敵を幻惑する。



■ 変身チャーム


「ああああっ、私ってばあんなこと言っちゃったけど、どうすれば良いんだろう。何であんなこと言っちゃったんだろう…」

モニタールームを飛び出し自室に戻って来るも、根拠無く啖呵を切ってしまったことをちょっぴり後悔する花衣菜。だが、ピュアブルーが堕ちる様子を目の当たりにし、組織に入って以来抱き続けてきた想いが爆発してしまったのだ。

「確かに愛香ちゃんは、すっごく可愛くってナイスバディで私から見ても魅力的だと思うし、博士が『儂の最高傑作じゃ』と言うのも解るの。でも怪人なの、怪人。もうっ、ピュアレンジャーのバカバカバカっ!」
「でも…作戦としては上手く行ったし、博士もあんなに喜んでいて、私もそこは嬉しいんだけど…// でもっ! 彼らはレンジャーなの。正義の味方なんだからっ! それなのに怪人とエッチなコトして負けちゃうなんて…」
「男の人が可愛くっておっぱいの大っきいエッチな女の子に弱いのは解っているの。けど、だからって正義の味方が怪人にハァハァしちゃうなんて…怪人なのに…」
「確かに愛香ちゃんは可愛い美少女だけど、私達の怪人なんだから…」
「怪人なのに…ホントにもうっ…」
「怪人なんだから…」
「かい……あっ!」

ぶつぶつと自問自答を繰り返していく内に、とあることに気付く花衣菜。

「えっと、ラヴビートルが愛香ちゃんの姿になるのにはあのチャームを使っている訳だから、えっと、ということは、えーっと。うん、そうよ、この方法ならレンジャーの目を覚まさせることが出来るはず」

チャームとは愛香ことラヴビートルが装着している人間態への変身装置。それは花衣菜の理論に基づきアマラス博士が開発したもの。これまで博士の力をもってしても不安定さを解消出来なかった人間態への変身装置が、花衣菜の画期的な理論により完全化に成功したのである。チョーカーのチャームの形を取っているのは実は彼女のアイデア。「怪人でも女の子なんだから可愛くしてあげなきゃダメっ」という気遣いだ。

「レンジャーが怪人とエッチしちゃうなんてあり得ないけど、けど、愛香ちゃんが怪人だって分かれば正々堂々と戦ってくれるはず。それにこんな方法じゃなくって、戦隊を正々堂々と撃破してこそ私達シャドウブラックの名声だって上がるんだから! だから…うん、きっと大丈夫」

何かを確信した花衣菜の部屋に電子音が響く。

── ピンポ~ン♪

それはインターフォンの呼び出し音。勿論鳴らしているのはアマラス博士だ。

「おーい花衣菜クン、出て来ておくれー」

── ピンポ~ン
── ピポンピポンピンポ~ン
── ピポピポピポピポヒポン~ン♪

「おーい花衣菜クン、出て来てくれないかのぉ」

だが博士の押鈴や呼びかけも虚しく、花衣菜の部屋のドアは固く閉ざされたまま、何の応答も無い。

「うーん、居ない……いや、居留守か。まぁ仕方あるまい」

そう呟き、一呼吸置いてからドアに向けて話し始める博士。

「花衣菜クン、儂は怒ったりしておらんぞ。いきなりあんな刺激的なものを見せた儂の方が悪かったのじゃ。すまん。気が向いたらで構わん、次の作戦を手伝ってくれないかの。ピュアグリーンの誘惑じゃ。彼のプライベートデータを集めて欲しいんじゃ」
「それから…今度はその…キミに濡れ場を見せたりはせん。まぁ儂一人で見るつもりではあるが…っと。という訳じゃ。すまんの」

肩を落としながら花衣菜の部屋を後にするアマラス博士。

「博士…ごめんなさい。グリーンさん…急がなくっちゃ」

この日以来、花衣菜は一人自室に閉じこもり、一心不乱にとある物─それはラヴビートルそして花衣菜の運命を変えることになるもの─の開発に没頭する。

■ 二人っきりのデート


彼のお気に入りのカフェで相席になったことを切っ掛けに愛香と知り合ったピュアグリーン。その後彼がカフェを訪れる度に偶然、否、まるで彼が来ることを知っていたかのように彼女に遭遇、趣味の話や好きなことなど、あっという間に意気投合し、二人はやがていつも隣同士に座るようになっていた。弾む会話の中、グリーンは愛香からの「今度、二人だけでデートしたいな♡ 夜に…ネ♡」との誘いに天にも昇るかのような気持ちになる。

