麺類の好き嫌い。1学期期末考査発表日。

June 24, 2012

かなしみは疾走する。2

 この土日は、雨が断続的に降り続き、昼間には日差しも出て、暑さを感じるほどだが、朝晩には空に雲が立ち込めて、少々陰鬱に見える時もあった。どういうわけか、今週末は疲労感が漂い、時には憂鬱な心情になることもあった。明日は1学期期末考査の時間割発表日だし、来週・再来週と用事がバタバタ続くので、先を見すぎて、大丈夫かなぁ?と、不安に陥っているだけかもしれない。

 私が大学に入ったばかりの頃だったか、ある有名歌手が窓から顔を出して「みなさん、お元気ですかぁ〜っ?」と語りかける自動車のCMがあり、その車のキャッチフレーズが「くうねるあそぶ」だった。私はそれをもじって、休みの日の過ごし方は「よむみるきく」になっている。「よむ」は本を読んでいることだし、「みる」はカメラを手にして写真や自然や街の風景を見ることだし、「きく」は音楽を聴くことになる。学生時代の頃から、こういった過ごし方は余り変わらない。最近は余り動き回る機会が少なくなったせいか、「みる」ことは少なくなったなぁ・・・と感じている。

 今日の標題は、小林秀雄の『モォツァルト』から一節を引用させてもらった。今日モーツァルトのCDを聴いていた時、この一節を思い出した。午後にちょっと出かけた先で、気になっていたCDを見つけて買って帰り、3曲目(交響曲第25番)を聴いていて、この一節を思い出した。私が聴いていたものは、こちらである。この曲の第一楽章は映画「アマデウス」では頻繁に登場してくるメロディである。
モーツァルト : 交響曲第25番、第29番&第33番
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 モーツァルトの交響曲は、第35番「ハフナー」以降の「後期六大交響曲」はよく知られていて、店頭で手に入れやすい。それ以前のものは割とCDが出ているけど、こちらの店頭では案外見つからなかったりする。そんな中で「古楽演奏スタイル」のものを選んでみた。3曲とも大編成を意図していない曲づくりのせいか、小編成オケで聴いていても違和感はなく、すんなり受け止められるものだった。テンポは少々速めで、小編成オケであるため、かえって軽快で各楽器の音が立って、面白みを感じるものだった。音場は2本のスピーカーの間にオケが広がり、さらりとして自然な反響が聞こえてくる。「かなしさは疾走する」といっても、重苦しさとか「人の生涯の意味は何か?」などという哲学的な問いが出てくる雰囲気はない。どちらかというと、こちらは青年期を扱った映画の一コマを感じさせるもので、後の楽章は、青年が様々な表情を出してる様子に思える。

 それとは対称的に、一気に重々しくなり、 今日買ったCDと正反対で、そこそこの年齢の人が抱える、人生の悲哀がにじみ出てくる雰囲気が漂ってくるのが、こちらの演奏である。こちらは映画「アマデウス」のサウンドトラックに使われていたものである。
モーツァルト:交響曲第25番&第29番&第35番
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 私の記憶が正しければ、モーツァルトの交響曲を全曲ステレオ録音を初めてやったのは、ベーム/ベルリンフィルの組み合わせだったはず・・・・。特に日本では、ベームはウィーンフィルとの組み合わせのイメージが、非常に強いが、ベルリンフィルとも多くの録音を行っている。交響曲第25番では、ウィーンフィルとでは多少優雅な趣になりやすく、ベルリンフィルとのこの演奏ほどの緊迫感や重苦しさは出てこない。映画「アマデウス」では、先に何かが起こりそうな様々な場面で、この第1楽章が効果的に現れてくる。映画「アマデウス」を知らない人たちのために、これのDVD盤を紹介しておく。(私はTVで何度か見ているため、DVDを買う気は起きなかった。)
アマデウス ディレクターズカット [DVD]
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 映画「アマデウス」は、天才モーツァルトへの妬みから、宮廷作曲家サリエリが復讐して、モーツァルトを死へ追いやってしまう物語である。サリエリが送り込んだ、ナゾの黒服の人物の依頼で、経済的困窮を背景に体調思わしくないモーツァルトに「レクイエム」作曲を強要し、作曲途中でモーツァルトは死んでしまい、作り掛けのレクイエムは、作曲者本人最後の曲となった。かなり乱暴なまとめ方だが、そのストーリーで何かが起こる時に現れてくるメロディが、悲しみを予感させる形で出されるので、コープマンのような明るくスッキリした響きではなく、ベーム/ベルリンフィルの緊迫感や重苦しさが漂うものでなくてはいけなかったようだ。

 そんなことを色々考えながら、夕べに聴き過ごしていた。明日は1学期期末考査の時間割発表日。最晩年のモーツァルトではないが、生徒たちも私たちも「制限時間との戦い」の日々になるのだろうなぁ・・・。

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