『アンリ・カルティエ・ブレッソン』を読む本日、夏季課外終了。

August 28, 2011

チャイコフスキーの1番と4番2

 夏休み最終の日曜日となった今日は、普段と全然変わらない過ごし方をしていた。相変わらず、ジメジメとした暑さにうんざりしながら、1日を過ごしていた。今日は機材をメンテナンスに出しに行ったけど、不具合の内容を説明するのが少々難しかった。一応店頭で動かしてみた時ちゃんと動いたけど、しばらく置いた後、再び動作させてみたら、不具合が再現されたので、メンテナンスをお願いした。こちらで不具合が出ても、「こちらでは、再現されませんでした・・・・」と言われて、困ることは結構ある。私の持っている機材では、時たま起こることである。

 今日のFMシンフォニーコンサートは、6月26日に中京大学文化市民会館オーロラホールで行われた、円光寺雅彦指揮、名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏会の実況録音が放送された。この演奏会の曲目は、チャイコフスキーの交響曲第1番と第4番の2曲・・・という演奏する側としては、結構重たいものだっただろうな・・・と思わせるものであった。特に第1番「冬の日の幻想」は、演奏される機会が余りないので、聴こうと思って、少々電波状態が悪いなかでも、FMチューナーの電源を入れて、聴いていた。

1.チャイコフスキー 交響曲 第1番 ト短調 作品13“冬の日の幻想”(44分30秒)

 チャイコフスキーの交響曲で、最初に聞いたのは第6番「悲愴」で、NHK−FMでアバド/ウィーンフィルの演奏会のライブ録音で聴いた。2つ目に聴いたのが、この第1番「冬の日の幻想」で、カラヤン/ベルリンフィルのレコードが放送されたのを聴いた。これをエアチェックしていて、後に何度も聴き返した。特に第2楽章中盤のホルンが朗々と奏でた後、金管楽器と弦楽合奏が一気に盛り上げる場面は、後々でも強い印象を残した。この演奏を聴いていると、カラヤンがあくまでも美しさを前面に出していったのに対し、こちらはロシア風のごつごつした中にも素朴な風合いを感じさせ、端正さを感じさせるものだった。第4楽章の終結部分は、爆発的に進んでいくのだが、整然とした響きを感じた。

 この曲は、単品売りでCD販売店店頭に出ていることは少なく、交響曲全集を買わないと、この第1番は聴く機会はなかなかない。私はカラヤン/ベルリンフィルによる全集を入手しているけど、気になるのはスヴェトラーノフ/ソビエト国立交響楽団(1990年の来日ライブをポニーキャニオンがCDで発売している)だが、後期の3曲は持っているけど、前半3曲は持っていない。

2.チャイコフスキー 交響曲 第4番 へ短調 作品36(45分30秒)

 この曲は、第1楽章冒頭の金管楽器による堂々たるファンファーレが、第4楽章に再び登場することで知られていたり、第3楽章の弦楽器パートが全部ピチカートで演奏されていることが特徴の曲である。第1楽章冒頭部は、スヴェトラーノフやムラヴィンスキーだと、これでもかの大音響で響かせるが、どちらかというと朗々とした感じに聴こえた。第2楽章は、前後に個性的過ぎる楽章があるので、印象に残りにくいが、この演奏を聴いていて、最も美しさを感じたのは、この楽章だった。第4楽章は、音の奔流が渦巻くような部分と静かに流れる部分とが対照的に出てくるが、きちっと区分けされて鳴らしているような感じがした。第1番と同様に、奔放な豪快さやあれこれいじって綺麗さを強調する感じではなく、純粋で端正に整えられた印象を受けた。

 これだけの聴取記録を書いていて、果たしてFM放送で聴いたもので、印象を書いていいのだろうか?という気もした。演奏会会場でも、ホールの席によっては印象が違ってくるし、録音や放送されたものを聴くとしても、聴く側の機材事情が違うと、かなり印象が変わって来る。この日記帳、実は写真関係やカメラ関係で見に来る人は少なくないが、ネット検索では「エソテリック SACD」のキーワードで来る人たちが、最も多いのだ(爆)新譜が出る度、それを聴いてどんな印象だったかを書いているけど、読んだ人がどんな印象を持たれているかは、全然わからない。今の機材に最低でもSACDプレーヤーは追加したいけど、今は各方面と調整している状態である。

 私の機材は年代物が中心だし、SACDを買っておきながら、普通のCDとして聴いているし、スピーカーはタンノイのSR機(リトルゴールドモニターのPA版?)と、かなり変則的である。伝統的名機を組み合わせた機材や、最新のハイエンド機材を使って聴いている人たちには、全然参考にならないし、変な誤解を生む可能性もあるのでは?と、危惧している面もある。読む人にとって一番わかりにくい要素は、私の聴き取り能力の問題だけど(核爆)来月には、エソテリックの新譜が出るらしいが、私が聴いて書いたことは、私の機材を通して出た音楽なので、多少眉に唾をつけて読んでおいてもらい、SACDを購入された後、ご自身の機材で、ご自身の耳で聞いてもらいたい。

 エソテリックのSACDは、だいたい原盤に定番的演奏や名盤と評価されているものをセレクトしているし、リマスタリングも原盤のCDに多少ある曇りを、すっきり取り払ってくれる印象を持っている。今まで、何度か手持ちCDとの「カブリ」が出たが、それでも改めて購入して良かったというものばかりだった。定期的に買いに行く専門店の店員さんと「今度はホルストの『惑星』あたりが出たらいいなぁ・・・」と話したりする。『惑星』だったら、EMIだったらボールド/ロンドン響、デッカならメータ/ロサンゼルスフィル、CBSだとマゼール/仏国立放送管・・・と、いくらでも有力候補が出てくる。(「売れ線」のカラヤンは、デッカでのウィーンフィル、DGのベルリンフィルがあるけど、意図的に外してみた。)また、それぞれのレーベルに録音がある「往年の大指揮者」で、まだ登場していないのは誰かな?なんて・・・・、エソテリックSACDの新譜は、何が出てくるか、謎解きめいて、「楽しんで過ごす待ち時間」といっていいかな?とも、思っている。

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sonnarwiz at 22:42│Comments(0)TrackBack(0) mixiチェック 音響趣味 

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