そして迎えたデートの日、「グリーンさんのために一番可愛い服着ていくね。気に入ってくれると嬉しいな♪」と、随所を飾るリボンと三色のパステルカラーも可愛らしい、付け根ギリギリ丈の超ミニシフォンワンピースで現れた愛香。ムッチリムチムチと淫気を発する生の白太腿。ふんわりと軽やかな生地にクッキリと浮かび上がる、重力を無視したかのようなぷるるん美巨乳の山とくびれたナイスバディの淫靡なライン。カフェで会う時もいつもミニスカートの可愛い衣装ではあったが、露出度は控え目で肢体のラインは寧ろ目立たないようにしていたのだ。とは言えあのマシュマロおっぱいの大きさを隠すことは出来なかったが…。グリーンは初めて見る愛香のボディの生々しい淫力に瞬く間に脳天が真っ白になる。

ただただ彼女の姿をデレデレと見つめ過ごした夕食デートの後、意を決して彼女を自宅に招くグリーン。

「あ、あああ、んあのっ、ボ、ボ、ボクの家に…き、来てくれませんかかかかっ」
「はいっ♡ 勿論っ♪ 嬉しいっ…//」

即答し彼の腕にギュッ♡と抱き付く愛香。むにゅんッと当たる魔淫の巨峰の弾力。出会いの日以来、彼女の魅力にすっかり侵され、女子との交際禁止は勿論、部外者の自宅招待絶対禁止というピュアレンジャーの鉄の掟は彼の頭の中から完全にすっ飛んでしまっていた。

甘く手を繋ぎ、ときにギュッと腕組みをしてグリーンに寄り添い歩く愛香。会話の度に、一段と甘く可愛い媚声と共に彼をうっとりとした甘える子猫の眼差しで見つめる。長く美しい緑の髪が彼の身体サラサラっと撫で、彼女の全身から発せられる甘くフルーティーな芳香が彼の嗅覚を占有する。周囲の空気を振動させながら揺れるたわわな膨らみが、時に彼の二の腕そして上半身に「むにッ♡」と触れ「ぐにゅにゅんっ♡」と密着する。「あんっ♡」悩ましい小さな萌え吐息と共に。次々ともたらされる、彼の秘かな願望に対する「Yes」の回答としか思えない愛香の所作と刺激に、最早グリーンはレンジャーとしての矜持を完全に失っていた。

グリーンの自宅はピュアレンジャー本部から徒歩5分という絶好の場所に位置するデザイナーズハウス。レンジャー本部が借り上げ、必要な設備を整え彼に貸与しているものだ。

「ど、どうぞ、上がってください」
「お邪魔します。んっ…♡」

しなりっと腰を曲げ、サンダルを脱ぐ愛香。薄く軽くごくごく短いスカートはこの時を待っていたかのように大きくたくし上がり、艶やかなピチピチ白肉太腿は勿論、熟れ張り詰めた媚桃尻と秘密の部位を包む極細の官能薄衣が大胆にそして艶めかしく姿を現す。誘うかのような円弧を描きプリップリンッと蠢く桃肉。その様子に釘付けになるグリーン。完全に膨張した海綿体を何とか抑えつけ、ぎこちない動きで愛香をリビングに案内する。

カフェでも他の男性客の羨望と嫉妬の眼差しを浴び続けた、まさに人も羨む超絶美少女と二人っきり。手を繋ぎながら自分の指と掌をムニムニにしてくれた愛香ちゃんと二人っきり。組んだ腕に触れたあの柔らかむにゅぷる特大メロンの愛香ちゃんと。あのまばゆいムッチリモチモチっとした白太腿の。あのぷりりんヒップの。今見えたあのエッチなパンティの……。カフェでもない、レストランでもない、公園でもない、二人だけの誰にも邪魔されない空間。後は…分かるな。

「わぁ~っ、素敵なお部屋」
「あ、あの、なっ、何か…飲み物…を…」
「はいっ♪ うふふっ♡」

前屈みになりながら、胸ドキバクバク状態でキッチンに向かうグリーン。だが、彼がジュースを手に戻ってきた時、そこに彼女の姿はなかった。

「あ、愛香ちゃん…? うそっ…ど、どこ…えっえっえっ…!?」

大慌てで彼女を探すグリーン。ふと見ると、彼のベッドルームのドアが少し開いており、中からほんのりとした赤・青・緑の光が漏れている。

「愛香ちゃんっ!?」

慌てて部屋に飛び込むグリーン。目にしたのは、彼のベッドに横たわる煌めきの魔性のビーナスだった。

愛香ちゃん(byみはゆーのさん)(クリックで拡大)
垂らす涎がいくらあっても足りない程の美巨乳ナイスバディを可愛らしく大胆に露出&強調したラグジュアリーな赤・青・緑のシースルーベビードール。官能的な黒ランジェリーと淫惑のガーターベルト。全身から甘くフルーティーな女の子フェロモンを漂わせながら、脳天をクチュクチュに蕩けさせる甘い甘~い萌えボイスとしどけない所作で彼のベッドの上から誘う愛香。美少女が着用するにしては少し妖異な雰囲気を持つ宝玉チョーカーがキラキラとした輝きを発している。部屋から漏れていたのはこの光なのだろう。

