このところ、人工知能に関する情報に接することが多くなりました。

人工知能というと、機械学習やニューラルネットワーク、ディープラーニングに関するニュースが多いと思いますが、それ以外にも人工知能(と呼ばれているもの)はたくさんあり、今後(というか、現時点でも)、企業が商品・サービスを提供したり、業務の効率化を図るにあたって、これらの人工知能を利用することは避けられないと思います。

法務としても、基本的なことは知っておく必要があると思い、3冊ほど人工知能に関する本を読んでみました。

1冊目は、法務系Advent Calendar2016 の際に北岡先生のエントリーで紹介されており、BLJの「法務のためのブックガイド2017」でも 株式会社FiNCの方が薦められていた、松尾豊「人工知能は人間を超えるか」です。

これは、お二人が書かれているとおり、人工知能について、わかりやすく解説されていて、人工知能についての基礎的な知識を得るには、とても良い本だと思います。

ただ、2015年3月の発行と、少し古いのが難点かと。

また、この本を読んでも、現時点でどんな人工知能が、どのように利用されているのか、よくわかりませんでした。

そこで2冊目は、神崎洋治「図解入門 最新 人工知能がよ〜くわかる本」です。

こちらは、この本の発行時点で、どのようなプレイヤーが、どのよう人工知能を、どのように利用しているか、様々な事例を紹介しています。

こちらも、ディープラーニングやニューラルネットワークについての解説をしていますが、分量はそれほど多くなく、人工知能の基本的なことを知るためには、松尾豊先生の本の方が良いと思います。

この本も、2016年7月発行と、少し発行から時間が経っています。

上記の2冊は、人工知能の歴史なども書かれており、これまでの人工知能の歩みを知ることもできました。

3冊目は、上記の2冊とは毛色が違います。

五木田和也『コンピューターで「脳」がつくれるか』です。

これは、表紙から、なんとなく簡単そうだと判断し購入しました。

しかし、前半は、人間の脳についての解説が中心となり、そのあと人工知能の解説を少し挟んで(解説部分は少なかったけど、かなり分かりやすかったのです)、後半は、汎用人工知能(いわゆる強いAI)を作るためには、どのようなことが必要かを記載しており、想像とは少し違う内容となっていました(汗)

こちらの本は、(ドラエもんや鉄腕アトムのような)汎用人工知能を作ろうとする人に対する入門書といったところでしょうか。

以上、まったくの初心者の感想ですが、何かの参考になればと思い、記事にしてみました。