「はうッ……!! (ボッキ~~ンっ!)」
「うふっ♡ グリーンさんは愛香とエッチなコトがしたくって、愛香をお家に誘ったんですよネ♪」
「(ドキーンっ!!) ……ぼぼぼ、ボクは、そ、そんなつもりは… (ズキズキズキっ…)」
「クスッ♡ もうそんなに大っきくなっちゃってるのに? 可愛いグリーンさんっ♪」
「あっ! ああ、あの、こ、こ、これは…」
「ううん、愛香嬉しいの。だって愛香もネ、グリーンさんとエッチなことがしたくってお呼ばれしたから♡」
「んぇ!? あ、あ、愛香ちゃんも…… (ハァハァ…ハァハァ…)」
「ネっ、来てっ♡ 愛香のコト、グリーンさんの好きにして♡ あんっ…来てぇ…グリーンさぁん♡ 愛香もう我慢出来ないの♡ グリーンさんが欲しいの…あぁ~んっ♡」

「エッチしたい」それは愛香の指摘通り、彼女を部屋に招いた時、否、出会った時から彼が望んでいたこと。そして彼女も彼と…! ここに来るまでの全ての時間で次々ともたらされて来た彼の願いを欲望を受け入れ後押しするかのような愛香の性なる刺激に、ピュアレンジャー随一の真面目さを誇るグリーンも、否、寧ろその反動からか堰を切ったかのように一気に陥落、彼女の肢体にダイブし無我夢中でむしゃぶりつき始めた。

「ああああ愛香ちゃあ~~んッ!! はぅぅぅ~!!!」
「きゃあんっ♡ グリーンさんっ…あんっ♡ やんっ♡ いやぁん♡」
「愛香ちゃん! 愛香ちゃんっ! 愛香ちゅわんっ! はうぅぅぅ~ぅっ! グリグリグリっ!」
「きゃんっ♡ グリーンさんっ…あんっ…い…痛いっ…いゃぁん」
「あっ、あ、ああ、ご…ごめんなさい…」
「んもうッ♪ グリーンさんってばせっかちさんなんだから。優しく、ネっ♡」
「す…す…みません…。ぼぼぼボク…」
「ううん、謝らないで。愛香もグリーンさんといっぱい気持ち良くなりたいの。だからネ、優しくネ…こうして…んんっ♡」
「んあ、愛香…ちゃん…」

勢いに任せ、彼女の腹部から胸部に顔を押し付け、ベビードル越しにグリグリするだけのグリーンをたしなめる愛香。上体を起こし、彼の頭を優しく抱きかかえ、胸元に実るたわわな弾力の双峰へと引き寄せる。

「うふっ♪ 吸って♡ 愛香のおっぱい…グリーンさんだけのおっぱいっ♡」
「ぼ、ぼ、ボクだけのおっぱい…愛香ちゃんの…」
「うんっ♪ 愛香の大っきなおっぱいはネ、グリーンさんだけのものなの♡ ネっ、優しくい~っぱいチュパチュパして♡」
「あ…愛香ちゃんっ! ちゅ…チュチュ…ちゅぷぷぷっ…ペロペロ」
「あんっ♡ あん♡ グリーンさんっ♡ あぅん♡ そう…あんっ…感じちゃうぅん♡」
「おっぱい…ちゅぱちゅぱっ…愛香ちゅわんの…ちゅぷぷぷっ…」
「あんっ♡ あァん♡ グリーンさんっ♡ あぅん♡ あんっ…そこ感じぅん♡」
「んひァハァ…おっぱい…ぷるぷるおっぱいっ…パフパフハァハァ…チュププププっ」
「あん…上手ぅん♡ あっ…そこ…そこォ…愛香感じちゃうぅん♡ あぁん♡ あぅんっ♡」

愛香に促されるままに彼女の極上メロン美巨乳をちゅぷちゅぷぢゅぶぢゅぶと吸い舐め吸い回すグリーン。欲望に塗れた大量の唾液に浸され、彼女のカラダを飾るセクシャルな透け衣は美しすぎる柔肌とぬっちょりと一体化、淫靡な湿度温度を発散する。特上の甘可愛い嬌声を彼の脳に次々と注ぎ込む愛香。
自らの中に沸き上がる性の奔流にグリーンのシンボルは見たことも無いほどに怒張。ズボンを突き破らんばかりの状態だ。愛香はその様相を検知し歓喜の表情を浮かべる。

「あんッ♡ グリーンさんのおちんちん、すっごく大っきくなってる♪」
「へあぅっ…愛香ひゃんッ…」
「うふふっ♡ 愛香が直接してあ・げ・るっ♪」

── ジッ…ジッジジジジ~~~ッ
「んわ…あわああ…あ…っ」

── ガチガチビヨヨヨ~ンッ! ネバネバチロチロペチョペチョッっん…
「…すごぉ~いっ♪ もうガッチガチっ♡ それにエッチなお汁でベッチョベチョだね。うふッ♡」
「あっ…あい…かちゃ…ん」

── ヌちョっ♪ クチュクチュネバネバ~~ん♪
「あんっ♪ こんなに糸引いちゃってるぅ♡ うふふっ♡」
── ヌニュヌチュっ スリュスリュっ♡ クニュクニュっ♡
「んひぅぁ! 愛香ゃん…ひイイっ…!」

愛香はその可愛さとは裏腹なゾクっとするような艶然とした微笑みを湛え、グリーンのズボンのジッパーを下ろし、彼の欲棒を取り出す。半透明の粘液を大量に漏らしながら真っ赤に熱く怒張する肉棒にうっとりと目を細め、その液体を指先に絡めながらクニュクニュと愛撫する愛香。肢体をピッタリと密着させ、胸元に白く実る柔らかなメロン山と肢体の柔らかな淫力をスリスリムニュンムニュンと彼に注ぎ込み、蕩ける嬌声と萌える好意の囁きで彼の理性を加速度的に崩落させていく。

── スリスリっ シコシコッ♡ クヌュクヌュ♡
「あぁっひっ…んぃっ…愛香しゅあんっ…」
「うふふっ♡ 気持ちイイ?」
「ひぁいっ、きもひいいれす」
「嬉しいっ♡ グリーンさんだぁ~い好きっ♡」

── クニュクニュ スコスコっ♡ シコシコっ♡ クニュクニュっ♡
「あヒッ! あっ…あいかひゃん…ハァハァ…あぅぁ…」

── ヌチュヌチュっ ぴちょぴちょっ スリスリっ♡
「あんっ♡ あんっ♡ んぁん♡ グリーンさん大好きぃっ♡」
「ハァハァ…ッ…んひっ…ンあッ…ひぃっ!」

いきり立つ肉棒を優しく掴み、ヌチュヌチュとこねるように優しく、時にシコシコと強く、強弱硬軟を織り交ぜた絶妙の技法で愛撫する愛香。甘い恋の言葉と共に。初めての経験と至高の快感にわななくグリーンの耳元にふと問いかける。

「あのね、愛香はグリーンさんが大好きだけど、グリーンさんは愛香のこと、好き?」
「も、もひろん! あ、愛香ちゅわん大好きれすっ!」
「嬉しいっ♪ プチュッ♡ ちゅっ♡ ぴちゅちゅちゅっ♡」

蜜液の滴るピンク色の舌でグリーンの耳たぶをちゅぷペロっと口づけし舐める愛香。彼の全身にゾクンっとした快感が走る。

「…はうぅひッ…! あいか…ひゃんっ」
「んんっ♡ じゃあ、両想いの記念にネ、とぉ~っても気持ち良くってぇ、精子がい~っぱいドピュドピュしちゃうコト、してあげるネ♪」
「お、おねしゃしゅぅう…」

肯定しかあり得ない彼の回答を待たずに、その可愛くも淫靡な美顔を彼の股間に埋める愛香。噴火寸前にまでいきり立った肉棒を愛おしく手にし、唾液で濡れた艶めく唇に近付ける。

「うふっ♡ グリーンさんのおちんちんをネ、こうしてネ、愛香のお口に…チュッ♡ チュッ♡ くちゅっ♡」
「……ん゛くぁっぬ゛っ…! (ビック~~ンッ!)」

── チュプッ ちゅぷちゅぷ♡ くちゅレロ~ん♡
「あ゛゛ひう゛っ…! (ビクビクビクク~~ンッ!!)」
「ウフッ♡ すっごくビクビクしちゃってるぅ♡」

それは甘く優しく淫らなファーストフェラ。鈴口から漏れ出る粘液を愛おしく舐め、飲み、混ぜ、唾液と共に再び欲棒に垂らしまぶし、亀頭をそして竿をヌチャヌチャと液まみれにしていく愛香。頬を染め妖艶で甘い笑みと蕩ける魅惑の眼差しでグリーンを見つめながら。

── ヌチュヌチュっ ぴちょぴちょっ♪
── クチュクチュ♡ チュパチュパっ♡ レロレロペロペロ~ん♡
── チュプッ♡ ちゅぷちゅぷ♡ くちゅレロ~ん♡

初めての経験に全身に電撃が走るような快感を覚えるグリーン。レンジャーの掟に従い童貞を守り続けて来た彼が堪えられるはずがない。最早彼の肉棒は臨界点を迎えつつあった。

「んくぁっ…あいかひゅあんっ…」
「あぁんっ♡ ずっとずっと我慢してきたんだよネ。愛香でいっぱいい~っぱい気持ち良くなって♡ 愛香、グリーンさんのおちんちんがだ~い好きぃ♡」

── ぢゅるるるるっ ちゅぷちゅぷっ レロペロレロっ♡
── 好きっ♡ らい好きぃ♡ ぐりーんさんらいすきっ♡ ぬちゅっチュっ♡

「へひい゛ぅ…! ん…れ…れちゃう… (ズキズキドクドクっ…) 」
「ん、なぁに?」
「ぁい、で、でちゃぅぅ…ンクッ…」
「くすっ♡ もう出ちゃうの? グリーンさんのせっかちさんっ♪」
「ボク…その…はじめてれ…き、きもひよすぎて…あッひぅ…」
「愛香もネ、大好きなグリーンさんの初めてさんになれて、とっても嬉しいっ♡♡ チュッ♡ ちゅっ♡ ペロっん♡」
「あいかひゃん…! あ、あイッ…いっうぅ…で、でうっ… (ドクドク…ドックドクっ…)」
「うん、射精してっ♡ 愛香のお口にドクドクドピュドピュッって♡ グリーンさんの力、愛香がぜ~んぶ吸い取ってあげるぅ♡ うふふっ…」

■ 招かざる客


「まままま待ってーーーーっ!!!」

暗黒の媚声と共に愛香が吸精奥義フェラチオ・エクスキューションのため彼の欲棒を咥え込み発声しようとしたまさにその時、大きな叫び声と共に光線銃らしきデバイスを携えた招かざる一人の客人がベッドルームに闖入してきたのだった。

「………ほへっ!?」
「……なっ、あ、貴女は…!」

彼女の声に振り返る愛香の表情はまるで狐につままれたかのような状態。愛香との快楽に身を委ねていたグリーンも素っ頓狂な声を上げ、ピタッと動きが止まる。

「あっ、あ、あのっ! そ、その子は私達の怪人なの! し、ししし、しちゃだめ…っ!」

乱入してきたのは誰あろう石北花衣菜。そう、愛香が怪人であることを証明し、ピュアグリーンに正々堂々と彼女と戦って貰う…その想いを実現するために、愛香の動向をモニタリングし、半ば尾行する形で単身ここにやって来たのだ。

部屋の入り口からピュアグリーンに向けて言葉を投げ掛ける花衣菜。だが、彼にとってはそれは意味不明な戯れ言でしかない。一方、愛香はその意味を理解するものの、彼女の言葉に従う必要性は皆無だ。
何よりもその時を迎えようとしていたグリーンの肉棒が留まることは不可能だった。しばしの沈黙の後、花衣菜を無視するかのように再び彼のシンボルに唇を近付ける愛香。添えられた手に絶頂の脈動が伝わる。

「(ドクンドクンドクっドクっ…) ……あいかひゃん…イ…イく…でぅ…イクいっ……」
「あっ、う、うんっ♡ いっぱい出してっ♡ 全部吸わせてっ♡ うふふっ♡ エクス…」
「わっ、だ、だめぇぇーーーーっ!!!!」

── dismorph beam start! shoooot!
── ミョンミョンミョンミョンミョンミョン……

絶叫と共に手にした銃型デバイスの引き金を引く花衣菜。銃口から白色のまばゆいビームがミョンミョンミョンと波を打つように発せられ、グリーンのイチモツを再び口に含もうとした愛香に次々と浴びせられる。

「(エクス)キュ……キャッ、な…ななななに……!?」

それは愛香の奥義が発動するあと僅かのタイミング。驚き思わず顔を上げてしまう。

「んっえ!? イヤッ……な……えっえ…?」

あと一舐め・一吸いそして一声でグリーンを堕とし吸い尽くすことが出来る。その状況が愛香の判断を鈍らせ、背に光線を浴び続ける選択をさせてしまったのだ。痛みがある訳ではない。何の害も無いのでは…? 「花衣菜さん訳分からないことしないで…」と思ったのも束の間、愛香の動きはあっという間に鈍っていった。そして。

── ヒュルルルルルルルル…ル……る…るる
── ピーーーーッ…プツんっ

白色光の照射が終了するや、ベッドルームにはごく小さく何かが停止する音が響く。電子機器の音だろうか。同時に室内をごく薄くほんのりと照らしていた赤・青・緑の薄い間接光─それは愛香のチョーカーから発せられていたもの─が失われ、部屋が薄暗くなっているようだ。だが、光線により何かが爆発したり、破壊されたりした訳では無い。室内は再び静寂を取り戻す。一体何だったのだろう。

光の消滅と共に、目が眩みじっとしていたグリーンも動きを取り戻す。予想外の客人により寸止めされた状態だが、彼の肉棒は依然として最怒張状態を保ったまま。あとは愛香ちゃんにちょっぴりラヴラヴしてもらえば、極楽の絶頂射精が出来る。彼女のしなやかな指で手でヌチョヌチョっ♡とシコって貰えば。愛香ちゃんの柔らかい唇で舌先でチュッチュッ♡ペロリロン♡と舐め吸って貰えば。愛しの可愛い可愛い愛香ちゃん。変な光線を浴びたけど大丈夫なのかな。

「あいかひゃん、だいじょ……う………………」

彼女を気遣い声を掛けたグリーンの全身からみるみるうちに血の気が引いていく。

「アンッ、ドウシタノグリーンサン。ウフッ、アイカニ出シ…」
「あヲひぇぎあギャ--ーーーーーーーーーっ!」
「……!?」

グリーンの叫びに、自らの手を、顔を、胸を、胴体を、腰を、尻を、脚を触り、見て、見つめ驚く…愛香??? そこにあったのは、あの可愛く美しく魅惑の極上ナイスバディを誇る魔淫の美少女ではなく、触覚と大きな昆虫の目を持つ、赤・青・緑の美しくも毒々しい甲の肌を纏った女性型の異形の存在。腰に誇り高きシャドウブラック怪人ベルトを装着した存在。
そう、彼女はアマラス博士がハンミョウをモチーフに創り出した、芳香淫惑怪人ラヴビートル。今あるのは、彼女の怪人としての本来の姿だ。

「ワ、私ノカラダガ…ウソヨォーーーーーーーーッ」

花衣菜が照射した白色光線、それは愛香=ラヴビートルがチョーカーとして装着していた、彼女の命とも言うべき変身装置「ラヴ・モーファー」の機能を停止させるもの。このため、麗しの愛香の姿が失われてしまったのだ。愛香のチョーカーに装着されていたジュエルは怪人態時の本来の位置である腰のベルトに復帰しているが、先ほどまでの輝きは完全に失われ、黒くくすんでいる。

「わわわっ、成功したのね、良かったぁ。グ、グリーンさん、愛香ちゃんはご覧の通り私達の怪人なんです。た、戦って下さいっ、ピュアグリーンとして…」

グリーンに話しかける花衣菜。だが彼は目の前で起きた出来事の衝撃に悲痛な叫び声を上げた後、すべての生気を失ってしまったかのように、その場に崩れ落ちてしまっていた。湯気を上げいきり立っていた欲棒も今やすっかり小粒のクヌギ状態。意味不明な言葉と共にうわごとのように彼女の名を呟くだけのネジが飛んだ機械でしかない。

「…あ……いか……ちゃん…あ…ゃ……ひゃひゃひゃ……」

一方、ラヴビートルもベッドから下り花衣菜に詰め寄ろうとするが、身体が思うように動かない。足をゆっくり一歩ずつ動かすのが精一杯の状態だ。変身チャーム「ラヴ・モーファー」は変身アイテムであると同時に、シャドウブラックエネルギーのタンクでもあるが、機能停止で身体への活動エネルギーの供給が絶たれてしまったのだ。

「ア…足ガ…身体ガ…。花衣菜サン、貴女イッタイナニヲ…」

* * * *

── ビーッ! ビーッ! ビーッ! ビーッ!
── イントゥルーダーアラート! 怪異生命体を検知、レンジャー出動せよ!
── ビーッ! ビーッ! ビーッ! ビーッ!
── イントゥルーダーアラート! 怪異生命体を検知、レンジャー出動せよ!

グリーンの家中に突然鳴り響く警報音。民間の住宅を借り上げた形ではあるがここは正真正銘のピュアレンジャーメンバーの住居。各種の専用セキュリティシステムが備え付けられている。その環境で美しき愛香の姿を失い、怪人態を晒してしまったことで、怪異生命体センサーが彼女を捕捉、自動怪人通報が発動してしまったのだ。
ここから本部までは徒歩で僅か5分。セキュリティ部隊あるいは本部に詰めている他のレンジャーメンバーが専用ビークルで急行すれば数分で到着出来る至近距離。

「きゃっ、な、ななな何っ!? けけけ警報!? えっ何で…!? わわわわわ、どどどどうしよう…」

愛香が怪人であることを暴けばすべて上手く行く…甘い甘い綿菓子のようなふわっとした見通ししかなく警報にパニックになった花衣菜を、沈着冷静に状況を把握したラヴビートルがたしなめる。

「レンジャー達ガクルワ。コノママジャ二人トモヤラレル…」
「えっ、ヤラレルって…? えっ、二人とも? えっ? わ、私も…?」
「何ヲ言ッテルノ。貴女モシャドウブラックノイチイン。奴等ノ敵ナノヨ」

ラヴビートルの言葉に漸く自分の立場、自分がしてしまったことの重大さに気付く花衣菜。

「ハッ! わわわ私も…シャドウブラックの。そ、そうよね、私もそうなのよね。それなのに私…私…酷い事しちゃった…。私…愛香ちゃん…愛香ちゃんにこんな…取り返しの付かないこと……」

花衣菜が自問自答している間にも外の動きは慌ただしさを増し、レンジャー本部からと思しき音と声がグングンと迫って来ていた。

「不味イワ。早ク逃ゲ……」
「愛香ちゃん、わ、私に掴まって。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」

ふらつくラヴビートルの肩を抱き、グリーンの部屋から逃走しようとする花衣菜。だがごく普通の、否、寧ろ運動不足気味な女子である彼女には怪人の身体を支える力は無い。何とか歩くのが精一杯。段差に躓き思わず倒れ込んでしまう二人。

── コツンッ…
── フラフラフラ…バッタ~ンッ!

「っつぅぅぅぅ」
「アウッッ…」
「イタタタタタ…ごごごごめんなさいっ。ん…んしょっ。あ、愛香ちゃん、掴まって」

体勢を直し立ち上がった花衣菜。上体を起こすのが精一杯のラヴビートルに手を差し伸べるが、彼女は花衣菜に視線を送り首を横に振る。怪人態であるがゆえ、表情は乏しくなっている筈なのに、その大きな目の奥、顔には固い意志が窺える。

「えっ…!?」
「……花衣菜サン、私ハモウ動ケナイワ。私ノコトハイイカラ、貴女ハ逃ゲテ」
「駄目よそんなこと出来ないっ」
「私ハ誇リ高キシャドウブラック怪人。怪人トシテノ最期ヲ全ウスルワ」
「駄目っ、私が絶対に絶対に愛香ちゃんを助けるから。掴まってっ!」
「私ハ大丈夫ヨ。ソレニ…レンジャーヲ正々堂々ト撃破スルノガ貴女ノ夢ナノヨネ。私ガ残リノパワーデ…奴等ヲ…タオ…シ…」
「愛香ちゃんっ! そ、その身体じゃ…わ、私が悪いの。私がいけないの。全部私のせいなの。私も…私もここに残って愛香ちゃんと一緒にレンジャーと戦う! 最期まで戦う!」
「ダメヨ! 私ノ代ワリハイルケド、貴女ノ代ワリハイナイワ。ダカラ逃ゲテ。レンジャー達ニ見ツカラナイ内ニ…」
「んえっく…ヒック…あ、愛香ちゃん…私…ヒェックッ…わぁぁぁぁぁぁあん…!」

ラヴビートルの言葉と行動にボロボロと大粒の涙を流し泣き始める花衣菜。この致命的な事態を引き起こしてしまったのは他ならぬ彼女の盲信と軽率な行動が原因であるのに、その彼女を庇い、気遣い、あまつさえ彼女の夢を実現するために戦うとまで言い切るラヴビートル。その高邁な精神に心打たれない者がいるだろうか。

「コレモシャドウブラック怪人ノ宿命ヨ。アリガトウ…花衣菜サン。サア、行キナサイ。奴ラガ来ルワ…」
「……でも」
「行クノヨ、サアッ!」

── ドスンッ!!

力を振り絞って立ち上がり、花衣菜を強く突き飛ばすラヴビートル。彼女がベッドルームから廊下へと押し飛ばされたのを確認し、ドアを閉め鍵を掛ける。

── ドンドンドンッ!
「あ、愛香ちゃん、愛香ちゃん…愛香ちゃんっ! わぁぁぁぁん…」
「何シテルノ、逃ゲルノヨ! 早クッ!」

ドアにすがりつき叩き泣きじゃくる花衣菜をドア越しに強く叱咤するラヴビートル。いよいよグリーン宅の外から、レンジャービークルの音と、若き男達の声が聞こえて来た。

「通報はここからか?」
「おい、ここってまさか」
「ああ、グリーンの家だ」
「グリーン!? 一体何があったんだ…」

その様相を察し、後ろ髪を引かれながらも大慌てでグリーンの家から飛び出す花衣菜。建物の陰に身を潜めレンジャー達を何とかやり過ごし、フラフラとアジトへの帰路につく。止めなく流れ落ちる涙で全ての視界を霞ませながら。

「愛香ちゃん、私、絶対忘れないから。一生忘れないから。必ず恩返しするから…愛香ちゃん…愛香ちゃん…わああああああぁぁ~~ん!」

■ 夢の果て


「…アヒャヒャ…あいかひゃん…怪人…ホヒヒヒッ……」

一方ベッドルームに残ったラヴビートル。白目を剝きうつろな表情で壊れたレコードのようにうわごとを繰り返すグリーンの姿を見つめ、ポツリポツリと呟く。

「グリーンサン……。コノ様子ダト、ショックデ一生童貞ノママ過ゴスコトニナッチャイソウネ。可哀想ダケド、悪ク思ワナイデネ…」
「本当ハ愛香ノ姿デモットイッパイサービスシテアゲタカッタナ。グリーンサン、実ハ私ノ好ミノタイプダシ、制服姿トカ水着姿モ見テ貰イタカッタ。今ハモウ叶ワヌ夢ネ…」
「カフェデノ出会イヲ仕組ンダ後、博士カラ『直グニ抜キ堕トスノジャ』ッテ言ワレタケド、直グニエッチシナカッタノハ、グリーンサンニ可愛イ愛香ヲイッパイ楽シンデ欲シカッタカラ。コンナ話、博士ニ叱ラレルワネ…」
「ン、ソロソロネ……」

── ダッダッダッダッダッ…

グリーン宅に響く足音が三つ。玄関を開け、リビングを通過し、彼女の居るベッドルームへと迫ってくる。そして。

「…ここか!」
「ここはベッドルーム…何でこんな所に怪人が!?」
「分からん、入るぞ!」

── ガチャッガチャッ! グググッ…
── バッシューーン! ガチャンッ、バタンッ!

施錠されているドアをレンジャーショットでアンロックし、勢い良く飛び込んでくる三人。

「ピュアレッド参上!」
「ピュアイエロー見参!!」
「ピュアブラック推参!!!」
「純真戦隊ピュアレンジャー! シャドウブラック怪人め、貴様の悪事もここまでだ!!!」(合唱)

「待ッテイタワヨ、ピュアレンジャー。私ハ誇リ高キシャドウブラック怪人、ラヴビートル。オ仲間ノグリーンハ既ニコノ通リヨ。私ニ敵ウカシラ?」
「グッ、グリーン!?」
「だだだ大丈夫かグリーンっ!」
「グリーン、俺たちが分かるか!?」
「グリーン、おいっ、グリーンっ!!」

ラヴビートルの指差す方向=彼のベッドの上で下半身をむき出しにし、口から涎を垂らしながら虚ろな表情でうめきうわごとを繰り返すグリーン。仲間の呼びかけも虚しく、ピクリとも反応しない。

「おいっ、この様子、まさかブルーと同じ…」
「いや、ブルーは怪人にやられた訳じゃないだろ、違うっ」
「しかしあの生気が抜けたような感じは…」
「そもそも何で裸なんだ…!?」
「分かる訳無いだろ」

「ンフフフ、何ゴチャゴチャ言ッテルノ? サァ、掛カッテラッシャイ。私ノ最期ノ力ヲ見セテアゲル」
「誰が貴様になんか! 行くぞっ!」
「おおっ! コイツを斃してグリーンを取り戻すぞ!」
「シャドウブラックの怪人めっ、覚悟!」
「ヤァアアアアアアーーーーッ!」

…………
………
……

数分後、ピュアグリーンのベッドルームに、そして彼の家の中に響き渡る美しくも悲しい叫び。この瞬間、正義の戦隊メンバーを手中に落とすというシャドウブラック史上初の快挙を成し遂げた魔性の美少女が、その人生に幕を下ろしたのだった──。